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「トランシーノ」という名前をCMや雑誌でも目にしたことがあるのではないでしょうか。
美白コスメや肝斑に効く医薬品というイメージが強いトランシーノ。
まずはどんなブランドなのか詳しくご紹介します。
トランシーノは「第一三共ヘルスケア」という製薬会社が母体となっている会社が作った美白スキンケアのブランドです。
第一三共といえば、風邪薬や胃腸薬でも知られる、非常に有名な製薬会社ですよね。
トランシーノの主成分であるトラネキサム酸（トランサミン）を、そもそも開発したのが第一三共だったのです。
その開発メーカーの強みと研究開発力を生かして、2007年に初めて誕生したのが「トランシーノ」ブランドです。
トランシーノがすごいのは、化粧品と医薬品の両方を揃えているということです。
多くの美白ブランドは化粧品だけ、医薬品だけということが多い中、内側から外側からのトータルケアができます。
これは何よりも製薬ブランドならではの強みです。
また、医薬品の方は、普通のしみ・そばかすに対応する「トランシーノホワイトCクリア」と肝斑に対応する「トランシーノⅡ」があります。
肝斑に対する市販薬はトランシーノが初めてで、非常に画期的な商品として話題になりました。
ちなみに、トランシーノは昔発売されていた「トランシーノⅠ」が1日3回タイプだったところを飲みやすく1日2回に改良した商品です。
医薬品「トランシーノⅡ」および、スキンケア商品に含まれている「トラネキサム酸」がトランシーノの特徴成分です。
トラネキサム酸とは、病院から処方されることもある医薬品成分。
効能効果としては、抗炎症作用や止血作用があります。
では、シミにどうして効くのか？というと、それはシミの元となるメラニン生成を抑えるからです。
＜シミができるメカニズム＞
女性ホルモンや紫外線などがメラノサイトを刺激
↓
過剰につくられたメラニンがケラチノサイトにたまってシミになる
＜トラネキサム酸の作用＞
トラネキサム酸がはもっとも初期の段階でメラノサイト活性化因子（プラスミン）を阻害し
↓
メラニンをつくる情報伝達をブロックする
↓
シミの生成を抑える
以上の作用があることから、女性ホルモンの働きによって発生する「肝斑」にも効果をもたらします。
ただし、肝斑についての効能効果を持っているのは医薬品の飲み薬「トランシーノⅡ」だけです。
※合わせて読みたい： 美白に特化した「HAKU（ハク）」で透き通る素肌を手に入れよう♪
トランシーノは美白に特化した医薬品・スキンケアのブランドです。
医薬品の中でも肝斑であれば「トランシーノⅡ」、シミソバカスであれば「ホワイトクリアC」、いずれの方にも使っていただける「薬用スキンケアシリーズ」があります。
トランシーノⅡ
ホワイトクリアC
薬用スキンケアシリーズ
どちらかというと、30〜40代以上の年齢肌向けの商品ですが、20代が使っても問題はありません。
商品ごとにターゲットが少しずつ異なるので、詳しくは次のラインナップごとの説明でご紹介します。
※合わせて読みたい： 【薬剤師が解説】美白したいならコレ！美白におすすめの食品やサプリから化粧品まで11種を厳選
トランシーノの美白コスメはいわゆる「しみ・そばかすを防ぐ」ためのもので、治療効果はありません。
紫外線による影響、加齢によるくすみなどが気になる方に幅広く使っていただけます。
グリチルリチン酸ジカリウム、トラネキサム酸を有効成分として含む「医薬部外品」です。
肌の角質ケアを行いながら、抗炎症成分グリチルリチン酸ジカリウムが肌荒れを改善します。
高保湿クリームが配合されているので、洗い上がりはしっとり。
肌の印象を暗くしてしまう「角質くすみ」のケアをサポートしてくれます。
価格：1,944円（税込）
内容量：100g
※合わせて読みたい： 【医師監修】肌質に合わせたおすすめの洗顔料20選！洗顔料を選ぶときのポイントや正しい使い方も解説
メイク落としになるクレンジングタイプです。
洗顔料のクリアウォッシュと同じく以下の成分を配合しています。
メイクや日焼け止めはしっかり落とし、酸化皮脂などの汚れを取り除き、くすみもケア。
大人のための肌を洗いすぎない優しい配合です。
価格：1,944円（税込）
内容量：120g
※合わせて読みたい： 【タイプ別】おすすめのクレンジング19選！クレンジングの特徴や注意点まとめ
トランシーノの美白化粧水で、薬用美白有効成分トラネキサム酸を配合しています。
さらっとした化粧水で、ハス種子乳酸菌発酵液、アンズ果汁、トレハロース硫酸Naなどを使った肌にやさしい組成です。
低刺激性 、無香料 、無着色 、アレルギーテスト済み。
大人の肌に足りない肌活力にも注目した化粧水で、美白から保湿、年齢肌まで幅広くケアできます。
価格：3,888円（税込）
内容量：175ml
メラニン生成を抑えるトラネキサム酸と、くすみの原因になる乾燥・角質のケアも可能にする美白美容液です。
6つの保湿成分を組み合わせた高保湿な美容液となっていて、大人の肌をしっとりと保湿してくれます。
低刺激性、無香料、無着色、アレルギーテスト済みなので安心です。
価格：3,888円（税込）
内容量：50g
※合わせて読みたい： 美容液のおすすめ商品を肌の悩み別に厳選♪
トランシーノシリーズのトラネキサム酸配合の乳液です。
化粧水と美白美容液で保湿した後、クリームの前の使用がおすすめです。
化粧水と美容液で浸透させた水分の蒸発を防ぎ、肌を保湿しながら美白ケアできる乳液です。
価格：3,888円（税込）
内容量：120ml
※合わせて読みたい： 【薬剤師が解説】乳液の選び方と効果的な使い方とは？おすすめの乳液も紹介
トラネキサム酸を配合した美白クリームです。
重たい感じがしない使いやすいクリームですが、肌の保湿効果はしっかり。
大人肌できになる「黄くすみ」ケアできるのが嬉しいですね。
乳液の後に使えば、保湿効果が一層高まります。
価格：3,888円（税込）
内容量：35ml
１枚あたり1,000円相当ということで、お値段こそハリますが相応の効果が期待できます。
スペシャルな日のケアとして取り入れてみてはいかがでしょうか。
価格：1,944円（税込）
内容量：4枚
※合わせて読みたい： おすすめパック15選！美白、毛穴、ニキビケアに効くフェイスマスクはどれ？
トランシーノシリーズには美白ケアアイテムだけではなく、紫外線を防ぐコスメラインも用意されています。
特に普段使いとして使っておきたい、紫外線対策アイテムを中心にご紹介します。
普段のタウンユースとして使える日焼け止めです。
しっかり紫外線を防ぎたい方でも安心なSPF35, P波もしっかりカットするPA＋＋＋。
しかも、紫外線を防ぐだけではなく、トラネキサム酸が配合されているので、メラニン生成を抑えながら紫外線ブロックできる優れものです。
より強固な紫外線対策をしたいと思っている大人肌の方におすすめのUVカット乳液です。
価格：3,564円（税込）
内容量：40ml
※合わせて読みたい： 目的別おすすめの日焼け止め20選！日焼け止めで紫外線をカットし美肌を保とう
紫外線対策をもっと完璧に仕上げたいという方には、CCクリームのタイプがおすすめです。
CCクリームとは、BBクリームのようにファンデーションの働きはありません。
そうとはいえ、下地とコントロールカラー（色味補正）の役割まで果たしてくれるので、1本持っていると非常に便利です。
旅行の時、少しの外出の時などに、ファンデ代わりに使っても良いでしょう。
UVカットしながらも、肌を美白に導いてくれる優秀な1本です。
「美白」「乳液」「日焼け止め」「化粧下地」「色補正」の5つの機能を果たします。
価格：2,808円（税込）
内容量：30g
※合わせて読みたい： CCクリームの特徴や使い方まとめ！肌タイプ別にプチプラからデパコスまでおすすめ商品10選
ここまでは外側からの美白ケアについて紹介しましたが、トランシーノシリーズの中でも核となる商品が「医薬品の飲み薬」です。
外側からのケアではシミソバカス、肝斑のケアとしては限界があります。
本当に美白を目指したいならば、飲み薬も合わせたインナーケアが大切です。
トランシーノの場合、サプリではなく医薬品だからこそ、しっかりと効果が期待できることが強みです。
肝斑に対する初めての一般用医薬品としても知られる「トランシーノ」。
肝斑に対してはトランシーノが世に出るまで、市販薬での治療はできませんでした。
トランシーノが登場したことで、気軽に肝斑の治療がセルフでできるようになったのです。
1回2錠、1日2回服用することで、肝斑に元になる反応を抑えていきます。
効能効果としては「しみ（肝斑にかぎる）」となっているので、普通のシミソバカスの方は使用できません。
また、他にも医薬品ゆえに、さまざまな決まりがあるので服用前は薬剤師に相談してみましょう。
なお、「トランシーノⅡ」は第一類医薬品なので、薬剤師からの説明を受けた上で購入する必要があります。
価格：3,502円（税込）
内容量：120錠
トランシーノⅡは肝斑専用で、一般的なしみ・そばかすのためにはこちらの「ホワイトCクリア」が対応しています。
トラネキサム酸は飲み薬としては肝斑にしか適応がないので、ホワイトCクリアには配合されていません。
代わりに次のような成分が含まれ、しみ・そばかすの生成を抑えます。
毎日朝晩1日2回の服用を続けることで、しみ・そばかすのできにくい肌を作っていくことができます。
価格：1,728円（税込）
内容量：60錠
トランシーノシリーズの美白効果を高めて、効果を最大限に発揮させるには日頃の努力の積み重ねが大事です。
なんとなく使うだけではなく、次のポイントを押さえておくと良いでしょう。
美白効果はそんなにすぐに現れるものではありません。
一般的には肌が生まれ変わるターンオーバーの期間として、1ヶ月程度は使ってみないと、美白コスメや医薬品の効果は分からないと言います。
使ってから短期間で効果がないと諦めてしまうのではなく、最低でも1ヶ月は毎日使い続けて変化を気長に待ちましょう。
美白美容液や飲み薬、さらにはUVクリームなどを塗っていても、紫外線は全身、そして目からも入ってきます。
完全に紫外線を防ぐには、物理的に紫外線を防ぐことも大切です。
日傘や長袖の着用、サングラスも忘れずに。
紫外線によるダメージ、加齢による肌変化を防ぐには、日頃の栄養補給が土台を作ります。
特に肌の抗酸化に必要なビタミンCや、肌代謝に必要なビタミンB、ビタミンE、ビタミンAなどは不足しないようにしたいところ。
バランスの良い食事を心がけて、特に紫外線が気になる時はビタミンCを多く含む食べ物を摂りましょう。
ただし、柑橘類はソラレンという物質が含まれていて、紫外線と反応してシミになるというデータがあります。
柑橘類を食べるなら夜間がおすすめ、日中はトマトやキウイなどがおすすめです。
トランシーノの定番アイテムを中心にご紹介しました。
美白を本気で始めたい方、しみ・そばかすがそろそろ気になってきたという方、夏にたっぷり紫外線を浴びてしまったという方は今が始めどき。
トランシーノであれば内側から外側からのダブルでアプローチすることができます。
ぜひ、トランシーノを活用しつつ、日頃のケアも合わせることで、完璧な美白対策を取り入れてみてください。
執筆・監修：薬剤師 笹尾 真波（ささお まなみ）
大学院卒業後、某内資系製薬企業にて市販薬の企画開発・マーケティングなどに携わる。
その後、都内大型門前病院前のドラッグ併設調剤薬局にて、調剤業務および市販薬のバイヤー・在庫管理・販売にも携わる。
その他、サプリメント・ハーブやオーガニックコスメ販売にも従事する。
また、外資系製薬企業にてDI業務、学術情報部門にて糖尿病や免疫関連の学術情報の検索および情報提供にあたる。
現在は非常勤薬剤師として調剤薬局で勤務する傍ら、正しい薬の使い方や医療情報、美容関係の情報提供に務める。
公開日 : 2019/09/20
