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足のむくみ、顔のむくみ、お腹のむくみなど、さまざまな「むくみ」に悩んでいる女性は多いと思います。
女性は男性よりも脂肪量が多く筋肉量が少ないため、血流やリンパの流れが悪くなりやすいため「むくみ」が生じやすいです。
なお、一般的に健康な女性が抱えている「むくみ」は病気ではなく、一時的な現象に過ぎないことがほとんどです。
しかしながら、一部では「むくみ」が病気のサインであることもあり、甘くみてはいけない症状でもあります。
例えば、次のような症状があれば、早めに病院で相談するようにしましょう。
通常、一日中立っていて足がむくんだり、座っていてむくんだりする場合には病気は考えづらいです。
特に内臓の病気が関わっていないということであれば、セルフケアでも対処することができます。
病気が原因ではない「むくみ」を引き起こすのは、主に次のような原因が考えられます。
人間の体では、毛細血管から水分が塩分(ナトリウム)と共に外(細胞間質)へ排泄されていき、同時に細胞間質液から血管内へ戻る水分量がほぼ同量に保たれています。
細胞間質液とは、血管外の細胞間の隙間を満たす液体のことです。
塩分(ナトリウム)や水分の摂り過ぎにより毛細血管から細胞外へ染み出す水分の量が増えてしまうと、細胞間質液から血管内へ戻る量が相対的に少なくなってしまいます。
結果として、細胞間質液の水分量が増えてしまうために「むくみ」となって現れるのです。
この細胞間質液はリンパ管にも水分を送り込んでいるため、リンパの流れが滞っても「むくみ」が起こりやすくなります。
また、アルコールを飲んだ翌朝は顔がパンパンに腫れたりしますが、これはアルコールを飲むと喉が乾くので余分に水分を摂ってしまうためです。
むくみ対策には、適度な運動と水分・塩分の摂り過ぎを控えることが基本です。
でも、塩分も水分も人間にとって非常に大事な身体の構成成分であることから、これらを完全にカットすることは危険であり不可能でもあります。
そのため、むくみ対策としておすすめなのは、下記のような食品または医薬品を上手に活用することです。
特にサプリや漢方薬などは市販で手に入りやすく、飲むだけで簡単にセルフケアができることがメリットです。
次にそれぞれの選び方について紹介していきます。
むくみに対策に使えるサプリメントの成分としては「メリロート」「カリウム」「はとむぎ」「クランベリー」などがあります。
いずれも利尿作用や水分排泄を促して、むくみを改善する働きがあります。
メリロートはマメ科のハーブで、芳香性物質クマリンを豊富に含み、医薬品として使われているものでもあります。
ダイエット系のサプリにも使われていることがあり、むくみサプリの代表的な存在です。
医薬品に比べてサプリの方がクマリン含有量が多い場合もあり、実際に肝障害などの報告があるため、副作用には注意が必要です。
食品からも摂取しているミネラルで、汗や尿などから失われやすい性質があります。
食品からも多く摂取できるもので、普通の食事では過剰になることはありません。
まずはサプリメントを使うのではなく、昆布やひじきなどの海藻、豆類、メロンやスイカなどのフルーツを試してみるのも良いでしょう。
自己判断でサプリで過剰に摂取したり、腎臓が悪い人が余計に摂取すると副作用が起きることもあります。
特にカリウムをお医者さんから制限されている人は、自己判断でサプリを飲まないようにしましょう。
はとむぎは穀類の一種であり、お米などに混ぜて炊いたりする人もいます。
漢方薬では「ヨクイニン」としても知られています。
水分の排泄を促して、むくみを改善するだけでなく、イボ取りや肌を滑らかに保つという効果もあります。
比較的効果がマイルドなだけに、副作用も起こりにくい安全な食品といえます。
サプリもありますが、むくみ対策にはお茶を活用する方が取り入れやすいでしょう。
クランベリーエキスには利尿作用があることが知られていて、海外ではメディカルハーブとしても使われています。
尿路の殺菌作用があるため、膀胱炎を繰り返しやすい人にもおすすめのサプリ成分です。
女性にはうれしい抗酸化作用も高く、美容・美肌効果も期待できます。
ただし、サプリメントについては基本的には強い効果が期待できるものではありません。
あくまでも日々の足りない栄養を補うという目的で取り入れていくようにしましょう。
サプリメントではあまり効果が感じられない、身体がだるい、めまい、冷えなどの不調に悩んでいるという場合には、漢方薬を使ってみるのも手です。
漢方薬の方がお薬ということもあり、サプリメントよりも高い効果が期待できます。
しかも、漢方薬は複数の生薬が含まれていて、組み合わさって働くことで同時にさまざまな症状を改善できるのが特徴です。
漢方では身体は「気・血・水」という3つの構成要素から成ると考え、「水」がむくみに関係します。
「水」のバランスが乱れると、むくみだけではなく、めまいや吐き気、冷えなどを引き起こすことがあります。
そのため、漢方では水の排泄を促してバランスを正常に整えることで、むくみと同時に気になる症状も楽になることが多いのです。
選び方としては、体質にあった処方を選ぶことが大事ですが、迷って選べない場合には薬剤師さんに相談すると良いでしょう。
足がむくむ、顔がむくみやすい、お酒を飲んだ次の日のむくみが気になるなどの悩みを抱えている場合には、まずは気軽に取り入れられるサプリメントや健康食品を取り入れてみてはいかがでしょうか。
市販されている商品から、むくみにおすすめのサプリを厳選して紹介します。
メリロートには静脈の血流に作用して、むくみを改善する効果が期待できます。
夕方の足のむくみ、座りっぱなしによるむくみなどを何とかしたいという人におすすめです。
ただし、日本の医薬品に含まれる量よりも多くのクマリン量を含有しているため、適切な量を守って正しく使用することが大事です。
価格:778円(税込)
内容量:40粒(20日分)
カリウムを9粒あたり1100mg、冷え性改善をサポートする山査子エキス100mg配合しています。
塩辛い食事が多い人、野菜不足の人、忙しくてストレスが多い生活をしている人におすすめのサプリメントです。
また、足が冷えてむくむという方、足がつりやすい人にもおすすめです。
飲むとトイレの回数が増えやすくなるため、量を調整しながら自分の生活や体調に合わせて使いましょう。
なお、カリウムの制限を医師より指導されている場合には摂取を控えてください。
価格:1,699円(税込)
内容量:270粒(30日分)
はとむぎはサプリからも摂取することができますが、むくみを解消したいならばお茶からの摂取がおすすめです。
食物繊維とカリウムが豊富で、高い利尿作用が期待できます。
たっぷりとお湯で煮出して、マイボトルなどに入れて持ち歩いて飲みましょう。
価格:396円(税込)
内容量:22包
サプリやお茶ではあまり効果が感じられない、冷えやめまい、頭痛などの不調も気になるという人は、市販薬で対処する方法もあります。
しかし、病院でむくみに対して処方されるのは主に利尿剤で、強い効果があるため市販はされていません。
市販で手に入るのは主に漢方薬をベースに作られていますので、比較的安全に使うことができます。
ただし、体質により合わない場合もあるため、漢方薬といえども注意しながら飲むようにしましょう。
むくみといえば「五苓散」というほど、定番の漢方薬です。
体力に関わらず使うことができて、喉が乾く人、尿量が少ない人のむくみに効きます。
また、お酒の排出を促すことから二日酔いやお酒のむくみ改善にも対応します。
めまい、吐き気、胃痛などの症状をむくみと同時に改善できる漢方薬です。
Amazonでは定価より安く、3,000円台で購入することができますよ。
価格:5,184円(税込)
内容量:180錠
女性に使われる三大漢方の一つとして知られる「当帰芍薬散」は、むくみにも効果があります。
血流を増やして血の巡りを改善し、水分の流れも良くする効果をもつ漢方薬です。
体力が少ない虚弱な人で、貧血気味、手足や腰が冷えるなどの症状がある場合に対応します。
めまい、肩こり、耳鳴り、頭重感があり、生理不順に悩んでいる人にもおすすめです。
価格:4,320円(税込)
内容量:288錠
ぽっちゃり体型で、水太りしやすい人に適しているのが「防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)」です。
色白で脂肪がつきやすく、汗をかきやすい体質の人におすすめです。
漢方でも錠剤タイプなので味や細粒が苦手でも簡単に飲むことができます。
ただし、漢方薬はある程度続けることが大事です。
一時的なむくみケアというよりも、体調管理のために役立てていくと良いでしょう。
価格:972円(税込)
内容量:180錠
むくみ改善には、適度な運動や水分・塩分の摂りすぎを控えるなどの対策だけではなく、紹介したようなサプリや漢方薬も役に立ちます。
むくみが気になる時のセルフケアや、むくみづらい体づくりのサポートに活用していくと良いでしょう。
ただし、むくみは病気のサインである可能性があることも忘れてはいけません。
なかなか改善しない場合や、症状がひどい場合には病院できちんと診てもらいましょう。
執筆・監修:薬剤師 笹尾 真波(ささお まなみ)
大学院卒業後、某内資系製薬企業にて市販薬の企画開発・マーケティングなどに携わる。
その後、都内大型門前病院前のドラッグ併設調剤薬局にて、調剤業務および市販薬のバイヤー・在庫管理・販売にも携わる。
その他、サプリメント・ハーブやオーガニックコスメ販売にも従事する。
また、外資系製薬企業にてDI業務、学術情報部門にて糖尿病や免疫関連の学術情報の検索および情報提供にあたる。
現在は非常勤薬剤師として調剤薬局で勤務する傍ら、正しい薬の使い方や医療情報、美容関係の情報提供に務める。
公開日 : 2019/03/08