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混合肌とは、「脂性肌と乾燥肌が混合した肌質」のことです。
Tゾーンは脂っぽくテカリやすいのに対して、頬やUゾーンは乾燥しやすいという特徴があります。
場所によって肌質が異なることから、気になる肌悩みも変わってきます。
皮脂が多い部分はニキビや黒ずみ、毛穴の開きなどが気になることでしょう。
一方で乾燥している部分は、化粧崩れやツヤ感のなさにお悩みを抱えている方が多くいらっしゃいます。
混合肌の原因は、肌の水分が不足していることです。
水分の蒸発を防ごうとして、皮脂が過剰に分泌されてしまいます。
「洗顔後に放っておくとつっぱる感じがするのに、表面は脂っぽい」という方は混合肌かもしれません。
混合肌は、「水分不足が原因で皮脂が過剰に分泌されている状態」になっています。
化粧水を選ぶ際は、不足している水分を補えるものが良いでしょう。
ここでは、選び方の具体的なポイントをご紹介します。
混合肌に合う化粧水を選ぶために、4つの観点で成分を分類しました。
どれも混合肌をケアする上で大切なポイントです。
一つひとつ解説していきます。
保湿成分は、混合肌をケアする上で最も重要な成分です。
混合肌の表面が脂っぽくなってしまう要因は水分不足にあるためです。
保湿成分には水性のものと油性のものがあり、おすすめは水性のもの。
油分が過剰になっているので、水分を補給してバランスを整えてあげましょう。
水性の保湿成分には、ヒアルロン酸やコラーゲン、リピジュアなどが挙げられます。
化粧水で水分を補うことで乾燥が改善されるので、皮脂の過剰分泌を抑えるのに期待できます。
水分を補うと同時に、オイリーな部分の肌を整えることも大切です。
皮脂が活発に分泌されているTゾーンは、毛穴の開きなどが気になる方も多いことでしょう。
オイリーな部分のケアには、収れん成分(肌を引きしめる成分)が含まれた化粧水を使うのもおすすめ。
収れん成分は、大きく3種類に分類されます。
有機酸やタンニンは穏やかな収れん作用、金属塩は強力な収れん作用をもたらします。
なお、収れん化粧水には、エタノール配合のものが多くあります。
エタノールが配合されているとさっぱり感をもたらしますが、同時に肌の水分が蒸発しやすくなってしまうのです。
収れん成分が含まれた化粧水にアルコールが配合されている場合は、オイリーな部分のみに使用するのが良いでしょう。
混合肌の肌質以外に気になる肌悩みがある方は、お悩み解決に役立つような成分も取り入れてみましょう。
化粧水によっては、保湿成分や収れん成分以外に様々な美容成分が配合されているものもあります。
代表的な成分として以下のようなものが挙げられます。
美白成分にはメラニンの生成を抑える作用があり、シミやそばかすの予防に役立ちます。
エイジングケア成分は、肌にハリやツヤが欲しい方におすすめ。
肌荒れ防止成分には炎症を抑える作用があるため、ニキビを予防したい方に最適です。
混合肌の基本的なケアに加えて、気になる肌悩みがある方は美容成分にも着目してみてくださいね。
肌に必要な成分やお悩み解決に役立つ成分を取り入れるだけでなく、肌トラブルになる可能性がある成分を避けることも大切です。
混合肌の方は肌の内部が乾燥しているので、肌のバリア機能が低下しやすくなっています。
季節の変わり目や環境が大きく変化したタイミングで、肌が敏感になっているのを感じることもあるでしょう。
肌荒れがひどい時期や刺激に対して敏感になっているときは、普段問題なく使えている化粧水でヒリヒリしたり、赤くなったりしてしまうことも。
以下に挙げる成分は、敏感肌の方にとって要注意のものです。
PGは、化粧水のベース成分として使われます。
混合肌の方に嬉しいサラッとした使用感ですが、肌が敏感になっていると刺激を感じることがあります。
エタノールは、保湿成分や美容成分が角質層まで浸透するのを助けるためのものです。
大切な成分ではありますが、肌の表面から水分を奪って蒸発することで、乾燥を招きやすくなってしまいます。
尿素や乳酸、カフェインが含まれている化粧水は、敏感肌の方にとって刺激が強すぎる可能性も。
どの成分も大切な役割を担っていますが、肌が敏感なときは注意が必要です。
化粧水は毎日使うものなので、成分だけでなく使用感も重視して選びましょう。
具体的には、テクスチャと香りに着目してみてください。
混合肌におすすめのテクスチャは、「ベタつかないけれど適度にしっとりする」ものです。
オイリーな部分があるのでベタつきは気になりますが、つけた感じがあまりに薄いと、乾燥しやすい部分には物足りないと感じてしまうかもしれません。
保湿成分としてグリセリンやヒアルロン酸が配合されていると、しっとり感やとろみを感じられます。
保湿成分の種類ではなく、増粘剤という粘り気を出す成分でとろみをつけていることもあります。
いつもしっとりタイプを使うのではなく、肌質の違いや季節によってさっぱりタイプと併用するのも良いですね。
さっぱりタイプはエタノールが含まれていることもあるので、敏感肌や乾燥が強い場所に使う際は注意してください。
香りを確かめる際は、店頭でテスターを試したり、サンプルをもらって実際に使ってみたりするのがおすすめです。
商品紹介にも香りの説明が記載されていることはありますが、イメージした香りと実際の香りが異なることはよくあります。
香りが強すぎたり好みの香りではなかったりすると、使い続ける上で負担になってしまう可能性も。
スキンケアを癒しの時間にするためにも、心地よく感じる香りを選びたいですね。
「毎日使うアイテムだから、できれば出費は抑えたい!」
そんなときに嬉しいのが、ドラッグストアやバラエティショップなどで気軽に購入できるプチプラ系化粧水です。
ここでは、2,000円以下で購入できる混合肌さんにおすすめの化粧水をピックアップしました。
岩手県釜石の天然水を使って作られた化粧水です。
刺激になりやすいアルコールを含まない低刺激性で、アレルギーテストも実施済み。(すべての方にアレルギーが起こらないわけではありません)
保湿成分としてグリセリンが配合されていて、乾燥が気になる敏感肌にうるおいを与えてくれます。
サイズ展開も2種類あり、200mLは690円と1,000円以下のプチプラ価格。
初めて使う方にも愛用中の方にもおすすめです。
価格:690円、1,190円(各税込)
内容量:200mL、400mL
※無印良品の関連記事: 今すぐ使いたい!無印良品の化粧水の種類や成分を紹介♪
保湿成分として高精製ワセリンを配合した薬用化粧水です。
ワセリンが肌表面に保護膜を作ることで水分の蒸発を防ぎ、肌のうるおいを維持して乾燥から守ってくれます。
グリセリンも配合されているので、不足した水分を角層までしっかりと補ってくれますよ。
さらに、アラントインとグリチルリチン酸という2種類の肌荒れ防止成分も配合。
エタノール無配合で低刺激なので、ニキビや肌荒れが気になる肌にもぴったりです。
価格:1,650円(税込)
内容量:180mL
保湿成分として、3種類のセラミドと2種類のコラーゲンを配合。
うるおいバリアを形成して乾燥から肌を守ります。
肌が保湿されることで、毛穴の目立たないつややかな肌へと導きます。
無添加にもこだわりがあり、アルコールや鉱物油など、刺激になりやすい成分は含まれていません。
敏感肌にも優しい配合です。
使用感はとろみがあるテクスチャで、香りは無香料とリラックスハーブの2種類。
その日の気分で使い分けることもできますよ。
価格:1,298円(税込)
内容量:190mL
乾燥するのにテカってニキビができやすい、混合肌にぴったりのドラッグストアで購入できる化粧水です。
保湿成分としてグリセリンを配合し、不足しがちなうるおいを補給。
水分と油分のバランスを整えます。
さらに、肌荒れやニキビ予防に役立つ有効成分を2種類配合。
バリア機能が乱れて荒れた肌を整え、ニキビを予防してくれます。
水のようにさっぱりとしたテクスチャでありながら、うるおいで満たされる使い心地も特徴です。
価格:2,000円(税込)
内容量:150mL
※MINONの関連記事: 【やさしく肌を守る低刺激処方】ミノン(MINON)のおすすめ商品16選!
プチプラコスメの代表的な存在、ちふれから発売されている薬用化粧水です。
1,000円以下と手軽に買いやすいプチプラ価格で、メラニンの生成を抑えるビタミンC誘導体が配合されているのだから驚き。
シミやそばかすが気になる方にぜひ試してほしい商品です。
保湿成分としてはヒアルロン酸やトレハロースなどを配合し、しっとりとした使い心地。
肌荒れ防止成分であるグリチルリチン酸ジカリウムも含まれていて、敏感肌の方にもおすすめです。
「美白成分が入った化粧水を使いたいけど、値段が心配…」という方は、一度手に取ってみてはいかがでしょうか。
価格:880円(税込)
内容量:180mL
※ちふれの関連記事: 【ちふれの大人気コスメ特集】SNSでも話題の口紅や化粧水など、ちふれのプチプラおすすめ商品を徹底解説!
「プチプラ優秀化粧水もいいけど、お値段を気にせずこだわりたい!」
といった、ドラッグストアで購入できる高級ラインや、百貨店で購入できるデパコスを使いたい派という方もいることでしょう。
ここではデパコスのスキンケアブランドを中心に、2,000円以上のおすすめ化粧水をピックアップしました。
乾燥肌から混合肌の方に向けて作られた、クリニークのふき取り化粧水です。
古い角質を取り除いて透明感を引き出すとともに、保湿ケアアイテムの成分を受け入れやすい状態へと整えます。
アレルギーテスト済みなので、敏感肌の方でも安心して使えます。(ただし、すべての方にアレルギーが起こらないわけではありません)
アルコールが配合されているため、肌が荒れているときは使用を避けるようにしましょう。
なお、100mLボトルは3,000円以下とデパコススキンケアの中では手を出しやすい価格です。
初めての場合は100mLボトルで様子を見れるのも嬉しいですね。
価格:2,750円、3,850円、6,160円(各税込)
内容量:100mL、200mL、400mL
※CLINIQUEの関連記事: 【人気のスキンケアからコスメまで】クリニーク(CLINIQUE)のおすすめ商品18選!
デパコススキンケアで度々注目を集めているのが、SK‐Ⅱのフェイシャル トリートメント エッセンスです。
SK-Ⅱ独自の整肌保湿成分「ピテラ」を90%以上配合した贅沢な化粧水。
ピテラは酵母から生まれた天然由来成分で、ビタミンやミネラル、アミノ酸など、健康的な肌に必要な成分が豊富に含まれています。
肌なじみも良く、透明感あふれるクリアな素肌へと導きます。
テクスチャはサラッとしていて、混合肌でも使いやすい使用感が特徴です。
価格:9,350円(税込)
内容量:75mL
幅広い年代から支持が熱く、デパコスの化粧水ならコレ!という人も多いのが。IPSAのザ・タイムR アクアです。
独特なボトルの形状に見覚えのある人も多いはず。
こちらは、2種類の肌荒れ防止成分を配合した薬用化粧水です。
トラネキサム酸とグリチルリチン酸ジカリウムが、ニキビや肌荒れを予防します。
保湿成分にはイプサ独自の成分「アクアプレゼンターⅢ」を採用。
肌に水分を与えるとともに、表面に人工的な水の層を作ってうるおいをキープします。
肌荒れや大人ニキビの原因である乾燥にもアプローチできる優れものです。
価格:4,400円(税込)
内容量:200mL
※IPSAの関連記事: 「イプサ(IPSA)」のおすすめ商品まとめ!機能性の高いスキンケアアイテムが話題
「スキコン」の愛称で親しまれる、白い薬用化粧水です。
肌荒れ防止成分としてグリチルリチン酸ジカリウムを配合し、コンディションが崩れがちな敏感肌を整えます。
保湿成分にはハトムギエキスを配合。
乾きがちな肌にうるおいを与え、健康的でみずみずしい肌へと導きます。
価格:3,850円、5,500円、9,350円(各税込)
内容量:110mL、165mL、330mL
※アルビオンの関連記事: 「ALBION(アルビオン)」が凄い!人気のスキコンからエクサージュまで、シンプルかつユニークな優秀アイテムを紹介
日本で唯一、テカリを元から防ぐ薬用化粧水です。
皮脂分泌を抑制する有効成分「ライスパワーNo.6」を配合していて、テカリが気にならない肌へと導きます。
アレルギーテストやノンコメドジェニックテスト(ニキビの元になりにくい処方)を通過しているので、肌荒れが気になる敏感肌の方でも安心して使えるでしょう。
ONE BY KOSEは、KOSEの高級ラインのため、百貨店までいかなくてもドラッグストアで気軽に購入できるのも嬉しいポイント。
「デパコスはちょっと勇気がいるけど、化粧水にこだわってみたい」という方にもおすすめです。
価格:4,950円(税込)
内容量:120mL
混合肌の方がスキンケアする際に心がけてほしいポイントを、ステップごとに解説します。
肌質に合う化粧水を選んだ上で正しい使い方を身につけると、さらに効果的なケアが期待できますよ。
クレンジングは、肌への刺激を抑えて洗浄力もある程度キープされている、クリームタイプやミルクタイプを使いましょう。
40秒以内を目安にすばやくメイクとなじませて、30℃程度のぬるま湯で洗い流します。
メイクを落としやすいのはオイルタイプですが、混合肌にとっては刺激が強すぎたり、乾燥しやすくなったりするので注意してください。
クリームタイプやミルクタイプで落としきれない場合は、ポイントメイク落としを上手に活用しましょう。
洗顔は、洗顔料を泡立てて優しく洗ってください。
泡立てるのが苦手な方は、ネットを使ったり泡で出てくるタイプの洗顔料を使ったりしてみてください。
弾力のある泡で洗うことで、摩擦を抑えて汚れを落とせますよ。
洗う際は、オイリーになりがちなTゾーンからスタート。
続いてUゾーンを洗い、30℃程度のぬるま湯で20回ほどすすぎましょう。
クレンジングや洗顔料が残っていると肌荒れの原因になるので、すすぎはしっかり行ってくださいね。
洗顔が終わったら、できる限り早く化粧水をつけましょう。
洗顔後の肌は、水分が特に蒸発しやすくなっているためです。
化粧水は500円玉くらいの大きさを目安にたっぷりと使ってください。
適量の半分をとって顔全体になじませた後、残りを乾燥しやすい部分に重ねづけするのがおすすめ。
肌全体がもっちりとしたら、水分を十分に含んだサインです。
混合肌でベタつきを気にしている方の中には、乳液をつけない方もいらっしゃることでしょう。
乳液をつけないと、化粧水で補充した水分が蒸発してしまいます。
必ず乳液を使って、油分でフタをして水分や美容成分を閉じ込めてあげてください。
ベタつきが気になる場合は、乳液を塗ってから軽くティッシュで抑えてオフするのが良いでしょう。
逆に乾燥が気になるところは、乳液の前に美容液を取り入れてみてください。
スキンケアアイテムの選び方や使い方以外にも、肌の状態に影響する要素がいくつかあります。
今回は、3つの項目について見直したい習慣を取り上げました。
もし当てはまるものがある場合は、できるところから少しずつ改善してみてください。
化粧品で外から美容成分を取り入れるとともに、食事で内側から肌をケアすることも重要です。
栄養バランスの取れた和食中心の食生活を心がけましょう。
辛いものやアルコールなどの刺激物、脂っこいものの食べ過ぎは禁物です。
皮脂分泌が増加して、オイリーさが際立ってしまいます。
睡眠不足や不規則な睡眠リズムは、肌の状態に悪影響を与えてしまいます。
ホルモンバランスが崩れて男性ホルモンの分泌が増えると、皮脂分泌が増加する原因に。
また、体内時計の乱れは肌トラブルを引き起こしやすくなります。
日中に適度な運動を取り入れて、質の良い睡眠を取れるよう心がけましょう。
空気が乾燥していると、肌の水分が蒸発しやすくなってしまいます。
普段エアコンの効いた部屋で過ごすことが多い方は注意してください。
空調の風を直接浴びないようにしたり、加湿器を使ったりして湿度を保てるよう工夫しましょう。
加湿器をすぐに用意できない場合は、ぬれたタオルを部屋にかけておくだけでも加湿することができますよ。
今回は、混合肌の方におすすめの化粧水をご紹介しました。
混合肌の方は、肌の水分不足により皮脂分泌が過剰になっている状態です。
保湿成分を豊富に含んだ化粧水で、肌にうるおいを与えてあげましょう。
化粧水の選び方やおすすめアイテム以外に、スキンケアや生活習慣で心がけたいポイントも解説しました。
正しいスキンケア方法と健康的な生活習慣を身につけて、肌を美しい状態でキープしていきたいですね。
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執筆・監修:薬剤師 村岡 祐菜(むらおか ゆうな)
大学卒業後、調剤薬局に勤務。
正社員から派遣社員を経て、現在はパートタイマーで薬局業務に従事している。
また、薬の知識や転職経験を生かして、市販薬の選び方や薬剤師の転職に関する情報発信も行っている。
最終更新日 : 2022/04/20
公開日 : 2021/12/22