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学名 | Pithecellobium confertum |
科・属 | マメ科ピテケロビウム属 |
別名 | アカサヤネムノキ、エバーグリーン、エバーフレッシュ |
原産国 | 中南米、東南アジア |
花期 | 4~9月 |
花色 | 黄 |
分類 | 常緑高木 |
エバーグリーンは、繊細な葉が特徴の常緑樹です。
マメ科の仲間である「ネムノキ」のように、夜になると葉を閉じる習性があります。
時間によって異なる表情を見せるところも、エバーグリーンの魅力の一つです。
常緑樹とは、一年中葉をつけたままの樹木全般のことを指しており、エバーグリーンの名の通り一年中さわやかな緑を楽しむことができます。
エバーグリーンの実は、細長い袋状で鮮やかな赤色です。
「アカサヤネムノキ」という別名はこの特徴から付けられており、熟すと赤いさやの中から黒い楕円形の種子が顔を出します。
黄色いたんぽぽの綿毛のような花を咲かせる様子から、この花言葉が付けられたと言われています。
引っ越し祝いをはじめ、幸せを願う大切な方への贈り物としても喜ばれます。
ここからは、実際にエバーグリーンを育てるために必要な情報を紹介します。
室内で鉢植えのエバーグリーンを育てることを想定しているため、お庭に植えて楽しみたい方は、より日本の気候に適している「ネムノキ」がおすすめです。
エバーグリーンは、環境に慣れれば比較的容易に育てることができます。
観葉植物初心者の方でも、安心して育てることができる強い樹種です。
枯らしたりしないためにも、以下の育て方のポイントをぜひチェックしてください。
エバーグリーンは園芸店やインテリアショップ、通信販売で比較的容易に購入することができます。
通信販売で購入する際は、手元に届く現物を写真で紹介しているショップから購入することをおすすめします。
エバーグリーンを置きたい場所の広さや、天井の高さを意識して運命の一鉢を探しましょう。
幹の形は、ねじ状に巻かれていたり、まっすぐ直立していたりと形は様々です。
幹がねじれているからといって、病気に弱くなったりすることはありませんので、置きたい場所や自分の好みにしっくりくる一鉢を選んでください。
小さな苗を買って、自分好みの形に育てることもできます。
園芸店で買う場合は、葉が青々と濃い色をしているか、葉の裏や幹に虫が付いていないかくまなく観察しましょう。
育てる際に不安なところがある方は、ここで店員に質問してみるとアドバイスを貰えることでしょう。
エバーグリーンを枯らしてしまう最大の理由が、急激な環境の変化です。
園芸店は、室温20℃前後で日当たりの良い環境であることが多いので、急に寒くて日当たりの悪い場所に移されてしまうと、環境の変化に対応できず枯れてしまいます。
そのため、エバーグリーンが手元に届いたら、まずは室温20℃前後の日当たりの良い場所に置いて新しい環境に慣れさせてください。
エアコン、ストーブなどの暖房の近くは、空気が乾燥していたり熱風によって葉が傷むこともあるので厳禁です。
輸送で葉が傷んでいたりしても、環境に慣れてくれば次々と葉が開くので心配いりません。
初心者でも容易に育てられる丈夫な植物ですので、置き場所の環境に慣れてしまえば、多少の寒さや暗さも平気です。
気温の変化を無くすことで枯れる確率を低下させることができるので、不安な方は室温が20℃前後になる春~夏に購入することをおすすめします。
エバーグリーンは、あたたかく日当たりの良い環境を好みますが、以下のような過酷な環境に置かないよう注意しましょう。
夏の直射日光は強すぎるため、葉が焼けてしまうこともあります。
風通しが悪い西日の差す部屋は、温度差が大きくなりやすいので注意が必要です。
光が不足すると葉が閉じたままになったり、葉が黄色くなって落ちてしまうことがあるので避けましょう。
これを下回る気温の場所では越冬できず枯れてしまうので、屋外に鉢植えを置く場合は気を付けてください。
室内に置く場合でも、暖房の温風が直接当たらない場所を選びましょう。
エバーグリーンは水を好み、乾燥に弱い植物です。
正しい水やりを覚えて、根腐れを防ぎましょう。
幹や枝葉を伸ばし、旺盛に生育する季節です。
水が切れないようこまめに水を与えてください。
土の表面が乾いたらたっぷり水を与え、鉢の受け皿に水が染み出てきたらすぐに捨てましょう。
受け皿の水をそのままにすると、根腐れの原因になってしまいます。
気温が徐々に下がってくると、水の必要量も減ってきます。
それに合わせて与える水の量も減らし、土の表面が完全に乾いてから与えるようにしましょう。
病気や虫がつくことを防ぐために、時々葉水を行いましょう。
百円ショップでも売られている霧吹きで、葉の表裏にまんべんなく水を吹きかけます。
葉がつややかになる効果もあります。
葉水は季節問わず一年中行って大丈夫です。
葉の緑が薄く感じたら肥料を与えてみましょう。
花工場やハイポネックスという観葉植物用の肥料がおすすめです。
5~9月の生育期に与えてください。
冬場は根が活動しておらず、肥料を与えても効果はないためあげないようにしましょう。
症状別に主な原因を挙げました。
どれにあてはまるかチェックしてみてください。
環境があっていないことが考えられます。
強い日差しで葉焼けを起こしたりすると、このような症状が出ることがあります。
逆に、日差しが足りなくて不調になっている可能性も考えられます。
今一度置き場所の環境をチェックして、より良い場所へ移動して様子を見ましょう。
水不足が原因と考えられます。
5~9月の生育期には水がたくさん必要なので、水を切らさないようにしてください。
暖房やエアコンの風が直接当たっていないか、置き場所のチェックもしてみましょう。
根腐れを起こしている可能性が考えられます。
冬場も、夏場と同じ量の水をあげていたりすると根腐れを起こしてしまいますので、受け皿の水なども確認しましょう。
土が匂う場合も根腐れを起こしていることがあります。
手遅れになってしまう場合もあるため、根腐れには十分注意してくださいね。
また、根詰まりを起こしている場合も同様の症状が出ます。
買ったときの鉢のまま何年も生育していると、鉢の中の根が伸びすぎて窮屈になってしまいます。
鉢の底から根が伸びていたら根詰まりを起こしていますので、すぐに植え替えを行いましょう。
また、以上のような症状が出た時は、緊急対策としてベランダに出して風にあてたり光にあてると回復することがあります。
弱っているときに肥料を与えると根が肥料焼けしてしまい、さらに症状を深刻化させてしまう危険性があるので与えないでください。
枝葉が茂り、もさもさとした姿になってきたら、剪定をしてみましょう。
園芸店やホームセンターで手に入る剪定ばさみを用いますが、キッチンバサミなどでも代用可能です。
剪定が終わったら道具はきちんと洗ってくださいね。
重なっている葉を落として密度を整えます。
背が高くなりすぎることを防ぎたいときは木の頂点の芽を切りましょう。
切りすぎても、丈夫な木なのでまた枝葉が伸びてきます。
お店で見かけた木の形を参考にしながら、理想の形に整えると良いでしょう。
剪定で切った枝があれば、それを小さめの鉢の土に挿して増やしてみましょう。
乾かさないように半日蔭で管理し、水を与えます。
上手くいくと発根し、新たな家族を増やすことができますよ。
エバーグリーンの植え替えは、4月~6月(梅雨あけ)までの時期が適しています。
マンションのように室温が年間を通して一定であれば、何月に植え替えをしても大丈夫です。
水はけがよく、腐植(土に含まれる栄養分)が多く含まれるものが良いでしょう。
市販の観葉植物用の土は、腐植をバランスよく配合してあるので便利です。
鉢底石は、ネット入りのものを選ぶと散らかることなく便利です。
新しい鉢の底の大きさにあわせて選びましょう。
すべてホームセンターで手に入るので、お好みのものを選んでください。
植え替えの手順を紹介します。
ハダニは、葉につくダニのことです。
葉の裏面につくことが多く、目には見えにくいほど小さいです。
乾燥した環境を好むので、葉を湿らせるようにすると発生を防ぐことができます。
葉水を頻繁に行ったり、湿った柔らかい布で拭くことが効果的です。
被害が大きくなってしまったら、園芸店などで殺ダニ剤を買ってきて退治しましょう。
カイガラムシは固い殻をかぶっており、あまり動き回りません。
しかし、殻のおかげで薬が効きにくく厄介なので、見つけたらすぐに歯ブラシなどでこすり落としてください。
予防にはニームオイルやマシン油が有効です。
カイガラムシの排せつ物が木に付着してたまっていくと、カビが生えて別の害虫が発生することもあります。
こまめに様子を見て早期に発見できるよう心がけましょう。
エバーグリーンは水を好む植物で、成長期は特に水を多く必要としています。
この時期に留守にする際には特に注意が必要です。
2~3日水をやらないだけでもぱりぱりに乾燥してしまうため、出かける前に風呂や大きなバケツに水を汲んで、鉢ごと沈めて給水させましょう。
鉢の三分の一ほどつけて1~2時間放置してください。
水につけたままにすると根腐れの原因になりますので、水につけたまま出かけてないようにしてください。
ペットボトルの口につけて、土に差し込むタイプの給水器もよいでしょう。
帰宅したら、上記のようにたっぷり水をあげてくださいね。
観葉植物初心者でも気軽にインテリアとして取り入れられるエバーグリーンについて、特徴や花言葉、育て方をご紹介しました。
新年や新学期、引っ越したタイミングなど、おしゃれで癒されるエバーグリーンをお迎えしてみてください。
公開日 : 2018/12/22