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Van Cleef & Arpels(ヴァンクリーフアンドアーペル)
婚約指輪(エンゲージリング)とは、結婚の約束を交わした証として男性から女性に贈られる指輪です。
「愛する女性を一生大切にする」という誓いを込めてプロポーズの際に渡されることが多く、女性側が受け取ることで、婚約したことを意味します。
婚約から入籍までの期間だけでなく、入籍後も結婚指輪と重ね付けして良いとされています。
婚約指輪が用いられるようになったのは、古代ローマ時代。
当時は鉄でできた輪っかを贈っていましたが、中世頃から王族や貴族など裕福な階層の人々が金でできたリングに宝石をあしらうようになり、15世紀〜19世紀末にかけてダイヤモンドの婚約指輪が一般人にも広まっていきました。
婚約指輪の風習が日本に伝わったのは、人々の生活が豊かになり、西洋文化や輸入が盛んになった戦後頃だと言われています。
婚約指輪には主に3つの意味が込められています。
1つ目は、先述の通り結婚の約束を形で示すためです。
婚約は入籍と違い、書類提出や氏名変更の必要がなく、法律上の責任や拘束力は発生しません。
そこで、ただの口約束から信用できる約束の証として婚約指輪を贈ります。
女性側に安心感を与えることができ、かつ周囲にも「婚約者がいる」と示すことが可能です。
婚約指輪には、ふたりの愛や決意を形で表して、意思を固める意味合いもあります。
婚約してから入籍、そして結婚したあとも、ふたりの人生にはさまざまな出来事が起こるでしょう。
人生の節目節目で婚約指輪を目にすることで、お互いの存在や絆の強さを感じることができるはずです。
婚約指輪は高価である分、「一生をかけてパートナーを守るんだ」「支え続けるんだ」という固い決意が込められています。
日常の中でも、そんな決意と愛情を思い出すきっかけになってくれるのが婚約指輪です。
婚約指輪には、生涯の資産としての意味もあります。
ダイヤモンドやプラチナなど希少価値のある貴金属・宝石で作られている婚約指輪は、価値の高い夫婦共有の財産になります。
耐久性があるので親から子ども、孫へと代々受け継いでいくことも可能です。
家族の歴史や想いが引き継がれ、サイズやデザインをリメイクしながら永く身につけていくことになるでしょう。
婚約指輪(エンゲージリング)と混合されやすいアイテムとして、結婚指輪(マリッジリング)が挙げられます。
結婚指輪は婚約ではなく、永遠の愛を誓った入籍・結婚の証としてふたりで用意する指輪のこと。
男性が贈って女性だけが身につける婚約指輪に対し、結婚指輪はふたりで購入して夫婦そろって身につけるのが一般的です。
また、ゴージャスなデザインの婚約指輪に対し、結婚指輪は日常生活でも使いやすい比較的シンプルなデザインになっています。
価格もお手頃なものが多いです。
婚約指輪と結婚指輪を重ね付けする場合は、先に結婚指輪を、その上から婚約指輪をはめるのが正式な順番です。
永遠の愛を意味する結婚指輪を婚約指輪でしっかりと留める意味があり、かつ実用的でもあります。
同じブランドで統一するか、セットリングを選ぶとおしゃれですよ。
婚約指輪はかつて右手の薬指につけることが多かったですが、今では結婚指輪と同じく、左手の薬指につけるのが定番です。
しかし、正式な決まりはなく、その日のファッションや気分に合わせて付け替えても問題はありません。
左手の薬指が一般的である理由は、古代エジプト、あるいは古代ギリシャにまでさかのぼります。
昔は「左手の薬指には心臓へとつながる太い血管が通っている」「心臓には人の心・感情が宿っている」と考えられていました。
愛する人の心を自分につなぎとめたい、愛の絆を深めたいという想いから、婚約指輪を左手の薬指につける習慣が生まれたと言われています。
婚約指輪の金額は平均で約40万円です。
30万円〜40万円未満の価格帯の婚約指輪を購入する人の割合が最も多くなっています。
※「 マイナビウェディングの調査(2022年) 」および「 ゼクシィ結婚トレンド調査2022 」より
かつては「婚約指輪の相場は給料の3ヶ月分」と言われていましたが、現在は各ショップのラインナップが豊富になったこともあり、1ヶ月分ほどが相場です。
なお、結婚指輪の金額は2本で30万円未満で購入される方が多く、婚約指輪の方が高い傾向にあります。
婚約指輪の価格は使われている素材の種類やダイヤモンドの品質、デザインなどによって大きく異なります。
10万円台で購入できるものから、100万円以上するものまでさまざま。
値段にこだわりすぎず、つけ心地や好みに合わせて選んでみてください。
婚約指輪はほとんどの場合、男性が購入します。
男性から婚約指輪を受け取った女性は、お返しとして指輪のように長く愛用できる記念のアイテムを贈ると、感謝の気持ちを伝えられるでしょう。
お返しの金額は、婚約指輪の金額の3分の1〜半額程度が目安。
腕時計やスーツ、財布やバッグ、靴などを贈る女性が多いようです。
購入する場合は、両家の顔合わせや結納の日までに準備しておくことをおすすめします。
婚約指輪を選ぶときのポイントは、予算やサイズだけではありません。
デザインや使われている素材・宝石、サービスの充実度や注文方法など、さまざまな要素をじっくり比較してみましょう。
以下で紹介するポイントをもとに、理想の婚約指輪を探してみてください。
一生の宝物になるであろう婚約指輪は、飽きのこないデザインを選ぶのが◎
身につけたいシーンや指にはめた時の手のバランスなどを見て、ぴったりなデザインをチョイスしたいところです。
婚約指輪のデザインは、主にソリティア・メレ・パヴェ・エタニティの4種類に分けられます。
ソリティア(ソリテール)は、リングの中央に宝石が1粒だけあしらわれているデザイン。
シンプルなつくりでセンターストーンの輝きがひと際引き立つ、婚約指輪で最も多い王道のデザインです。
ソリティアの中でも、複数の地金=爪を立てて宝石を留めている「爪ありタイプ(立て爪タイプ)」は特に見栄えがよく、高級感があります。
しかし、石の部分が高く、宝石をぶつけたり爪に衣類が引っかかったりすることがあるため、最近では日常使いしやすい爪なしタイプが人気に。
リングの中に宝石を埋め込んだ「埋め込みタイプ」や、金属で宝石をぐるりと囲んで留めている「覆輪タイプ」など、好みに合わせて選べます。
メレは中央の宝石の周りに、0.1カラット以下の小さな宝石をあしらったデザイン。
小さな宝石と組み合わさることでメインストーンの美しさが増し、1粒1粒は小ぶりでも、大きな宝石のようにキラキラと華やかに輝きます。
宝石の数や配置によって同じメレリングでも印象が大きく変わるので、オリジナリティを出したい方におすすめです。
メレには、センターストーンの周りを小さな宝石で一周ぐるりと取り巻いた「ヘイロータイプ」と、センターストーンの隣に小さな宝石を添えた「サイドストーンタイプ」があります。
ヘイロータイプは花のつぼみのようなデザインで、クラシカルかつ上品な印象を与えます。
サイドストーンタイプは派手すぎず、日常の中でも気軽に身につけられるデザインです。
フランス語で「石畳」を意味するパヴェは、その名のとおり石畳のように小さな宝石をリングに敷き詰めたデザイン。
手を動かすたびにメレ以上に宝石がキラキラと輝くパヴェリングは、ゴージャスで煌びやかなデザインが好きな方にぴったりです。
ただし、宝石が取れやすい点やサイズ直しが難しい点には要注意。
使用されている宝石が多いぶん、価格も高い傾向にあります。
エタニティはセンターストーンをあしらわず、同じサイズ・同じカットの宝石を指輪のアーム部分にぐるりと規則的に配置したデザイン。
宝石が途切れることなく連なって並んでいる姿から「永遠に変わらない愛」が連想されるため、英語で「永遠」を意味するこの名前が付けられました。
エタニティリングはパヴェリングと同じく、宝石の取れやすさやサイズ直しの難しさがデメリットです。
しかし、繊細な雰囲気で普段使いや他の指輪との重ねづけがしやすく、ファッション性の高いデザインゆえに、最近注目されているタイプでもあります。
宝石の数が多く特別感があるのに比較的リーズナブルなので、結婚指輪として選ばれるケースもあるようです。
なお、エタニティリングは宝石がリングを1周するようにあしらわれた「フルエタニティ」と、手の甲側に半周だけ宝石があしらわれた「ハーフエタニティ」に分かれています。
一生ものである婚約指輪に用いられる素材は、変色や変質が起きにくく、傷つきにくいものがふさわしいです。
プラチナが一般的ですが、最近はゴールドの婚約指輪の人気が高まっています。
中にはプラチナとゴールドを組み合わせたコンビネーション素材でできた婚約指輪も。
アーム部分はゴールド、宝石の台座部分はプラチナなど、いいとこ取りをしたデザイン性の高い指輪を選ぶのもありかもしれませんね。
婚約指輪の素材として最も人気が高いのは、やはり希少価値と耐久性の高いプラチナです。
プラチナは熱や酸・アルカリに強く、変色も変質もしにくい安定した素材。
フォーマルで洗練された色味はダイヤモンドとの相性が抜群で、ブライダルシーンにおいてウェディングドレスや白無垢を着るときにもよく似合います。
アレルギーが起きにくいところも安心ポイントです。
多くの人に選ばれているプラチナですが、他の素材に比べると金額はお高め。
また、柔らかい素材ゆえに変形しやすく傷もつきやすい特性があります。
硬度を高めるために、パラジウムなど他の金属と合わせた合金で作られている婚約指輪も多いです。
合金におけるプラチナの純度は「Pt900」「Pt950」「Pr999」などの数字で表され、数字が大きいほどプラチナの純度が高いことを意味します。
シックなプラチナに対し、ゴールドの婚約指輪はファッション性が高く、カジュアルな印象があります。
普段使っているアクセサリーとの相性が良く、日本人の肌色になじみやすいところがゴールドの魅力です。
ゴールドはプラチナよりも低コストで、加工がしやすい素材です。
サビにくい金属ですが、長く着用しているなかで変色したり黒ずんだりすることも。
定期的にメンテナンスをしてあげるといいでしょう。
また、ゴールドの婚約指輪はプラチナと同じく、硬度を上げるためにパラジウムや銀、銅など他の金属と配合されます。
金の純度は「10K」「18K」「24K」などの数字で表され、婚約指輪では金の含有量が75%の18Kが使用されるケースがほとんどです。
ゴールドには代表的な黄金色だけでなく、色味の異なるいくつかの種類があります。
プラチナに似た色味のホワイトゴールド、濃い黄金色が華やかなイエローゴールド、可憐で可愛らしい雰囲気のピンクゴールド(ローズゴールド)、グレーがかった琥珀色がおしゃれなシャンパーンゴールドなどなど。
自分の好みにぴったり合う色味を探しやすいです。
婚約指輪の宝石といえば、ダイヤモンドが主流です。
ダイヤモンドは硬く、希少性の高い天然鉱物。
丈夫で傷がつかずに美しく輝き続けることから、「固い絆」や「永遠の愛」のシンボルとされています。
また、無色透明であることから、「純潔」「純愛」「純真無垢」といった婚約指輪にふさわしい宝石言葉も持っています。
ダイヤモンドは大きさやカットの仕方によって、見栄えも値段も大きく異なります。
研磨済みのダイヤモンドの価値は、「4C」と呼ばれる次の4つの独自基準によって決定づけられます。
1. Carat(カラット):重さ
カラットはダイヤモンドの重量を表す単位で、1カラットあたり0.2gです。
小数第三位までの数字で表され、カラット数が上がるほど、つまり重くなるほど希少価値と価格が高くなります。
婚約指輪では0.1カラット〜2カラットのものが多く、特に0.3カラット前後のダイヤモンドが人気です。
2. Cut(カット):輝き
カットはダイヤモンドの加工品質を評価する指標です。
輝きを左右する要素であることから、4Cの中で最も大切であると考えられています。
カットグレードは高い順に、エクセレント→ベリーグッド→グッド→フェア→プアの5つで表されます。
グレードが高いほどダイヤモンドの輝きが強く、美しいことを意味します。
なお、鑑定書にグレードが記載される円形・58面体の「ラウンドブリリアントカット」のほか、楕円形やハート型などのカット方法もあります。
3. Color(カラー):色
カラーはその名のとおりダイヤモンドの色味を表す指標です。
無色透明(カラーレス)を最高級とし、黄色みの帯び具合によってDからZまで全23段階でランク付けされます。
リングの素材や肌の色に合わせて馴染むものを選ぶといいでしょう。
なお、色のあるダイヤモンドはすべてクオリティが下がるというわけではなく、ピンクダイヤやブルーダイヤなどの希少性の高い石も存在します。
4. Clarity(クラリティ):透明度
クラリティはダイヤモンドの透明度を表す指標です。
透明度を妨げる内部の傷・内包物(インクルージョン)や表面の傷(ブレミッシュ)の量が少ないほどランクが上がり、価値も高くなります。
ランクが高い順にFLからI3までの全11段階で評価されます。
肉眼でクラリティのランクの違いを認識することは難しいですが、婚約指輪ではSI2以上を目安に選ぶと良いでしょう。
婚約指輪の宝石はダイヤモンドが定番ですが、ヨーロッパでは幸運を招くと信じられている誕生石も人気です。
冠婚葬祭で使いやすく色がついたタイプも選べるパール(6月の誕生石)、ダイヤモンドに次いで硬く「宝石の女王」の呼び名を持つルビー(7月の誕生石)、ルビーの次に硬く美しいサファイア(9月の誕生石)などは、特に婚約指輪に適していると言えるでしょう。
婚約指輪に関連するサービス内容も見落とせないポイントです。
購入時のオプションや購入後のアフターサービスの内容はブランド・商品ごとに異なります。
充実度に加え、「無料保証の対象になっているか」「保証期間や回数に制限はあるのか」「対応できる店舗はどこにあるのか」など、事前に詳しくリサーチしておきましょう。
婚約指輪の裏側に好きな文字を刻印できる無料サービスを用意しているショップは多いです。
2人のイニシャルや付き合い始めた日付、プロポーズをした日付や相手へのメッセージなどを入れることができます。
ただし、婚約指輪に使われている素材の種類やサイズ、デザインなどによっては文字数が制限される場合や、刻印サービスに対応していない場合も。
好きな言葉を入れたい方は最初にショップに伝えておくと安心です。
婚約指輪のアフターサービスの中でも、特に利用する人の多いサービスがサイズ直しです。
ダイエットや妊娠・出産によって指の太さが変わり、指輪がきつくなった or ゆるくなった場合に、サイズを調節してもらうことができます。
ただし、サイズ直し自体は無料でも、大きくする場合は継ぎ足し分の材料費がかかるブランドがほとんどです。
指のサイズが変わりやすい方やむくみやすい方は、永久保証付きで修理回数に上限がないブランドを選ぶといいかもしれません。
婚約指輪を長く使っているうちに、汚れや細かい傷がつき、購入当時のような美しさは失われてしまうものです。
そんなときは汚れを落とすクリーニングや、表面を削って傷を消す磨き直しといったサービスが役に立ちます。
婚約指輪の劣化が気になったときは、店頭に持ち込めば無料ですぐにサービスを受けられるケースが多いです。
ただし、指輪のコンディションによっては有料になる可能性がある点、繰り返し磨き直しを行うことによって耐久性が下がってしまう点には要注意。
3年〜5年に一度を目安にサービスを受けると良いでしょう。
その他、各ショップごとにさまざまなアフターサービスが用意されています。
例えば次のようなサービスです。
・ゆがみ直し
婚約指輪を高いところから落とすなど、強い衝撃を受けて歪んでしまったアームをきれいな正円に戻すサービスです。
・宝石の留め直し
宝石の留め具がゆるんだり外れてしまった場合の修理サービスです。
万が一外れた宝石を失くした場合は、石紛失保証がない限り材料費が発生するため、大切に保管しておきましょう。
・表面加工のやり直し
婚約指輪にはツヤ消し・マット加工やヘアライン加工、メッキ加工やナノジュエリーコート加工などの表面加工が施されているケースも。
このような加工は使用していると徐々に取れていくため、定期的にメンテナンスサービスを受けることで美しさを維持できます。
ジュエリーショップの店頭やECサイトでは、すでにデザインされた婚約指輪=既製品(レディメイド)が並んでいます。
既製品は種類が限られているので、試着して手とのバランスやつけ心地を確認するうちに、「なんだかしっくりこない」「ここがもう少しこうならいいのに」などと感じることもあるでしょう。
婚約指輪にこだわりがある方は、セミオーダーやフルオーダーといったオーダー方法を選択するのも手です。
一方、早めに欲しい方やいろいろなデザインを見比べて選びたい方には、既製品の購入が適しています。
セミオーダーとは、決められたいくつかの選択肢の中から好みのデザインや素材、宝石などを選び、それぞれ組み合わせて注文する方法です。
元々ある既製品のデザインと見比べながら自分好みに変えられるので、完成したときのイメージが湧きやすく、気軽にオリジナリティを出せます。
フルオーダーよりも予算を抑えることができ、また短い時間で完成するところもメリット。
オーダーから3週間〜1ヶ月半ほどで受け取れるケースが多いです。
既製品で気に入る婚約指輪が見つからない場合は、ぜひセミオーダーを検討してみてください。
フルオーダー(オーダーメイド)は、1からデザインを起こして製作するオーダー方法です。
素材選びからアームの加工方法まですべて希望通りにデザインし、世界でたったひとつの理想の婚約指輪を作り上げることができます。
価格はセミオーダーよりも高くなり、完成までに2ヶ月〜3ヶ月ほどの長い時間がかかりますが、自由度が高いのでこだわりや明確なデザインイメージを持っている方に最適。
デザインの経験がなくても、プロのスタッフが希望に沿ったデザイン画を描き起こしてくれるので心配する必要はありません。
デザインを決めていく過程が楽しく、思い入れが強くなっていくことでしょう。
ジュエリーショップではなく、アクセサリー工房やアトリエを持つブランドで、スタッフにサポートしてもらいながらハンドメイドする方法もあります。
決まった型の中から好みのものを選び、金槌やヤスリなどの道具を使って自らの手で仕上げていきます。
あるいは、デザインを考えて一部を手作りするケースも。
ショップによってはコストを抑えることができ、想いの込もった婚約指輪を作れます。
素人の手作りなので凸凹や歪みはどうしても生じてしまうものの、最終的にはプロの職人がきれいに整えてくれるので安心してください。
婚約指輪の購入の流れは以下の通りです。
婚約指輪は男性からプロポーズの際にサプライズで贈られるケースが多いですが、最近は2人で一緒に選びにいくカップルも増えています。
あるいは、婚約指輪に使うダイヤモンドのみを先に購入し、プロポーズをしたあとに指輪のデザインを選びにいくパターンもあるようです。
婚約指輪は、既製品の場合は最短即日で持ち帰ることができますが、実際には注文から受け取りまで期間が空いてしまう場合がほとんどです。
刻印や特殊な表面加工を施す場合は受け取りまでに2週間以上、長いと1ヶ月以上かかります。
また、フルオーダーだとデザインの決定から手元に届くまでに3ヶ月ほどかかる場合も。
プロポーズや両家顔合わせ、結納や結婚式など婚約指輪が必要になるタイミングから逆算して、 最低でも3ヶ月前 には購入準備をしておきたいところです。
4ヶ月〜5ヶ月前に動き出せば、余裕を持ってゆったりと選ぶことができます。
来店してから婚約指輪を選び、支払いを済ませるまでにかかる時間は1時間ほど。
フルオーダーなら約2時間を目安に時間を確保しておきましょう。
なお、万が一サイズの合わない婚約指輪が手元に届いた場合は、購入したショップでサイズ直しを依頼してください。
小さくする場合は切断して詰める、大きくする場合は地金を足したり伸ばしたりする必要がありますが、サイズ直しができないタイプや刻印が消えてしまう場合もあります。
あらかじめショップにサイズ修正をする可能性を伝え、サイズ直しに対応できるものを教えてもらえると安心ですね。
サイズ直しが発生する可能性を考慮して、早めに準備を進めておきたいところです。
婚約指輪はジュエリーショップやハイブランドショップ、ブライダルリングの専門店、オーダーメイドであれば卸店などで購入することができます。
選択肢が多いので、いろんなお店を見てみたい場合や複数のショップを比較したい場合は、まずは百貨店で探してみるのが良いでしょう。
通販サイトでも購入可能ですが、実店舗でスタッフに相談しながらアドバイスを聞いて購入するのがベター。
お店によっては混雑してすぐに入店できない場合や、事前の予約が必須となっている場合もあるので、じっくり相談できるように早めに来店予約するのがおすすめです。
予約者だけの割引や特典が用意されている場合もあります。
なお、来店当日までに大まかなデザインの希望や予算などを決めておくと、理想の婚約指輪に出会いやすくなりますよ。
何号の婚約指輪を選ぶべきか分からない方は、各ショップで「リングサイズゲージ」という道具を使って指のサイズを測ってもらうことができます。
計測したサイズを参考にしつつ、実際に試着をして最もつけ心地のいいジャストサイズを選びましょう。
婚約指輪はサイズが大きすぎると失くしてしまう可能性があり、小さすぎてもきつくて指に負担がかかってしまいます。
また、ブランドやデザインによって同じ号数でもつけ心地が異なる場合もあるので要注意です。
婚約指輪はたくさんのブランドで取り扱いがあるため、選ぶ際に迷う方も多いはず。
まずは、世界5大ジュエラーをはじめとする海外ブランドをご紹介します。
多くの女性が憧れるトップジュエラーの魅力や相場をまとめたので、ぜひ参考にしてください。
1884年に創業したBVLGARI(ブルガリ)は、「アモーレ=愛の国」として知られるイタリアで誕生した老舗ハイジュエラーです。
男女問わず支持されており、高いネームバリューも魅力。
イタリア・ローマの芸術や建築美を取り入れた、大胆でスタイリッシュなデザインが目を引く個性豊かな婚約指輪を世に送り出しています。
ボリューム感のある婚約指輪は、ひと目見ただけでブルガリのものだと分かるほどに斬新で情熱的です。
厳しい品質基準を満たした少数精鋭のダイヤモンドが、身につける女性をグラマラスに魅せてくれます。
有名ブランドでありながら、価格帯は30万円前後〜50万円台と、意外にも手に取りやすい価格で展開されていることも支持されるポイントのひとつ。
セミオーダーサービスも用意されています。
伝統と革新の融合によって生まれたブルガリの婚約指輪を身につけて、羨望の眼差しを受けてみてはいかがでしょうか。
Tiffany & Co.(ティファニー)は、1837年にアメリカで誕生した高級ジュエリーブランド。
世界5大ジュエラーのひとつです。
ティファニーではダイヤモンドを独自のセッティング方法で留めており、その美しさから「ダイヤモンドジュエリーといえばティファニー」と言われるほど。
婚約指輪のアイコンとして、たくさんの著名人からも賞賛を受けています。
ティファニーの婚約指輪は定番のブリリアントカットダイヤのほか、エメラルドカットやプリンセスカット、ハートシェイプやペアシェイプなど豊富なラインナップが魅力です。
20万円前後のものから300万円を超えるものまで、多彩な婚約指輪が用意されています。
厳しい基準をクリアしたダイヤモンドのみを用い、職人が1年かけて作り上げた婚約指輪は、一生の思い出に残ることでしょう。
Cartier(カルティエ)は1847年にフランスで誕生した、世界中の誰もが知っている老舗高級ジュエリーブランドです。
ティファニーと同じく世界5大ジュエラーのひとつ。
王族御用達としても名高く、格式高いイメージがありますよね。
カルティエでは婚約指輪の定番素材であるプラチナを使ったジュエリーを、世界で初めて制作しました。
プラチナと高品質なダイヤモンドを組み合わせた繊細かつ可憐なジュエリーは、世界中のセレブや著名人からも愛されています。
大粒のセンターダイヤモンドが輝く「ソリテール」や、ブーケのようにロマンチックな「バレリーナ」など、種類豊富で高級感あふれるラインナップは女性の憧れの的。
中にはなかなか手を出しにくい300万円を超えるものもありますが、ダイヤモンドが小ぶりのものであれば40万円台からでも購入可能です。
Van Cleef & Arpels(ヴァンクリーフアンドアーペル)は、1906年にパリで誕生したハイジュエリーブランド。
世界5大ジュエラーとパリ5大ジュエラーの両方に名を連ねる唯一のブランドです。
ブランドのアイコンである四つ葉のクローバーをモチーフにした「アルハンブラ」が有名ですが、婚約指輪も手がけています。
用いられているのは、ダイヤモンドの世界的な選定基準4Cに、独自の基準である「キャラクター」を加えた5Cで選定された最高品質のダイヤモンド。
それぞれの石が持つ個性を評価し、特別な瞬間を彩るにふさわしい愛の物語へと昇華されています。
価格は50万円台から400万円台までと幅広く、セミオーダーで作ることも可能です。
シンプルなソリティアリングだけでなく、花や蝶をモチーフにした麗しいデザインも。
ロマンティックなヴァンクリの婚約指輪なら、選ぶ楽しさを実感できるでしょう。
Harry Winston(ハリー・ウィンストン)は、「キング・オブ・ダイヤモンド」と称されるニューヨーク発のウォッチ&ジュエリーブランドです。
世界5大ジュエラーのひとつで、世界中のセレブリティの間でも不動の人気を誇っています。
ハリー・ウィンストンの婚約指輪は安くても140万円前後からとなっており、200万円台のものが最も多く、上は500万円台のものまで存在します。
厳しい独自の基準をクリアした最高品質のダイヤモンドのみが用いられた婚約指輪ばかりです。
デザインと相まって、他のブランドとは一線を画す輝きと美しさは、見た者を虜にしてしまうでしょう。
大粒のダイヤモンドと立体的なスタイルは、まさに真実の愛の象徴。
クッションカットやオーバルシェイプ、マーキースカットなど、7種類のシェイプから好みの形を選べますよ。
CHAUMET(ショーメ)は1780年に創業したパリ発の名門ハイジュエラー。
フランス高級宝飾協会が認める「パリ5大宝飾店」としても知られているブランドです。
ナポレオン1世をも魅了したと言われており、誕生から240年以上を経た今でも世界中のロイヤルファミリーに愛されています。
王室のジュエリーやティアラも手がけており、積み重ねてきた伝統と気品がただよう優雅なデザインが魅力。
中でも、ナポレオンの皇后のために作られたジュエリーから着想を得て生まれた「ジョゼフィーヌ」コレクションが有名です。
洗練された中に遊び心も垣間見えるペアシェイプが、優雅な雰囲気を生み出しています。
中には30万円台のものもありますが、60万円台の婚約指輪が最も種類が多く人気もあります。
好みの宝石とセッティングの組み合わせを選べるセミオーダーの対応も可能です。
他人と被りたくない方や自分らしさを表現したい方は、ショーメの婚約指輪を選んでみては。
CHANEL(シャネル)は、言わずと知れたフランス発の老舗ラグジュアリーブランド。
ブライダルジュエリーも手がけており、独創的で華やかなデザインが人気です。
シャネルの婚約指輪には、ブランドアイコンであるカメリアの花やリボン、キルティングモチーフなどがあしらわれています。
女性らしいエレガンスに満ちたデザインは、年を重ねてからも変わらずに愛用できるでしょう。
使用されるダイヤモンドは宝石専門のスタッフが厳選。
カラーはDからFの上位3ランク、クラリティはFLからVVS2の上位4つのグレードに当てはまるダイヤモンドのみが採用されます。
価格は50万~300万円台まで様々ですが、100万円台のアイテムが中心です。
高品質ダイヤの輝きとシャネルならではの唯一無二の世界観は、永遠の約束にふさわしい上質さと言えるでしょう。
ここからは、比較的リーズナブルな価格で婚約指輪を展開している国内ブランドをご紹介します。
高い技術力が集約された着け心地や繊細なデザインは、日本生まれのブランドならでは。
国内に工場があるため、スピーディーなアフターサービスが受けられるのも魅力の一つです。
様々な理由から「婚約指輪はいらない」という意見もありますが、婚約の思い出を残すために低予算のリングを検討してみてはいかがでしょうか。
I-PRIMO(アイプリモ)は、日本最大規模の店舗数を誇るブライダルリングの専門店。
ダイヤモンドの品質やデザインの豊富さに加え、専門店ならではのきめ細かいサービスが特長です。
例えば、I-PRIMO独自のパーソナルハンド診断®。
ジュエリーコーディネーターの資格を持つスタッフが、専用ツールで手の形や肉付きなどを計測し、ヒアリングで判明した好みに合う指輪を提案してくれます。
フェミニンな雰囲気のものを中心とした200種類以上のデザインの中から、長く愛用できる最高の婚約指輪に出会えるはず。
価格帯は約13万円〜43万円と手に取りやすいところも人気のポイントです。
また、プロポーズ専用のリングであれば、サイズ調整やネックレスへの変更にも対応しています。
K.UNO(ケイウノ)は、ダイヤモンドの仕入れからデザイン・製作・販売までを一貫して行なっている国内のジュエリーブランドです。
ダイヤモンドを中心にあしらったシンプルな婚約指輪のほか、ディズニーの世界観を落とし込んだディズニーデザインのリングも人気を集めています。
10万~30万円台と手の届きやすい価格帯も安心感がありますね。
店頭に並ぶ既製品に加え、ダイヤモンドの数や表面加工などを自分好みにアレンジしたセミオーダーも可能。
また、店舗の常駐デザイナーがその場でデザイン画を描いてくれるフルオーダーや、ふたりで手作りできるDIYコースも利用できるなど、婚約指輪をゼロから生み出せます。
持ち込みのダイヤを指輪に留めてくれるリフォームも対応可能です。
ジュエリー選びが初めてでも、ケイウノに足を運べば自分の好きな婚約指輪がきっと見つかるでしょう。
オリジナリティを求める方やディズニー好きさんは、圧倒的なデザインラインナップを誇るケイウノで理想の指輪を探してみてはいかがでしょうか。
銀座ダイヤモンドシライシは、全国に50店舗以上を展開する日本初のブライダルジュエリー専門店です。
ダイヤモンドの世界三大市場であるイスラエルに現地法人を構えることで、高品質のダイヤモンドをスムーズかつコストを抑えて買い付け。
日本人ダイヤモンド鑑定士が目利きしたダイヤモンドを常時18,000点以上仕入れ、20万~30万円台と手に取りやすい価格で提供しています。
各婚約指輪にはストーリーが込められており、ふたりの愛や想いにぴったり合うリングを選ぶことができます。
より自分たちらしさにこだわりたいカップルは、オプション含め数万通りの組み合わせから選べるセミオーダーや、フルオーダーも対応可能です。
また、銀座ダイヤモンドシライシはアフターケアの充実度にも定評があります。
サイズ直しやクリーニング、ゆがみ直しや表面加工などのメンテナンスは基本的に無料、かつ無期限で受けられます。
「4℃」と聞くと、若い世代向けのカジュアルなブランドというイメージを持つかもしれませんが、侮るなかれ。
ブライダル専門ラインの4℃ BRIDAL(ヨンドシーブライダル)は誕生以来、なんと100万組以上のカップルに選ばれてきた人気ブランドです。
4℃ BRIDALの婚約指輪はダイヤモンドの品質だけでなく、その調達背景のクリーンさにもこだわりがあります。
輝きを引き出すためのリングのデザインラインナップは300種類!
さらに、リングの幅やテクスチャーなど500通り以上の組み合わせの中から好みのデザインを選べるセミオーダーにも対応しています。
アームがS字になったアクアニティシリーズが代表的ですが、シンプルで使いやすいストレートラインや指が長く見えるV字ラインなど、アームのバリエーションも豊か。
飽きのこない王道のデザインは普段使いにもぴったりです。
価格帯は20万~50万円台が中心で、より上質なものだと80万円台のものもあります。
俄(ニワカ)は、長い歴史を持つ京都で誕生したブライダルジュエリーの専門ブランドです。
日本ならではの繊細な感性と美意識をデザインに取り入れ、国内外の女性たちを魅了する個性的でハイクオリティな婚約指輪を作り上げています。
俄の婚約指輪は、作品と呼びたくなるような芸術的な仕上がりが魅力。
それぞれのリングに「初桜」や「白鈴」などの和風な名前がついており、デザインや名前には情緒あるストーリーが込められています。
より一層思い入れの深い婚約指輪となること間違いなしです。
全国の限られた直営店および正規取扱店にて販売されており、高級感のあるゆったりとした店内で、ホスピタリティあふれるスタッフに相談しながらのオーダーが可能。
完成後はブライダルにふさわしい純白の陶器製ケースにセットされ、日本らしさを感じる桐箱に入れられて手元に届きます。
価格帯は30万円台が中心ですが、デザインによっては50万円前後、100万~300万円台の指輪もあります。
STAR JEWELRY(スタージュエリー)は、1946年の創業以来70年以上もの間、世代を問わず愛され続けている日本発のジュエリーブランドです。
誕生の地である横浜・元町の本店近くに自社工房を構え、クラフトマンシップを大切にしながら最先端のジュエリーを生み出しています。
スタージュエリーの婚約指輪の注目ポイントは、専属の原型師と熟練の職人が、原型から仕上げまでを一貫して担当している点。
こだわりがぎゅっと詰まった婚約指輪は0.1mm単位まで計算し尽くされており、身につけていることをついつい忘れるほど、なめらかなつけ心地に仕上がっています。
ハートシェイプのダイヤモンドや希少なピンクダイヤモンドを使用したもの、センターダイヤを2つのハートで挟んだデザインなど、意匠を凝らした婚約指輪が魅力です。
婚約指輪のクオリティやサービスの丁寧さは、メイドインジャパンにこだわったブランドならでは。
価格帯は30万円台が中心です。
ブランド名にちなんでガードル部分に刻まれた「Star」のサインも特別感があって素敵ですね。
Vendome Aoyama(ヴァンドーム青山)は、「知的・エレガンス・ベーシック」がコンセプトの日本のジュエリーブランドです。
上質でありながらも日常に溶け込むデザインで、等身大の女性に似合うタイムレスなジュエリーを提供しています。
ヴァンドーム青山の婚約指輪を一言で表すなら、シンプル&ベーシック。
誤魔化しが効かないぶん素材にこだわっており、硬く加工が難しいハードプラチナ素材や希少性の高い高純度のプラチナが使用されています。
リングの内側に丸みをつけた研磨方法が採用されていたり、オリジナルカットを施したスペシャルなダイヤモンドも用意されていたりと、細部まで行き届いた気遣いとヴァンドーム青山らしいセンスとが光ります。
また、プラチナリングだけでなく、ゴールドやピンクゴールド、イエローゴールドなどカラーバリエーションも豊富なところも好評です。
全国に100以上ある実店舗で同様のアフターケアを受けられるうえ、価格も20万円〜50万円と良心的なので、安心して購入することができますよ。
MIKIMOTO(ミキモト)は、国内だけでなく世界でも高い評価を得ている日本の総合ジュエリーブランドです。
世界で初めて真珠の養殖に成功し、数多くのパールジュエリーを生み出してきたことで知られていますが、現在はダイヤモンドを用いたブライダルリングも手がけています。
MIKIMOTOの婚約指輪は、高品質なダイヤモンドとプラチナで作り上げたシンプルなデザインが特長。
ダイヤモンドの大きさよりも、トップクラスの研磨工による繊細なカットにこだわり、選び抜かれた原石が持つ輝きを最大限引き出しています。
価格帯は30万~40万円台が中心で、ダイヤモンドのサイズやデザインによっては300万円台のものまであります。
一世紀以上もの間培われていた匠の技が生み出すMIKIMOTOの婚約指輪なら、信頼感は抜群。
日本の女性の手にしっくりと馴染む気品ある装いで、どんな方にも似合うはずです。
ダイヤモンドにレーザーで刻印された「MIKIMOTO」の文字とシリアルナンバーは、身につける人の自信につながるでしょう。
婚約指輪にはブランドやデザインがたくさんあるので、どうやって探せばいいのか迷うこともあるでしょう。
婚約指輪に込められた意味や選ぶポイントを知っておけば、ジュエリー選びが初めての方でも素敵な婚約指輪に出会えるはずです。
迷ったときは本記事で紹介した人気ブランドに足を運んでみて、試着をしながらじっくりと選んでみてくださいね。
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最終更新日 : 2023/08/25
公開日 : 2023/08/25