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ジェンダーレスって「ジェンダーフリー」や「ユニセックス」とは違うの?
ばっちり決めすぎず、エフォートレスな着こなしを心がけてみよう
ジェンダーレスファッションで新たな自分の魅力を発見してみない?
近年注目されてきた「ジェンダーレスファッション」。
ファッションのお話の前に、ジェンダーレスという考え方をチェックしてみましょう。
ジェンダーレスとは、「生物学的な性別を前提に作られた社会的・文化的な性差(ジェンダーギャップ)をなくそうとする考え方」を指します。
「性別」は生物学的な性別(出生届に記載する性別)として捉えられ、ジェンダーは社会的・文化的に作られる性別(女性らしさ・男性らしさなど)を指しています。
ここで一度、これまでジェンダーにより区別されていたものの一例を見ていきましょう。
これまでジェンダー区別されていたものの代表格には、「職業(肩書き)の呼称」「制服」があります。
例えば、以前まで「看護師」は仕事内容は男女で同一であるにも関わらず、生物学的上の性差を元に女性は看護婦・男性は看護師と呼ばれていました。
教育の面では、各種学校の制服がジェンダーレス化しているところが増えています。
学校の制服といえば、男子学生はパンツ、女子学生はスカートと制服が定められている学校が多いですよね。
現在では、これらは基本的に生物学的な男女の性差を前提として作られたものとされ、多様化するジェンダーに合わせられるよう徐々に廃止されていくものとみられています。
ジェンダーレス制服の主な特徴としては、男女ともジャケットやジャージのようなもの、体のラインが強調されにくいシルエットのもの、上下の組み合わせが自由な制服が採用されているところも多いようです。
ランドセルの色も、男子児童は黒系、女子児童は赤系がメジャーだった頃よりもカラフルに。
男女で色が決まることもなくなってきています。
事例の通り、職業や肩書きの呼称、制服など、もともと性差により区別されていたものの、境界線が男女の違いに関係なく統一されてきました。
これらの事例が「ジェンダーレス化」と呼ばれることもあります。
ここからは、気になった方も多いであろう「ジェンダーレス」と「ジェンダーフリー」「ユニセックス」の違いについてチェックしてみましょう。
ジェンダーレスと似た用語の「ジェンダーフリー」ですが、 ジェンダーフリーは「生物学的な性差・役割分担に囚われない」という意味のワード です。
また「生物学的な性別に囚われず、皆が自分の望む生き方を選択できるようにしよう」という社会的目標(専業主夫になる、男女問わず育児休暇を同じ期間取得するなど)も指しています。
よくファッション用語として使われる「ユニセックス」は、「男女区別ない」という意味です。
ファッション面で男女どちらでも着用できる衣服、またはスタイルのことを指します。
一般的に、男女の体のラインやサイズ感、コーデテイストを考慮してデザインされることが多いのが特徴。
ブランドやメーカーのウェアデザインや規格、サイズ展開の広さによって生まれるものもあります。
また、ウェア以外のアパレル小物(シューズやバッグなど)で対象が女性でも男性でもないものも、ユニセックスアイテムとして販売されることも多いです。
ジェンダーレスファッションは一般的なレディースやメンズのカテゴリーや「女性(らしさ)」「男性(らしさ)」の垣根を超えて、自由な発想で楽しめるファッションです 。
女性がメンズ服をコーディネートに取り入れたり、男性がコーディネートにメイクやネイルを取り入れて楽しむなど、世間的に期待される女性・男性らしい洋服のイメージから離れたコーディネートやファッションが特徴です。
制服と同様に、性別の違いで男女に分けられることもまだ多いファッションですが、近年では男女関係なく着用できるアイテムも増えてきています。
近年では、ハイファッションのコレクションやランウェイでも、女性らしさと男性らしさを両方取り入れたものも多く目にするようになりました。
ジェンダーレスな着こなしの際、どんなポイントを意識すれば良いのかな?と感じた方もいらっしゃるかと思います。
一番に意識したいのが「中性的な雰囲気」。
中性的な雰囲気を目指すには、どのようなポイントを押さえておけば良いのでしょうか。
一つめのポイントは色味。
あまりカラフルにするとただ派手になってしまうことも多いのですが、より中性的かつクールにまとめるなら、モノトーンやアースカラーなどクールめのカラーリングでまとめておくのがおすすめです。
差し色として明るい色を取り入れて、シンプルなコーデを楽しんでみるのも素敵ですね♪
きちんとした印象もありつつ、エフォートレスな印象を演出するのは近年のメンズファッションの主流でもあります。
中性的なコーデを心がけるなら、この「エフォートレス要素」をおさえておくのが近道です。
エフォートレスなコーデは、きちんとした印象なのにリラックス感と抜け感が感じられるもの。
例えば、トップスかボトムスどちらかをタイトなものにするならどちらかをゆるシルエットにしてみるなど、シルエットバランスを考えてみるのがおすすめです。
これなら着膨れして見えにくくなるだけでなく、体の線もわかりにくくなり、より中性的な雰囲気を演出しやすくなります。
裾をロールアップして抜け感を作る、カジュアルな着こなしにきれいめのシューズを合わせるといった方法も取り入れやすいですね。
性別問わず使えるファッションアイテムに、スポーツブランドやアウトドアブランドのアイテムが挙げられます。
どちらも、いわゆる「メンズらしさ」のあるアイテムが多いのが特徴です。
これらのアイテムをタウンユースコーデにミックスすることで、カジュアルなジェンダーレスコーデを楽しむことも可能に。
パーカーにジョガーパンツ、アウトドアアウターにスキニーパンツ、ワイドパンツにダッドスニーカーなど合わせ方も豊富です♪
ここまでの着こなしポイントをまとめると、女性のジェンダーレスコーデはクールな印象またはいわゆる「男性っぽい」アイテム・色をミックスさせるものがメインになります。
では、男性がジェンダーレスコーデをする際のポイントもチェックしてみましょう。
男性のジェンダーレスコーデの場合は、下記のようなポイントが見られます。
男性らしさよりも、中性的な要素に目を向けたものが多い印象。
最近では、中性的なファッションアイテムだけでなく男性向けコスメも人気が高まっていますよね。
これらの特徴から、ジェンダーレスな男女のファッションの特徴は「中性的であること」がメインの特徴と言えます。
「甘すぎない」「クールすぎない」コーデは、個人はもちろん、カップルでも楽しく取り入れやすいコーデとしても人気が高まっています♪
具体的なジェンダーレスファッションコーデのポイントをご紹介する前に、ジェンダーレスファッションを楽しむ際にぜひチェックしておきたいおすすめブランドを見ていきましょう♪
レディースアイテムを中心にメンズアイテム展開もしているファッションブランド・ビューティフルピープル。
服に袖を通したときの新しい刺激による思考の転換や、新たな価値観を与えること、社会生活を向上させることを目指しています。
ウェアからアクセサリーまで幅広い品揃えで、もともとは大人と子供、男性と女性が共有できるラインを展開していたこともあり、ジェンダーレスコーデを好む方々からの人気が高いブランドです。
海外の最新鋭のハイブランドアイテムから国内外の新進気鋭クリエイティブブランドのアイテムまで、ハイセンスなアイテム取り揃えるセレクトショップ兼ブランド・ラブレス。
スーツから雑貨までトータルでライフスタイルを提案しており、個性的で変化を常に好むブランドであるのも特徴。
変化し続けるトレンドに常に対応できるブランドとも言えます。
トレンドアイテムも多く、中性的なアイテムも豊富に揃っています。
国内外からセレクトしたブランドアイテムの販売とオリジナルアイテムを手がけるブランド・サロンハミュー。
ジェンダーレスをテーマにファッションアイテムを提案しており、スポーツアイテムからストリート系アイテム、きれいめアイテムまで幅広いジャンルのアパレルアイテムが手に入ります。
カップルで使えるペアアイテムも豊富で、ジェンダーレスコーデ好きさんはもちろん、ペアコーデ・リンクコーデ好きの方にも人気が高いブランドです。
「大人のファッションに遊び心を。」をモットーに、カジュアルアイテムを中心にアイテム作りをしているクラシカルエルフ。
デニム系アイテムに強く、男女問わず使えるアイテムも豊富に揃っています。
アイテムはモノトーンやニュートラルカラーのものがメインで、トレンドアイテムとも相性の良いものばかり。
ゆったりとしたアイテムも豊富なので、体の線をあまり出したくない方にもおすすめのブランドです。
2014年〜2015年秋冬シーズンを皮切りにスタートしたブランド・コエ。
"Mode for everyone" "New Basic For New Culture"をテーマにレディース、メンズ、ジュニア、キッズなど、どの年齢層でも手の届きやすいアイテムを展開しています。
新たな文化や体験を生み出すべくウェアからアクセサリーまで幅広いアイテムを手がけており、ジェンダーレスで使用できるアイテムも豊富。
現在では、原材料・資源にもこだわったエシカルな生産姿勢や、ホテル・カフェ運営もするブランドとして注目が高まっています。
自然体の自分をコンセプトに、ジェンダーレスなユニセックスファッションを提案し続ける「albino」。
メンズもコーデに取り入れやすいスカートや、レディースがクールに着こなせるジャケットなど、中性的なアイテムを多く揃えているのが特徴です。
取り扱う服のほとんどがモノクロを基本としているので、シックな印象にまとめやすいブランドとなっています。
コーデ全体を「albino」で揃えるのはもちろん、アイテムを1つ取り入れるだけでもジェンダーレスな雰囲気をプラスしてくれますよ。
ここからはジェンダーレスファッションの素敵なコーデを季節別にご紹介します。
体の線を拾わない、ユニセックス系のコーデ。
使われているアイテムのデザインは メンズライク ですが、配色や素材、質感がフェミニンでほどよく中性的な印象に。
夏らしくシアー素材や編み素材を使い、季節感を演出しているのもポイントです。
ベーシックで最も取り入れやすいジェンダーレスコーデの一つといえば、 トレーナー とデニムの組み合わせ。
デザインに癖がないものを上下に合わせるだけで、シンプルで今らしい着こなしが楽しめます。
タイトすぎないシルエット同士のものを合わせると、更にジェンダーレスな印象に。
アクティブな印象のブルゾンに軽快なジョガーパンツを合わせたアスレジャースタイル。
ヘルシーな配色とスリムめのシルエットで、タウンユースにぴったりなコーデですね。
足元にはブラックのレザー素材サンダルを合わせ、更に明るく元気な印象のコーデに仕上がっています。
さりげなくインナーシャツを レイヤード し、立体感を出しているのも素敵です。
ジェンダーとわず着用できるボーダートップスは、ジェンダーレスコーデでよく使われる定番アイテム。
スリムフィットなものも良いですが、夏らしさを演出するなら、麻などの薄手素材でできたゆったり素材のものを選ぶと更に快適ですよ。
こちらのように、ボトムスに フレアパンツ 、シンプルなローカットスニーカーを合わせることで、よりユニセックス感のあるコーデができあがります。
ボトムスはあえてインディゴ系のデニムパンツを選び、マリンライクなコーデを楽しむのも良いでしょう。
少しきれいめの装いにジェンダーレス要素を加えるなら、こちらのような ベイカーパンツ を合わせた着こなしはいかがでしょうか。
やや テーパード なシルエットのものを選べば、パンプスなどにも合わせやすいですよ。
ゆったりめのトップスとも相性がよく、フロントのみ タックイン して着こなせば、 スタイルアップ も叶います。
トレンドの くすみカラー を取り入れたマニッシュなコーデ。
パーカーだけだとベーシックな印象ですが、目を引くアクセサリーを投入してこなれたスタイルに仕上がっています。
全体的にゆるっとしたコーデですが、足元にはハンサムなシューズを合わせてほどよく引き締めているのも取り入れたいポイントです。
秋冬定番のベーシックコーデといえば、ニット×デニムの組み合わせ。
こちらは、ゆるっとした オーバーサイズ ニットを合わせており、体のラインを強調しないスタイルにまとまっています。
髪の毛はゆるくまとめ、首から上をコンパクトにまとめているのもこのコーデのポイント。
髪の毛をまとめることで、マニッシュな印象を演出できるだけでなく、ふわふわっとしたニットのボリューム感も強調することができます。
さりげなくレザーのアイテムをプラスしてツヤ感をプラスしているのも素敵です。
直線的なラインが楽しめるチェスターコートを使ったコーデ。
レディースコーデでも定番アウターとなったチェスターコートですが、パンツとロンTを合わせることで、よりジェンダーレスな印象にシフトしています。
小物をモノトーンでまとめることで、より大人らしくシックな着こなしになります。
先ほどご紹介したチェスターコートコーデとは変わってきれいめな印象のコートコーデ。
差し色にオレンジブラウンのストールをミックスし、他はメンズライクなアイテムでまとめることで、よりジェンダーを感じさせないコーデに仕上がっています。
深緑のロングコートは身長によっては重たく見えるアイテムですが、こちらのようにトップスとボトムスにふんわりとしたカラーを使うと、重たさを軽減させることも可能に。
足元にヒールシューズを合わせて、高さバランスを調整してみるのもおすすめです。
マニッシュでカジュアルな迷彩系カーディガンをアクセントにしたコーデ。
パンツ以外をベーシックカラーでまとめることで、更に迷彩が際立ちシックな印象を楽しむことができます。
足元にはツヤ感のあるレザーブーツを使用することで、アーミー感が払拭され、カジュアルミックスコーデに仕立てているのも大人らしいポイントですね。
ジェンダーレスファッションのおすすめブランドや、素敵なコーデなどを紹介してきました。
社会が求める女性らしさ・男性らしさになんとなく違和感を感じている方だけでなく、ニュートラルなコーデがお好きな方を中心に親しまれているジェンダーレスファッション。
これまでの「男性らしく」「女性らしく」といった性別の垣根関係なく楽しめるジェンダーレスファッションは、ダイバーシティーや性別格差の是正がより重視されていく今後の社会でも更に浸透していくことが期待されるファッションジャンルの一つです。
マニッシュなものやフェミニンなものを組み合わせて作り上げることで、今まで気づかなかった自分の魅力を再発見できるかもしれませんね♪
お手持ちのもので実践しやすいファッションでもあるため、興味が出てきた方は今日からトライしてみてはいかがでしょうか。
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最終更新日 : 2024/01/29
公開日 : 2021/02/26