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アクリルたわしは、ここ数年流行っている洗剤要らずの手作りお掃除アイテムです。
アクリルの毛糸を編んでいき、形にして、掃除用のたわしとして使います。
食器洗いだけでなく、様々な場所の掃除に活用することができます。
アクリルたわしの基本は、かぎ針で編んでいきます。
簡単な丸や四角に、様々な模様を入れて可愛くしてみたり、動物の形、ハートや花など、自分好みの形にすることができます。
慣れれば、簡単なものでは15~30分で編めてしまう物もあります。
気軽に作れるのも人気の理由です。
アクリルたわしを編む毛糸は、アクリル100%の物を使います。
毛糸やかぎ針は100円均一でも揃うので、すぐにでも作ることが可能です。
掃除に使うので出来れば、抗菌・防臭機能が付いている毛糸を選びましょう。
編み物で余ったアクリル毛糸を使うのもありです。
キッチンや洗面所、お風呂場など、殺風景になる場所に置いておいても華やかになります。
ポンッと無造作に置いていても、掃除アイテムに見えないのも魅力のひとつです。
可愛く飾って、気付いた時にササッと洗ってしまえばいつもピカピカでいられます。
ついつい、憂鬱になりがちな掃除も、これならテンションが上がってきませんか?
別名「エコたわし」とも呼ばれているのは、洗剤を使わなくても綺麗になるためです。
糸の繊維に汚れが絡まり、水やお湯で洗い流すだけでも綺麗になります。
なんとコップの茶渋も取ることができます。
洗剤を使わなくてもいいのは、環境にも優しい上に手荒れ防止にもなりますよね。
もちろん、洗剤を少量つけて洗ってもいいのですが、大量に使わなくても泡立ちは良いです。
食器やキッチン、洗面台やお風呂場を洗う場合は、アクリルたわしを水かぬるま湯で濡らしてから汚れを取るようにしましょう。
汚れがひどい場合は、使わない布やキッチンペーパーである程度汚れを取り除いてから、アクリルたわしを使って洗ってください。
食器や洗面台などを洗うだけではなく、乾いたアクリルたわしでフローリングなどのホコリを取ったり、窓の拭き掃除にも活躍してくれるアイテムです。
取ったホコリも、ふるい落としてから洗って再利用することが出来ます。
なお、汚れはこまめに洗いましょう。
洗った後は、しっかり水けを絞り天日干しをしてください。
洗う際には、塩素系漂白剤や柔軟剤の使用は避けましょう。
使う用途によって自分で形を調整して作ることが出来るので、それぞれ合ったサイズを考えながら作れば使い勝手も良くなりますよ。
アクリルたわしを作るには、まずはアクリル毛糸とかぎ針が必要です。
それぞれ様々な種類があるので、ここではアクリルたわしに適している毛糸と、使いやすいかぎ針を紹介します。
毛糸で有名な、ハマナカの毛糸。
その中でもボニーは、洗濯をしても縮みにくくて乾燥も早く、ふっくらとした仕上がりになる毛糸です。
抗菌・防臭加工もしてあるので、アクリルたわしに適している毛糸と言えます。
価格:386円
素材:アクリル100%
長さ、重さ:約60m、玉巻50g
対応針:かぎ針7.5/0号(ボニー針)棒針8~10号
ハマナカボニーと併用しやすいかぎ針です。
かぎ針は、毛糸の太さで適応サイズを決めていきます。
毛糸の詳細にかぎ針の目安サイズが記載されているので、参考にしてください。
本記事では並太の毛糸を取り扱っているので、7~8号のかぎ針を使用しています。
こちらは間の7.5号と9号対応のかぎ針で、グリップも付いていて持ちやすく滑りにくく疲れにくいです。
価格:759円
長さ:13.5cm
サイズ:7.5/0-9/0号
太さ:4.5-5.5mm
本記事のかぎ針の編み方は、くさり編み、こま編み、長編みを中心に編んでいきます。
1度覚えてしまえば簡単なので、初心者さんでもわかるよう写真付きで丁寧に解説していきます。
らせん状に、こま編みをぐるぐると編み進めるので、気楽に編むことができます。
毛糸は、1色で編むならこの様な混ざった毛糸を使うと可愛く仕上がりますよ。
2つの色の毛糸を、2本取りで編んでいく方法もあります。
今回は12cmの丸いアクリルたわしの作り方を解説していきます。
まず、指に2度毛糸を巻きつけ「わ」を作ります。
かぎ針の図案にも「わ」と書いてあるのがこれです。
そして、「わ」にかぎ針を入れ毛糸を引き出し、左に持っている糸を引っ掛けて通し、1目くさり編みをします。
その後、こま編みをしていきます。
写真の様に、「わ」の中に糸を通し、左の糸を引っ掛けて、右の2つを一緒にくさり編みの要領で引き抜くと、こま編みが1目出来上がります。
図案では「×」と書いてあるのがこま編みです。
こま編みが1目出来ました。
これを同じように、こま編みを7目作っていきます。
7目編めたら、「わ」を引き締めます。
毛糸を徐々に引っ張っていくと縮まります。
2段目に入ります。
そのままぐるぐると編んでいくので、立ち上がりの目も要りません。
こま編みを1目編みます。
先程、こま編みをした同じ目にもう1つこま編みをします。
これを「増し目」といいます。
丸く編むので、目をある程度増やさないと綺麗な丸に仕上がりません。
図案では、Ⅴの字の様な図が書いてあります。
2段目は、1段目の1目に2目づつ増し目をしていきます。
2段目が出来ました。
次は、1目こま編み→増し目を交互に編んでいきます。
毎段、7目を増やしていくことになります。
最後の7段目は、増し目→こま編み5目を交互に編んでいきます。
12cmの手のひらの大きさになりました。
サイズはお好みで調節してください。
編み終わりは、引き抜き編みをします。
このまま、左の目を右の目に引き抜けば「引き抜き編み」が出来ます。
引っ掛けるところがあれば便利なので、ループを作っていきます。
必要ない場合は、省いてくださいね。
くさり編みを10目程、編んでいきます(長さはお好みで)。
必要な長さになったら、次の目に引き抜き編みをします。
これで、まんまるアクリルたわしの完成です♪
割とこのタイプのたわしは、持ちやすくて使いやすいです。
四角のアクリルたわしもアレンジがしやすい編み方なので、ぜひ覚えて欲しい編み方です。
色を段で変えていけば、おしゃれなアクリルたわしになります。
今回は、真ん中の色を切り替えてみます。
まず、作り目をこのようにくくって作ります。
今回は12cmのサイズにするために、12目くさり編みを作ります。
毛糸やかぎ針、編む強さによってサイズも変わってくるので、したいサイズに合わせて、くさり編みを編んでいきましょう。
12目編み終えたら、次の段の立ち上がり目のくさり編みを1目編みます。
その後、横の目(1段目の端)にこま編みをします。
このように、こま編みを12目編んでいきます。
1段目が編めました。
2段目も、立ち上がりのくさり編みを編んでから、こま編みを編んでいきます。
3,4段も、こま編みをします。
4段目を編み終えたら色を切り替えます。
別の色の毛糸を引き出して、くさり編みを1目編み、こま編みを編んでいきます。
1段編み終えました。
引き続き、2段目も同じように編んでいきます。
再度、元の毛糸の色に戻して、4段こま編みを編み、最後にループを編んだら出来上がりです。
1色でも可愛いですし、1段ごとに色を切り替えてもカラフルな仕上がりになります。
色々な組み合わせで楽しんでください。
少し大きめサイズのアクリルたわしも、活躍してくれます。
長いので、洗いにくい蛇口の裏も綺麗に出来るアクリルたわし。
キューブ型の応用編です。
幅を6㎝にしていきます。
目標の長さになるまで、くさり編みをします。
こま編みを、立ち上がり目を入れながら3段編んでいきます。
4段目は色を切り替えて、こま編みのまま、3段編んでいきます。
最初の白の毛糸は切らずに置いておきます。
ピンクの毛糸を3段、編み終える1つ前で、置いておいた白の毛糸をまた使っていきます。(周りを囲っていくので、出ている毛糸を後で編みくるめます。)
立ち上がり目を編んで、また3段同じように編んでいきます。
これを交互に繰り返し、編んでいきましょう。
長さが20㎝になった所で終わります。
長さも好みで調節してください。
このように、周りを別の毛糸で囲っていきます。
同じく、こま編みでサイドを編みます。
4つ角は、角の目に増し目をしておきます。(同じ目に2つこま編みをしましょう。)
再度に残っている毛糸も一緒に編みくるみます。
1周したら、引き抜き編みをして、ループを作れば出来上がりです。
この様に、蛇口の裏も綺麗に掃除が出来ます♪
好みの幅と長さで作れば、オリジナルの掃除グッズが出来るので作業も捗ります。
蛇口だけではなく、ぜひ他の場所の掃除にも使ってみてはいかがでしょうか。
番外編ですが、ズボラさんも編み物が苦手な方にもおすすめしたいのが、編まなくても作れるアクリルたわしです。
帽子のてっぺんについているようなポンポンと作り方はほぼ同じです。
筆者も、スキマ時間に沢山これを作ってストックしていました。
割と使用感がよく、おすすめです。
まず、手の指を少し広げた状態で、ぐるぐると毛糸を巻いていきます。
これも好みですが、今回は50回巻いていきました。
これくらいの方が、持った時に使いやすいボリュームになります。
毛糸を指から外し、真ん中の方で何度かぐるぐると毛糸を巻いてからくくって留めます。
しっかり何度かきつく、くくって留めたら完成です!
毛糸とハサミさえあれば作れてしまうポンポンアクリルたわしは、すぐにでも試せますよ。
何色か毛糸を使ってもカラフルなものが作れるので、ぜひ挑戦してみてください。
あの、フローリングワイパーにもアクリルたわしが活躍!
乾いたまま拭いて、ホコリやペットの毛を絡み取ってくれます。
水洗いをしてよく乾かせば何度も使える上に、おしゃれなのでポンと出しっぱなしでも可愛いすぐれものです。
まず、裏の部分を作っていきます。
ワイパーの奥行が約10㎝だったので、その大きさに合わせてくさり編みを作り、次は長編みを編んでいきます。
長編みは、先に左の毛糸を引っ掛けてから次の目に通します。
かぎ針に3つ掛かっている状態で、2目を引き抜きます。
そして、残りの2目もくさり編みをするように一緒に編みます。
長編みが出来ました。
これを続けて編んでいきます。
ワイパーの幅が25.5㎝だったので、サイズに合わせて編んでおきます。
次は、上の部分をモチーフを編んでいきます。
「わ」に作り目を、くさり編み1目の後、こま編みを8目編んで、「わ」を引き寄せておきます。
2段目は違う色を使って、立ち上がりのくさり編みをしてから、増し目→こま編み1目を繰り返し編みます。
最後は引き抜き編みをしておきます。
3段目も色を変えます。
くさり編み3目、立ち上がりを編みます。
長編み1目→長編み増し目をしたら、角の所にくさり編み2目を編みます。
長編みの増し目を3つ→角をくさり編み2目、を繰り返して1周編みます。
指を指している所で引き抜き編みをします。
4段目も色を替え、くさり編み3目→長編み3目を編んだら、3段目の角にくさり編みをした部分へ増し目を編み、くさり編みを2目編みます。
もう1つの3段目のくさり編みに増し目をしたら、角が来るまで長編みをして四角になるように仕上げます。
最後は引き抜き編みをしたら、4段目が完成です。
5段目は1段目と同じ色にして、こま編みで囲っていけばモチーフは完成です。
これを、2つ編んでおきます。
底の部分と、上の部分のモチーフを繋げていきます。
底と上の目を拾いながら、こま編みをしていきます。
あまり神経質にならないで、サイズを合わせるように編んでいきます。
1周するように、そのままこま編みを続けて編んでいきます。
繋げる部分がない所も編んでいきましょう。
これで、フローリングワイパーのアクリルたわしの完成です。
拭き掃除にも長けているアクリルたわしなので、まずは試してみてください。
模様や形をオリジナルにしたい場合、この様に方眼用紙にデザインをして編んでみてください。
色を塗っていくと、仕上がりを想像しやすくもなります。
様々な形や模様が編めるアクリルたわしのアレンジは無限大。
そこで、参考になるデザインのアクリルたわしをご紹介します。
ミトン型のアクリルたわしは、手を入れて作業が出来るので使いやすいです。
デザインも好みの色で試したくなりますよね。
北欧柄のアクリルたわしもかなり人気が高いデザインです。
使わなくても、飾っておけるのもアクリルたわしの醍醐味ですよね。
果物系も人気です。
パッと目を惹くので、トイレに置いても可愛いですよね。
小さめだと細かい場所のお掃除にも役立ちます。
肉球型のデザインは、ペット用の食器洗いにもおすすめです。
あの特有のぬるぬるも取れやすいですよ。
動物系のデザインは見た目もキュートで掃除も捗りそうです。
ハンディモップにも、手にはめても使えます。
拭き掃除には、裏にループをつけるとホコリが更に取れやすいですよ。
小さく作って、パソコンのキーボードの掃除も便利です。
アクリルたわしの魅力や作り方を解説しました。
自分で編んだ掃除アイテムを使えば、愛着も沸いて、楽しく掃除が出来るはず。
工夫をしてオリジナルのものも作りたくなることでしょう。
ぜひ、本記事を参考にハンドメイドしてみてはいかがでしょうか。
公開日 : 2019/12/03