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実際の着付け方法を紹介する前に、まずは浴衣の着付けに必要なアイテムをお伝えします。
必要最低限のアイテムに加えて、プラスであると良いアイテムもピックアップするので、ぜひ参考にしてください。
1つ目に必要なものは浴衣本体。
浴衣は長く着ることのできるものなので、お母さんのお下がりの浴衣などを用意するという人も中にはいらっしゃることでしょう。
新しいものを購入する人は、柄や色など、好みのものを選ぶようにしてください。
このように、柄にある意味を参考にして浴衣選びをするのもおすすめです。
2つ目に必要なものは肌着類。
和装をする際は、通気性の良い「和装ブラ」や「長襦袢(ながじゅばん)」など、和装用の肌着を用意するのがおすすめです。
普段あまり和装をしないという人は、普段使いもできる肌着で代用しても大丈夫です。
和装用の肌着類や代用方法の詳細については、後ほど紹介します。
3つ目に必要なものは腰紐。
「腰紐(こしひも)」とは、腰に結ぶことで前身頃を固定させるためのアイテムです。
この紐は、最低でも2本の用意が必要となります。
4つ目に必要なものは帯。
ここでいう帯とは、浴衣を着るときに使用する「半幅帯(はんはばおび)」という細い帯のことです。
帯の結び方を工夫することで、色々なスタイルができるのは和装の楽しみのひとつです。
どんな帯を選べば良いかわからない人は、浴衣の同系色もしくは補色を併せるのがおすすめです。
浴衣と帯の相性を考えて、バランスの良い浴衣コーデにしましょう。
5つ目に必要なものは、着物クリップ。
着付けの際に仮止めをしたり、お手洗いの際に袖が邪魔にならないように止めるためなどに使用します。
こちらは着物用のクリップも販売されていますが、ヘアクリップやバインダークリップ、洗濯バサミなどでの代用も可能です。
6つ目に必要なものは下駄。
ツヤのある漆風のものや木目調のものなど様々な種類があるので、浴衣に合わせた雰囲気のものを選ぶと良いですね。
下駄は少しかかとがはみ出るくらいが粋とされているため、自分の足よりもやや小さめのサイズ感のものを選ぶのがおすすめです。
7つ目に必要なものは、和装用バッグ。
和装をする際は、バッグも和仕様で統一感を持たせましょう。
浴衣に合う、かごタイプや巾着タイプなどがおすすめです。
好みの布地を購入して、世界にひとつだけの巾着を手作りするのも素敵ですね。
こちらは「伊達締め(だてじめ)」というアイテム。
伊達締めとは、浴衣の合わせを崩れにくくするために使用する帯のことです。
帯を何重にもつけるのは暑くて嫌だという人は無理をしなくても大丈夫ですが、伊達締めを使用するとより浴衣を綺麗に着ることができます。
最近はマジックテープタイプのものなども販売されているので、初心者の人はそうしたアイテムを使用するのもおすすめです。
「帯板(おびいた)」とは、前帯の中に入れて帯のシワを伸ばすためのアイテムです。
帯板を入れることで前帯にハリが出て、より美しく浴衣を着られます。
「帯締め(おびじめ)」とは、帯の上に結ぶ画像のような紐のことです。
帯締めは帯を固定するだけでなく、装飾としても取り入れられ、より華やかな浴衣コ―デを楽しめます。
アップスタイルが映える浴衣コーデには、髪飾りを合わせるのがおすすめです。
浴衣に合わせた髪飾りを選んでみてはいかがでしょうか。
※浴衣 へスタイルの関連記事: 浴衣に合うヘアアレンジ術5選!可愛いアレンジで浴衣美人に
お次に浴衣を着る前の準備をご紹介します。
普段あまり和装をしない場合、着付け後は動きにくいと感じることもあります。
また、着付け後大きな動きをしてしまうと着崩れしてしまう場合があるので、浴衣を着る前に必要なものはすべて用意しておくなどの下準備をしっかりとしておきましょう。
和装をする際の髪型は、おだんごなどのアップスタイルにすると綺麗に見えます。
浴衣を着てから髪をセットするとなると、普段あまり和装をしない人は袖が邪魔にしまう場合もあるので、あらかじめセットをしておくと良いでしょう。
髪のセットと同様に、メイクなども済ませておくのがおすすめです。
和服でお手洗いに行くのって、意外と大変ですよね。
お正月や友達や親戚の結婚式、成人式などで和装をしたときに大変だった記憶がある人も多いのではないでしょうか。
もちろん、着付けが完了してからお手洗いに行けますし、1日の中で必ずそうした場面はあると思いますが、その都度着崩れをしてしまうリスクが伴うので、一応着付け前に1度は済ませておくと良いでしょう。
また着付け前に、浴衣を着るために必要なものをすべて揃えておくのも良いでしょう。
着付けは布を押さえながらバランスを見てするので、途中で足りないものを探すとなると着付けをし直すことになりかねません。
しっかりと準備をしてから、着付けをスタートするようにしましょう。
浴衣や振袖など、和装をする際、肌着はどうするのか疑問に思う人も多いでしょう。
そこで今回は、浴衣に合わせる和装用の肌着や色の選び方を何種類かピックアップ。
和装用の商品の紹介に加えて、洋装でも使える肌着での代用方法もご紹介します。
和装肌着の購入を考えている人にまず取り上げるのは「和装ブラ」。
和装をする際はあまり胸を盛らない方が美しい見えるため、デコルテをすっきり見せてくれる和装ブラを着用するのがおすすめです。
一般的なブラジャーと比べて通気性が良いだけでなく、和服の首元からはみ出さないような作りになっているのがポイント。
中には前空きで着脱が便利なものも販売されているので、良かったらチェックしてみてください。
お次にご紹介するのは、浴衣用長襦袢。
「長襦袢(ながじゅばん)」とは和服の下に着る肌着のことで、長さは裾近くまであります。
一般的な着物では衿や袖を外に見せて着るため、長襦袢が見えることになりますが、浴衣用の長襦袢は外に見せません。
長襦袢を着用することで、汗を吸収する役割だけでなく肌透けの防止にもなります。
白や淡い色の浴衣を着る人で、ショーツの透け感が気になるという人は、和装用ショーツを取り入れてみるのも良いでしょう。
浴衣でも透けにくいカラーなのはもちろん、綿など涼しい素材でできている商品も多く見られます。
また、股割れの作りになっているタイプの和装ショーツも、お手洗いの際に便利なのでおすすめです。
なかなか和装をすることもないし、わざわざ和装用の肌着を購入するのも…という人は、ノンワイヤーのブラジャーとキャミソールで代用しても大丈夫です。
布地の溜まるお腹周りなどには汗をかきやすく、着崩れの原因などにも繋がるので、ノンワイヤーブラだけでなく汗を吸収するキャミソールも併せて着るようにしましょう。
「ブラトップ」などのカップ付きキャミソールを持っているという人は、それで代用しても大丈夫です。
お祭りや花火大会などイベントは特に暑いので、夏用の冷感タイプの肌着を着用するのも良いでしょう。
また、ショーツの透けが気になる人は、スカートやワンピースの下に着るペチコートを代用してみましょう。
ペチコートの色も白やベージュなど、透けにくい色を選ぶと良いです。
和服は洋服とは違って平面的な造りをしているので、着物や浴衣を着る際は、折り紙をするようなイメージで着るのがポイント。
しっかりと長さを揃えたり、シワを伸ばすことを意識すると綺麗に着付けができます。
まず和装ブラや長襦袢などの肌着類を着用した後、浴衣を羽織ります。
浴衣を扱う際は、布地が汚れたり傷ついたりしないように、広くて綺麗な場所でするのがおすすめです。
このとき、前身頃・後身頃とシワがあると着付けが上手くできないので、しっかりとシワがないかを確認してスタートしましょう。
次に「えりつけ」という浴衣のえりの縫い目の部分を、画像のようにして両手で持ちます。
親指を立てるようにして、親指が表側になるように両えりを持ちます。
後身頃がシワにならないように、布地を持ち上げながらすその長さを合わせて、左身頃の位置を調節します。
浴衣は左身頃が上になるように着用するもの(右身頃を先に合わせる)ですが、先に左身頃を調節して、余分な布地を右身頃側に回すようにします。
目安としては、身幅くらいにすると良いでしょう。
画像のように「おくみ」という浴衣の端の部分が、真っ直ぐになるようにするのがポイントです。
左身頃の位置を合わせるのと同時に、すその長さも調節します。
浴衣の丈は画像の白い線のように、かかとが見えるくらいを目安にすると良いでしょう。
左身頃の位置とすその長さが調節できたら、一旦開いて、反対側の右身頃を合わせます。
先ほど調節した、左身頃長とすその長さに合わせるようにしましょう。
右身頃を合わせたら、再度左身頃を合わせます。
この段階では、画像のように上半身の布地は浮いた状態で大丈夫です。
腰から下の両身頃の合わせと、すその長さを意識しましょう。
腰から下の部分の着付けの形はこの工程で決まるので、しっかりとシワにならないように丁寧に調節するようにします。
また、先述したように、左右のおくみが曲がらないようにするのもポイントです。
次に腰紐を結んで、身頃を固定します。
画像のように腰紐を半分の長さで持ち、右腰から巻きはじめます。
腰紐を左右から後ろに持ってきたところで交差させ、絞るようにします。
そうしたら前左でもう1度交差させて、画像のようにギュっと力を入れて縛ります。
このとき、腰紐で布地を固定しないと着崩れの原因になってしまうので、しっかりと縛るようにしましょう。
次に輪が前側に来るようにして片蝶々結びをして、画像のように結びの前後を内側に隠します。
このとき、画像右側の矢印マークのように下側から隠すようにしてください。
ここまでできたら、「身八つ口(みやつくち)」という浴衣の脇の部分にある穴から画像のように手を入れて、後身頃のシワを伸ばします。
鏡などを見て、しっかりとシワが伸びているか確認するようにしてください。
また、後身頃の中心が身体の中心に来ているかも併せて確認しましょう。
美しく和服を着るためには、縫い目を確認して合わせることと、シワが出ないように着付けをすることが大切です。
次に腰紐に引っかかっている布地を合わせの部分から手を入れて、外に出します。
引っかかっている部分の布地を外に出すと、画像右のような状態になります。
腰紐に引っかかってる布地が出せたら、再度身八つ口から手を入れて画像のようにシワを伸ばします。
これは「おはしょり」という和服の前身頃に来るものを作る工程です。
次に「かけえり」と「えりつけ」の位置を調節します。
浴衣のえりは3枚の布地でできていて、上側を「かけえり」、左右下側を「えりつけ」と呼びます。
かけえりとえりつけの縫い目部分が、画像のようにバストトップに来るように調節します。
かけえり部分は後ろ側を少し抜くようにした後、喉の窪みくらいの位置を目安に交差するようにしましょう。
次にアンダーバスト~ウエストくらいの位置を、腰紐で固定します。
先ほどと同じように、腰紐を半分くらいの長さで持って右腰から巻いていきます。
先ほどと同様に、後ろで交差して絞りながら巻いてきます。
後ろで腰紐を交差させる際、画像のように人差し指を下から入れてスライドさせて、後身頃のシワを伸ばすようにしましょう。
腰紐を前まで戻したら、左腰のあたりで先ほどと同様に片蝶々結びをして、中にしまいます。
ここの腰紐はあまりキツく締めすぎてしまうと、気分が悪くなってしまう場合があるので、あまり強く結びすぎないように注意してください。
「おはしょり」という、余った布地をたくし上げた部分を整えます。
画像のように、横から手を入れてシワを伸ばして綺麗にします。
腰紐の上に伊達締めをつけて、着付けの基本が完成です。
伊達締めをつけることによって、浴衣の合わせのズレを防止できます。
最後に帯を巻いて完成です。
帯の巻き方は、その日の気分や浴衣とのバランス、場面に合わせて変えてみても良いですね。
王道の「文庫結び」、華やかな「花文庫結び」、個性的な「リボン結び」の3つをご紹介します。
気になる結び方があったら、ぜひ挑戦してみてください。
1つ目にご紹介する帯の結び方は「文庫結び」です。
帯結びの王道の文庫結びは、どんなデザインの浴衣との相性も良く、硬派な雰囲気を演出できます。
結ぶ際は、手先の長さを帯布の約3倍ほど取り、帯を巻いた後に前側で羽根を作ります。
羽根は帯布を、パタパタと巻くようにして作ります。
はじめに帯布の約3倍ほど取っておいた部分を下ろし、リボンのような形になるように結びます。
このとき、羽根の形が床に対して垂直に立つように作るのがポイント。
仕上げに結びを後ろに回せば完成です。
2つ目にご紹介する帯の結び方は「花文庫結び」です。
華やかな印象を与える花文庫結びは、フレッシュに浴衣コーデを楽しみたい人におすすめ。
モダン柄や可愛い系の浴衣との相性が良いです。
結び方は、先ほどご紹介した文庫結びと似ていて、羽根を作る際、帯布をジャバラにするのが特徴です。
手先を下ろし結んだ後、ジャバラになっている部分を広げると、画像のように華やかな帯結びになります。
仕上げに結びを後ろに回せば完成です。
3つ目にご紹介する帯の結び方は「リボン結び」です。
上から帯先を垂れ流すリボン結びは、個性的な雰囲気を演出してくれます。
リバーシブルの帯などをお持ちの方は、左右で柄を変えてみても可愛いですね。
帯を胴に巻き、前側で半分くらいの長さで蝶結びにして、下側の帯を裏側から上側に被せます。
このとき、帯先は座るときに邪魔にならないよう、ヒップよりも上になるようにしましょう。
仕上げに結びを後ろに回せば完成です。
夏になると着たくなる「浴衣」。
小さい頃、おばあちゃんやあ母さんに着せてもらったことがあるという人もいるのではないでしょうか。
自分で着付けをするのって難しそうと感じている人も多いと思いますが、和服の構造と布地のシワをきちんと伸ばす、浴衣の縫い目に沿って中心やポイントを合わせるなどのコツを意識すれば、誰でも簡単に着ることができます。
着付けや和装での生活に慣れたら、デイリーに浴衣コーデを取り入れるのも良いですね。
最終更新日 : 2024/07/11
公開日 : 2021/09/03