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洗濯機から嫌な臭いがする…
黒や茶褐色のワカメのようなゴミが付いている…
そんな経験はありませんか?
原因は、洗濯槽の裏側についた黒カビです。
普段は見えない部分なので、気にならないかもしれません。
実は衣類の汚れや洗剤の残り(石けんカス)、水アカなどは洗濯槽の裏側に蓄積しています。
そういった汚れが黒カビの原因となり、知らない間に洗濯機の裏側でどんどん黒カビが広がっていってしまうのです。
汚れが溜まっていくと、黒カビの固まったものが洗濯物にこびりついてしまうこともあります。
洗濯をしているのに、洗濯物が汚れてしまうのは避けたいところですよね。
しかし、黒カビは通常の洗濯では取ることができません。
黒カビの発生を防ぐためには、定期的に掃除をする必要があるんです。
今回は洗濯機の掃除方法と合わせて、黒カビの予防方法についてもご紹介します。
月に1度、大変な方は2ヶ月に一回は行うのがベストです。
汚れが出てくる前に、こまめに汚れを落としておくのが綺麗な状態をキープするコツです。
裏側は見えないのでついつい後回しにしがちですが、定期的にお手入れをしておきましょう。
洗濯機のクリーナーは主に「酸素系クリーナー」「塩素系クリーナー」の2タイプに分けられます。
ここからは、それぞれのクリーナーの特徴やメリット・デメリットをご紹介します。
酸素系クリーナーのメリットは以下の通りです。
汚れを分解するのではなく、はがして落とすのが特徴です。
目で汚れ具合を確認することができるので、スッキリしますね。
塩素系クリーナーと異なり、気になるにおいが少ないのも嬉しいところ。
ツンとしたにおいが苦手だったり、汚れ具合を確認したい方は、酸素系クリーナーがおすすめです。
一方でこんなデメリットもあります。
酸素式クリーナーの場合、使用時間は4〜6時間は見ておいた方がいいでしょう。
その間は洗濯機が使えなくなるので、掃除の前に洗濯を終わらせておくなど工夫が必要です。
はがれ落ちたゴミをすくう作業があり手間もかかるため、手早く掃除をしたい方には不向きです。
また、ゴミをすくう作業ができないことから、ドラム式の洗濯機では難しい方法です。
塩素系クリーナーと比較すると殺菌力が弱いので、殺菌をしたいときは酸素系クリーナーを使用した後に塩素系クリーナーを使う方法もあります。
なお、塩素系クリーナーと酸素系クリーナーを混ぜるのは厳禁です。
2種類使いたいときは、順番に使用するようにしましょう。
過炭酸ナトリウムが主成分の衣類用酸素系漂白剤(粉末タイプ)も人気があります。
ワイドハイターやオキシクリーンといった商品も衣類用酸素系漂白剤の一つです。
洗濯機用に販売されている酸素系クリーナーと同様に使用できますが、専用の商品ではないため、使用する際はくれぐれもお気を付けください。
また、洗濯機の機種やメーカーによっては酸素系クリーナーの使用を推奨していない場合があります。
取り扱い説明書やメーカーのHPも確認してみてくださいね。
※過炭酸ナトリウムの関連記事: 「過炭酸ナトリウム」を使って部屋中を掃除しよう!環境に優しい漂白剤の使い方を紹介
市販の洗濯槽クリーナーの多くは、塩素系クリーナーになります。
特徴は以下の通りです。
汚れを分解して落としてくれるのが大きな特徴。
分解する特性ゆえ、汚れが落ちているかどうかは目に見えませんが、手間なく使えるのは忙しい方にぴったりですね。
ドラム式洗濯機を使っている場合は、酸素系クリーナーは使えないため、必然的に塩素系クリーナーを使うことになります。
一方で、ツンとしたにおいがするというデメリットもあります。
キッチンハイター(ブリーチ)のような塩素系漂白剤も同様に使用できますが、専用のものではないので量や使い方に注意してください。
2タイプのクリーナーの他に、重曹もクリーナーとして使うことができます。
汚れ落ちは弱くみずに溶けにくいので注意が必要ですが、ナチュラルな成分なので、お子さんやペットへの影響が心配な方は検討してみても良いかもしれません。
※重曹の関連記事: 重曹で掃除や洗濯、消臭もできる!重曹の便利な使い方を紹介
近年では、塩素系クリーナーと酸素系クリーナーのハイブリットとも言える「非酸素系クリーナー」も増えてきています。
非酸素系クリーナーは、においが気にならない、短時間で掃除ができるなどメリットがいっぱい。
商品によって汚れを落とすメカニズムが異なるので、取り入れるときはパッケージをよく確認してください。
お酢やクエン酸も一見効果がありそうですが、サビや故障の原因になってしまいます。
そのため、どれを使うか迷ったら、まずは専用のクリーナーを使うことをおすすめします。
洗濯槽クリーナーの種類を把握したところで、それぞれのクリーナーを使った掃除方法をご紹介します。
自分に合った方法を選んで試してみてくださいね。
酸素系洗濯槽クリーナーあるいは重曹1カップ200g
ゴミすくいネット
1. 糸くずフィルターを外す
糸くずフィルターをつけたままだとゴミが溜まり、詰まってしまう恐れがあるため、必ず外すようにしてください。
2. 40〜50℃のお湯を入れる
水だと酸素系クリーナーの効果が薄れ、熱湯だと洗濯槽へのダメージが大きくなってしまいます。
3. クリーナーを洗濯槽に投入する
商品に書いてある記載の量を入れましょう。
重曹の場合もこのタイミングで投入してください。
4. 通常の洗いコースで5分ほど洗濯機を回す
排水しないように5分ほど洗濯機を回します。
念入りコースのようにひどい汚れを落とすモードがある場合は、そちらで回します。
汚れがひどい場合、クリーナーが泡立ちすぎて溢れてしまうこともあるので、目を離さないようにしてください。
溢れてしまいそうな場合は、泡やお湯を洗面器などで排水して水位を調節してくださいね。
5. 4〜6時間放置する
半日ほどそのまま放置します。
夜に行い、一晩放置するのがおすすめです。
6. もう一度洗濯機を回す
4と同様に、5分ほど洗濯機を回し、沈んでいたゴミを浮かします。
7. ゴミをすくう
洗濯機を止め、浮いてきたゴミをネットですくいます。
ゴミすくいネットは100均やホームセンターで手に入りますが、針金ハンガーとストッキングで自作することもできますよ。
排水の詰まりの原因になるので、ゴミはしっかりすくってください。
7. 脱水→ゴミすくいを繰り返す
ある程度ゴミが取れたら脱水をします。
ゴミが取れなくなるまで洗濯機を洗い、コースで何度か回しましょう。
8. 糸くずフィルターをつけて洗いから脱水を行う
ゴミが取れなくなったら、糸くずフィルターをつけて洗いから脱水をします。
残っていたゴミは糸くずフィルターにたまるので、回し終わったら糸くずフィルターを洗い掃除終了です。
重曹の場合は溶け残りやすいので、特に気を付けてください。
塩素系洗濯槽クリーナー
1. クリーナーを洗濯槽に入れる
商品に書いてある記載の量を入れます。
使い切りタイプが多いです。
2. 水を貯める
満水まで水を貯めます。
3. 洗濯機を回す
洗濯槽洗浄コースがある機種なら洗濯槽洗浄コースで、なければ標準コースで回します。
洗いから脱水までを一度行ったら掃除終了です。
掃除後は、洗濯機のフタを開けて中を乾燥させましょう。
以下の箇所もほこりやゴミが溜まりやすいです。
洗濯機本体の掃除をしても、部品が汚れていると衣類の汚れやにおいの原因になるので、こまめに掃除するようにしましょう。
歯ブラシや雑巾を使って汚れを落とします。
また、蓋の裏側やサイドも雑巾で拭きます。
風呂水を洗濯に使っている場合は、給水ホースもカビの温床になりがちです。
給水ホースも定期的に洗うとカビ予防になります。
洗濯機の掃除の頻度はなるべく少なくしたいもの。
実は、ちょっとしたことを習慣にするだけで、黒カビの発生をある程度抑えることができるんです。
ここからは、黒カビの予防で気を付けるべきポイントをご紹介します。
洗濯後、洗濯機のフタを閉めっぱなしにしていませんか?
洗濯後は水分で濡れているため、カビが好む環境になっています。
フタは開け、中を乾燥させておきましょう。
広いスペースがない一人暮らしだと特にやってしまいがちですが、着たあとの衣類を洗濯機に入れっぱなしにするのはNGです。
洗濯機のカビだけでなく、衣類の雑菌が繁殖する原因にもなってしまいます。
洗ったあとも同様に、洗濯物を入れっぱなしにせず、すぐに干すようにしましょう。
汚れを落としたいからと、洗剤を多く使うのも実は良くありません。
洗剤が溶け残って、黒カビの原因になります。
衣類に溶け残った洗剤が付くと、肌がかゆくなることもあるので、洗剤のパッケージをよく読んで使用量を守るようにしましょう。
洗濯機を回す前に、あらかじめ洗剤を溶かしておくのも効果的です。
一部の洗濯機には「槽乾燥」の機能が付いているものもあります。
洗濯機内の湿気を取り除いて黒カビを予防してくれるので、自宅の洗濯機に付いている方は、週に1度程度の頻度で取り入れることをおすすめします。
冷たい水よりもぬるま湯の方が汚れ落ちは良いのですが、残り湯には入浴時の皮脂が混ざっています。
皮脂も石けんカスと混じると、カビの原因になります。
また、給水ホースがカビの温床になることもあるので、使わない方が安心です。
カビが発生しやすい洗濯機。
掃除は定期的に行うのがおすすめです。
その他にも、毎日できる汚れ対策もあります。
日頃からカビ予防をするだけでお掃除もしやすくなるはず。
ぜひ洗濯機の掃除を習慣にして、清潔に衣類を洗いましょう!
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最終更新日 : 2021/09/13
公開日 : 2021/09/13