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ワセリンというと青いキャップの「Vaseline(ヴァセリン)」が思い浮かぶ方も多いかと思いますが、実は白色ワセリンや黄色ワセリンなど、様々な種類のワセリンが存在します。
その中でも特に純度が高いことで知られるのが「サンホワイト P-1」です。
ただ、サンホワイトは他のワセリンとはどう違うのでしょうか?
サンホワイトは「日興リカ」という化粧品・医薬品の原料を生産している会社により製造されているワセリンです。
元々はとある化粧品メーカーと共同開発した「ワセリンP」というワセリンがあり、一般向けに販売されたのが「サンホワイト」です。
高純度かつ真っ白なワセリンで、特に不純物が少ない安全性の高いワセリンとして知られています。
その品質が評価され、今では他の化粧品メーカーの商品や、製薬会社の軟膏基剤としても幅広く使用されているワセリンです。
一般には販売されない化粧品原料でしたが、1993年に一般向けとしての販売が開始されました。
サンホワイトは化粧油というカテゴリーですが、医薬品の白色ワセリンよりもグレードが高いワセリンと言えます。
サンホワイトは一般の白色ワセリン、ヴァセリンなどと比べると非常に精製度が高く、皮膚への刺激が少ないということで人気があります。
それぞれの特徴を詳しくご紹介します。
サンホワイト P-1の最大の特徴が、精製度が高いことです。
ワセリンはそもそも石油を原料として作られています。
石油というと驚くかもしれませんが、原油から余計な鉱物油や刺激になる成分などを除去してワセリンが誕生します。
精製度が最も低いのが黄色ワセリンで、黄色みを帯びています。
ヴァセリンも黄色ワセリンに含まれます。
太陽光を浴びると不純物を含むワセリンは酸化して黄色っぽくなり、肌のかぶれを引き起こす原因になります。
また、市販薬や病院からも処方されることが多いのが白色ワセリンです。
黄色ワセリンよりも精製度が高いですが、さらに精製度を高めたのが「サンホワイトP-1」なのです。
高品質の無色なワセリン100%でできています。
精製度が高くなるにつれ、不純物が減るため皮膚への刺激も少なくなります。
サンホワイトP-1は一般のワセリンに水素を添加することで精製したワセリンで、不純物が少ないため太陽光による酸化が起こりにくいことが特徴です。
そのため、肌かぶれの原因となりにくく、乾燥性敏感肌の方でも使えます。
特に精製度が高いサンホワイトP-1 は、お肌が弱くて自分に合う基礎化粧品が見つからないという方にも使いやすいと評判です。
ワセリンを使っていて「大容量を買ったのは良いけれど、途中でにおいが油っぽくなって使うのをやめた」という方もいるのではないでしょうか?
不純物を取り除けるだけ取り除いているサンホワイト P-1は、酸化の原因となる紫外線や大気による影響を受けにくく、劣化しにくいことが特徴です。
長く使いやすく、うっかり酸化したワセリンを使って肌トラブルを起こす心配もありません。
サンホワイト P-1は、3つのサイズ展開で販売されています。
中身は全く同じですが、サイズごとに便利に使い分けることができるので、それぞれ大きなサイズのものから順にご紹介します。
一番大きいサイズが400gとたっぷり入ったジャータイプです。
指やスパチュラですくい取って塗りたい場所にたっぷりと使いやすい容器なので、ファミリーでの使用を考えている方や、ボディをはじめ広い範囲に使いたい方におすすめです。
ただし、特に肌状態が敏感になっている人は少しの雑菌でも肌トラブルを起こすことがあります。
直接指でとるのではなく、スバチュラなどを使って清潔に使うようにしましょう。
価格:2,891円(税込)
内容量:400g
片手で開けて出せるのが便利なチューブタイプのサンホワイトP-1もあります。
400gのものに比べると50gは小さく感じられますが、少量でとてもよく伸びるワセリンなので、顔だけで1年使えたという方もいるほど。
顔を中心に使う方や、ジャータイプだと使いきれなさそうと感じている方におすすめです。
ジャータイプは家庭用、チューブタイプは持ち歩き用やリップとして等、使い分けても良いでしょう。
価格:1,060円(税込)
内容量:50g
シリーズ最小の包装がこちらの平形品です。
スクリューの蓋が付いた小さなサイズで、外出先で唇や目元・口元の乾燥対策を行うのにぴったりなサイズです。
ポーチの中にメイク直し用やオフィスの乾燥対策、リップとして入れておくのにも丁度いいですね。
価格:490円(税込)
内容量:3g
もとは化粧品メーカーや医薬品メーカー間のみでの取り扱いだったこともあり、取り扱っているお店が少ないのが現状です。
徐々に実店舗での取り扱いは増えていますが、確実に手に入りやすいのはオンラインショップになります。
一般の薬局やドラッグストアでは見つからない場合やすぐに使ってみたい方は、まずオンラインで探してみることをおすすめします。
サンホワイト P-1の役割として、以下の2つが挙げられます。
主な使い方はワセリン、ヴァセリンと共通していて、顔を含め全身に使えます。
精製度が高く刺激が少ないタイプなので、一般のワセリンやヴァセリンよりも多用途に使いやすいワセリンです。
まずは、保湿剤としてのサンホワイト P-1の使い方について詳しくご紹介します。
使い方の前に、まずはサンホワイト P-1のなじませ方をご紹介します。
なじませ方は以下の2ステップです。
ポイントは塗るときに「こすらないこと」。
どの基礎化粧品を使う際にも言えることですが、過度の摩擦はお肌にダメージを与えてしまいます。
なるべくこすらないよう、お肌にやさしくなじませましょう。
特に冬場は油が固まりやすいので、手のひらの体温で少し温めて伸ばしてから使うと良いです。
化粧水でお肌に水分を補給後に、水分蒸発を防ぐ蓋の役目としてサンホワイト P-1をなじませて使います。
乳液を使う人は、乳液の後にサンホワイトP-1を使いましょう。
もともと水分の蒸発を防ぐのに有効なワセリンなので、スキンケアの仕上げとして保湿クリーム代わりに使うことができます。
特にサンホワイトP-1は乾燥性敏感肌の方のスキンケアにもおすすめです。
目の周りのように皮膚が薄い部分にも使えます。
他の化粧品やスキンケア商品では肌トラブルを起こしてしまう人に対して、皮膚科からサンホワイトの使用を勧められることがあるほど。
赤ちゃんの薄くて弱い肌にも使うことができます。
お風呂上がりに使うと効果的で、入浴後すぐに使うことがポイントです。
肌の乾燥が気になる場合は、乾燥が気になる部分になじませましょう。
かかとのカサカサをはじめ、特に気になる場所には多めに塗ると効果的です。
全身に塗るときに大量に使ってベタつきが気になるという場合は、お風呂上がりに水分を完全に拭き取らない状態でサンホワイトP-1を塗ると薄くつけられます。
ハンドクリームとしても活躍するサンホワイト P-1。
一般的な化粧品のハンドクリームでは保湿力が足りない、ピリピリしてしまうという場合には、サンホワイトP-1を使ってみてください。
肌にじんわりと広がって油膜を作ってくれます。
手につけるときは皮膚のシワの流れに沿ってつけるのがポイント。
全体をマッサージしながら付けるようにすると、血行も良くなり皮膚を健やかに整えてくれます。
肌状態が安定している場合には、お好みのアロマオイル(精油)を数滴ミックスして、自分だけのハンドクリームを作るのにも適しています。
化粧下地として薄く薄く顔になじませると、乾燥もカバーしながらお化粧ノリをアップさせることもできます。
ただし、多めに乗せるとベースメイクのよれやテカリの原因になることも。
スキンケアに使うときの半量ほどを目処に薄く伸ばして使うのがおすすめです。
オイリーになりすぎた場合は、ベースメイクをなじませる前にティッシュで軽く油分をオフしておくと良いでしょう。
唇のカサつきが気になる時に、リップクリーム代わりになじませましょう。
実はくちびるの荒れの原因は市販のリップクリームであることも多いそう。
なかなか唇の荒れが治らないという方は、一度サンホワイトだけのシンプルケアに切り替えてみてはいかがでしょうか。
小さな容器を用意し、サンホワイト P-1とお砂糖を混ぜてシュガースクラブを作るのもおすすめです。
シュガースクラブで唇を優しくマッサージすると、かさつきが改善されるだけでなく、唇の血行もアップします。
やけどしない程度に温めたホットタオルを、唇にのせた後にマッサージすると効果的です。
髪の毛のパサつきが気になる時に少量を毛先になじませてみましょう。
小指の先に少しのるくらいの少量をなじませるだけで大丈夫です。
ヘアオイルがわりになるので、パサつきや広がりが気になるときに使えます。
また、スタイリングに活用することもできます。
ヘアオイルを多めにつければ、いま流行りのウェット感のあるスタイルが簡単に出来上がります。
ただし、髪の毛全体や根本になじませるとぺったりして見えてしまうこともあるため、様子を見ながら少量ずつ毛先になじませて使うことがコツです。
サンホワイト P-1はお肌への刺激が少なく安全性も高いワセリンですが、使い方を間違うと肌トラブルや思わぬ問題を起こすこともあります。
次のポイントを押さえて、正しく使いましょう。
どんなに皮膚への刺激が低くても、塗りすぎると毛穴がふさがってしまいニキビの原因につながることもあります。
また、熱がこもってしまい、肌トラブルを起こすこともあります。
サンホワイトをはじめとしたワセリンは、肌表面に薄く塗って様子を見るようにしましょう。
厚く塗ったからといって効果がアップするとは限らないので、使いすぎないように気を付けてください。
油分でできているワセリン全般に言えることですが、紫外線に当たると塗った部分が油焼けしてしまうことがあります。
夏場をはじめ紫外線に当たる場合は、必ず日焼け止めも併せて塗っておくことをおすすめします。
もし心配であれば昼間は塗らないようにして、夜間のスキンケア用に使いましょう。
サンホワイトという名前から日焼け止めになると勘違いされる方もいるようですが、日焼け止め効果はありません。
別に日焼け止めを使うようにしてください。
サンホワイトはカテゴリーとしては「化粧油」であり、あくまでも化粧品の範囲になります。
医薬品ではないので、炎症やかゆみ、ただれなどの皮膚病を改善する効果はありません。
例えば肌状態が敏感で、どんな化粧品も沁みてしまうような場合にはサンホワイトが使えます。
しかし、皮膚の荒れや赤み、かゆみなどが強く、お薬による治療が必要な場合にはサンホワイトでの治療効果は期待できません。
あくまでも皮膚状態を整えるためのスキンケアとして活用しましょう。
低刺激で肌にやさしく、あらゆる用途で使える高純度ワセリン・サンホワイト P-1をご紹介しました。
肌が弱くて普通のワセリンでは刺激感を感じてしまう方、肌トラブルを起こしやすい方も使いやすいと評判です。
ただし、肌状態によってはサンホワイトでも肌トラブルが改善しない場合や悪化することもあります。
皮膚の状態が改善しない場合には、早めに皮膚科に相談しましょう。
監修:薬剤師 笹尾 真波(ささお まなみ)
大学院卒業後、某内資系製薬企業にて市販薬の企画開発・マーケティングなどに携わる。
その後、都内大型門前病院前のドラッグ併設調剤薬局にて、調剤業務および市販薬のバイヤー・在庫管理・販売にも携わる。
その他、サプリメント・ハーブやオーガニックコスメ販売にも従事する。
また、外資系製薬企業にてDI業務、学術情報部門にて糖尿病や免疫関連の学術情報の検索および情報提供にあたる。
現在は非常勤薬剤師として調剤薬局で勤務する傍ら、正しい薬の使い方や医療情報、美容関係の情報提供に務める。
最終更新日 : 2021/07/14
公開日 : 2019/05/27