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白湯は何も入っていないお湯を指します。
まずはじめに、白湯を飲むことで期待される効果をご紹介します。
白湯を口から摂ることで、食道や胃、腸などの内臓が温められます。
そうすると、全身を巡る血の流れが良くなって基礎代謝が上がると言われています。
基礎代謝が上がると脂肪燃焼の効果が上がり、痩せやすくなるだけでなく、基礎体温も上がることで免疫力が高まります。
白湯を飲んで体の内側から温められることで、内臓の働きが活発になり、利尿作用や腸の蠕動運動が促され、便秘解消のようなデトックス効果が期待できます。
汗や尿、便などの老廃物を排出するにも水分は重要な役割を果たしているため、白湯を摂ることで、いつもより多めに水分を摂取することも体にとっては良いことなのです。
白湯を適切なタイミングで適量摂ることで、利尿作用によって老廃物をどんどん排出することができれば、美肌やむくみ解消にも嬉しい効果があるでしょう。
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内臓は冷えてしまうと機能が低下してしまいます。
そのため、夏の気温が暑い時期に冷たい飲み物ばかりを飲んでいると、胃腸の調子が悪くなってしまうことがあります。
冬でも、寒いからといってホットコーヒーばかり飲んでいると、カフェインが体を冷やす作用を持っているためにあまり好ましくありません。
そこで体に負担の少ない白湯を摂ることで、内臓の機能を回復し、消化不良や胃もたれを防ぐことに繋がります。
体の末端まで温めるには、内側から体を温めて血液を末端までよく流す必要があります。
そのため、冷え性で悩んでいる方は服をたくさん着込むだけでなく、白湯を飲む習慣をつけることで冷え性が緩和されるかもしれません。
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健康だけでなく、美容やダイエットにも良い効果がある「白湯」は、「ぜひ今日からでも飲み始めたい」と思った方もいらっしゃると思います。
そこで、効果的に「白湯」を摂ってもらうためのに作り方や方法をご紹介します。
自宅にあるやかんに水道水を入れて、火にかけてお湯を沸かしましょう。
お湯が沸騰してきたら、やかんの蓋を少しずらして、吹きこぼれないよう弱火にしてから10分ほど沸かし続けてください。
その後、火を止めてからマグカップに注ぎ、約50度になるまで自然に冷ましましょう。
このとき、早く冷ましたいからといってお水を足したりするのはNGです。
フーフーと冷まさなくとも飲めるくらいの温度が目安です。
「やかんでお湯を沸かしている時間なんてない……」という人もご安心ください。
そんな時は電子レンジで白湯を作っても大丈夫です。
マグカップに適量の水を入れて、電子レンジで500Wなら1分30秒から3分ほど加熱すれば、白湯ができあがります。
これなら朝の忙しい時に飲みたい人でも手軽に作ることができますね。
お湯を飲むからといって、熱すぎるものもダメですし、逆に冷ましてぬる過ぎても効果が得にくいです。
熱すぎず、ぬる過ぎず、人肌より温かく飲めるくらいのものを用意するようにしましょう。
白湯を一気に飲んでしまうと、胃液が薄まり、食べ物の消化吸収が阻害されてしまう恐れがあります。
できればゆっくりと、時間をかけて飲まれることをおすすめします。
体に良い効果があるからといって、飲み過ぎは良くありません。
1回に摂取する量は200ml、1日で多くとも800mlを目安に飲みましょう。
白湯は胃や腸の汚れを押し流してくれる効果が高く、たくさん飲み過ぎてしまうと、本来必要だった栄養素まで流してしまうこともあります。
白湯を飲むのに最もおすすめなタイミングは朝、目覚めた後です。
寝ている時にも私たちの体からは水分がどんどん出ていっており、起床後は水分が減っている状態です。
また、寝ている間に、私たちの体は基礎体温を下げています。
したがって、これから始まる1日の活動に向けて基礎体温を上げる意味でも、朝に飲む白湯は良い効果があると言えるでしょう。
できればコップ1杯程度の白湯を10~20分かけてゆっくりと飲むことをおすすめします。
食事の消化吸収を促進するという意味から、食事を摂る30分前に白湯を飲むことで、ご飯が食べやすくなります。
内臓が温まると脳の満腹中枢も刺激されるため、食べすぎを防いでくれる効果も期待できます。
また、食事中に白湯を摂ると胃腸の消化機能を促し、食べた物の栄養素を吸収しやすくしてくれます。
ただし、飲み過ぎは逆に食べ物の消化不良を起こす可能性もあるため、少量を少しずつ摂ることをおすすめします。
就寝前のリラックスタイムに白湯を飲むことも、リラックスして眠りにつくのに効果があります。
ただ、あまりたくさん飲んでしまうと夜中にトイレへ行きたくなる可能性が高くなるため、多くてもコップ1杯程度にとどめておくと良いでしょう。
食後30分間は白湯を飲むのにはあまり適したタイミングとは言えません。
食事で摂取したものを胃や腸が消化吸収しているタイミングなので、ここで白湯を飲んでしまうと逆に栄養の吸収を阻害してしまう要因にもなります。
なかなか食べ物が消化できないと胃が多くのエネルギーを消費してしまい、体の疲れに繋がってしまうことがあるのです。
食後の白湯は少なくとも30分~1時間程度は避けた方が無難でしょう。
健康や美容、ダイエットに効果が期待できる白湯ですが、「毎日お湯を飲むのは飽きるし、苦痛」という方もいらっしゃると思います。
そこで最後に、白湯を美味しく飲むためのアレンジ法をご紹介します。
寒い時期に体を芯から温めるのであれば、生姜を入れた白湯がおすすめです。
生姜にも体を温める効果があるため、さらに体のぽかぽかを感じることができるでしょう。
白湯を作るタイミングでスライスしたものを2~3枚入れて一緒に沸かしてもいいですし、パウダーなら大さじ1杯、生姜のチューブなら小さじ1杯程度を1杯の白湯に入れるようにしてください。
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風邪をひきやすい時期に、一緒にビタミンCまで摂って風邪を予防したい場合は、レモン白湯がおすすめです。
レモンを絞って数滴入れてもいいですし、市販のレモン汁を小さじ半分~1杯程度入れても問題ありません。
疲労回復に効果のあるクエン酸も含まれているため、日々の健康管理のために良いでしょう。
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「ちょっと甘かったら飲む気が起きるのになあ」という方は、ぜひはちみつを入れてみてください。
はちみつにはむくみ予防の効果もありますので、「ちょっとむくみが気になる……」なんて日には、はちみつとレモンを入れてむくみ撃退効果&疲労回復を狙った白湯にしても良いかもしれません。
1杯の白湯に対して、ティースプーン1杯のはちみつを加え、よく混ぜて飲みましょう。
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すっきりしたものを口にしたい時は、白湯にミントを入れても気分転換になります。
ミント特有のスッキリした香りは、ストレスを和らげてくれる効果があります。
「今日は仕事でちょっと疲れちゃったな」なんて時に夜のリラックスタイムで飲むのも良いですね。
マグカップにミントの葉を2~3枚入れておき、沸かした白湯を注ぐだけで簡単に作ることができます。
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「お湯にオイル?」とびっくりされる方もいるかもしれませんが、オリーブオイルは腸の動きを活発にする効果があるため、普通の白湯を飲むより便秘解消の効果が高くなります。
白湯が冷めるとオリーブオイルが膜を張ってしまうため、できるだけ温かいうちに小さじ1杯程度のオイルを入れて飲むようにしてください。
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デトックス効果を高めたいという時には、塩をひとつまみ白湯に入れて飲むと良いです。
塩には排泄を促す効果があり、便秘や体の中の老廃物を排出する効果が期待できます。
ただし、塩分の摂り過ぎは避けたいので、少しずつ味を調整しながら入れるようにしましょう。
白湯は家にあるもので簡単に健康を維持できる効果があるため、気になった方はぜひ始めてみることをおすすめします。
体を内側から温めて、健康でいられると良いですね。
監修:みなと元町内科クリニック院長 笠木 伸平(かさぎ しんぺい)
大学卒業後、内科医師、膠原病リウマチ専門医として病院勤務。
米国国立衛生研究所の特別研究員、神戸大学医学部付属病院検査部 副部長の経験を経て、現在は みなと元町内科クリニック で院長を務める。
「未病」(=健康でもない、病気でもない半健康状態)の患者さんに対して、最新の西洋医学、東洋医学、栄養学、心理学を組み合わせた診断とケア、カウンセリング等を提供。
患者さんと一緒にその方にあった生活習慣の改善方法を考えていくことを大切にしており、最終的に、未病の段階で自分のケアができ、薬に頼らなくても済む人を増やしていくことに取り組んでいる。
公開日 : 2018/12/27