本ページに掲載のリンク及びバナーには広告(PR)が含まれています。
ドライフラワーはどのくらいの期間楽しめる?長持ちさせるコツはある?
ドライフラワーというと、なんとなく難しそうといったイメージがありますよね。
うまく乾燥しなかったり、綺麗に色が残らなかったり…
実は、綺麗に乾燥させるコツがあるんです。
ドライフラワーを作るためには、上手に乾燥させるタイミングがあります。
名前のとおり「ドライ」にするので、自然乾燥させる場合は湿気の多い時期は向いていません。
段々と空気が乾燥してくる秋から冬が、ドライフラワーを作るのにもっとも適した気候になります。
春も湿度が低いため、ドライフラワーを作るには適しています。
また、生花を飾って楽しんだ後にドライフラワーにする場合は、元気がなくなる前に乾燥させてしまいましょう。
タイミングが遅れると綺麗に色が残らなかったり腐ったりしてしまいます。
蕾は水分を多く含んでいて乾燥しにくいので、蕾がある場合は開きはじめたら乾燥させてくださいね。
ドライフラワーを上手に作るうえで大事なポイントが2つあります。
1. 花が新鮮なうちに乾燥させる
花が元気なうちにドライフラワーにすることで、失敗する確率をグンと減らすことができます。
2. なるべく早い時間で乾燥させる
生花がドライフラワーになるまで通常は1〜2週間かかりますが、なるべく早い時間で乾燥させきることで色が綺麗に残ると言われています。
その上で、ここからドライフラワーの作り方をパターン別に紹介していきます。
用意するお花に合わせて方法を選んでみてくださいね。
ハンギング法は、ドライフラワーの作り方で一番メジャーで簡単な方法です。
乾燥させる場所は風通しがよいところが基本。
湿気が多い場所で乾燥させようとすると、カビてしまったり腐ってしまったり…
花をまとめたままハンギングすると内側の乾燥に時間がかかってしまうので、1本1本分けてハンギングするのがおすすめです。
<用意するもの>
<作り方>
ドライインウォーター法は、少量の水に挿したまま水分を蒸発させてドライフラワーにする方法です。
この方法は、逆さにして形を崩したくないアジサイやかすみ草に向いています。
<用意するもの>
<作り方>
グリセリン法とは、グリセリン溶液を入れた花瓶に花を挿して乾燥させる方法です。
ドライインウォーター法と似ていますが、グリセリン法の方が乾燥の過程で色褪せすることが少なく、葉も落ちにくいというメリットがあります。
<用意するもの>
<作り方>
シリカゲル法とは、タッパーなどの容器に、乾燥させたい花とシリカゲルを入れてドライフラワーにする方法です。
葉と茎を切り落とした花の部分だけの乾燥になるため、ビン詰めアレンジはもちろん、ボタニカルキャンドルやハーバリウム用のドライフラワー作りにも向いています。
<用意するもの>
<作り方>
上記のシリカゲル法の応用で、電子レンジで乾燥させてしまうという技もあります。
手早く乾燥させたいときに試してみてください。
<作り方>
早く乾燥させたいときは、ドライヤーの温風を使ってみるのも良いでしょう。
注意したいのは「お花に直接温風を当てないこと」です。
<用意するもの>
<作り方>
花の種類にもよりますが、3ヶ月から半年ほどの期間楽しむことができます。
しかし、時間が経ったドライフラワーは色が抜けて褪せてしまうことが多く、ホコリも溜まりやすくなります。
湿気の多い時期には湿気を吸ってカビてしまうことも…
せっかく時間をかけて出来上がったものだから、少しでも長く飾っておきたいですよね。
ここからは、ドライフラワーを少しでも長持ちさせるためのコツをご紹介します。
花束にして飾りたい場合も、乾燥させるときは出来るだけ1本ずつ乾燥させましょう。
まとめたまま吊るしておくと、内側の風通しが悪い部分が腐ってしまう可能性があります。
直射日光の当たらない風通しの良い場所に飾るのがおすすめです。
日が当たってしまうと色褪せするのが早くなってしまいます。
ドライフラワーの色褪せ防止、型くずれ防止に専用スプレーを使ってみるのも良いでしょう。
生花をスワッグやリースにアレンジしたあと、専用スプレーを吹き付けます。
ネオ・ルシールはレース編みの仕上げスプレーとして販売されていますが、ドライフラワーの色褪せや型くずれ防止に使うことができます。
乾燥すると花が崩れやすい品種や、アナベルの花弁(がく)落ち防止にも使えますね。
たくさんの種類がある中で、どんな花がドライフラワーに向いているのでしょうか。
せっかくなら、生花で楽しんだ後にドライフラワーにできる花が良いですよね。
一般的にお花屋さんで通年販売されている花を中心にご紹介していきます。
気分に合わせて花言葉で選んでみるのも面白いですよ。
バラといえばドライフラワーの定番ですよね。
バラは乾燥させると色のトーンが落ちるので、生花の時より暗い仕上がりになります。
例えば、赤いバラはドライフラワーにすると黒っぽい赤になり、オレンジのバラは赤っぽい仕上がりになります。
また、完全に乾燥すると花が縮むため、初めに少し大きめのバラを選ぶと存在感があるまま飾ることができます。
バラの花びらを綺麗な形のまま残しておきたい場合は、形を崩さずに乾燥させられるシリカゲル法が良いでしょう。
※合わせて読みたい: バラの花言葉は本数によって変化する?バラを贈る前に知っておきたい花言葉
かすみ草は花が小さく水分の抜けも早いので、手軽にドライフラワーにすることができます。
しかし、乾燥すると小さな花がポロポロと落ちやすくなるため、硬化スプレーであらかじめ固めておくと長く楽しめます。
落ちてしまった花は、レジンを使ったピアスや髪飾りにしてみてはいかがでしょうか。
どんな花とも相性が良いので、花束やリースにボリュームを出したいときのプラスワンとして使ってみてください。
ポンポンとした小さな花が優しい印象のミモザは、春の訪れを感じさせてくれますよね。
ミモザはドライフラワーにすると、明るい黄色だった花は山吹色になり少し落ち着いた印象に変わります。
リースにする場合は生花の状態でアレンジをすると、飾ったままドライフラワーにすることができます。
乾燥すると一粒一粒が縮んでくるので、アレンジをする際は「大げさかな?」というくらいのボリュームで作ると良いでしょう。
※合わせて読みたい: 可憐な春の花「ミモザ」をインテリアとして楽しもう!
千日紅も水分量が少ない花なので、ドライフラワーに向いている花です。
濃いピンクや紫色は色もちが良く、時間が経って色褪せてくるとほんのり淡いグラデーションになります。
千日紅は育てやすく切り戻しても次々と脇芽が出てくるため、プランターやお庭で育てながらドライフラワーを楽しむのもおすすめです。
アナベルは3回も色の変化が楽しめるアジサイの仲間です。
咲き始めはライムグリーン、最盛期には真っ白になり、だんだんとグリーンのドライフラワーのような色味に変化していきます。
アナベルをドライフラワーにするタイミングは、最盛期の白い時期を過ぎて水分の減ってきた頃が適しています。(最後のグリーンになった頃)
お庭に咲いているアジサイをドライフラワーにするのは少しコツがいります。
その理由は、開花時期が梅雨なので、手早く乾燥させないとカビてしまったり、乾燥する前に色が抜けてしまったりと上手くいかないことが多いからです。
アジサイの品種によってもドライフラワーに向くものと向かないものがあるので、お花屋さんに訪ねてみると丁寧に教えてくれるでしょう。
スターチスはかすみ草に似て水分量の少ない花なので、ドライフラワーに向いています。
また、とても日持ちの良い花で、切り花としてもドライフラワーとしても人気の高い花です。
時間が経っても色褪せにくいというのも人気の理由ですね。
ラベンダーはドライフラワーにしても良い香りのまま楽しむことができます。
乾燥した花はポロポロと落ちやすいので硬化スプレーで固めてしまっても良いのですが、せっかくの香りが半減してしまいます。
なるべく風や手の当たらない場所に飾っておくのがおすすめです。
アレンジには欠かせないユーカリ。
丸く可愛らしい葉は存在感がありつつも、一緒にアレンジする花を引き立たせてくれる名脇役でもあります。
夏場はユーカリの葉にたくさんの水分が含まれているため、自然乾燥では葉が丸まってしまうことがあります。
湿度が低くなる10〜3月頃に乾燥させると綺麗に仕上がるので、ぜひ試してみてくださいね。
実はドライフラワーに向かない花もあります。
特徴を覚えておけば、お花屋さんでも選びやすくなりますよね。
なお、ドライフラワーに向かない花の特徴は3つです。
それでは、具体的にどんな花があるのでしょうか。
それぞれの特徴とともに説明していきます。
春の代名詞とも言われる桜の花。
お花見やお散歩中に拾った花びらを残しておけたら良いなと思いますよね。
しかし、桜は花びらが薄いため、自然乾燥させるとシワシワになって綺麗に残せません…
桜を綺麗な状態で残しておく方法は、押し花がおすすめです。
ユリは大きな花びらにたっぷりの水分を含んでいるため、ドライフラワーには向かないとされています。
また、乾燥段階で茶色く変色してしまうのも向かない理由の一つです。
ユリも桜と同様に、押し花にして残しておくことができます。
ガーベラも花びらの水分量が多いためドライフラワーには向きません。
水分が多く細い花びらは、乾燥すると先端からクルクル丸まってしまいます。
最後に、ドライフラワーの素敵なアレンジ方法と飾り方をご紹介します。
簡単にできるものばかりなので、お部屋のイメージに合わせてアレンジしながら作ってみてくださいね。
ドライフラワーといえばブーケですよね。
お花を1本1本分けて乾燥させてからブーケにすることで、全体のボリューム感も調整することができます。
最近では「スワッグ」と呼ばれているのを聞いたことはありませんか?
スワッグとは壁かざりという意味ですが、主に花や植物をざっくり束ねたブーケタイプを指しています。
以下でブーケの作り方をご紹介します。
<用意するもの>
ドライフラワーでブーケ(スワッグ)を作る際には、以下の物を揃えましょう。
ドライフラワーは主張の強すぎないリーフなどのベースと、華やかなメインの2種類を揃えるとまとまりが良くなります。
また、輪ゴムやフローラテープがあると、茎を仮留めできて便利ですよ。
<作り方>
1. 草花を整える
手前になるにつれて草や花が短くなっていくように、茎の長さを切って整えます。
奥にはリーフ系を、中間地点には手前に主役となるお花を置くと、色どりのバランスが良くなりますよ。
細い茎やばらばらになりやすいものは、あらかじめ紐やフローラテープで結んで束ねましょう。
また、枝分かれしてボリュームが大きいものは、枝の分かれ目で切っておくと束ねる際にデザインを調整しやすいです。
2. ベースの草を三角形に束ねる
ベース(奥側)となるユーカリ・麦の穂・アワといった植物を、長いものから順に重ねます。
中心に最も長いものを置くことで、外側にかけて短くなる三角形のスワッグに仕上がり、バランスよく立体的に見えます。
形をキープしたまま他の草花を追加していくため、手が疲れそうな場合はここでフローラテープで茎を束ねても良いでしょう。
3. メインの花を重ねる
続いてスターチス・かすみ草などのメインを彩る花をまんべんなく重ね、中心部分へメインの花を立体的に重ねます。
メインの草花は上下左右に動かしながら、最も美しく見える配置を探しましょう。
4. 茎をきつく縛る
崩れないように茎の部分をしっかりと麻紐で結びます。
こちらの画像のように最初に輪ゴムで固定すると、ズレることなく巻けるため、初心者の方はぜひ応用してみましょう。
少し位置をずらしながら何重にも巻くことで、よりきつく縛ることができます。
また、麻紐は少し湿らせておくと柔軟性が増して結びやすいでしょう。
5. 麻布・紙の上に乗せて包み込んで縛る
作ったブーケを麻布や紙の上にのせて、形を崩さないように包み込みます。
麻布・紙の上から再度、麻紐を縛って固定したら完成です。
ドライフラワーで作るリースはボリュームがあるので、お部屋に飾るとインテリアとしての存在感も抜群です。
リースの土台は100円ショップやお花屋さんで販売されています。
ドライフラワーリースを作る際に必要なものは以下の通りです。
リースの土台は100均・ホームセンター・花屋などで売られています。
<作り方>
1. 花材の茎部分をカットする
花材が15㎝~18㎝程度になるように、茎部分をカットして切り揃えます。
なお、長さはリースの土台の大きさによって変動します。
2. 土台に麻紐を結びつける
吊るすための麻紐を土台に取り付け、続いて花材を縛る麻紐も10mほど残して土台に結び付けます。
3. 花材を縛りつける
土台の表面を隠すように、4個程度の花材を麻紐で縛り付けます。
花材を差し込んで後ろに飛び出た茎は、横側へと流して次の花材を付ける際に一緒に縛って固定します。
4. 一周したら麻紐を固定
3の作業を繰り返したら、最後に2で残しておいた麻紐と余った麻紐をしっかりと結び、固定して完成です。
ボタニカルキャンドルやアロマワックスサシェは、ドライフラワーの可愛らしさを活かしながらも実用的。
作り方も意外と簡単なので挑戦してみてはいかがでしょうか。
<用意するもの>
ロウソクの周りに色とりどりのドライフラワーが施されたボタニカルキャンドル。
作る際に必要なものは以下の通りです。
一見華やかで難しそうに見えるボタニカルキャンドルですが、実は簡単に手作りできます。
<作り方>
1. モールドにキャンドルとドライフラワーを入れる
モールドの中心にベーシックキャンドルを立て、周りの隙間にドライフラワーをピンセットで差し込んで敷き詰めます。
2. 溶かしたキャンドルワックスを流し込む
ボウルにキャンドルワックスとアロマオイルを入れ、鍋に沸かした約58℃~70℃の湯煎で溶かしてから、1のモールドへと流し込みます。
なお、ワックスによって溶ける温度が異なるため確認しておきましょう。
3. 固まったらモールドから外す
流し込んだワックスが固まったら、モールドからキャンドルを外して完成です。
表面の形を整えるには、再度2の手順でワックスを追加して固めてから外しましょう。
アロマワックスサシェは「火をつけなくても香るキャンドル」として楽しむアイテム。
作る際に必要なものは以下の通りです。
ボタニカルキャンドルと作り方は似ていますが、香りを楽しむアイテムなのでアロマオイル選びを重視しましょう。
また、ドライフラワーを美しく埋め込むことが重要なので、ピンセットを使用した方が完成度が高まります。
1. モールドに溶かしたキャンドルワックス・アロマオイルを流し込む
ボウルにキャンドルワックスとアロマオイルを入れ、鍋に沸かした約58℃~70℃の湯煎で溶かしてからモールドへと流し込みます。
なお、ワックスによって溶ける温度が異なるため確認しておきましょう。
2. ワックスが固まり始めたらドライフラワーを埋め込む
ワックスの外側が固まり始めたら、ピンセットでドライフラワーを押し付けて埋め込みます。
早いと沈みすぎるため注意しましょう。
3. ストローで紐を通す穴を作る
約30分経過した時点で、ストローを差し込んで紐を通す穴を作ります。
ストローは完全に固まるまでそのままにしましょう。
4. 3時間以上経過したらモールドから外す
3時間以上経過して固まっているようなら、モールドから外します。
ストローを掴んで持ち上げたり、底をトントンとしましょう。
ナイフなどでお好みで形を整えて完成です。
細かいお花は人気のハーバリウムにしても良いですね。
ビンにドライフラワーを入れてからハーバリウムオイルを流し込むだけなので、とても手軽に作れます。
<用意するもの>
ハーバリウムを作る際に必要なものは以下の通りです。
ハーバリウムオイルはシリコンオイル・流動パラフィンの2種類が主流ですが、シリコンオイルの方が安全性が高いです。
<作り方>
1. 瓶を綺麗に洗って乾燥させる
ドライフラワーの保存状態を良くするために、瓶を綺麗に洗います。
水滴が残るとカビなどの原因になるため、しっかり乾燥させましょう。
2. 花材を切り揃える
瓶のサイズに合わせて花材を切り揃えます。
長めの花材は瓶の中で斜めになった場合をイメージすると整いやすく、また大きな花びらの花はあえて茎を全て切り落としても良いでしょう。
同じ色が重ならないように、カットした花材を順々に瓶へ入れます。
続いて、ハーバリウムオイルをゆっくりと注ぎ入れて、蓋をしたら完成です。
ハンギング法やグリセリン法で乾燥させたドライフラワーを、生花を飾るように花瓶にいれて楽しむのも素敵です。
ブリキの小さなバケツや木の箱に、無造作にいれて飾るのもオシャレ度がアップします。
ドライフラワーを1本1本紐にとめてウォールデコ。
同じくドライにしたフルーツや写真を一緒に飾っても良いでしょう。
広範囲に飾れるので、お部屋の印象がガラリと変わります。
ウォールデコの方法にこれといった正解はありません。
このように、ナチュラルな素材を使って吊るせば、たちまちドライフラワーのインテリアが完成しますよ。
ドライフラワーの作り方やポイントを紹介してきました。
今回ご紹介した花は、1年を通してお花屋さんで手に入りやすい花ばかりなので、早速ドライフラワー作りに挑戦してみてはいかがでしょうか。
▼合わせて読みたい
・ インスタ映えする写真の特徴&撮り方を解説!インスタ映えグルメやインスタ映えスポットもご紹介
・ 【基本編】これだけは知っておきたい写真撮影のコツ♪ 知っておきたい写真撮影の基本の「き」
最終更新日 : 2021/02/04
公開日 : 2019/03/21