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ガスコンロはキッチンから目立たない位置にあったり、お鍋やフライパンが上に置いてあったりして、汚れが目立ちにくいです。
しかし、よくよく見ると、気付かないうちに汚れがびっしりなんてことも…
コンロが汚れてしまう原因と汚れの種類にはどんなものがあるのでしょうか。
まず考えられるコンロの汚れといえば油汚れ。
調理中にフライパンやお鍋からはねた油がコンロに飛び散ることで、汚れがたまっていきます。
時間の経っていない油汚れであれば簡単に落とせますが、時間が経過すると固まってしまったりべたついてしまったりと厄介な存在です。
料理中にフライパンを揺らして炒め物をしたり、上下させて食材をひっくり返したり。
キレイにフライパンの中におさまって調理をしているように見えて、実はコンロ周りに食材を落としているかもしれません。
また、落ちた食材やコンロ周りが熱を持っていてすぐには拾えず、そのまま忘れてしまった…なんてケースもあり得るでしょう。
カレーやシチューなどを煮ているときに、鍋から沸騰したルーがはねて、コンロを汚してしまうこともあります。
ルーをはじめとするでんぷん成分の汚れは、時間が経つと固まって落としにくくなるため、さらに面倒な存在です。
五徳周りに多いのが焦げ汚れです。
吹きこぼれたお味噌汁などが五徳に落ちそのまま加熱されると、焦げ固まった汚れとなってしまいます。
焦げ汚れは普通のスポンジやふきんでは落ちない場合が多いため、汚れに気付いた時点ですぐに対処をすることが大切です。
ガスコンロの汚れを放置するのは不衛生なだけでなく、事故や病気、コンロ自体の寿命を縮めるようなデメリットを生じさせます。
コンロの汚れを放置して発生するリスクを見てみましょう。
ガスコンロの焦げ汚れや油汚れに引火して、火災となるケースは少なくありません。
さらに火災が油汚れによって広がれば、取り返しがつかなくなる可能性もあります。
食材のゴミをそのままにしておくと雑菌が繁殖し、カビが発生する危険性もあります。
カビが生えているような不衛生な環境で料理をするのも、そこで作られた料理を食べるのも、気持ちの良いものではありませんよね。
雑菌の繁殖はカビの発生だけでなく、コンロを変色させる可能性も。
菌による変色は色が変わるだけでなく、コンロ自体を劣化させてしまいます。
コンロを長く使いたいのであれば、掃除は欠かせません。
ガスコンロの掃除方法を詳しく見ていく前に、掃除に必要なアイテムやガスコンロの外し方を見ていきましょう。
ガスコンロ全体の掃除に必要な基本のアイテムは、下記の5つです。
いずれも簡単に手に入れられるものばかりですね。
※重曹の関連記事: 重曹で掃除や洗濯、消臭もできる!重曹の便利な使い方を紹介
掃除の前に、ガスコンロの外し方を確認しておきましょう。
ガスコンロがキッチンに埋め込まれているビルトイン型の場合、有資格者でないと外すことはできません。
置き型式のガスコンロであれば、元栓を閉めてからホースを抜けばOK、簡単に移動ができます。
その場で掃除をしても構いませんが、隣が壁で掃除がしにくかったり、流し台からガスコンロまで遠い場合は、ガスコンロを外して掃除をすると良いでしょう。
ガスコンロの五徳は、吹きこぼれによって発生した焦げ付き汚れや油汚れなどがたくさんついています。
コンロの中でもっとも汚れる機会の多い箇所です。
五徳を掃除するために、まずは五徳を外します。
調理したばかりの五徳はまだ熱を持っているため注意してください。
五徳の種類は「ステンレス製」と「ホーロー製」の2種類あります。
銀色のタイプはステンレス製で、画像のように黒いタイプはホーロー製です。
ステンレス製の場合は、専用の洗剤を使って洗いましょう。
ラップに専用洗剤を垂らして擦ります。
洗剤量は「泡立ちが良い」と感じるくらいがベスト。
泡立ちが弱くなったら、都度、洗剤を足していきます。
汚れが落ちたら水で洗い流せば掃除完了です。
おすすめの専用洗剤は、ガスメーカーのリンナイから出ている「ピュアステンレス専用クリーナー」です。
ステンレス素材を傷つけず汚れを落とします。
ホーロー製の場合、重曹と水、歯ブラシ or スポンジで洗っていきます。
五徳がすっぽり入るくらいの鍋に1リットルの水と重曹を大さじ1杯を入れて、沸騰させます。
沸騰したら、火を止めて2時間つけ置きをしてください。
触れるくらいの温度になったら、浮いている油や焦げをタオルでこすり取ればOK。
軽い汚れであれば、これで充分落とせます。
汚れが落ちたら、しっかり乾かして完了です。
すっかりキレイになりました。
意外に汚れているのに放置されがちなバーナーキャップ。
バーナーキャップはこまかい部分に汚れが詰まっていることがあります。
引火の原因にもなりかねないため、しっかりキレイにしておきましょう。
バーナーキャップの掃除で使うのは、次の道具です。
バーナーキャップは、まずは五徳を外してから取り出します。
ギザギザ部分のこまかい汚れを、歯ブラシでかきだしましょう。
その後、重曹スプレーを全体にふりかけてふきんで汚れを擦ります。
重曹スプレーの割合は、五徳掃除と同じく1Lに大さじ1程度、300mlのスプレーボトルなら大さじ1/3弱を目安にしてください。
汚れが落ちたら水で流して、しっかり乾かします。
少しでも濡れていると点火できないため注意してください。
コンロ本体のバーナーキャップをはめる部分もキレイにしたいところですが、本体の内部に水が入るのは危険です。
こちらは乾いたふきんで表面の汚れを取る程度で済ませましょう。
バーナーキャップが乾いたら、再びセットをして火がつくか確認をします。
火が付けば掃除完了です。
ガスコンロの天板部分の素材は以下の4種類が多いです。
どの素材にも共通して使用できるのが、やはり重曹です。
軽い油汚れ程度であれば、重曹スプレーをふきつけてふきんで拭えばOKです。
ひどい汚れの場合は、重曹にわずかに水を混ぜた重曹ペーストを作りましょう。
水1:重曹3くらいを目安にするとちょうど良いですよ。
重曹ペーストをコンロ天板に優しく塗りつけてください。
画像では素手でやっていますが、手袋をつけた方が良いです。
すぐに汚れが浮いてくるのが確認できます。
そのまま30分ほど放置して重曹が汚れをすっかり吸い取ったら、ペーストがなくなるまでふきんで拭き取って完了です。
排気カバーまで掃除の手が及ばず、1度も掃除をしたことがないという方も多いのではないでしょうか。
排気カバーはグリルの燃焼に非常に大切な部分です。
汚れはしっかり落としておきましょう。
使うのはやはり重曹と水、さらに割り箸です。
まず、油汚れを落とすために大きめのフライパンに水1Lと重曹を入れて沸騰させます。
その後、排気カバーを30分ほどつけ置き。
五徳と同じ方法で掃除しましょう。
つけ置きしている間は、排気口の中もチェック。
調理中に飛び散った食材のゴミがたまっているかもしれません。
割り箸で拾える範囲で拾っておきましょう。
まわりにこびりついた汚れは、割り箸にふきんやキッチンペーパーをまきつけたものに、重曹水スプレーをふきかけます。
排気口の中に割り箸を入れて、汚れを拭いていきます。
この時、あまり深追いはしないようにしてください。
排気口の中がキレイになりカバーのつけ置きも完了したら、再び排気口カバーを水洗い。
しっかり乾かし、再びセットして完了です。
IHコンロの場合、表面に焦げ付きのような茶色い汚れが広がる場合が多いです。
吹きこぼれなどがガラス面に付着し、そのまま焦げてしまったのが主な原因です。
重曹ペーストでキレイにしていきましょう。
汚れ部分に重曹ペーストを塗って、スポンジで擦っていきます。
どうしても落ちない汚れの場合、IH専用のクリーナーを使うのがおすすめです。
表面を傷つけず、キレイに焦げ汚れを落とせます。
コンロ掃除のメインは重曹やふきん、スポンジといった優しいアイテムを使います。
食品周りなため万が一口に入っても安全であること、さらにコンロを傷つけないようにするためです。
しかし、どうしても落ちない汚れの場合は、次のアイテムを使うのが良いでしょう。
普通のスポンジでは落ちない汚れや水垢汚れは、メラミンスポンジが便利です。
力を入れず、汚れをさっと落とせます。
耐水サイドペーパーは、五徳やバーナーキャップの強烈な焦げ付きを落とします。
目が荒いタイプは傷を多くつけてしまうため細かいものがおすすめ。
400番台以上を使用しましょう。
重曹程度じゃ落ちないしつこい油汚れは、油汚れ洗剤に頼るのが◎
ただし、洗い残しには注意してください。
重曹と同じアルカリ性ですがその度合いはとても高いため、口に入って良いものではありません。
ガスコンロの掃除頻度は、理想は「毎日のささっと掃除」です。
料理をしてお皿を洗ったあと、ついでにコンロもキッチンペーパーなどでさっと拭いてしまいましょう。
これだけで、常にキレイなコンロを保てます。
毎日はとても面倒という方であっても、1ヶ月に1回は掃除をした方が良いです。
油や焦げ付き汚れは放置すると酸化してしまい、落ちにくくなります。
1ヶ月を越してしまうと、かなり頑固な汚れとなってしまうでしょう。
火災や雑菌発生から自身を守るためにも、1ヶ月に1度は五徳・天板・バーナーキャップや排気カバーの汚れチェックをし、必要な掃除をしてください。
コンロの掃除頻度のところでも触れましたが、汚れにくくするには毎日のさっとした掃除が確実です。
洗剤を使わなくても、お湯でささっと拭くだけで新しい油は乳化し、キレイに取り除けます。
それ以外にも、調理中は100均の油はねガードを使用したり、コンロの五徳部分に敷ける焦げ防止シートを使用するのもおすすめです。
コンロ本体を汚さず、ガードやシートが汚れたら取り外して丸洗いをすれば良いだけなので、掃除の手間がかからずコンロをキレイな状態で保てます。
コンロの掃除は面倒に感じますが、サボってしまうとさらに面倒な掃除が必要になります。
なるべく毎日の掃除を習慣づけて、キレイなコンロを保てると良いですね。
たまってしまった汚れは、洗剤やメラミンスポンジなど、便利な掃除道具を使えば手早くキレイにできます。
清潔なガスコンロで、料理を楽しく安全に楽しみましょう。
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最終更新日 : 2021/09/13
公開日 : 2021/05/06