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曲げわっぱとは、天然木(杉やヒノキ)の薄い板を曲げて作る入れ物のことを指します。
昔から主におひつやお弁当箱として使用されてきましたが、最近はSNSの影響もあり曲げわっぱを使う人が増えてきました。
曲げわっぱの歴史は古く、始まりは奈良時代とも言われています。
その後、秋田県の大館市で生産が盛んになった「大館曲げわっぱ」は、昭和55年に日本の伝統工芸品指定も受けました。
木のお弁当箱というと衛生面が気になる方も多いと思いますが、曲げわっぱは除菌効果や通気性に優れており、プラスチックで完全に密閉されたものより安心して食材を入れることが出来ます。
曲げわっぱの特徴は適度な通気性と保湿力で、ごはんが冷めてもしっとりと美味しく食べられるところにあります。
見た目もスタイリッシュなので、プラスチックのお弁当箱と中身が同じなのに、おしゃれに見えるという不思議な魅力も持っているのです。
機能性と見た目のどちらも優れた曲げわっぱは、主婦を中心に人気が急上昇しています。
「良いものを長く使う」「物を大切にする」という日本人の心が、曲げわっぱの虜にさせるのかもしれません。
曲げわっぱのお弁当箱は「漆塗り」「無塗装」「ウレタン塗装」の3種類があります。
それぞれ特徴があり、お手入れの方法も異なるので注意してくださいね。
汁気のあるものも詰めやすい漆塗りやウレタン塗装の曲げわっぱが人気ですが、無塗装の香りや木目もとても素敵です。
漆塗りはなんと言ってもこの渋い色合いが魅力ではないでしょうか。
「昔ながらの」という言葉がぴったりなお弁当箱です。
洗った後に乾いた布でしっかり磨くとツヤが増し、経年変化で自分だけの曲げわっぱを育てることが出来るという特徴もあります。
食器用の中性洗剤を使用することが出来るので、おしゃれに見えるだけではなく、お手入れも簡単なのが嬉しいポイントです。
無塗装の曲げわっぱは、漆やウレタンなどの塗装がされていない天然木そのままの状態です。
木目が美しくて優しい色味は、茶系のおかずも明るく見せてくれます。
お弁当を食べるときにほんのり感じる白木の香りは、いつものランチタイムが贅沢な時間になることでしょう。
他のタイプの曲げわっぱに比べてお手入れには少し気を遣いますが、その分とても愛着の湧くお弁当箱になります。
天然木の曲げわっぱに薄くウレタン加工をしたタイプもあります。
無塗装の白木に見えますが全体がコーティングされているため油や汁物に強く、お手入れもプラスチックのお弁当箱と変わらずとても簡単です。
しかし、残念ながら曲げわっぱの特徴でもある殺菌効果や通気性は期待出来ません。
「香りや殺菌効果よりも見た目がおしゃれならOK」という方に向いています。
曲げわっぱと言っても3つの種類があり、さらに形も様々なものが販売されています。
小判型、丸型、四角、など…
ここでは、曲げわっぱの選び方をご紹介します。
自分や家族のライフスタイルに合わせて選ぶのがおすすめですが、皆さんは何を重視して選びますか?
曲げわっぱは種類によってお手入れの方法が異なります。
漆やウレタン塗装がされているものは中性洗剤で洗うことが可能ですが、無塗装の曲げわっぱは洗剤を使うのはおすすめ出来ません。
少し硬めのスポンジやたわしを使い、丁寧に汚れを落としましょう。
曲げわっぱのお弁当箱は主に小判型と丸型の2種類ですが、最近ではそらまめの形をしたものや、四角形をしたものなど様々な形が販売されています。
形で悩む方は多いですが、おかずの大きさや内容によって使い分けられるので、数種類持っておくのもおすすめです。
また、曲げわっぱのお弁当箱にはいくつかのサイズがあるため、普段どれくらい食べるかによって大きさを決めると良いでしょう。
販売されている主なサイズは以下のとおりです。
種類によっては重さも異なるので、会社勤めの方や学生さんは持ち運びやすさも重視したいですよね。
容量が大きくても2段になっているものはコンパクトで、バッグにも入れやすくおすすめです。
こだわりがあって良いものを使いたい方は、昔ながらの職人さんで選んでみてはいかがでしょうか。
お値段は1万円以上するものが多いですが、ひとつひとつ職人さんのこだわりが詰まったお弁当箱は憧れますよね。
専門店では修理もしてくれるので、壊れても直しながら長く愛用することが出来ます。
プラスチックのお弁当箱と入れ方の手順は変わりませんが、曲げわっぱには特有のコツがあります。
曲げわっぱでおいしいお弁当をいただくために、詰める手順を写真付きでご紹介していきます。
曲げわっぱはご飯やおかずを詰める前に水にさらし、よく拭いておきます。
時間が無ければ、濡れ布巾で拭くだけでも大丈夫です。
曲げわっぱを湿らせることで、ごはんがくっつきにくくなったり、ごはんの湿度を保つ効果があります。
乾燥させたまま使うよりも油や調味料が木目に染み込みにくくなるので、ぜひ一手間かけてみてください。
曲げわっぱのお弁当箱は、使いはじめに木の色がご飯に付いてしまうことがあります。
そのまま食べても問題ありませんが、色移りを避けたい方は「お湯を張って捨てる」を2〜3度繰り返してから使いはじめましょう。
曲げわっぱのお弁当箱は通気性が良いので、炊きたてアツアツのごはんを入れても問題ありませんが、よそった後にそのまま置いて粗熱を取る方が安心です。
詰める分量はお弁当箱の中間まで、高さは7〜8分目を目安に、優しくふんわりとよそいましょう。
ぎゅうぎゅうに詰めてしまうと、せっかくの通気性が発揮されません。
ごはんの上に焼き魚などのおかずを乗せる場合は、おかずの高さを考慮して詰めていきましょう。
お弁当箱に付属している仕切りを使わない場合は、レタスやバランなどでごはんとおかずの間を仕切ります。
無塗装の曲げわっぱの場合は、おかずを入れる場所にワックスペーパーを敷いておくと、底の部分に油や汁が染み込まないのでおすすめです。
お弁当箱にT字型の仕切りが付属していることがありますが、使わない方がおかずを自由にたっぷり詰めることが出来ます。
曲げわっぱのお弁当箱は高さがあるので、おかずは立体感を意識しながら詰めていくと、たくさん入りますし綺麗に見せることが出来ます。
モリモリに入れてしまってもプラスチックのお弁当箱のように「フタが閉まらない!」ということが無いので、ボリュームを意識して詰めてみましょう。
ソースやタレを使ったおかずがある場合は、フタをかぶせる前に1枚ワックスペーパーを敷くとフタにソースが染み込みません。
ごはんの部分が真っ白だと少し寂しいので、ふりかけやコーンで彩りを添えるのがおすすめです。
おかずを詰めたら、色々なアングルから写真を撮ってみましょう。
お弁当箱が変わるだけで、いつものおかずが見違えるようになります。
丸型の曲げわっぱは、大きさによってはご飯とおかずを上下に重ねて詰めるのがおすすめです。
半分に分けてしまうとおかずが少ししか入らなかったり重なってしまったりするので、その日のおかずによって上下か左右かを決めると良いでしょう。
曲げわっぱのお手入れには少し手がかかりますが、その分お弁当箱に対しての愛着は高まるはずです。
少し手をかけるだけで長く長く愛用することが出来るので、愛情をこめてお手入れしてあげてくださいね。
出来る限り食べ終わったらすぐに洗うのがおすすめです。
しかし、洗っても乾かしておけないなどの問題がある場合がありますよね。
すぐに洗えない場合は、ウェットティッシュで軽くぬぐっておいたり、ワックスペーパーを使用して曲げわっぱに長時間汚れが残らない工夫をすると良いでしょう。
ごはんに含まれるデンプンは時間が経つとガビガビになりますし、洗い残すとカビの原因にもなってしまいます。
曲げわっぱは長時間水に漬けておくことが出来ないので、食べた後すぐに汚れを取っておくことが肝心です。
洗った後は風通しの良い場所でしっかりと乾燥させましょう。
水分が残ったままフタを重ねると、お弁当箱の中にカビが生えてしまう可能性があります。
風通しが良い曲げわっぱとはいえ、濡れたままの保管は痛む原因になってしまうので注意してください。
曲げわっぱのお弁当箱は、食器棚などにしまい込むのはおすすめ出来ません。
風通しの良い場所に置いて保管しましょう。
使わない時はキッチンのオープン棚に置いておけばインテリアの一部にもなりますね。
お手入れも簡単でおしゃれにも見える、そんなおすすめの曲げわっぱは「漆塗り」のタイプです。
漆塗りの曲げわっぱを中心におすすめのお弁当箱をご紹介します。
曲げわっぱ定番の小判型。
一般のお弁当箱サイズで使いやすく、漆塗りがされているのでお手入れも簡単です。
深みのある色合いはお弁当の彩りを引き立たせてくれます。
価格:2,480円(税込)
容量:650cc
サイズ:約17.5x13x6.2cm(外寸)
素材:天然木(杉)
白木の無塗装は香りもよく、ランチタイムを特別な気分にさせてくれます。
上段は食後にひっくり返せば下段に収まる入り子式になっているので、コンパクトに持ち帰ることが可能です。
価格:2,620円(税込)
容量:上段480cc 下段550cc
サイズ:19cm×10cm×高さ9.5cm
素材:天然木
SNSでも使用している人が多い漆塗りの丸形曲げわっぱ。
洗って磨くたびに艶が増して、自分だけの曲げわっぱに育てることが出来ます。
カラフルな野菜やフルーツを彩り鮮やかに見せてくれる効果もあります。
価格:3,240円(税込)
容量:600cc
サイズ:Φ14.7×6.5cm
素材:天然木
男性には大容量のお弁当箱がおすすめです。
ランチタイムに男性が曲げわっぱのお弁当箱を取り出したら好感度急上昇ですよね。
よく食べる高校生にも人気の大きさです。
価格:6,360円(税込)
容量:900cc
サイズ:19×15×6cm (外寸)
素材:天然木
みんなはどんなお弁当を作っているのでしょうか?
インスタグラムで見つけたおしゃれな曲げわっぱ弁当をご紹介します。
今回の記事で紹介出来なかった変形型の曲げわっぱや、細長い曲げわっぱもありますのでぜひご覧ください♪
五角形とそらまめの形をした曲げわっぱも可愛いですよね。
実際に使用している写真を見ると、何個も欲しくなってしまいます。
家族のお弁当箱を曲げわっぱで揃えてみてはいかがでしょうか。
細長い形の曲げわっぱもスタイリッシュで素敵です。
ごはんを普通によそわずに、おにぎりにしても良いですね。
数種類のふりかけを使えば味のバリエーションも豊富になります。
お弁当箱が変わるだけでイメージが大きく変わりますよね。
漆塗りやウレタン塗装の曲げわっぱなら、ズボラさんでも手間なく使うことが出来ます。
ぜひ普段の生活に日本の伝統工芸品「曲げわっぱ」を取り入れてみてください。
最終更新日 : 2021/08/02
公開日 : 2019/08/09