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観葉植物は、葉っぱやその姿を鑑賞する目的で生育されている植物を指します。
公園などで見かける樹木や植物よりも、見た目が少し個性的なものが多いのがポイント。
基本的に熱帯・亜熱帯地域に生息・分布している植物が豊富で、比較的室内で生育しやすいのも特徴です。
観葉植物は、空間に置いているだけで癒し効果や空間をおしゃれに見せる効果が期待できるもの。
ですが、実はそれ以外にもいくつかの効果を期待することができます。
観葉植物の緑は視覚疲労を和らげてくれるだけでなく、精神安定状態時に放出されるアルファ波が増大することが確認されています。
精神的・肉体的な緊張がほぐれ、血圧や心拍数も減るため、体も心もリラックス状態へと導いてくれるのです。
森林浴と同じような効果が得られるのは嬉しいですね♪
植物は光合成を行いますが、この光合成で空間内の二酸化炭素を除去しながら酸素も供給してくれる効果が期待できます。
植物が育つのに不可欠な光合成ですが、光合成で空間の空気を綺麗にしてくれるため「自然の空気清浄機」とも呼ばれています。
さらに、観葉植物は鉢や土の中の水分を根っこから吸収し、葉っぱの「気孔」と呼ばれる部位から水分を排出(蒸散)します。
この活動で、お部屋の空気に水分をプラスしてくれるため、お部屋の乾燥対策にも一役買ってくれますよ。
植物には「フィトケミカル」という物質が存在します。
これはカビやバクテリアの繁殖を抑える効果がある物質で、人間のように自分で動けない植物にとって外敵から身を守る「防御機能」として備わっているものです。
このフィトケミカルを持つ植物を自宅に置けば、お部屋の抗菌対策にも少し恩恵をもたらしてくれます。
お部屋のアクセントになるのはもちろん、余白が目立つ場所に彩りをプラスするなど、観葉植物はお部屋のインテリアテイスト問わず空間をおしゃれに演出してくれます。
自然界に存在するものなので、インテリア初心者の方でもお部屋に失敗なく取り入れることができますよ。
鉢カバーやプランター、ディスプレイ方法も工夫すれば、お部屋の雰囲気もさらにアップ!
アイデアやデザイン次第で、さまざまなディスプレイ方法が楽しめます。
魅力たっぷりの観葉植物ですが、実際に選ぶ前にチェックしておくべきことがあります。
まず重要視したいのが「光」と「風通し」です。
お部屋の中でも、場所によって明るさや風通しは変わってきますよね。
暗めの場所だと植物の元気がなくなり、結局枯れてしまうことも。
さらに、風通しが悪いとカビが発生したり、害虫がつきやすくなり、病気になってしまうこともあります。
おすすめは、日当たりの良い窓際やレースカーテン越し(明るい日陰)。
この2か所があれば、大半の観葉植物の生長が期待できます。
特にレースカーテン越しなら、真夏の直射日光を避けることができ、元気に観葉植物を育てることができますよ。
蛍光灯のお部屋は「日陰」に相当する場所。
育てにくい印象ですが、観葉植物の中には日陰に強いものもあります。
ただし、日陰に弱い観葉植物は注意が必要です。
なるべく、週に3回以上は日の当たる場所に移動させて5時間以上日光浴をさせるのがおすすめです。
特に大型の観葉植物を取り入れようと思っている方に確認しておいていただきたいポイント。
観葉植物は成長するにつれて、形や大きさ、高さが変わるものがほとんど。
成長方向は上方向に成長するもの、下・横方向に成長するものに分かれます。
大きくなりすぎた場合置き場所に悩んでしまう方も多く、成長スピードやおおよその大きさに応じた場所を確保しておきましょう。
また、ソファやチェストなどの大型家具とのサイズバランスもチェックしておきたいところ。
床に置いた際に空間を圧迫してしまうような大きさのもの、あまりに高くて天井に当たりそうなものなどは、インテリアが台無しになるだけでなく、植物にとってもかわいそうなので、避けておきましょう。
せっかく育てるなら、成長具合を毎日チェックしてみませんか?
植物も私たちと同じ生き物。
水をどれくらいやろうかな?土が乾きすぎていないかな?葉っぱが変色していないかな?トレイに水が溜まっていないかな?など、こまめに状態をチェックしてあげましょう。
癒しの観葉植物はどう選ぶと良いのでしょうか。
ここでは、主な選び方をご紹介します。
先述した通り、観葉植物には「上に向かって成長するタイプ」「下・横に向かって成長するタイプ」があります。
置きたい場所に応じて、どちらかを選んでおくと良いでしょう。
また、卓上で楽しみたい方は小型タイプ、ソファ横やベッド横など大型家具横に横置きしたい場合は大きめの鉢の大型タイプを選んでおくのがおすすめです。
例えば、乾燥に強く弱い日差しでも十分育つものなどが一般的に「育てやすい」といわれています。
室内管理もしやすく、寒さに強いものなら通年枯らさず育てることもできます。
ここで一度、基本の育て方をチェックしておきましょう。
品種によって水やりの量やタイミングはさまざまですが、基本は土が乾いたタイミングでたっぷり水をあげます。
夏は気温が高いのですぐに土の中の水が乾きやすいのですが、冬は逆に乾きにくい傾向にあります。
水をあげすぎると根っこが腐って(根腐れ)枯れてしまうのでご注意ください。
水やりの頻度をあげるよりは、一度の水やりでたっぷりあげるのがポイントです。
土が乾いているか判断する方法は、主に下記のようなことが挙げられます。
参考までに、筆者宅では土に割り箸を刺しておき、割り箸を抜いて湿り気がなくなっているタイミングで水やりをしています。
特に夏は、もっとも暑い昼間に水やりをしてしまうと土の中が蒸れてしまうことがあります。
なるべく、夕方から夜にかけての涼しい時間帯に水やりをしておくのがおすすめです。
温度管理は、品種によって耐寒性・耐暑性もさまざまなので、一概にこうとは言えませんが、 冬場は室内で管理するのが基本。
夏場は、水やり後の蒸れを防ぐ必要があるため、水やり後は風通しの良い場所に移動させておきましょう。
ここまで観葉植物の育て方や選び方をご紹介してきましたが、「実際に何を選ぶか迷う…」という方も多いかと思います。
ここからは、観葉植物を初めて育てる方にも育てやすい観葉植物をピックアップ。
卓上で育てられる小サイズのもの、インパクトが大きくインテリアのアクセントになる大サイズのものに分けて見ていきましょう。
まずは、狭いスペースでも癒しを取り入れられる、小サイズの観葉植物から見ていきましょう。
特徴:乾燥・日陰・寒さに強い。下方向に育つ。
小さな葉っぱを5枚ほど広げた、小さな手のひらのような姿が可愛らしい人気の観葉植物。
卓上で育てられる小型サイズで、どんな場所でも育てられる特性があります。
特徴:つる性。直射日光・日陰・寒さ・屋外での生育に強い。全方向に育つ。
外壁に生えていることが多い観葉植物。
外が氷点下で凍っていない限り生育可能な強い植物で、さまざまな葉の形や柄・模様が楽しめることで人気の高い植物です。
寄せ植えやハンギング生育も楽しめるため、インテリア性も高いですよ。
特徴:耐陰性はあるが日光があり、暖かい場所を好む。乾燥に弱い。上方向に育つ。
「金運がアップする!」「幸せを呼ぶ」植物としても人気が高いガジュマル。
沖縄に自生している植物としても知られており、現地では「キムジナー」という精霊が宿るといわれている植物でもあります。
生長するほどに「気根」という太い根を出すようになるのも特徴。
表面の土はコケで覆われているため、苔玉や盆栽のように育てることもできます。
特徴:日光と乾燥に弱く、耐陰性に強い。暖かい場所(室内)を好む。
小さいながら、肉厚な葉っぱがとても個性的な植物。
全方向に葉っぱを広げていく特性があり、卓上での大きなアクセントとなること間違いなしです。
葉の色や形、柄が豊富なので、ぜひお好みのものを探してみてくださいね♪
乾燥に弱いので、室内で育ててあげましょう。
特徴:乾燥に弱く、寒さに強い。日当たりが良い場所(室内)を好む。下方向に育つ。
針金のような茎に丸っこい葉っぱが可愛らしい植物。
寒さに強い特性を持ち、日当たりの良い場所で成長しやすいのが特徴です。
日当たりの良いところに置いておくと、どんどん葉っぱが広がっていきますよ。
特徴:つる性。真夏の直射日光に強く、耐陰性も高い。下方向に育つ。
「協力する」「助け合う」という花言葉と「ラブチェーン」の別名を持つつる性の植物。
長く伸びたツタにハート型の小さな葉っぱをつけるのが特徴です。
つる性ならではの下へ伸びる特性をもつため、吊り下げて育てる、高い場所に置いて育てるのがおすすめです。
特徴:耐陰性は普通レベル。土不要で、空気中の水分や雨水で育つ。
ユニークな姿が人気のエアプランツ。
土がいらず、お好みの容器で育てられること、雨や霧吹きなどで水やりが完了してしまう手軽さからも人気で、たびたびインテリア系メディアや雑誌でも取り上げられています。
お手軽価格で購入できるのも嬉しいポイント。
置く場所も比較的選ばず、お好きな場所で育てることができます。
特徴:耐陰性ほぼなし。乾燥に強い。暖かい場所を好む。
種類が2万種を超えるほど種類豊富な多肉植物。
プニプニの肉厚の茎や葉っぱが可愛らしいと人気の植物です。
小さく鮮やかなものが多いことから、オーナメント用や寄せ植え用としてそろえる方も多いですよ。
次に、床置きにぴったりな大サイズの観葉植物を見ていきましょう。
特徴:乾燥に強く明るい場所を好む。上方向に育つ。
丸みのある葉に切れ込みが入ったのが特徴的な植物。
明るい室内を好み、たまに水やりをするだけでも育ちます。
1年〜2年に一度植え替えをしておくと根詰まりしにくく、どんどん成長しますよ。
特徴:乾燥に強く、日光を好むが耐陰性あり。マイナスイオンを放出するなど空気清浄力に優れている。上方向に育つ。
独特な縞模様の長い葉っぱをもつ植物。
その様子が虎の尻尾のようにみえるため「トラノオ」の別名を持っています。
乾燥には強いものの、蒸れに弱い特性があるため、定期的に植え替えをすると◎
日光を好む植物ではありますが、耐陰性もあるため、水まわりや玄関に置く方も多い植物です。
特徴:乾燥に強いが寒さに弱い。耐暑性・耐陰性もある。日光を好み、上方向に育つ。
観葉植物の中でも特にトロピカルな印象をもつオーガスタ。
葉っぱはバナナの葉のような見た目で、葉っぱのボリュームは大きめです。
インパクト強めの植物なので、玄関や広いリビングなど、場所をある程度確保できる場所に置くのがおすすめ。
カリフォルニアテイストやリゾート系インテリアとの相性が特に良い植物です。
特徴:寒さに弱く日光を好む。耐陰性あり。高温多湿も好み、肥料を与えると成長が早まる。最大2mに成長することも。上方向に育つ。
先ほどご紹介したガジュマルと同じ、ゴムの木の仲間です。
シンプルな見た目と光沢のある葉が美しい植物で、観葉植物の中でも定番植物として人気が高いのが特徴。
幹を三つ編みにしたようなものや、らせん状になったものなど、シンプルな分見た目のバリエーションも豊富です。
定番で置く空間を選ばないため、どの観葉植物にするか悩んだらベンジャミンを選んでみるのもおすすめ。
特徴:寒さに弱く、暑さに強い。耐陰性は普通レベル。明るい室内を好む。上方向に育つ。
アフリカ原産の観葉植物。
大きなハート型の葉っぱが愛らしく人気の高い植物です。
アフリカ原産のため、寒さに弱いのも特徴。
明るい日陰で育てて、たまに直射日光に当ててあげると良いでしょう。
特徴:寒さに弱く、暑さに強い。耐陰性は普通レベル。水はけの良い土があると良い。上方向に育つ。
ボート型の葉っぱが放射線状に生える植物。
こちらも、先ほどご紹介したフィカス・ベンジャミナのように幹のバリエーションが豊富です。
暖かい季節は屋外の日当たりが良い場所で日光浴をさせてみると育ちやすくなります。
高温多湿を好む植物ではありますが、水はけが悪い土を使うと根腐れを起こすこともあります。
そのため、水はけの良い土を使っておくと長生きします。
特徴:耐寒性・耐陰性あり。暑さ・乾燥に強く、成長が早い。上方向に育つ。
観葉植物の中でも特に成長が早いクワズイモ。
根茎が芋のようになるのが特徴の植物です。
成長すると葉っぱが人の顔くらいの大きさになるのも楽しみポイント。
成長が早い植物は、見た目の変化も楽しいのですが、その分根詰まりを起こしやすくなります。
2年に1回は植え替えをしておくと長生きします。
耐寒性に優れており、冬に観葉植物を枯らせてしまったことがある方にも育てやすい植物です。
ここでは、おしゃれに見える観葉植物の見せ方をいくつかご紹介します。
天井や壁から吊り下げるディスプレイです。
マクラメハンギングや麻紐などを使って吊り下げると、平面に置くよりもさらに立体的なディスプレイが楽しめますよ。
吊り下げるなら、アイビーなどつる性のもの、下方向に育つ小型観葉植物を選んでおくのがおすすめです。
メタル製やウッド製のオープンシェルフで植物を一括管理しながらディスプレイする方法。
窓際に置いておけば、どの植物もしっかり光合成できますね。
キャスターが付いたものであれば移動もさせやすいです。
壁面がさみしいな…と感じた時におすすめのディスプレイ方法。
壁面シェルフや吊り下げタイプのポットを使うと簡単です。
壁にかける前に、金具などの耐荷重をしっかりチェックした上でディスプレイしてくださいね。
ガーランドのように飾るなら、軽量なエアプランツやミニ多肉がおすすめです。
チェアを使うことで、植物が腰掛けているような印象が演出できるディスプレイ方法。
おしゃれなチェアを使うことで、インテリア性もグッとアップします。
観葉植物の魅力や選び方、おすすめの植物などをご紹介しました。
生活空間に緑があるだけで、リラックス感溢れる空間を作りだすことができます。
水やりや日当たり・風通しに気をつけて、癒しの観葉植物を育ててみませんか?
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最終更新日 : 2020/12/21
公開日 : 2020/08/24