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ディプティックは、1961年にパリのサンジェルマンで誕生したフレグランスブランドです。
アーティストであるデスモンド・ノックス=リット、舞台美術家のイヴ・クエロン、そしてインテリアデザイナーであるクリスチャンヌ・モンタドル=ゴトロの3人によって創設され、初めは雑貨を取り扱うショップとしてスタートしました。
オープンから2年後の1963年にオリジナルのフレグランスキャンドルを発売したところ瞬く間に大人気となり、これをきっかけに本格的にフレグランスラインの制作に力を入れるようになったのです。
"アール ドゥ ブール(生活の芸術)"というテーマのもと作られたアイテムの数々は、個性的でミステリアスなエッセンスを加えつつ、気付けば自分と一体化して馴染んでくれるような、使いやすさとエッジの両面性を持っています。
全ての香水が男女兼用の香りとして作られている点も大きな特徴で、"女性らしさ、男性らしさ"といった既存の価値観に囚われず、誰もがフラットな香りを楽しめるというのも人気を集める理由の1つだと言えるでしょう。
アイテムが美しくディスプレイされた店内では、ブランド愛に溢れるスタッフの方が香りにまつわるストーリーや、それぞれの匂いの特徴を解説しながらアイテム選びのお手伝いをしてくれますよ。
興味をかき立てられたら遠慮せず声をかけて香りを試してみましょう。
現在はフランスのみならず世界中に店舗を展開するディプティックですが、日本では表参道の本店をはじめとし、新宿伊勢丹や日本橋・名古屋・大阪髙島屋などの百貨店を中心に取り扱いがあります。
また、中々足を運ぶのが難しいという方に向けてオンラインの購入も可能となっているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
ディプティックでは、香水やキャンドルといった王道アイテムから、ギフトにも送りやすいルームスプレーまで、バラエティ豊かな商品が揃っています。
香りはもちろんのこと、細部にまで拘られたデザインはインテリアとしても生活に華を添えてくれるでしょう。
他とは一味違う個性的な香りの中から、ぜひ今の自分にしっくりくるものをチョイスしてみてくださいね。
ディプティックの中でも特に人気の高い香りの1つである「タムダオ」は、インドネシアの神聖な森の中、寺院で焚かれるサンダルウッドのスパイシーでふくよかな香りのイメージから着想を得て作られた香水です。
トップには森林の爽やかで少し湿っぽい空気を感じさせるサイプレス、そしてその奥にほんのり甘さのエッセンスを加えるマートルが香り、吹きかけた瞬間から神秘的な雰囲気を纏わせてくれます。
ミドルでは次第にサンダルウッドとシダーウッドが主張し始め、樹木特有の力強さと、異国の寺院に迷い込んだかのようなミステリアスで落ち着きのある香りがより強まっていく構成です。
その後ラストでホワイトムスクと多様なスパイスの香りが顔を出し、まったりと重厚感のある香りへと収束していきます。
タムダオの特徴としてあげたいのがトップ〜ラストまでに見せる表情の豊かさで、思わず時間の経過が楽しみになるような香りに仕上がっているんです。
樹木を元とした香料が持つ魅力を最大限に活かした香水なので、ウッディ系が好きな方にはおすすめ。
ディプティックの中では男性の購入比率が高い香りなので、ペア香水として使用するのも素敵ですね。
価格:13,750円/18,700円(各税込)
内容量:50ml/100ml
創業者の一人であるイヴ・クエロンが、インドネシアのドソンの海辺で過ごした幼少期の思い出を元に作られたのが、こちらの「ドソン」。
蒸し暑い港から離れた場所に位置するドソンの爽やかな空気、海風に乗って運ばれてくるチュベローズなど、まるで記憶を追体験させるかのような構成が魅力です。
シュッとスプレーした瞬間から、オレンジブロッサムとジャスミンのみずみずしくて華やかな香りが一面に広がります。
そこからミドルノートに移行するにつれこの香水の主役であるチュベローズが存在感を増し始め、よりいっそう密度の高いフローラルな香りへと変化していくのですが、アクセントに加えられたピンクペッパーのキリッとした香りと、つみたての水を湛えた葉を思わせるグリーン系の香りが効いていて、単なるフローラルの甘い香水にはまとまらない点にディプティックらしさを感じます。
ラストではベンゾインのバニラっぽい甘さとチュベローズの残り香が合わさって、心地良い脱力感のある甘さへと落ち着いていく仕組みです。
「ドソン」は、チュベローズの花が開き、また静かに萎んでいくような穏やかな香りの変化が特徴で、オフィスでの使用はもちろん、リラックスムードを高めたいオフ日との相性も良いと言えるでしょう。
また、濃厚な香りは季節を選ぶこともありますが、「ドソン」は湿度の高いインドネシアの情景をテーマに調合されているだけあって、梅雨の季節や蒸し暑い夏場にも映えてくれる1本ですよ。
価格:13,750円/18,700円(各税込)
内容量:50ml/100ml
日本語で"水に映った影"という意味を持つ「ロンブル ダンロー」は、空想の物語、静かな川の流れ、夏の日に柳の木の下でするお昼寝をキーワードに作られた香水です。
自然のワンシーンをそのまま切り取ったかのようなリアリティ溢れる香りと、何にも例えられない幻想的な香りの二つの魅力を持ち、発売から数十年経った今でも人気の衰えないボトルとなっています。
トップではカシスの葉と樹液をベースに調合された、青く若い生花を彷彿とさせる香りが立つのですが、茎を切って花を摘み取った瞬間のあの独特の匂いが見事に再現されていて、フラワーショップに足を踏み入れた瞬間を思い出すという方もいるほどです。
体温に馴染んでいくうちに主役だったグリーン系の香りは徐々に引き立て役へと回り、その代わりにローズの上品で優しい香りが目立ってくるようになります。
ミドルではプチグレンやカシスの蕾のフルーティさが加わって、ラストには青みが取れてふくよかなフローラルの香りへと変化していく構成です。
華やかでありながらどこか隙のないキリッと表情を演出してくれるので、フェミニンすぎないフローラル系の香りをお求めの方にもおすすめ◎
価格:13,750円/18,700円(各税込)
内容量:50ml/100ml
太陽がさんさんと降り注ぐギリシャの夏、創業者が山から海までの道のりで通ったイチジクの果実園にまつわる記憶を再現したのが「フィロシコス」です。
葉の緑の爽やかさから樹液の濃厚さまで、イチジクの全てに対しオマージュとして捧げられた1本となっています。
また、あえてイチジクの実など分かりやすい部分ではなく、樹皮の部分に着目し、グリーン・ウッディ系のフレグランスとして仕上げているというのも注目したいポイント◎
トップノートではイチジクの葉のグリーンな香りと、枝を手折った時のような特有の爽やかな香りが立ち、まるで目の前に本物のイチジクの木がそびえ立っているのではないかと錯覚しそうになるほどリアルなみずみずしさを感じることができます。
そこからミドルに移行するにつれてココナッツのミルキーな香りが顔を出し、果実の持つ甘さが際立つようになります。
ラストでは青っぽさを残しながら、イチジク樹皮やシダーウッドが中心となったウッド調の深みある香りへと収束していく形です。
フレグランスというよりかは、もぎたての果実を頬張った時に感じる爽快感を表現した作品と言った方がより近く、いい意味で香水らしくないので、香りにナチュラルさをお求めの方にも向いています。
価格:13,750円/18,700円(各税込)
内容量:50ml/100ml
「サン・ジェルマン 34」は、パリのサン=ジェルマン大通り34番地にあるディプティックの本店に踏み入れた際の香りを再現する、という非常にユニークな試みのもと生み出された香水です。
"ブティックでディスプレイされているキャンドルとフレグランスを集めた香りの万華鏡。"というテーマのもと、煩雑にならず多面性とまとまりを両立した作品に仕上げているのはさすがと言ったところ。
香りの構造がとても複雑で、トップだけでもクローブ、シナモン、カルダモン、ピンクペッパーといったスパイスとハーブの香り、カシスやシトラス、イチジクの葉などが原料として使用されているんです。
ミドルではゼラニウム、チュベローズ、アイリス、バイオレット、ローズとフローラル系の香りに転じ、その後のラストでユーカリ、ウッディノート、レジン(樹脂)のしっとりとした木の香りの気配を感じることができます。
体温の高い方の肌の上では甘くてスパイシーな香りが、少々低めの方の肌の上ではグリーン系の香りがより際立ったりと、肌質や気温によって香りの立ち方に違いを感じやすいのも「サン・ジェルマン 34」の面白さの一つと言えるでしょう。
また、ディプティックでは自分好みにフレグランスの重ね付けを行うことをカクテルと呼び、楽しみ方の一つとして推奨しているのですが、こちらはメゾンの香りをベースにしているだけあってどちらと重ねても喧嘩しにくく、手持ちの香水から新たな魅力を引出したい時に使用するのもおすすめですよ。
価格:15,510円/21,010円(各税込)
内容量:50ml/100ml
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50種類以上にものぼるディプティックのキャンドルの中でも屈指の人気を誇る「ベ」は、好き勝手に木花が生茂る人里離れた野生の庭、そこで摘み取ったカシスとローズの香りをイメージして作られたフレグランスキャンドルです。
摘み取ったばかりのカシスの実の甘酸っぱい香りに、ローズのみずみずしくスパイシーなフローラルノート、そして植物の青みを巧みに表現するディプティックらしく、爽やかでどこか苦味のある香りがアクセントとして全体を引き締めてくれています。
火を灯さず部屋に置いておくだけでもフルーティな香りを感じられるほど、この1本に濃厚なエッセンスが詰め込まれています。
香りの持続性も高く、寝る前に使用すれば翌朝も残り香に包まれながら心地よく目覚めることができますよ。
初めて使用する際には、2時間〜3時間を目安に一度焚くとロウの最上層が均一に溶け、次に焚く時にキャンドルの真ん中がへこんだりせず、最後まできれいに使用すことができるので試してみてくださいね。
価格:4,840円/8,690円(各税込)
内容量:90g/190g
江戸を表すEDOと、日本で昔から親しまれてきたユズの頭文字であるYが含まれた「Oyédo」という名前を持つキャンドルです。
活気溢れる江戸の街並み、そして人々のイメージを、シトラスの弾けるような香りとハーブのスパイシーさが表現してくれています。
オレンジやフランボワーズなど柑橘系の香料とタイムが掛け合わされているためユズの持つ辛みはそこまで強く出ておらず、スカッとした清涼感の強い香りにまとまっているのかと思いきや、意外にも温かみを感じられる点が特徴です。
晴れの日はもちろんですが、湿度の高い日本がテーマとあってしっとりとした気候との相性も良いので、雨や曇りの日に使用するのもおすすめ◎
どんよりしていてなんだか憂鬱になりそうな日も、この香りがあれば特別な時間に変わりそうですね。
価格:4,840円/8,690円(各税込)
内容量:90g/190g
春の訪れを告げる花として長年フランスの人々に親しまれてきたミモザの花をテーマにしたこちらのキャンドルは、春先の多幸感や儚げな透明感を見事に香りで表現した作品として特に女性からの人気が高いアイテムです。
ミモザの小さな黄色い花がふんわり風に揺れて香るような優しい香り立ちが特徴で、フローラル系が好みだけれど、ローズやチュベローズなどよりも控えめに花の香りを感じたいという方と相性が良いアイテムだと言えるでしょう。
甘くてまろやかなハチミツの匂い、そしてウッド調のエッセンスも加えられていて、全体的に心地良い気怠さをまとった香りに仕上がっているので、読書中や休日のうたた寝前といったリラックスタイムのお供に使いたくなるキャンドルです。
価格:4,840円/8,690円(各税込)
内容量:90g/190g
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ディプティックの代表作として香水やキャンドルが挙げられますが、その他の香りのアイテムも名作揃いなんです。
サッと吹きかけるだけで部屋の香りを一気に変えてくれるルームスプレーは、手ごろなリフレッシュ法としてはもちろん、急な来客にも対応しやすいとあって人気を集めています。
「フドブワ」は、冬の暖炉にくべられては時々ぱちぱちと音を立ててゆっくり燃えて尽きていく薪の姿からインスピレーションを受けて調合されたスモーキーな香りが特徴です。
そうとは言え決して煙たい訳ではなく、日本人に馴染み深いお香を彷彿とさせる香りに近い印象で、テーマから受けるイメージよりはるかに使いやすいフレグランスに仕上がっています。
奥に潜んだ甘さがうっとりとするような落ち着きをもたらしてくれ、ついつい深呼吸をしたくなる香りに部屋全体が包まれますよ。
価格:8,690円(税込)
内容量:150ml
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楕円形のワックスの中に、ディプティックの香りを閉じ込めたアイテムです。
中でも人気の「フィギエ」は、オードトワレの「フィロシコス」と同じく、フランスではポピュラーな果物であるイチジクをテーマとした香りとなっています。
紐を使ってクローゼットの中に吊るせばほんのりと香りが服に移り、朝袖を通す度に気分を上げてくれますよ。
香水ほど主張もせずに香ってくれるので、柔らかな印象にまとめたい方にもピッタリです。
また、タオルやシーツといったリネンを管理する引き出しの中に置いても◎
ワックスという性質上スプレーやキャンドルよりも香り立ちが控えめなので、比較的狭い範囲で使用した方がよりはっきりと香りを感じることができますが、小さめの空間なら十分に香るため、装飾を兼ねてお部屋に置いておくのも良いでしょう。
香りはおおよそ3ヶ月持続するため、季節の変わるタイミングで香りをチェンジするのもおすすめです。
価格:7,700円(税込)
ワンランク上の雰囲気を纏わせてくれるニュアンスたっぷりの香りから、思わず生活に取り入れたくなるデザイン性の高さ。
ディプティックは家族や友人、そして恋人へのギフトとしても喜ばれること間違いなしなブランドです。
香りそれぞれが持つストーリーに思いを馳せながら、お好きな香りを選んでみてくださいね。
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最終更新日 : 2021/10/06
公開日 : 2020/12/15