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2. ガラス工房 まつぼっくり ガラスペン「トライアングル」
3. 大西製作所 キャップ付きガラスペン アセテート「さくら」
4. Pent×大西製作所&まつぼっくり アセテート キャップ付きガラスペン
9. 川西硝子 ガラスペン「細波(さざなみ)」 アウトサイド
「ガラスペン」はペン先にインクを付けて使うガラス製のペンで、つけペンの一種です。
見た目からは西洋的なオシャレさが漂いますが、実はその発祥は日本。
1902年(明治35年)に、風鈴職人の佐々木定次郎氏が考案しました。
現在では、ヨーロッパでもさまざまなガラスペンが製造されています。
ガラスペンの最大の魅力は、うっとりしてしまうような美しい見た目。
メーカーや製品によってデザインにも個性があり、一本一本ガラスの風合いが異なるところも素敵です。
また、「なんだか使いにくそう…」という想像に反して、実用的なところも魅力。
ペン先の溝にインクが吸い上げられるので、一度インクに浸せばハガキ1枚ほど続けて書くことができるんです。
ガラスペンの使い方は簡単で、ペン先をインクに浸してそのまま書くだけ!
毛細管現象によって、ガラスに掘られた細かい溝にインクが吸い上げられる仕組みです。
どの方向にも線を引くことができ、力を入れなくてもするするとペンが走る、なめらかな書き心地。
ペンを持ち上げてもインクがボタボタと落ちてくることはなく、ペン先を紙に当てたときだけインクが紙に吸い取られます。
ちなみに、勢いよくインク瓶の底にペン先を当ててしまうと、先が欠けてしまう原因にもなりかねないので気を付けてください。
ペン先の3分の1くらいがインクに浸かるくらいで大丈夫です。
透明なガラスの性質上、ペン先に溜まったインクが見えるため、カラフルなインクを使うのも楽しいですよ。
お手入れといっても、特別な道具は不要!
使用後はペン先に付いたインクを水で洗い流し、ティッシュで拭き取りましょう。
インクが乾いてしまいなかなか落ちない場合は、ぬるま湯に浸してみてください。
洗う容器が硬い材質だと、ペン先が当たったときに割れるおそれがあるので注意が必要です。
使用後も、そのままペン立てに立てたりと雑に扱ってしまうと割れてしまう心配があります。
専用のケースや購入した際のパッケージに入れて保管しましょう。
初めてガラスペンを買う人にとっては、どれを選べば良いのか悩みどころですよね。
選び方のポイントをいくつかご紹介するので、購入前にチェックしてみてください。
ガラスペンには、「一体型」と「分離型」の2種類の形状があります。
それぞれの特徴を踏まえて選んでみましょう。
ペン先から軸まで、すべて一体となったガラスでできているのが「一体型」。
ガラスの透明感が美しく、見ているだけでときめいてしまいます。
見た目だけでなく、そのまま手軽に使えてペン先を失くす心配がないという実用的なメリットも。
デメリットは、ペン先を取り替えることができないため、劣化した場合には本体ごと買い換えなければならないところ。
しかし、メーカーのサービスによっては一体型でも修理してもらえる場合もあるため、事前に確認ください。
ペン先と軸が分離でき、ペン先を取り付けて使用するのが「分離型」。
劣化してきたらペン先だけを買い換えることができるという、経済的なメリットがあります。
ペン先の交換だけでお気に入りのペンを長く使えるので、安心して使い込むことができますね。
ただ、見た目は一体型の方が好みという人も多いようです。
分離型でもガラスペンらしい美しさを楽しみたいなら、軸もガラス製のものに統一してみるのがおすすめです。
ガラスペンには、安価な「一般ガラス」でできているものと、丈夫な「硬質ガラス」でできているものがあります。
一枚でできたガラスのこと。
加工しやすくリーズナブルな価格で取引されていますが、硬質ガラスより耐久性が低いので、扱い方には注意が必要です。
一般ガラスより硬くて加工しづらいぶん、高価なガラス。
耐久性に優れ、割れにくいのが特徴です。
多少高くても、長く使うことを考えたら、硬質ガラスでできた製品を選ぶのがおすすめです。
一体型や、分離型でも軸がガラス製のタイプは、握り心地が硬い感触。
持ちにくさを軽減させるためには、グリップ部分が太く、丸みのあるデザインのペンを選ぶのが良いでしょう。
グリップ部分が太いほうが握りやすく、長時間使用しても負担が少なくて済みます。
また、ペンの重心が低くなることで安定感が増し、書きやすくなりますよ。
テーブルに無造作に置いたとき、ペンが転がり落ちて割れてしまうのは避けたいところ。
転がりにくく安定感のあるデザインを選ぶか、もしくはペン置きを使うとより安心です。
はじめからペン置きがセットになったものも販売されています。
割れる心配があり持ち運びしづらいのが、ガラスペンの難点。
自宅だけでなく、外出先でもガラスペンを使いたいなら、最近ではキャップ付きの製品もあります。
これならペンケースに入れて持ち運べますね。
その他、実際の書き心地や、自分がときめくデザインかどうかといった基準も考慮して選んでみてください。
日本国内で伝統を引き継ぐメーカーの製品、海外輸入のオシャレな製品など、現在はさまざまなガラスペンが販売されています。
ネットでも購入可能なおすすめのガラスペンをご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
ガラス工芸作家の松村潔氏が手掛ける、「ガラス工房 まつぼっくり」。
完全ハンドメイドのオリジナル作品を数々生み出しています。
「ツブツブ」シリーズは、表面はつるっといますが内側に細かなつぶつぶの柄が施されています。
光がキラキラと反射し、角度によって見え方が変わるのも魅力的。
軸の中は空洞になっているため軽く、その上で耐久性にも優れています。
一度で約300~400文字書くことができ、転がり防止機能も付いているのも嬉しいところ。
ペン先のサイズは細字・中字・太字の3種類から選ぶことが可能です。
7色のカラーバリエーションがあるので、好みの色を選んでみてください。
商品価格:7,260円(税込)
サイズ:全長約190mm 軸径約12.0mm
ペン軸は普通、円柱の形をしているもの…
そんな概念を覆す、三角柱のガラスペンが「トライアングル」。
意外と手に馴染むので持ちやすく、滑りにくいのが特徴です。
クリアカラーで飾り模様などは施されていないため、その透明感には見惚れてしまうほど。
字を書いた紙の上に置けば文字が反射して見えたり、手にとって透かしてみれば奥の景色が透けて見えたり…
ペンとして実用的に使えるのはもちろん、見ているだけでも飽きない魅力があります。
「ツブツブ」シリーズと同じく、一度インクを付ければ約300~400文字書けて、転がり防止機能付き。
ペン先のサイズも細字・中字・太字の3種類から選べます。
商品価格:3,960円(税込)
サイズ:全長約170mm 軸径約10mm
大西慶造氏による手作り万年筆の工房「大西製作所」。
今や日本でも貴重な存在となった万年筆職人が、その技術を活かしたガラスペンを生み出しました。
ガラスペン製品の中でも、日本らしく美しい桜の柄が目を引くのが「さくら」。
繊維系樹脂のアセテートという素材をろくろによって削り出し、丁寧に仕上げています。
キャップ付きなので持ち運びにも便利です。
卒業、入学、就職など門出を迎える季節の贈り物にもぴったり。
一本持っているだけで新生活がちょっと楽しくなりそうですね。
商品価格:16,500円 (税込)
サイズ:約168mm(筆記時)/約138mm(収納時)
先にご紹介した「ガラス工房 まつぼっくり」と「大西製作所」、2人の匠の豪華コラボによるガラスペン。
ステーショナリーブランド「Pent」より販売されています。
アセテートの軸は丸みがあり握りやすく、手にフィットする心地よい感触。
ぴかぴかとした光沢があり、華やかなカラーも魅力です。
キャップ付きなので、ペンケースに入れていつでも持ち歩くことができます。
転がり防止のストッパーも付いているため安心ですね。
高級感と実用性を兼ね備えた、自分用にもギフトにもおすすめのガラスペンです。
商品価格:18,920円(税込)
サイズ:約138mm(収納時)/約168mm(筆記時)
1958年にイタリアで誕生した、ステーショナリーメーカーのフランチェスコ・ルビナート社。
今では国内外で広く名が知れ渡っています。
日本製のガラスペンに比べるとリーズナブルな価格で手に入るので、いきなり高価な品を買うのは気が引ける…という人にもおすすめです。
繊細な螺旋状の模様が美しく、パッケージもオシャレ。
ブルー・グリーン・レッド・ホワイト・アンバーとカラーバリエーションも豊富です。
初めてガラスペンを購入するなら、インクが付いたセットがお得。
届いたらすぐ使うことができますよ。
参考価格:3,740円(税込)
サイズ:約190mm
インク容量:9cc
コスパの良さで選ぶならこれ!
ガラスペンに12色ものインクがセットになっており、色々なインクを試してみたいという人にはぴったりの商品です。
見た目も魔法の道具みたいでワクワクしますよね。
ねじりを効かせたようなデザインのブルーの軸は、透明感があり涼しげな雰囲気。
インクには金粉が含まれており、キラキラとした輝きを放ちます。
手紙や日記など、文字を書くのが楽しくなりそうです。
商品価格:2,099円(税込)
インク容量:7ml × 12色
「HERBIN(エルバン)」は、1670年にパリで生まれたインクとシーリングワックスの老舗ブランド。
“フランス人が最初に指名するインクは「エルバン」”と言われるほど、フランス全土で長く愛されています。
エルバンのガラスペンは、どれもハンドクラフトによる一点物。
10mlのミニボトルインクが付いたセットは、パッケージにも高級感があります。
ガラスペンの軸は螺旋状のデザイン。
ポイントとしてアクセントカラーが入っているのもオシャレです。
あまり好みが分かれない上品なデザインなので、贈り物にもおすすめ。
商品価格:4,180円(税込)
サイズ:約200mm
インク容量:10ml
良質なガラスペンを安く手に入れたいなら、「Claurys」がおすすめ。
ガラス職人の手作りでありながら、1,000円台とお手頃な価格で購入できます。
カラーバリエーションが充実していて、鮮やかな色が印象的。
全体的にねじりの効いたデザインで、ガラスペンの繊細さを最大限に表現しています。
ハンドメイドのため、一本一本の色や形が少しずつ異なるのもまた趣がありますよ。
まずはこちらをお試しで購入してみて、もし高価なペンが欲しくなったら手持ちのガラスペンを増やしていくのも良いでしょう。
商品価格:1,280円(税込)
サイズ:約185mm
川西洋之氏による「川西硝子」のガラスペン。
硬質ガラスの代表的な種類である「ホウケイ酸ガラス」で作られ、耐久性に優れています。
若い頃から世界中を旅した経歴を持つ川西氏。
その中で磨かれた感性が作品にも表れ、こちらのガラスペンも繊細で美しい模様が見る人を魅了します。
「さざなみ」という名の通り、軸には水面の小さな波を思わせる模様が。
光の当たり方や置く場所の色によって見え方が変化します。
高価ではありますが、実用性と美しさどちらも兼ね備えた一本。
特別な日のプレゼントにもいかがでしょうか。
商品価格:24,200円(税込)
サイズ:約150mm
こちらも同じく、「川西硝子」のガラスペンです。
軸のガラスの内側に、矢のような独特の模様が施されているのが特徴。
他にはないデザインを求めている人にもおすすめです。
川西硝子のガラスペンは、「フューミング」という技法で純金や純銀を吹き付けて着色し、高熱の炎でガラス内部に模様を閉じ込めています。
白地の上に置いたときと黒地の上に置いたときとでは、色味も違って見えるのもユニーク。
ずっと眺めていたくなるくらい美しく、使うたびに気分が上がりそうですね。
グリップ部分が太く、握り心地はしっかりしています。
安定感があり、実用性の面でも高評価です。
商品価格:33,000円(税込)
サイズ:約150mm
ガラスペンに使用するインクは、万年筆用と同じ水性染料インクでOK。
濃い色だと濃淡が弱く、薄い色だと濃淡が強くなるので、好みや用途に合わせて色を選んでみてください。
日本の代表的な筆記具メーカーである「パイロット」。
瓶入りインク「iroshizuku-色彩雫(いろしずく)」は、日本の美しい情景をイメージしたシリーズです。
「月夜」「松露」「夕焼け」など、ネーミングにも風情があります。
ぜひ日本製のガラスペンと一緒に使ってみたいですね。
参考価格:1,620円(税込)
インク容量:50ml
フランスの老舗インクブランド「HERBIN(エルバン)」のトラディショナルインク。
自然の色にヒントを得ているという豊富なカラーバリエーションが魅力です。
定番色から個性的な色までが揃い、きっとお気に入りの色が見つかるはず。
クラシカルなデザインのボトルは、テーブルの上に置いてあるだけで素敵な雰囲気になりますよ。
商品価格:1,540円(税込)
インク容量:30ml
ドイツのメーカー「ペリカン」のインクも定番。
容量のわりにリーズナブルで、入手しやすい品です。
裏移りしづらく、ノートや日記帳にたくさん文字を書くときにも安心。
インク瓶のフォルムやパッケージの箱もオシャレです。
商品価格:883円(税込)
インク容量:62.5ml
知れば知るほど、深みにハマってしまいそうなガラスペンの魅力。
デジタル化が進み、手書きで文字を書くことが減った現代だからこそ、ガラスペンのアナログ文字は独特の趣があります。
これを機に、手紙や日記など丁寧に文字を書く習慣を付けてみてはいかがでしょうか。
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最終更新日 : 2021/05/06
公開日 : 2020/06/02