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世界に同じものが1つもないことが魅力で、何かとテレビやメディアで取り上げられるハンドメイド作品。
実際アプリやイベントで作品を販売・購入したことがある方もいるのではないでしょうか。
いつもは購入する側だけれど、実はハンドメイドをやってみたい!
そんな気持ちがある方は、ぜひ一度レジンアクセサリー作りに挑戦してみませんか?
一見難しそうに見えるレジン作品ですが、実は100均でほとんどの材料が手に入ります。
お買い物ついでに100均に立ち寄って、憧れのレジン作品作りにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
ハンドメイド作品が完成した時の感動は一度味わうと病みつきになりますよ。
レジン(resin)は英語で「樹脂」のことを指します。
レジン自体はどろっとした液体ですが、熱や紫外線で化学反応を起こして固まる性質があります。
その性質を利用して、小さなものから大きなものまで自由自在に作品を作ることができます。
ハンドメイドで使われるレジンには、エポキシレジンとUVレジンの2種類があります。
同じように見えますが、実はそれぞれに得意なことと不得意なことがあります。
早速2種類のレジンについて、メリットとデメリットをご紹介します。
エポキシレジンは「本剤」と「硬化剤」という2つの液を混ぜると、化学反応が起きて固まるタイプのレジンです。
UVレジンと比較すると値段が安いため、量を気にせずたっぷりと使うことができます。
また、紫外線を当てなくても時間が経てば勝手に固まるため、UVレジンでは作ることができない大きな型を使った作品を作ることができます。
大きな作品や厚みのある作品を作る時はエポキシレジンを使うと良いでしょう。
ただし、液を混ぜ合わせてから完全に固まるまで丸一日以上(気温が低い地域や時期ではそれ以上)かかることに注意が必要です。
一気にたくさん作品を作る方、レジン作家の方はこちらのエポキシレジンを愛用している方が多いようです。
UVレジンは、ライトや太陽光の紫外線に反応して化学反応を起こし、固まる性質をもったレジンです。
元々は接着や塗料の効果促進のために使われていたため、それほど品質が良くありませんでした。
しかし、ここ数年はレジンクラフトをする方向けに、品質の良いUVレジンが増えています。
エポキシレジンのように混ぜる必要がないため、少量でもすぐに使えることが最大のメリットです。
また、工程ごとにレジンを硬化させることができるので、細かい模様やパーツを入れる作品にも向いています。
ダイソー、セリア、キャンドゥなどの100均でも取り扱われています。
たくさんの作品をまとめて作る方、大きな作品を作る方、そして出来栄えにこだわる方にはエポキシレジンをおすすめします。
しかし、とりあえず1回だけやってみたい、ちょっとだけレジンを触ってみたいというハンドメイド初心者さんにはより手軽なUVレジンをおすすめします。
作りたいものにもよりますが、このようなアイテムが必要になります。
UVライト以外の材料は100均で揃えることも可能です。
水分や油分がないものであれば、基本的にどんな物でも入れることができます。
レジンに封入するためのクリアシートも販売されています。
レジンに封入すると透明な部分がレジンと合わさり、イラストがレジンの中で浮いているように見えて華やかさがアップしますよ。
水分や油分が多いもの、生ものは入れてはいけません。
レジンで封入すると外側はしっかりガードされますが、封入したものは徐々に傷んでいきます。
その辺りに置いておくよりは良いかもしれませんが、時間が経つにつれてカビが生えたり腐ったりして少しずつ劣化してしまいます。
本物のお菓子や生花を使ったアクセサリーは、完成した直後はとても可愛いかもしれません。
しかし、中に入れたクッキーの油が外に染み出す、チョコレートが溶け出す、カビが生えるなど様々なデメリットがあります。
お菓子や花をモチーフにしたレジン作品が作りたい場合はリアルな食玩、もしくはドライフラワーを使ってみてはいかがでしょうか。
レジンクラフト初心者の方には、レジン初心者向けのセットもおすすめです。
100均でもレジン液やミール皿、パーツなどを購入することができます。
ただ、1つ100円のものであってもあれもこれも…と買っていると意外と高くついてしまうものです。
思い切ってUVライトや必要な道具つきのセットを買ってしまった方が安く済むかもしれません。
内容はセットによって様々なものがあります。
入手しづらいパーツやアイテムが入っているセットを探しても良いですね。
UVレジンにUVライト、ペンチやピンセットなど必要な道具24点に素材が85点、アクセサリーパーツが42点も入った初心者向けセットです。
粘度の異なるレジン液3種にレジン着色用のカラー液やパウダー、調色用のパレット入ったセットです。
工具類はもっているけれど、ライトやレジン専用のグッズが欲しいという方におすすめです。
UVライトは机に置いて使えるタイプ、手でボタンを押し続けないと使えないタイプなど色々な種類があります。
レジン作品を作っている時は手にレジンがついてべたべたになることがあり、また1つ作業をしながら次の作業をしたい時も多いものです。
こういったUVライトをおすすめします。
レジン作品を作る時に、一番最初に使って欲しいのが「ミール皿」です。
ミール皿にレジン液とパーツを入れるだけで可愛いレジン作品が完成します。
ミール皿にそのままレジンを流し込み、パーツを配置していきます。
画像の一番右の作品はこのタイプです。
ミール皿の色が強すぎる場合やパーツを目立たせたい場合は、あらかじめ底にマニキュアを塗る、あるいは底に折り紙やマスキングテープを敷いてからパーツを配置していきます。
画像の左はコピー用紙にマスキングテープを貼り、底に敷いています。
真ん中はコピー用紙にシールを貼り、足あとのイラストを描いて底にしました。
こちらはシリコンでできた型にレジン液やパーツを入れて作るタイプです。
型の形が多く、枠がない状態の作品になるためミール皿を使った作品より自由度が高い作品ができます。
自分で作りたいものの原型を作り、シリコンで型を作ってオリジナル作品を作ることもできます。
ヒートンを刺してピアスのパーツを付けたり、皮ひもを通したりすれば簡単にオリジナルアクセサリーが作れます。
レジンをガラスの小瓶に詰め込んでもとても可愛い作品ができます。
瓶の口より大きなものを中に入れることはできませんが、星の砂やカラーサンドなどを使って瓶の中でストーリーを作ってみるのも面白いかもしれません。
コルクの部分にヒートンを刺せば色々なアクセサリーが作れますよ。
折り紙に薄くレジンを塗って硬化させると立体的なレジン作品を作ることができます。
どうしても他のタイプより強度は落ちてしまいますが、とても見栄えが良い作品になります。
画像は折り鶴レジンをパーツにして、タッセルやチェーンを付けたかんざしです。
ここまでどんなレジン作品があるか見てきましたが、実際レジンアクセサリーはどうやって作るのか見ていきましょう。
ミール皿にお好みの紙やマスキングテープを敷くか、マニキュアを塗り底を作ります。
紙やマスキングテープを使う場合は、この地点でシールを貼ったり、絵を描いたりしておいても可愛いです。
紙は敷くだけではミール皿にくっつかずに滑ってしまうため、先にミール皿にレジンを薄く塗り広げておいてから底に紙を置いて一度硬化させておくとやりやすいです。
紙の上からレジンを薄く流し込みます。
レジン液は常に丁寧に、そっと入れるようにしてください。
勢いよく入れると気泡が発生してしまい作品の見栄えが悪くなってしまいます。
気泡が発生してしまった場合はつまようじでつぶす、もしくは綿棒を使ってすくい取るとキレイに取り除くことができます。
レジン液を流し入れたらUVランプを使って硬化させます。
ランプの照射時間は5分ほどで十分ですが、レジン液の種類やUVランプの強さによっても変わりますので、様子を見ながらランプを当ててください。
煙がでたり特有の臭いがしたりすることがありますので、必ず換気をした状態で硬化作業をしてください。
硬化したらさらにレジン液を流し入れ、そこにラメやパーツを入れていきます。
この作業を何度もくり返すとぷっくりと立体感のあるレジン作品を作ることができます。
完成です。
横から見るとぷっくりして可愛らしい感じになりました。
パーツの中にはミール皿のように底がない、「空枠」と呼ばれるタイプもあります。
一体どうやったらレジンを流し込めるの?と思うかもしれませんが、マスキングテープを底の代わりにすればミール皿と同じように作業をすることができます。
マスキングテープの粘着面を外にして丸め、作業台に貼り付けます。
そして、空枠をしっかりとマスキングテープに貼り付けて、薄くレジン液を流し込みます。
空枠をマスキングテープにぐっと押し付けながら、UVライトを照射し底を作ります。
底ができたらラメやパーツを入れ、少しずつレジン液を流し込んでいきましょう。
完成です。
下の部分だけ色付きのレジン液を使用しました。
シリコンモールドはレジンパーツを作るととても軽いパーツができます。
金属の枠があるパーツよりも自由な表現ができて、しかも何度も使えるのがシリコンモールドの良いところです。
使い方自体はミール皿とほとんど同じです。
作りたい型の中にレジン液をゆっくりと流し込んでいきます。
細かい部分にはつまようじの先を使って慎重にレジン液を流していきます。
厚みがある型を使った場合はUVライトの照射時間を長めにすると良いでしょう。
完成です。
シリコンは非常に柔らかい素材ですが、レジン作品を型から外すときはゆっくりと時間をかけて行ってください。
慌てて取ろうとすると、せっかくの作品にヒビが入ったり割れたりしてしまうことがあります。
実は今回作っていたユニコーンの型は非常に薄かったため、シリコン型から取り出すときにしっぽの根元が一度折れてしまいました。
一度型に戻してレジン液を流し込み、再度硬化したところなんとか形になりました。
非常に薄い作品なので、アクセサリーにはせず、透明レジン液を使ってスマホのケースに付けてみました。
ストールピンの台座を使ったレジン作品です。
底には和紙を敷き、紫色のカラーパウダーで着色しました。
台座・和紙・カラーパウダーは全て100均で販売されているものを使っています。
扇子の形をした空枠を使ったかんざしです。
桜の空枠にはレジンを流し込まず、パーツとして使用しました。
カラーパウダーや中に封入しているパーツはほとんど100均(ダイソー)で購入したものです。
髪ゴムのレジン作品です。
髪ゴムの台座があれば、オリジナル作品に挑戦することができますね。
レジンの指輪作品です。
指輪の形のシリコンモールドを使用すれば、思い出の品を詰め込んだ世界に1つだけの指輪が作れます。
ティーポットの形をしたモールドで作った作品です。
ミール皿もモールドもたくさんの形がありすぎて、どんなものを作るか悩んでしまいますね。
基本的なアイテムを使ったレジン作品の作り方をご紹介しました。
一見難しそうに見えるかもしれませんが、レジンはどんな枠を使っても必要な作業は同じです。
最初はなかなかうまくレジンが盛れなかったり、固まらなかったり、あるいはイメージ通りに作れないこともあると思います。
しかし、何度もやっているうちに段々思い通りの作品が作れるようになりますよ。
ぜひ自分のイメージや思い出を封じ込めることができる、レジン作品に挑戦してみてくださいね。
公開日 : 2019/02/05