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プラバンは『プラスチックの板』の略で『プラバン』とも表記されます。
クラフトに使用されるプラスチックは、ポリスチレンまたはスチロール樹脂と呼ばれるものです。
アクセサリーやキーホルダーの作成に使われるものは、縮むタイプのプラバンで『延伸ポリスチレン』と呼ばれます。
100円ショップでも手に入り、子供でも簡単に作れるので、小さい時に作ったことがある方も多いのではないでしょうか。
プラバンはアレンジやデザインを加えることでアクセサリーやキーホルダーになり、大人でも楽しむことができます。
プラバンには下記のような種類があります。
両面に特に加工がない透明タイプのプラバンです。
スタンダードで一番流通しているのがこのタイプです。
約0.2mm〜0.5mmで厚さにも種類があります。
片面にやすりがけされ、ざらざらしています。
着色剤が接着しやすくなっており、この面にクレヨンや色鉛筆で着色します。
シートに色がついています。
白・柄がプリントされているものも販売されています。
表面はツルツルしているので、油性ペンで柄を入れたりします。
暗いところで淡く光る蓄光タイプのプラバンです。
家庭用プリンターで印刷できるように加工されています。
イラストを描くのが苦手でも、ハイクオリティーなものができます。
また、写真をプリントできるのが印刷タイプ最大の特徴です。
まずはプラバン作りに必要なものを集めましょう。
またはエンボスヒーターやオーブン機能付きのレンジで代用可能です。
通常のレンジは使用できません。
プラバンを縮ませるときに使います。
プラバンを加熱すると、一度丸まって平たく元の形に戻ります。
この状態はとても熱くくっつきやすくなっています。
なお、クッキングシートとアルミホイル、どちらにもメリットとデメリットがあります。
メリットはプラバンがくっ付かないので、加熱直後の扱いが容易であることです。
そのまま出し入れしてプレスすることもできます。
一方で、すぐに焦げてしまうので消費が激しいのがデメリットです。
クッキングシートの下にアルミホイルを挟むと若干使用期間を延ばすことができます。
クッキングシートに比べて安価で焦げることがなく、半永久的に使えます。
ただ、そのまま使うと加熱によって柔らかくなったプラバンが、アルミホイルの表面にくっ付いてしまいます。
一度丸めてくしゃくしゃにし、表面に凹凸を付けましょう。
ホイルとプラバンの間に隙間が沢山出来るので、加熱直後でも簡単にホイルからはがすことができます。
プラバンを真っ直ぐにするときにはアルミオイルから外します。
そのまま圧をかけると、アルミホイルの凹凸面が表面に移ってしまいます。
プラ板を切るときに使います。
厚みがあるプラ板ははさみの向きを変えたり、はさみを最後まで閉じると亀裂が入ってしまうことがあります。
なるべく刃が薄く、切れ味の良い丈夫なものを用意しましょう。
通常の水性ペンではプラ板の表面でインクが弾かれてしまいます。
ポスカのような弾かない水性ペンであれば使用できます。
プラ板を加熱して小さく縮めた後に、真っ直ぐする時に使います。
表面に凹凸のない固いものであれば基本的に何でもできますが、素材によっては表面にくっつくこともあるため注意が必要です。
プラ板の出し入れに使います。
加熱直後はインクが不安定で写りやすいので、インクの付いていない端を挟むのに使います。
一番おすすめなのは割り箸です。
もし追加で用意できれば、以下のものを準備しておきましょう。
成形に少し失敗したときに、熱を加えて微修正ができます。
プラバンの表面のデザインを保護します。
インクをむき出しにしておくより長持ちします。
レジンに混ぜて固めることができます。
レジンを固める際に使います。
油性ペンよりもデザインの表現が広がります。
お気に入りのマニキュアも使えます。
ラメが入ったものを使っても可愛いですよ。
キーホルダーを作る際、金具につなげる穴を作るときに使います。
加熱前に穴をあけておきます。
油性ペンで絵を描いて失敗したときに重宝します。
完全に乾く前にインクを使うと滲んでしまうので、しっかり乾燥させてから作業を再開します。
プラバンは加熱して縮んで厚みが出ます。
おおよそ加熱前に比べて1/4〜1/5のサイズになります。
物によって差はありますが、縦より横の方がよく縮むので、実際に作る前に正方形や円形を描いてみて、どの程度縮むのか把握しておくと良いでしょう。
また、加熱時の設定温度が低いと左右の収縮率に差が出やすいです。
使用するプラバンの説明書に従ってそれぞれのシートにあった温度で作業をすると、ベストな結果が得られるでしょう。
初めてプラバンを作る方は、まずは基本的な作り方をお試しください。
今回は、ネームキーホルダーを作成する用に表面をやすりがけした物と、そのままの物を用意しました。
表面をやすりがけすると焼き上がりの印象もガラッと変わるので、デザインによって変えてみてください。
好きな形に切ってから着色したのでこの順番になっていますが、デザインによっては1と2の工程が逆になる場合があります。
この時点で、キーホルダー用に穴あけパンチで穴を開けておきます。
着色のタイミングは材料によってタイミングが異なります。
オーブントースターはしっかり予熱しましょう!
しっかり温まっていない段階で入れると、均等に熱が伝わらないため綺麗に縮みません。
写真のようにプラバンが縮んでいきます。
プラバンが丸まって縮んでいくのは少し焦ってしまうかもしれませんが、心配入りません。
思ったよりもすぐに縮んで落ち着くので、途中で取り出さないように気を付けましょう。
縮むのが完全に終わったら、割り箸で丁寧に取り出し、すぐに本や圧をかけられる物で挟んでください。
ここで注意したいのは、縮みきってすぐにトースターから取り出すこと。
すぐに取り出さないと、プラバンが溶けすぎてアルミホイルにひっ付き、取り出す際に失敗してしまいます。
挟む際に平らになっていないと、完成品が曲がってしまうので注意しましょう。
デザインによって曲げたりしたい場合は、プラバンの熱が冷める前に曲げてください。
どうしても形が気に入らず、成形したい場合はエンボスヒーターを使って微調整も可能です。
表面にやすりをかけた物とかけていない物では、これだけの差があります。
好みのデザインに合わせて使い分けてみてください。
基本的な作り方に慣れてきたら、アレンジにも挑戦してみましょう。
マニキュアは発色が良い物を選びましょう。
表面をやすりがけした物の方が落ちにくいので、やすりがけした物に塗るのがオススメです。
裏面にグリッターを混ぜたレジンを塗って、UVライトで固めました。
表面が少しボコボコして見えるのは、プラバンを本で挟んで固める際に下にぐしゃぐしゃにしたアルミホイルと一緒に挟んで加工してあるからです。
この加工方法によって、ガラスのような印象に見せてくれます。
油性ペンでは表現できない、大理石風やマーブルは、アクリル絵の具で表現できます。
裏面は、色が削れない様にレジンで固めてあります。
表面はやすりがけする事で、大理石の模様が自然に見えるためオススメです。
やすりがけをした後に、ゴールドの油性ペンで描くことで字もしっかり見えます。
穴にリボンを通し、一緒に結ぶアレンジです。
これがあるだけで、リボンだけの時よりも印象が変わり豪華に見えます。
プレゼントの時にオススメのアレンジです。
好きなキャラクターを紙にプリントし、プラバンにトレースすれば絵が描くのを苦手な方も簡単にキャラクターデザインができます。
お子様のネームキーホルダーにもぴったりです。
小さめに作ったプラバンに、ラウンドを付けてピアスに。
表面はレジンでコーティングしてあるので、つるんっとおはじきの様な可愛い印象になります。
こちらは、結婚式のウェルカムプレートにしたアイデア。
やすりがけしたプラバンをガラスの様に加工して、名前を記載しています。
紙ではなく、こんな素敵なプレートだったらテンションも上がりますよね。
簡単に、そして安価で作れるプラバン。
アレンジ次第で、キーホルダーやネームプレートのように色々なものが作れるので、プラバンの種類や着色によって変えながら楽しみましょう。
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公開日 : 2020/04/21