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中秋の名月はお月見をする日?意味や十五夜との違い、食べ物や楽しみ方などを解説






秋の風物詩と聞いて「中秋の名月」を思い浮かべる方も多いでしょう。

しかし、なんとなく「お月見をする日」「お団子を食べる日」といったイメージがあっても、そもそもどのような行事なのか、意味や由来を詳しく知っている方は少ないのではないでしょうか。

最近では、全国各地でお月見イベントが開催されていたり、お月見限定のメニューやアイテムが増えたりしています。
せっかくなら中秋の名月を深掘りして、秋のイベントをもっと楽しみませんか?

本記事では、中秋の名月の時期や歴史、定番の行事食や過ごし方について解説します。

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【目次】中秋の名月はお月見をする日?意味や十五夜との違い、食べ物や楽しみ方などを解説

 

中秋の名月とは

中秋の名月の由来は?

2023年の中秋の名月はいつ?

十五夜とどう違う?

中秋の名月の日は満月が見える?

中秋の名月にお供えする食べ物

月見団子

里芋やサツマイモ

旬の野菜や果物

月餅

月見酒・お神酒

中秋の名月の日の過ごし方

月を眺める

お供えものを作る・食べる

ススキを飾る

 

中秋の名月とは

 

中秋の名月 とは

 

中秋の名月(ちゅうしゅうのめいげつ)とは、  旧暦8月15日の夜に見える月  、あるいは  この日にお月見をする風習  を意味する言葉です。

旧暦の8月15日は、現在の暦(新暦)だと9月〜10月頃にあたります。

 

365日を1年としている新暦は太陽暦といい、太陽の周りを地球が一周する周期をもとに換算されています。

対する旧暦は太陰太陽暦といって、新月を1日として月の満ち欠けの周期を基準にしており、354日を1年としていました。

 

旧暦では7月から9月を秋としており、それぞれ7月を「初秋」・8月を「仲秋」・9月を「晩秋」と言います。

秋のちょうど真ん中にあたる旧暦の8月15日頃=“中”秋の月が1年の中でもっとも美しくきれい  であることから、「中秋の名月」と呼ばれるようになりました。

 

中秋の名月の由来は?

 

中秋の名月 由来

 

中秋の名月の由来は、中国で旧正月をお祝いする「春節」、お盆のようなお墓参りや里帰りをする「清明節」と並ぶ中華三大節のひとつ  「中秋節(ちゅうしゅうせつ)」  です。

月は古来から人々の生活と密接につながっており、愛でられてきましたが、中秋の名月に月を愛でる習わしが  中国から伝わり、日本に広まったのは平安時代  だと言われています。

 

平安時代には、貴族たちが美しい月を眺めながら詩歌を詠んだり、楽器を演奏したり、お酒を飲んだりする宮中行事(観月会、月見の宴)として優雅に楽しまれていました。

ちなみに、この頃は空を見上げて月を眺めるのではなく、杯や池などの水面に映った月=逆さ月を愛でていたようです。

 

江戸時代に入ると、月を愛でる習わしは貴族社会だけでなく庶民の間にも広まっていきます。

 

旧暦の8月15日頃が稲や農作物を収穫する時期と重なることから、月をただ鑑賞するだけでなく、月の神様に豊作への祈りや感謝を捧げる収穫祭・初穂祭の意味合いが強い行事へと変化していきました。

 

まんまるの満月は豊穣の象徴とされており、「月の神様には五穀豊穣のご利益がある」と言われていたのです。

 

2023年の中秋の名月はいつ?

 

中秋の名月 2023

 

2023年の中秋の名月は、  9月29日(金)  です。

18時58分ごろに満月が見られるとされています。

 

先述の通り、月のサイクルを基準とする旧暦と太陽のサイクルを基準とする新暦には1年で11日のズレがあるため、中秋の名月の日にちは毎年変わります。

おおよそ9月〜10月頃に中秋の名月を迎えると認識しておけばOKです。

 

参考までに、過去5年の中秋の名月は以下の通りです。

 

  • 2018年 :9月24日
  • 2019年:9月13日
  • 2020年:10月1日
  • 2021年 :9月21日
  • 2022年:9月10日

 

十五夜とどう違う?

 

 

中秋の名月は別名「十五夜(じゅうごや)」とも呼ばれています。

 

正確に言うと、  十五夜とは旧暦の15日の夜すべて  を指す言葉です。

旧暦では毎月1日が新月の日で、次の新月を迎えるまでの平均約29.5日間がひと月として数えられていました。

新月から少しずつ満ちていき、15日に満月あるいはほぼ満月になることから、毎月15日の満月の夜を「十五夜」と呼ぶようになりました。

 

十五夜は毎月やってきますが、中秋の名月は1年に一度、旧暦の8月15日に見える月のみを意味します。

しかし、  現在は「十五夜」と「中秋の名月」が同じ意味合いで使われるケースが多い  です。

 

ちなみに、秋のお月見行事は十五夜だけではありません。

旧暦9月13日にあたる「十三夜」、旧暦10月10日にあたる「十日夜(とおかんや)」と合わせて「三月見」と言われています。

 

十三夜の月は「後(のち)の月」・「栗名月」・「豆名月」とも呼ばれ、十五夜の月よりも少し欠けた形になっていますので、見え方の違いを楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

中秋の名月の日は満月が見える?

 

中秋の名月 満月

 

実は、中秋の名月が必ずしも満月とは限りません。

月の軌道は正円ではなく楕円形である、つまり月の満ち欠けの周期が一定ではないからです。

 

新月から満月になるまでにかかる期間は正確に15日というわけではなく、13.9日〜15.6日と大きく変化します。

満月になる日と旧暦の8月15日が重ならないこともあります。

 

なお、幸運にも2023年の中秋の名月は満月になります。

 

 

中秋の名月にお供えする食べ物

 

中秋の名月は眺めるだけでもいいですが、せっかくならお供えものを用意して、季節の行事をもっと楽しみませんか?

 

豊作を祝う食べ物や縁起のいい食べ物を、窓辺やお庭、ベランダや縁側などお月様から見える場所または床の間にお供えしましょう。

「三方(さんぽう)」と呼ばれる台に乗せてお供えすると本格的になりますよ♪

 

月見団子

 

 

中秋の名月に欠かせない食べ物といえば、月見団子です。

 

かつては秋に収穫した米を使い、十五夜にちなんだ一寸五分=4.5cmほどの丸いお団子を作るのが一般的でした。

満月を模した丸いお団子は、豊作への祈りと感謝だけでなく、ものごとの結実・成就や健康・幸福の象徴とも考えられています。

 

現在の月見団子の形は、地域によって違いがあります。

 

関東では丸い形がメジャーですが、関西では収穫祭にお供えする里芋を模した楕円形のお団子にあんこが巻かれたもの、名古屋ではしずく型で白・茶・ピンクの3色の月見団子、中国・四国地方では串に刺さったものなど様々です。

 

最近では月に見たてた丸いどら焼きや、月うさぎがモチーフになったおまんじゅうなども親しまれています。

 

供え方は、月がよく見える場所に台(三方)を置いて、その上に白い紙や大皿を乗せ、十五夜にちなんだ15個の月見団子をピラミッド状に高く積む方法が主流です。

月見団子の数は、1年の満月の数である12個(うるう年の場合は13個)や、10を省略して5個でも良いとされています。

 

里芋やサツマイモ

 

 

秋の味覚といえば、おいも。

中秋の名月は、稲だけでなく里芋やサツマイモなど芋類の収穫時期にもあたります。

 

かつては、お米ではなく芋類が庶民の主食として食べられていたため、江戸時代の中秋の名月には収穫のお祝いと感謝の意味を込めて、里芋をお供えする収穫祭をおこなう習わしがありました。

そのため、中秋の名月は「芋名月」とも呼ばれており、現在でもこの風習が残っている地域が少なくありません。

 

また、芋類は子孫繁栄の縁起ものとしても知られています。

これは、芋類が親芋→子芋→孫芋…と1株からどんどん増えていくためです。

 

中秋の名月には、里芋の煮物やサツマイモごはんを楽しんでみましょう。

 

旬の野菜や果物

 

中秋の名月 ぶどう

 

月見団子や里芋、サツマイモに加えて、秋の野菜やフルーツなどを一緒にお供えするのもおすすめです。

例えば枝豆や大根、栗、柿、ブドウ、ナシなどが挙げられます。

 

中でもブドウなどツルのある食べ物は、月の神様と人との結びつきが強くなる縁起のいいお供えものとして知られています。

 

月餅

 

中秋の名月 月餅

 

中秋の名月の由来である中国の中秋節には、各地から家族や親しい友人が集まっていっしょに食事をし、灯ろうに火を灯して月を見る習わしがありました。

中秋節の食事の際に必ず登場するのが、月に見立てた平たいお菓子「月餅(げっぺい)」です。

 

月餅は満月に見立てた丸い形をしており、家族の団らん・円満や幸福を象徴すると言われています。

薄皮であんこやナッツ、ドライフルーツ、チョコレートクリームなどを包んだ甘い味だけでなく、甘くない月餅もあるようです。

 

バリエーション豊かな月餅は、古き良き中秋の名月のムードをより一層盛り上げてくれるでしょう。

 

月見酒・お神酒

 

中秋の名月 酒

 

お月様にお神酒をお供えする風習もあります。

中秋の名月には古くから、月の神様に豊作を感謝し、月を見ながらお酒を飲む宴が開かれてきました。

 

この月見酒の種類は特に決まっているわけではありませんが、ひやおろし(冬〜春に搾ったお酒を夏の間に熟成させ、秋に出荷される日本酒のこと)が定番です。

美しい月を眺めながら晩酌をして、秋の味覚をふんだんに使った料理を食べ、デザートに月見団子を頬張る…中秋の名月のならではの贅沢な夜をお過ごしください♪

 

 

中秋の名月の日の過ごし方

 

忙しい現代人にとって、中秋の名月は普段と変わらない1日になってしまいがち。

 

しかし、中秋の名月は季節の移ろいや日本の伝統をゆったりと感じられる良い機会です。

今年はお月見の準備をして家族や友人と語り合ったり、物思いにふけったりと、充実した時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

 

月を眺める

 

中秋の名月 お月見

 

中秋の名月は1年でもっとも美しい月とされています。

 

雨や台風の多い秋のはじめ頃を超えて秋が深まってくると、気温と湿度が下がって空気が澄み渡り、月がくっきりと鮮やかに見えるようになります。

 

また、月の高さは夏から冬にかけて高くなっていくため、ちょうどこの頃には月を見上げるのにちょうどいい高さになります。

さらに、残暑が去って過ごしやすい時期ということもあり、美しい月を心おだやかに眺められる中秋の名月こそお月見に相応しいと言えるでしょう。

 

部屋の明かりを消して、ろうそくやキャンドルに火を灯し、お月見に集中するのもおすすめ。

月明かりの中で、スズムシやコオロギの鳴く声に耳を傾けるのもいいですね。

 

お供えものを作る・食べる

 

 

先ほどご紹介した中秋の名月にまつわる食べ物をお供えし、そのお供えものを下げて食べることで、神様とのつながりが強くなって月のパワーを得られると言われています。

お供えする時間や日数に決まりはありません。

 

ある程度お供えをして月の神様に感謝したら、調理をして、健康と幸福を祈りながらおいしくいただきましょう。

 

中秋の名月ならではの食べ物を手作りするのも◎

月見団子なら市販の団子粉や上新粉を使って、小さなお子さんでも簡単に作れますよ。

 

ススキを飾る

 

中秋の名月 ススキ

 

秋の植物であるススキも、中秋の名月における定番のお供えものです。

 

収穫祭では本来稲穂をお供えして豊かな実りに感謝や祈りを捧げますが、中秋の名月の時期にはまだ穂が実っておらず稲刈り前であるため、稲の代わりに見た目が似ているススキをお供えするようになったとされています。

茎の内部が空洞であることから、神様の宿り場(依り代)だと考えられているようです。

 

また、ススキは切り口が鋭いので魔除けの効果があり、災いや邪気から守ってくれるとも言われています。

 

ススキは花瓶に生けて、縁側に飾るのが一般的です。

日本では奇数が縁起のいい数字だと考えられているため、1本・3本・5本程度を飾るのがいいかもしれませんね。

 

地域によっては、中秋の名月のあとに軒先に吊るしたり、庭や水田に立てたりする家庭もあります。

 

なお、ススキはハギ・キキョウ・ナデシコ・オミナエシ・フジバカマ・クズと合わせて「秋の七草」と呼ばれているため、一緒に生けるのもおすすめですよ。

 

 

古くから日本の風習として親しまれてきた中秋の名月。

秋の夜風に当たりながら月をじっくり眺めたり、縁起のいい行事食を食べたりしながら、お月様の神秘的なパワーをチャージしてみてはいかがでしょうか。

 

いつもとちょっぴり違うロマンチックな夜をお過ごしくださいね♪


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