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セラミドは、肌の角質層を構成する成分の1つです。
角質層は、「角質細胞」という細胞と、細胞同士の隙間を埋める「角質細胞間脂質」という油分で出来ています。
中でもセラミドは、角質細胞間脂質に含まれる成分の半分以上を占めているのです。
水分を挟み込んで蒸発を食い止めることで肌のうるおいをキープしたり、外部の刺激から肌を保護したりする役割を担っています。
加齢やストレス、紫外線などによりセラミドの産生が減少すると、肌が乾燥して刺激に対して敏感になってしまいます。
そこで、スキンケアの際にセラミドを補給し、肌のバリア機能をサポートすることが大切です。
セラミドはアミノ酸やヒアルロン酸、コラーゲンなどの保湿成分と比べて保湿力が高いと言われています。
セラミド化粧水を使うことで、乾燥による毛穴の開きを防いだり、ニキビなどの肌トラブルが起きにくい肌質へと導くことができます。
セラミドは水と油の両方になじむ性質があるため、化粧水以外に乳液や美容液で補うことも可能です。
しかし、他の基礎化粧品と比べて化粧水は手頃な価格の商品が多いため、気軽に取り入れやすいと言えるでしょう。
また、高保湿でありながらベタつきにくく、ストレスなく使い続けられる使用感も魅力です。
セラミド化粧水を選ぶ上で重要なポイントを5つご紹介します。
それぞれのポイントについて詳しく解説していきます。
実は、化粧水に使用されるセラミドは大きく4種類に分けられます。
それぞれの特徴やメリット・デメリットを見て、化粧水を選ぶ上での参考にしてください。
ヒト型セラミドは、成分表で「セラミド●●」と記載されています。
人間の肌に存在しているセラミドと同じ構造を持っているため、肌との親和性が高いのが特徴です。
化粧水に用いられているヒト型セラミドにはいくつかの種類があり、それぞれ少しずつ特徴が異なります。
他のセラミドを使用した化粧水と比較して高価ですが、親和性が高いため少量でバリア機能をサポートすることができます。
天然セラミドは、ウマやウシなど人間以外の動物から抽出されたセラミドです。
具体的な成分としては、「ビオセラミド」「セレブロシド」「ウマスフィンゴ脂質」などが挙げられます。
セラミドに糖分がくっ付いた「配糖体」という構造になっていて、水に溶けやすく化粧水に配合しやすいのが特徴です。
人工的に大量生産できないため高価ではありますが、肌なじみがよく保湿力も高いとされています。
動物の体内に存在しているセラミドなので、人間の肌にあるセラミドと構造が似通っているのです。
植物性セラミドは、名前の通り植物から抽出したセラミドのことです。
原料としては米や大豆、小麦などが使われます。
成分名は「コメヌカスフィンゴ糖物質」「ユズ果実エキス」などが挙げられます。
ヒト型セラミドや天然セラミドと比較すると浸透力が劣るため、肌を整えるまでに少し時間がかかってしまいます。
また、食物アレルギーを持っている方は原料に注意が必要です。
一方で、ヒト型セラミドや天然セラミドと比べて価格が安く、プチプラ化粧水にも多く使われています。
初めてセラミド化粧水を試す方や、できるだけ費用を抑えてセラミドを取り入れたい方におすすめです。
擬似セラミドとは、人間の肌に含まれるセラミドに構造を似せて合成した成分のことです。
石油を原料として人工的に作られたもので、成分名は「ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミド」などの化学名で記載されます。
成分名に「セラミド」という単語がないため、成分表からは少し見分けにくいでしょう。
なお、人のセラミドに形は似ているものの、角質層までは浸透しません。
肌の奥までは浸透しませんが、表面にとどまって保湿してくれます。
また、人工的に合成できるため非常に安価で、配合量を増やしやすいのも特徴。
そのため、コストパフォーマンスを重視してセラミド化粧水を選びたい方におすすめです。
セラミドは配合されていれば良いわけではなく、配合量も重要なポイントです。
成分表は配合割合が高い順番に記載されているので、セラミドを示す成分名が前の方に記載されていれば、セラミドの割合が高いと言えます。
成分表をチェックする際は、記載されている順番にも注目してみてくださいね。
化粧水は毎日使用するものなので、予算内で購入できる価格かどうかも重要です。
保湿力の高さはもちろん重要ですが、肌の変化を実感するにはある程度の期間使い続ける必要があります。
継続できる価格帯かどうかは必ず見ておきましょう。
セラミド化粧水の成分は、セラミドだけではありません。
候補がいくつかあり迷っている場合は、セラミド以外の成分にも着目してみてください。
ポイントは3つあります。
それぞれ詳しく解説していきます。
セラミドは保湿力がある成分ですが、セラミド以外の保湿成分も含まれていることで、さらに高い保湿効果が期待できます。
なお、セラミド以外の保湿成分には以下のようなものがあります。
成分表に上記のような成分が記載されているかどうかをチェックしてみましょう。
化粧水の中には、保湿成分以外にも肌のお悩み解決をサポートしてくれる成分が含まれていることがあります。
よく聞かれる肌のお悩みと、お悩み解決の手助けになる成分を以下に示します。
肌のお悩み解決も同時に目指す場合は、保湿成分だけでなく、上記のような成分が配合されている化粧水を選ぶのがおすすめです。
きれいな肌を手に入れるためには、肌にとって刺激になるような成分が含まれていないことも大切です。
特に敏感肌の方は、できるだけシンプルな成分構成のものを選ぶよう心がけましょう。
添加物フリーのものや、パッチテストやアレルギーテストなどの安全性テストが行われたものであれば、比較的安心して使えそうですね。
ただし、すべての方に肌の異常が現れないわけではありません。
不安な方は、テスターを活用してお試ししてから購入するようにしましょう。
化粧水は毎日使うものなので、心地よい使用感も重要なポイントです。
以下のようなポイントをもとに、好みの使用感かどうかを判断してみてください。
テクスチャは、大きく分けるとしっとりタイプとさっぱりタイプがあります。
しっとりタイプの化粧水にはとろみがついていることもありますが、とろみがあるからといって必ずしも保湿効果が高いとは限りません。
中には増粘剤という粘り気を出す成分を配合していることもあります。
容器は、持ちやすい大きさや形かどうかを確かめておくと良いでしょう。
香りは無香料のものや成分そのものの香りがするもの、人工的に香りをつけているものなど様々です。
好みの香りが見つかれば、スキンケアの時間がリラックスタイムになりますよ。
続いては、人気のセラミド化粧水からおすすめ商品を厳選してご紹介します。
プチプラからデパコスまで様々な価格帯のものをピックアップしているので、化粧水選びに迷っている方はぜひ参考にしてください。
セザンヌのセラミド化粧水は、プチプラでありながらヒト型セラミドを配合。
顔だけでなく全身に使える大容量タイプで、1本で乾燥から肌を守ります。
無香料、無着色、無鉱物油、アルコールフリーと4つのフリー処方なので、敏感肌の方でも安心。
初めてセラミド化粧水を購入する方でも気軽に試せるのでおすすめです。
価格:715円(税込)
内容量:500mL
「基礎化粧品がなかった時代は日本酒で肌を整えていた」という知恵から生まれた化粧水です。
一升ビンに含まれるアミノ酸と同量のアミノ酸を500mLの化粧水に凝縮。
セラミドが追加されたことで、保湿力がさらにアップしています。
セラミド以外にも、保湿成分としてプラセンタエキスとアルブチンを配合。
大容量なので全身に使えるのも嬉しいですね。
プチプラでコスパの良いものを探している方にぴったりのアイテムです。
価格:924円(税込)
内容量:500mL
※菊正宗の関連記事: 日本酒の老舗が誇る「菊正宗」のスキンケアの魅力とは?人気の化粧水などおすすめアイテムを紹介
国産にこだわった保湿美容液成分の桃セラミドが配合されたプチプラが嬉しい化粧水です。
肌の常在菌に着目した乳酸菌も配合されていて、弾力のあるぷりぷりの素肌へと導きます。
容器を開けると、桃の香りがふわっと漂います。
2回目以降は詰め替え用もあるので、コスパ重視の方にもおすすめです。
ドラッグストアやドンキホーテ、ロフトなどのバラエティショップで購入できますよ。
価格:990円(税込)
内容量:200mL
保湿しても乾燥してしまう方や、乾燥で毛穴の開きが気になる方、マスクで肌が敏感になったと感じている方におすすめの化粧水です。
3種類の人型セラミドと2種類のコラーゲンを配合し、角層までうるおいを届けて乾燥から肌を守ります。
無添加にもこだわっていて、アルコールや着色料、パラベンなど刺激になりやすい成分は含まれていません。
レモンのようなさわやかな香りが心地よく、リフレッシュすることができますよ。
価格:1,298円(税込)
内容量:190mL
"洗顔パスタ"などで知られるロゼットからもセラミド化粧水が販売されています。
こちらは天然セラミドと植物性セラミドをダブル配合した化粧水です。
とろみのあるローションタイプで、角層まで浸透して肌にうるおいをもたらして保護します。
肌のハリや弾力、やわらかさを保つ美容成分も含まれているので、エイジングサインが気になり始めた方にぴったりです。
皮膚のピリピリ感を確かめるスティンギングテストも実施していて、アルコールやパラベンなどの成分無配合の低刺激処方も嬉しいですね。
価格:1,320円(税込)
内容量:120mL
※ロゼットの関連記事: レトロかわいい「ロゼット」は創業90年の老舗ブランド!おすすめ商品を徹底解説
コスメキッチンやロフト、PLAZAなどで購入できるミネラルコスメブランド「ETVOS」。
こちらはETVOSの化粧水の中でも植物性セラミドと複数の保湿成分をたっぷり配合した、やわらかくてとろみのあるテクスチャーの化粧水です。
乾燥した肌に保湿成分が浸透し、ハリのあるみずみずしい肌へと導きます。
アルコールや界面活性剤、鉱物油など、刺激になりやすい7つの成分は不使用で、敏感肌の方にもおすすめ。
落ち着いたラベンダーの香りに心地よく包まれてリラックスできますよ。
価格:3,520円(税込)
内容量:150mL
※ETVOSの関連記事: 「エトヴォス(ETVOS)」の人気商品をまとめて紹介!肌に優しいミネラルコスメ&セラミドスキンケア
肌トラブル・肌荒れが起きやすい方のために作られたコスメブランド「NOV(ノブ)」。
NOV ノブⅢ フェイスローションEXは、ヒト型セラミドの中でも、化粧水に配合するのが難しいとされているセラミド3を含む化粧水です。
セラミドの他に、肌のバリア機能をサポートする天然保湿因子とスクワランを配合。
かさつきがちなお肌を健やかなお肌へと導きます。
油性成分が配合されているため、肌なじみがよく角層にすんなり浸透。
肌荒れや乾燥が特に気になる方や、とろみのある化粧水が好みの方におすすめです。
価格:4,730円(税込)
内容量:120mL
※NOVの関連記事: 【NOV(ノブ)】敏感肌・ニキビ肌におすすめアイテム13選!肌を労わって自分に合ったスキンケアを
ヒト型セラミドをナノカプセルに閉じ込め、角層までしっかり浸透させる化粧水です。
とろみのあるテクスチャーが特徴で、ゆらぎがちな肌のバリア機能をサポートして肌をふっくらつややかに。
塗った瞬間、天然植物から抽出したゼラニウムとラベンダーの香りに包まれます。
顔だけでなく、首元のケアにも使ってみてください。
価格:5,500円(税込)
内容量:125mL
※ディセンシアの関連記事: 【薬剤師が解説】敏感肌のエイジングケアに人気!ディセンシアの特徴とおすすめアイテムを紹介
名品 ”モイスチュア リポソーム” で知られるデパコスブランド「コスメデコルテ」の化粧水です。
こちらの化粧水は肌を引きしめ、毛穴の目立ちにくい透明肌へと導いてくれます。
セラミドの他に複数の保湿成分を配合し、お肌の状態を整えることで日中の化粧ノリがアップします。
清涼感のある使い心地も特徴で、さっぱりとした使用感がお好みの方に最適。
テカリやベタつきが気になる方にもおすすめですよ。
価格:5,280円(税込)
内容量:200mL
※コスメデコルテの関連記事: 1つは持っておきたい「コスメデコルテ」の人気コスメ11選!アイグロウジェムやフェイスパウダー、スキンケアなど
5種類のヒト型セラミドに加えて、コラーゲンや植物由来の精油など様々な美容成分を配合した化粧水です。
美容オイルを小さな粒子にしたことで肌への浸透性が高まり、うるおいを閉じ込めてしっとりとした肌に仕上げます。
無着色、パラベンフリーでアレルギーテスト済みなので、敏感肌の方でも安心。
濃厚でとろみのある使用感がお好みの方におすすめです。
価格:4,950円(税込)
内容量:150mL
セラミド化粧水をより効果的に使う方法をご紹介します。
洗顔後は肌が特に乾燥しやすい状態になっているので、なるべく早く化粧水をつけて乾燥を防ぎましょう。
また、化粧水は量が足りないと保湿効果が激減してしまいます。
記載された量通りにたっぷりとつけてくださいね。
塗る際はコットンを使用するよりも、手で直接塗ることをおすすめします。
化粧水が人肌に温まることで、浸透力がさらにアップしますよ。
塗った後は顔を手で包み込むようにハンドプレスして、化粧水を角層の奥まで染み込ませてあげてください。
化粧水で外からセラミドを補給するのも効果的ですが、体内で産生されるセラミドが増えると嬉しいですよね。
実は、セラミドの産生量は普段の生活習慣に大きく左右されます。
以下にあげる習慣がある方は、セラミドの産生能力が落ちてしまっているかもしれません。
脂っこい食事の回数を減らす、なるべく同じ時間に就寝する、1日20分程度のウォーキングを取り入れるなど、できるところから改善してみてくださいね。
一口に「セラミド」といっても複数の種類があり、それぞれ特徴や価格が異なります。
化粧水に求める機能や予算に合わせて、今回ご紹介した選び方も参考にしつつ最適な化粧水を選んでみてください。
どれを買うか決めかねている方は、記事内で取り上げたおすすめ商品もチェックしてくださいね。
自分にぴったりの化粧水を見つけて、日々のスキンケアで自分を労ってあげましょう。
執筆・監修:薬剤師 村岡 祐菜(むらおか ゆうな)
大学卒業後、調剤薬局に勤務。
正社員から派遣社員を経て、現在はパートタイマーで薬局業務に従事している。
また、薬の知識や転職経験を生かして、市販薬の選び方や薬剤師の転職に関する情報発信も行っている。
最終更新日 : 2022/05/13
公開日 : 2021/11/22