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毎日のスキンケアの中で、化粧水は使っているものの、乳液は飛ばしているという方はいるのではないでしょうか。
「乳液は化粧水で入れた水分の上から保湿するためだけのもの」と思っていたら間違っています。
乳液はかしこく選んで使い分ければ、紫外線対策や化粧下地としても頼れる存在です。
まずは基本的な化粧水、乳液のそれぞれの役目を把握しておきましょう。
化粧水は、その7〜8割が水分でできています。
皮膚の角質層へと水分を与えて、潤いを持たせることが化粧水の役目です。
また、化粧水に含まれる美容成分を肌表面を潤わせることで、届けやすくする意味もあります。
化粧水はまさにスキンケアのベース作りであり、その後の乳液や美容液などの美容成分・保湿成分の浸透を高めます。
次に、乳液はクレンジングにより取れてしまった皮脂膜の代わりになって、皮膚を保護する意味があります。
乳液は20〜30%が油分です。
乳液には水分と油分の両方が乳化して混ざった状態で含まれています。
まさに化粧水とクリームの間のような存在で、化粧水とクリームの肌なじみを良くする意味でも乳液は欠かせない存在です。
化粧水の蒸発を防いで水分を閉じ込めるのも乳液の役目です。
油分が不足した皮膚はアルカリ性の状態になりやすく、肌トラブルを起こす原因になります。
乳液を使って肌表面に油分を補うことで肌表面のpHを適正な弱酸性に保てるという意味もあります。
ちなみに、美容液は美容成分を効率よく配合したもので、クリームは肌表面を油分で厚く覆って乾燥を防ぐために使います。
例えば乳液を飛ばして化粧水→クリームの2ステップだけで済ませた場合、クリームは水の上に乗った油のようなもの。
肌に馴染まないため、クリームの保湿力が十分に発揮されません。
また、乳液の代わりに美容液を使う人がいますが、美容液では水分と油分を混ぜる繋ぎとしての効果が十分ではありません。
乳液だけではスキンケアとして完結するものではありませんが、乳液を使わないと保湿力は大幅に低下してしまいます。
脂性肌だからといって油っぽい乳液を使うことを避ける人がいますが、使わないと乾燥して逆に皮脂が出やすくなってしまいます。
脂性肌でも乾燥肌でも、乳液は省かないで使うようにしましょう。
乳液を使うタイミングを間違っていると効果が十分に発揮されません。
正しいタイミングをマスターしておきましょう。
まず乳液をつけるタイミングは化粧水の後、美容液を付けるなら化粧水と美容液の後になります。
乳液を先につけてしまうと乳液の油分が邪魔をして、化粧水や美容液の美容成分が十分に肌に浸透しなくなってしまうためです。
ただし、製品によっては化粧水前のブースターのように使ったり、マッサージクリームのようにして洗顔直後に使うことを推奨している場合もあります。
詳しくはそれぞれの製品の使い方に従うようにしましょう。
洗顔後は、水分と油分をすぐに与えることが乾燥を防ぐカギとなります。
化粧水で保湿したら、セットで乳液をすぐ付けるようにしましょう。
乳液をつける時、なんとなく付けているとその効果が十分に発揮されません。
しっかりと付け方を理解しておきましょう。
まず乳液をつけるのは、化粧水が十分に肌に浸透した後です。
表面が水っぽい状態では乳液が上手く馴染まないので、少し待って浸透してから付けましょう。
付ける量は10円玉程度に出した量が目安になります。
両手に広げて少し温めた後、顔全体をくるくると回しながら外側へと伸ばして塗ります。
目元や口元のように乾燥しやすい場所は先に付けて、おでこや鼻などのテカリが気になる部分は最後に付けるのがおすすめです。
最後に手のひら全体で優しく顔を押さえ、ハンドプレスして密着させるのがコツです。
乳液を付ける時は、化粧水と同じく肌をゴシゴシこすって付けないようにしてください。
肌が傷ついてシミやしわなどの原因にもなってしまいます。
また、少し油分があるため乳液を使ってマッサージを行う人がいますが、マッサージを行うには油分は十分とは言えません。
マッサージに使用できる乳液を選ぶか、マッサージクリームを使うようにしましょう。
肌の状態によっては、乳液の油分が多すぎると感じるときもあるかもしれません。
ホルモン分泌が盛んになる生理前や夏場は、さっぱりした油分の少ないタイプに変えると肌トラブルを防ぐことにも繋がります。
乳液といっても色々なタイプがあるので、求める効果や肌タイプによって選ぶことが大事です。
肌表面に油膜を与えて水分蒸発を防ぐための保湿乳液が一番オーソドックスなタイプですが、紫外線カット効果や美白効果などを併せ持つUVカット乳液、さらには化粧下地にもなるティント乳液もあります。
さらに、乳液を選ぶ上では次のポイントも確認しておきましょう。
購入前には成分表示のラベルをチェックしておくことも大事です。
乳液のほとんどが水分、油分と保湿成分からできていますが、商品によっては石油系成分やパラベンなどの肌に刺激を与えることがある成分を使っているものもあります。
特に肌がかぶれやすいデリケートなタイプの人は、成分表示を十分に確認しましょう。
乳液を「保湿乳液」「下地・UVカット乳液」「美白乳液」のそれぞれ3つのタイプに分けて、おすすめの商品をご紹介します。
ぜひ参考にして、あなたにぴったりの乳液を見つけてください。
乳液に求めるのは、とにかく保湿力という方におすすめのベーシックな保湿乳液です。
いずれも朝・夜のスキンケアアイテムとして使いやすく、化粧水後の使用で肌に潤いを与えます。
口コミサイトでも定番の商品で、第一三共ヘルスケアという製薬会社が作っているという安心感も人気の理由です。
肌の構成成分でもあるアミノ酸を守ることに着目し、肌に優しい処方設計になっています。
敏感肌用というイメージが強いですが、実は全ての肌タイプに使用できます。
コクのある濃厚なテクスチャーで、肌に優しく保湿してくれるアイテムです。
1本2,000円程度という価格であることも魅力の一つでしょう。
価格:1,963円(税込)
内容量:100g
※合わせて読みたい: 【やさしく肌を守る低刺激処方】ミノン(MINON)のおすすめ商品16選!
敏感肌の方をはじめとして人気の高いETVOSのシリーズで、この商品は美容液と乳液を兼ねたアイテムです。
保湿成分のヒト型セラミドをはじめとして、保水力の高いヒアルロン酸、アミノ酸も含まれています。
6種類の花のエキスが肌のキメを整え、植物性プラセンタエキスが肌にハリを与えます。
シリコン、パラベン、石油系界面活性剤、鉱物油、合成香料、タール系色素は一切不使用で安心して使えるのも魅力です。
価格:4,370円(税込)
内容量:50ml
※合わせて読みたい: 「エトヴォス(ETVOS)」の人気商品をまとめて紹介!肌に優しいミネラルコスメ&セラミドスキンケア
保湿力の高さで人気のSK-Ⅱシリーズの中でも、隠れた人気商品がこちらの乳液です。
酵母由来の独自成分SKⅡピテラに大豆由来のエキスを取り入れた、複合成分R.N.アーキテクトを配合。
酵母菌が生み出した美容成分濃縮SK2ピテラ配合が肌にしっかり浸透して、内側からふっくらとした肌に仕上げてくれます。
少しお値段こそ高めであり続けられないと意味がありませんが、保湿力の高い乳液を求めている方にはぜひ試して欲しい1本です。
価格:18,360円(税込)
内容量:80g
朝の洗顔後に、ベースとして使用できるのが下地・UVカット乳液です。
化粧水の後に使うことでお化粧のりの良い状態を作り出し、しっかりとUV対策もできる便利なアイテムです。
あれもこれも化粧前に塗ってしまうと、ファンデーションがよれたりテカリの原因にもなってしまいます。
下地乳液・UVカット乳液を使えば、お化粧の仕上がりもワンランクアップするはずです。
月下香の花びらから時間をかけて抽出した美容成分「月下香花培養エッセンスα」を配合した高保湿な乳液です。
保湿力だけではなく、SPF50+ PA++++という紫外線カット効果も最大レベルに実現しています。
みずみずしく潤いのある肌に仕上げながらも、紫外線や外気による乾燥・ダメージからも守ってくれるUVカット乳液です。
日焼け止めを塗ると乾燥しやすいという方にもおすすめです。
価格:3,024円(税込)
内容量:30g
コスパ重視で、バンバンと気にせず乳液を使いたいという方におすすめです。
豆乳イソフラボン2倍濃縮で1日中しっとりをキープします。
なめらかな素肌で化粧ノリもグンと良くなり、しかもSPF25・PA+++・紫外線吸収剤フリー。
普段使いの日焼け止めとしても活用できます。
無香料・無着色・無鉱物油という優しさと、Amazonでは1本あたり700円弱という価格が嬉しいですね。
価格:972円(税込)
内容量:30g
※なめらか本舗の関連記事: 豆乳イソフラボンでおなじみ「なめらか本舗」!10のおすすめスキンケアアイテムを紹介♪
UV乳液を使いたいけれど、敏感肌だから刺激が強いのは使えない…という方におすすめの1本です。
4つの植物エキス配合で肌を守りながらUVカット効果も発揮します。
メイク落としを使わなくても石けんだけでクレンジグできるため、落とす時も負担がかかりません。
SPF30・PA++だから普段使いには十分なレベルのUVカット能力です。
無香料・無着色、パラベン(防腐剤)無添加で、肌に優しい処方です。
価格:1,900円(税込)
内容量:35ml
肌のくすみやシミが気になる方は、乳液からも美白成分を効率よく取り入れると効果的です。
美白美容液を使わないで最低限のステップで肌を仕上げたいときにあると便利。
そこで、美白効果の高い乳液を厳選してご紹介します。
薬用美白有効成分の「トラネキサム酸」を配合した、薬用タイプの美白乳液です。
メラニンの生成を抑えて、シミ・そばかすを防ぎます。
ヒメフウロエキス、トレハロースなどの保湿成分を配合し、美白効果だけではなく十分な保湿効果もあります。
低刺激性、無香料、無着色、アレルギーテスト済みで、肌質を選ばず使いやすい乳液です。
シリーズの化粧水やクリームとラインで使うと、より美白効果が期待できます。
価格:3,888円(税込)
内容量:120ml
敏感肌の方に人気のシリーズ「キュレル」の美白乳液。
特に敏感肌に関わらずお使いいただける、オーソドックスな質感の美白乳液です。
潤い成分(セラミド機能成分、ユーカリエキス)が肌にうるおいを与えて、美白有効成分(カモミラET)がメラニンの生成を抑えます。
無香料・無着色・アルコールフリーなので肌が敏感になりやすい日焼けシーズンにも使いやすい乳液です。
価格:2,484円(税込)
内容量:110ml
※合わせて読みたい: キュレルで乾燥・敏感肌も怖くない!化粧水や乳液など人気アイテムを解説
美白スキンケア化粧品のブランドとして不動の人気を誇る「HAKU」シリーズの乳液です。
美白有効成分4MSK(4-メトキシサリチル酸カリウム塩)がメラニンの生成を抑えて、シミ・そばかすを防ぎます。
肌をしっかり潤わせることにより、生まれ変わりをサポート。
くすみの元を肌に残しにくくしてくれる乳液です。
少し値段は高めですが、夏場の集中ケアに、年齢による肌変化も気になる方におすすめできる1本です。
価格:5,500円(税込)
内容量:120ml
※合わせて読みたい: 美白に特化した「HAKU(ハク)」で透き通る素肌を手に入れよう♪
外気の乾燥やエアコンによる室内の乾燥、強力な紫外線など、私たちの周りには肌を乾燥させる要因がたくさんあります。
そんな肌の乾燥を防いで、肌ダメージを防ぐために乳液は欠かせない存在です。
今まで乳液を省いていた人も、特に気にせずに選んでいたという人も、ぜひ参考にして乳液をもっと活用して貰えたらと思います。
乳液を上手に使用することで、あなたの肌はもっと美しくなり、メイクも楽しくなるはずですよ。
執筆・監修:薬剤師 笹尾 真波(ささお まなみ)
大学院卒業後、某内資系製薬企業にて市販薬の企画開発・マーケティングなどに携わる。
その後、都内大型門前病院前のドラッグ併設調剤薬局にて、調剤業務および市販薬のバイヤー・在庫管理・販売にも携わる。
その他、サプリメント・ハーブやオーガニックコスメ販売にも従事する。
また、外資系製薬企業にてDI業務、学術情報部門にて糖尿病や免疫関連の学術情報の検索および情報提供にあたる。
現在は非常勤薬剤師として調剤薬局で勤務する傍ら、正しい薬の使い方や医療情報、美容関係の情報提供に務める。
最終更新日 : 2022/02/01
公開日 : 2019/06/18