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波佐見焼とは、長崎県東彼杵郡(ひがしそのぎぐん)にある「波佐見町」の付近で作られる陶磁器のことです。
高級志向の強い陶磁器も多い中、長らく大衆向けに作られてきました。
そのため大量生産をする必要があり、波佐見町には今でも大きな窯が多く現存しています。
形も絵柄は、シンプルなものから、和食器らしい和柄が描かれたものまで様々。
現代人の食生活にも映える食器が多いことから、最近インスタグラムなどで一大ブームが巻き起こっています。
波佐見焼の歴史は古く、豊臣秀吉の時代に遡ります。
朝鮮半島との戦争である文禄・慶長の役に出征していた大村藩(現在の長崎県あたり)の藩主は戦後、朝鮮の陶工を藩に連れ帰りました。
その陶工が窯を作り、大村藩で陶磁器を作ったのが波佐見焼のはじまりです。
そこからほど近い天草の石が白磁を作るのにぴったりだったため、磁器生産がより盛んになっていきました。
江戸時代には、草花の模様を描いた「くらわんか碗」が庶民に流行。
それまでの磁器と違って安かったため、磁器が庶民に普及するきっかけともなりました。
そんな波佐見焼の作り方は、町をあげての分業制。
各工程を得意な職人に任せるからこそ、大量生産が可能になっているのです。
まず最初の工程は、土づくりをする「陶土屋」さんが担当します。
先ほどご紹介した天草の石を粉末にし、不純物を取り除いて粘土にします。
その次は「釉薬(ゆうやく)屋」さんの工程。
釉薬とは、波佐見焼の発色を決める絵の具のようなもので、出したい色を再現するために細かい調合を行います。
そして、出来上がりの形を大きく左右する設計図を立体の石膏に起こし、型をつくる工程を「型屋」さんが担当します。
それを「生地屋」さんに持って行き成型していきます。
最後、最も多くの工程を担当するのが「窯元」。
焼き上げと絵付けを何度も重ね、波佐見焼を完成に導きます。
波佐見焼の特徴は、飾らない庶民的な色柄とその丈夫さ。
オーブンや食洗器可の製品も多く、お子さんのいるご家庭にもぴったりです。
色柄に関しては、最近はシンプルな1色使いのものが人気です。
北欧の食器にも通じるような、単色の中にも深みのある食器が多く、長く愛用することができそうですね。
波佐見焼を作る人気の窯元やブランドをご紹介します。
最近では海外の人気も高く、食器に限らず豊かな発想で製品を作るブランドも増えてきています。
「essence of life」は、陶磁器デザイナーの阿部薫太郎さんが始めたデザインプロジェクト。
コンセプトは「暮らしの中で、豊かさを感じられるものづくり」です。
波佐見焼らしい技法、歴史などを大切にしながら、新しい生活スタイルに合った食器を提案しています。
曲線と直線を組み合わせた美しくシンプルな器は、どんなお家にもフィットします。
柔らかいパステルカラーと、マットな質感が美しいボトル。
花瓶や徳利、アロマディフューザーとしても使える優れものです。
人の立ち姿のようなシルエットが、何とも可愛らしいですよね。
お花などを挿さなくても、飾っておくだけでお部屋がグレードアップしそうです。
まるで和菓子の落雁のような梅の豆皿。
お漬物やお菓子、ちょっとした副菜を乗せるのにぴったりです。
「晴」と名前が付いている通り、お祝い事にも使えます。
最近のお家には和風のお皿が少ないですから、日々の食卓に変化をつけるのにもいいですね。
※豆皿の関連記事: 豆皿のおすすめ12選!食器以外の使い方も解説【九谷焼/有田焼/波佐見焼/北欧風/ガラス素材】
ほっこりと温かい印象のマグ。
わざとムラのある塗りで仕上げていて、飾らないカジュアルな雰囲気がリラックスタイムに馴染みます。
高さのあるフォルムは他にはなかなかない形。
高台がかなりくびれているデザインは、普通のコーヒーを入れても高級感が漂います。
ハサミポーセリンは、篠本拓宏さんがディレクターを務めるブランド。
シックでシンプルな仕上がりで、男性にも人気です。
最近流行のブルックリンスタイルの朝食やコーヒーに合わせるのが特におすすめ。
シンプルな食器は、中身の食材をより引き立ててくれます。
陶器には珍しいドリッパー。
シンプルで美しいデザインは、コーヒータイムを豊かにしてくれます。
コーヒー好きなら持っておきたいですね。
プラスチックのものより傷がつきにくく、お手入れすれば長持ちするのもポイントです。
意外と少ない、横から見ると直角のシルエットのボウル。
シンプルな白・黒・ベージュの色展開です。
スープやサラダの器にはもちろん、ちょっとした小物入れにも使えます。
ただのレトルトカレーでも、このお皿に盛り付ければ丁寧なお食事に格上げできそうですね。
南スイスで活動しているアーティスト、アオイ・フーバーによるイラストを、日本のデザインユニット「ドリルデザイン」とともに波佐見焼で仕上げたシリーズ。
Sabatoはイタリア語で「土曜日」という意味です。
休日の始まりのような、リラックス感を大切にしているデザインが魅力的。
特に青の使い方が美しく、様々なシーンに合わせて使い分けたいブランドです。
ごくごくシンプルな深い青のカップ&ソーサ―。
横から見ると少し台形で、手に馴染む持ち手との調和が取れた美しいデザインです。
深い色のコーヒーをゆっくり味わうのに良さそうですね。
ソーサーを合わせるだけで、リラックスタイムをゆっくり味わう心のスイッチを入れられそうです。
北欧っぽいパステルカラーの素朴な模様が可愛いプレート。
おしゃれなナプキンを乗せた、パーティ用のお皿にも見えるデザインです。
子ども用に使っても素敵ですし、大人のリラックスタイムにも良いですね。
トーストパンなどシンプルな食材を乗せるのがおすすめです。
創業70年を超える老舗企業。
波佐見焼の販売はもちろん、新商品の企画や波佐見焼の広報活動、地域活性化にも取り組んでいます。
伝統的なスタイルから、新進気鋭のデザインまで幅広く取り扱い中。
色々な波佐見焼を見比べたいという方におすすめです。
レリーフのように浮き上がる梅の柄が美しい小皿。
松竹梅の3柄があるので、お祝い事に向けてそろえても素敵です。
2枚繋げると1枚の絵のようになるのもお洒落。
お魚をのせるのにちょうどいいサイズですよ。
白地に青のシンプルなどんぶり。
底の梅の花が上品なポイントになっています。
うどん、そば、カレーなど、何にでも合うデザインです。
食卓のお菓子置きとして置いておいても良いですね。
山間部に工房とギャラリーを構える窯元。
ヨーロッパの顔料を使ったお皿や、インテリアグッズも多く、若い女性を中心に人気を集めています。
職人さんたちがデザインした波佐見焼は個性豊かで、一期一会の出会いが楽しめそうです。
旅行に行った際にはぜひ立ち寄ってみてください。
珍しい陶器のクリスマスツリー。
玄関や、ちょっとした棚の上のスペースにちょうどいいサイズ感が嬉しいですね。
白地に焼き色で木の風合いが表現されていて、素朴ながら温かみがあります。
他のお店で買ったオーナメントと組み合わせても馴染みやすく、毎年飾ることができそうです。
憧れのケーキスタンドも、あえて波佐見焼のものをゲットしてみてはいかがでしょうか。
ケーキのホイップクリームと、この丸いフォルムがよくマッチしますよ。
ケーキはもちろん、ジュエリーやプリザーブドフラワーをのせてもお洒落。
陶器の重さで安定感があり、お部屋の色んな場所で使いやすいです。
小吉製陶所という窯元がルーツのブランド、AIYU。
魚の骨のようなヘリンボーン柄のお皿など、若い方にも親しみやすい波佐見焼をたくさん手掛けています。
他にはなかなかない柄なので、プレゼントにも喜ばれそうです。
気取らない、ちょっとしたお祝い事にもぴったりですね。
ファブリックやタイルのような風合いを持つ、ヘリンボーンの正方形皿。
少しクリーム色に近い白で、シンプルながら食卓に温かみをプラスしてくれます。
柄の向きを変えて壁に掛けておくなど、飾り物としてもお洒落です。
AIYUのもう1つの人気シリーズが、「eシリーズ」。
「使い勝手が"e"」「かわ"e"」「収納しやす”e”」というところから名づけられました。
レトロ感あるデザインと、元気になるカラー展開が魅力です。
ポットとカップを家族分、色違いでゲットしたいですね。
波佐見焼の大手、白山陶器。
何よりも使いやすさを大切にし、スタンダード商品を多数展開する人気ブランドです。
グッドデザイン賞の受賞経験も複数回あり。
通販サイトでの取り扱いも豊富なので、どのアイテムもゲットしやすいですよ。
こちらが人気アイテムの1つ、醤油さし。
液だれしにくい構造と、シンプルに食卓に馴染む見た目が人気です。
陶器で作られたシンプル構造なので、お手入れがしやすいのもポイント。
最近では醤油さしを食卓に置いているお家は少ないですが、こだわりのお醤油を入れて長く愛していきたいアイテムです。
お子様用のプレゼントとしても人気の食器セット。
ランチプレートとボウル、丸い持ち手のマグがセットになっています。
子どもの手にも持ちやすく、ひよこのような優しい見た目が人気。
きょうだいで分けたり、成長に合わせて組合せを変えたり、バリエーション豊かな使い方が可能です。
波佐見焼の人気アイテムをカテゴリごとに紹介していきます。
まずは、毎日のように使うお茶碗からです。
江戸時代に一世を風靡した波佐見焼の茶碗「くらわんか茶碗」。
そのスタンダードスタイルを継承しながら、トレンドの色合いを取り入れた可愛いお茶碗です。
内側のカスミソウがワンポイントになっています。
色違いで食卓に並べるなど、セット使いでもおしゃれです。
価格:880円(税込)
色柄:かすみ草、森の木、木の実
夫婦茶碗の贈り物としても人気のお茶碗。
木のような色合いに、かんなで削ったような柄が映えるデザインです。
直線的な部分と、食べ口の少し曲線的な部分が合わさって、日常使いやすいフォルムになっています。
汁物を入れても素敵に映えますよ。
価格:2,860円(税込)
色柄:赤×青
1人暮らしや若い方がまず波佐見焼をお手軽に取り入れたいなら、マグカップがおすすめ。
ついつい買い揃えたくなる色柄ばかりですよ。
収納に便利なスタッキングマグ。
色違いを重ねれば、食器棚に入っているだけで気分が上がりそうです。
中身は180ccの容量で、朝のカフェタイムやインスタントスープにもぴったり。
内側はつるんと段差のないデザインなので、汚れが溜まらず洗いやすいのもポイントです。
価格:1,650円(税込)
色・柄:レッド、ホワイト、グリーン、マスタード、ネイビー、ブルー、ブラウン、グレー
手毬のようなコロンとしたフォルムが可愛らしいマグカップ。
飾らない塗りと、手に馴染む丸みがポイントです。
シンプルながら毎日使っていると愛着が湧きそうですね。
氷をたっぷり入れた、冷たい飲み物にも合います。
価格:1,430円(税込)
色・柄:青
ギザギザ模様がピンク地に映えるマグカップ。
内側にはカラフルな花模様が入っていて、飲むたびに目に入り思わずテンションが上がります。
持ち手もツタのように変形しており、植物の風合いが随所に感じられます。
絵付けは手描きで行われており、世界に1つしかない柄であるところにも心がくすぐられるでしょう。
価格:2,200円(税込)
色・柄:赤、緑、青
波佐見焼はシンプルで丈夫なことから、普段使いのお皿としても人気です。
ホームパーティに出しても喜ばれそうな、おしゃれなこだわりプレートを取り上げます。
深い色に食材がよく映えるプレート。
レストランなどでも使われている、人気のアイテムなんです。
使いやすさを徹底的に追求したフォルムで、どんな食事スタイルにもフィット。
サイズは大きいものの軽量のお皿なので、取り回しがきき、毎日使いたくなりますね。
価格:1,540円(税込)
色・柄:ネイビー、グレー、イエロー
深い赤が素敵なお皿。
和傘や菊のようなこの形は「鎬(しのぎ)」と呼ばれ、最近また人気が急上昇しています。
パスタやケーキを中央にちょこんと盛り付けても素敵ですし、高さのある盛り付けでも映えます。
お正月やクリスマスなど、赤をテーマにした食卓にも華を添えてくれそうです。
価格:1,650円(税込)
色・柄:墨、紅、織部、藍、青磁、鴬茶
麺類やどんぶりにピッタリサイズの鉢。
高台付きで、片手でも持ちやすい大きさなので、中身が熱くてもストレスなく食べられます。
色んな料理に合うサイズで取り回しがきくので、毎日のように使えそうです。
青い色柄は盛り付けの色合いを邪魔しないので、どんなお食事にも合いますね。
価格:1,650円(税込)
色・柄:ドットライン、リーフ、ブルーフラワー
他にはなかなかないフォルムの取り鉢。
大皿から取り分ける時に持ちやすく、パーティや家族でのお食事に便利です。
お惣菜の小鉢や、ゼリーなどを乗せてもお洒落。
横に並べてソース皿にしても、統一感があって良いでしょう。
価格:1,980円(税込)
色・柄:ホワイト
波佐見焼の湯呑み・急須は、日本茶はもちろん、コーヒーや紅茶にも合うデザインがたくさんあります。
一家に一セット持っておきたいものです。
こちらは伝統的なデザインの煎茶碗。
日本茶の色が美しく映える白磁は、昔から変わらない人気です。
縦にうっすらと入った模様も高級感をプラス。
持ちやすくもなっているので、熱いお茶を入れても安心です。
価格:6,280円(税込)
色・柄:内松葉、内外網、内山水、櫛目高台
湯呑みやそば猪口はもちろん、プリンやアイスを入れても可愛いこちらのカップ。
ふんわりとしたパステルカラーが、ホッと一息つきたいおやつタイムに調和します。
光の当たり加減で白っぽく見えたり、色が濃く見えたりするのも素敵です。
色違いの黄色と並べるとさらにおしゃれですね。
価格:1,100円(税込)
色・柄:青磁釉、黄磁釉、織部釉
白山陶器の人気商品のひとつ、急須。
右利き用と左利き用が用意されています。
特徴は長いグリップと蓋の取っ手。
取っ手には右手の親指をちょうど乗せることができるので、片手でスッとお茶を注ぐことができます。
シンプルな白い急須は、日本茶だけでなく紅茶のポットとしても使えます。
機能性が高いデザインなので、毎日お茶を飲む方にはぜひ1つ持っておいていただきたいアイテムです。
価格:3,300円(税込)
色・柄:ホワイト白釉、白釉、青白釉
これまでご紹介した窯元・ブランドが一堂に会するのが、波佐見焼のお祭り「波佐見陶器まつり」。
毎年GWに開催されている波佐見町最大の陶器市で、毎年多くの陶器ファンが訪れます。
大きなバザールのようなテントの下には、窯元・商社約150店が所狭しと並びます。
新たな波佐見焼との出会いが楽しめるのはもちろん、掘り出し物をお安くゲットできることもありますよ。
ろくろ体験などもできるため、観光スポットとしても人気。
普段なかなか陶器に触れる機会がない方も、十分に楽しめる内容となっています。
波佐見焼の魅力が伝わったでしょうか。
比較的お安く手に入り、毎日のように使える波佐見焼。
こだわりの食卓に、まずは1枚取り入れてみましょう♪
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最終更新日 : 2023/08/31
公開日 : 2020/12/21