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【純粋レチノール配合】エリクシール シュペリエル エンリッチド リンクルクリーム
【敏感肌用エイジングケア美容液】ラ ロッシュ ポゼ レダミック R
【純粋レチノール3%配合】KISO キソ スーパーリンクルクリーム
【独自技術で高浸透】b.glen(ビーグレン) QuSomeレチノA <美容液>
【目もとも口元に】ポーラ リンクルショット メディカル セラム N
【プチプラでもレチノール】なめらか本舗 リンクルアイクリームN
【ハイグレードな効果を実感するなら】資生堂 リバイタルリンクルリフトAA
レチノールは、「ビタミンA」の1種です。
ビタミンAの中でも主要な成分である「レチノール 」は、 皮膚や目の粘膜などを健康に保ち、抵抗力を高めるはたらき があります。
暗いところでも目が見えるために必要な栄養素として健康に欠かせない側面もありますが、美容面では皮膚や粘膜のコンディションを整える効果が注目されています。
シワ対策に効果をもたらすことが特徴で、厚生労働省も認めた栄養素です。
主に目もと、口もとの小じわ対策のクリームや美容液に多く配合されています。
ビタミンAは「レチノール」「レチナール」、「レチノイン酸(トレチノイン)」の総称で、それぞれ構造が少し異なります。
最も多い「レチノール」は化粧品として応用されていますが、光や熱、酸素に弱い特性があります。
そのため、「レチノール」は何らかの製剤工夫とともに化粧品に配合されていることがほとんど。
また、人間の皮膚においては、「パルミチン酸レチノール」と「酢酸レチノール」などとして存在しています。
化粧品の配合成分としても、この皮膚にあるのと同じ「パルミチン酸レチノール」「酢酸レチノール」などがよく使われています。
これらは光にも熱にも安定で、刺激も少ないためです。
「レチノール誘導体」とも呼ばれ、レチノールを安定化させて作られています。
化粧品にはよく「レチノール誘導体」と書かれていることもあります。
ただ、最近では「レチノール」または「純粋(ピュア)レチノール」を配合している製品も増えています。
レチノールをカプセルに内包させた形で製剤化したものがほとんどで、ゆっくり溶け出すことで肌への刺激を抑えるよう工夫がなされています。
効果面でもレチノール、純粋レチノールの方が、レチノール誘導体よりもシャープな効き目が期待できるため、純粋レチノールが含まれる化粧品も増えています。
外部から取り入れたビタミンAは、体内で「レチノイン酸」という不安定な形に酸化されてから効果を発揮します。
肌の中で結局変換されるならば、「レチノイン酸(トレチノイン)」が有効なのでは?と思うかもしれませんが、レチノイン酸は肌への刺激が強いため化粧品には適しません。
※レチノイン酸は、医薬品としてニキビの治療薬に使用されていますが、刺激性があるので医師による処方が必須です。
また、「レチノール」はどうかというと、光や熱により分解されやすく不安定というデメリットがあるので、やはりそのまま使用するのはやはり適していません。
「レチナール」も同様で刺激があることから化粧品には適していません。
レチノールというと「シワの改善効果」が有名ですが、実はそれだけではないことを知っていますか?
たるみ、クマ、シミなど年齢による変化にも対応するレチノールの優れた効果を紹介していきます。
レチノールは表皮におけるヒアルロン酸の生成促進作用により、シワを改善する効果を発揮します。
ヒアルロン酸とは、肌にうるおいを与える保湿成分で、表皮層や角層において隣接した細胞と細胞の間を埋めている物質です。
ただ保湿するだけの効果ではなく、皮膚細胞間の増殖・分化・移動などが正常に行われるようサポートしています。
肌のターンオーバーや老廃物の排泄などにも密接に関わっています。
以上のような ヒアルロン酸の生成を促すことでレチノールはシワ改善効果をもたらし、ヒトにおける臨床試験でもシワの改善効果が認められています。
レチノールはヒアルロン酸の生成促進により、肌にハリを与えてくれる効果があるため 「ハリのケア」「たるみケア」 にも応用されています。
さらにコラーゲンの合成促進効果も確認されていて、表皮を下から支える機能を高める効果も。
皮膚のたるみや凹みが気になる目の下をふっくらとさせる効果 もあるので、 クマ改善にも効果が期待できます。
レチノールは肌のうるおいを保つために必要なヒアルロン酸を増やすことで、みずみずしく潤った肌へと整えてくれます。
そして、ターンオーバーが整うことにより、くすみをオフして健康で透明感のある肌をキープ。
衰えていた皮膚にハリを与えることで、たるみ毛穴を目立ちにくくする効果もあるとされています。
総合的に若々しい印象を与えてくれる効果があるため、全顔のケアにも用いられます。
レチノールは効果が高いことで期待感が高い成分である一方、「強いから危なくない?」「副作用はないの?」「若いうちから使って大丈夫?」と心配されている方も多いはず。
確かに、 レチノールは非常にシャープな効果を発揮するので、肌にとって刺激になることが問題視されています。
レチノールは肌をターンオーバーする作用が強いため、皮膚が剥けやすくなったり、刺激を受けやすくなったりします。
これは効果の一部とも言えますが、その程度が強いと肌トラブルとなり中止せざるを得なくなることもあります。
レチノールを高濃度配合と謳っている商品もありますが、本当に自分にとって問題ないのか、必要な化粧品なのか見極めることが大事です。
過剰に怖がるのではなく、正しく使うこと安全にレチノールを使用することができます。
特に若いから使っていけないということはありませんが、シワやたるみのケアよりも基本的な保湿や洗顔を見直す方が効果的な場合も。
自分に本当に必要な成分かどうか見極めるようにしましょう。
前述したような肌トラブルが起こる可能性があるので、 レチノールは「濃度」と「使う時間帯」に注意することが大切 です。
安全に使うためにも選び方と使い方をチェックしておきましょう。
ついつい優れた即効性を期待するあまり、高濃度に配合されたものに惹かれてしまいがちですが、その前に確認を。
肌が弱い人、かぶれやすい人、肌が敏感になりやすい時期においては、高濃度レチノールで肌トラブルを起こす可能性があります。
まずは低濃度から試してみて、段階的に上げていく方が安心です。
また、 肌への刺激に考慮して、配合成分をリポソーム化しているようなタイプなどを選ぶというのもポイント。
どんなに優れた効果でも続けられなくては意味がありません。
「レチノール」を使用する場合には紫外線を避ける必要があります。
レチノールによってターンオーバーが急速に活性化した肌は紫外線の刺激を受けやすい状態だからです。
純粋レチノールの場合は、特に夜に限定して使用することをおすすめします。
また、レチノールは光に弱いとされています。
ただし、レチノールを安定化させた「酢酸レチノール」、「パルミチン酸レチノール」、「リノール酸レチノール」は光に対して安定です。
そのため、 レチノール誘導体は夜に限らず使うことも可能とする商品もありますが、紫外線の影響を極力避けるためには夜に使った方が安全です。
いずれにしても日中の紫外線の影響をブロックするため、 レチノールと紫外線カットのUVクリームの併用はマスト です。
レチノールといえばシワ改善効果で知られていますが、どれも同じ効果が期待できるとは限らないことに注意が必要です。
シワ改善効果は国の承認を受けた医薬部外品のみに認められた効能効果となります。
配合されているだけではなく、十分な濃度が含まれているかどうかも大切です。
シワ改善を期待するのであれば、「シワ改善」の効果を表記している医薬部外品を選ぶようにしましょう。
レチノール配合のコスメは、シワの改善をはじめ、肌のハリ・たるみケアにも非常に優れた効果を発揮します。
一方で、すでにお伝えしたように肌が弱い方は注意しながら使う必要も。
今の肌状態を含めて、次のようなお悩みのある方におすすめです。
もちろん、敏感肌ではレチノール配合コスメを全く使えないということではありません。
肌に優しいタイプを選んで使うことで、肌への負担を最低限に抑えることもできます。
しっかり保湿した肌に低濃度からスタートするなど、適切に使うことで安全に使用できる可能性も。
心配であれば、皮膚科の先生や化粧品カウンターで相談してからが安心です。
各コスメメーカーからレチノール配合の化粧品が発売されています。
目もと用クリームが主流ではありますが、全顔に使えるタイプもありますよ。
資生堂が独自に開発した 「純粋レチノール」を配合した、エリクシールのしわ改善クリーム です。
純粋レチノールは薬用有効成分として、厚生労働省が「しわを改善する」新効能を認めています。
熱や酸素、光に弱いレチノールを、誘導体にすることなく配合することに長年の研究により成功。
表皮内の水分量を高めることでふっくらとしたツヤ肌を作り、シワを改善してくれます。
価格:6,580円(税込)
内容量:15g
※エリクシールの関連記事: エリクシールのおすすめアイテム7選!下地・クリーム・洗顔・化粧水など人気商品まとめ
※エイジングケアとは年齢に応じたケアのことです。
レチノールは肌が弱いから使うのが怖い…と思っている方におすすめなのが、ラロッシュポゼのレダミックR。
ピュアレチノールを配合 しているにも関わらず、肌に優しい処方で敏感肌を考えて開発されています。
レチノールやリノレン酸が時間をかけて浸透するよう工夫されているので、皮膚への刺激が少ないことが特徴。
整肌成分としてレチノールをサポートする「アデノシン」、角質をコントロールする「LHA」の作用でなめらかな肌に整え、それでいて引き締まった肌へと導きます。
乾燥肌、普通肌、オイリー肌と問わずに使えて、首筋やデコルテにも幅広く使える1本です。
価格:3,740円(税込)
内容量:30mL
※ラロッシュポゼの関連記事: 【敏感肌でも使える】ラロッシュポゼ(LA ROCHE-POSAY)のおすすめ商品14選!
KISOのレチノール配合クリームも、 純粋レチノールを配合 していることが特徴です。
もちろん、肌に刺激が少なくなるようカプセル化技術を採用。
カプセルに内包されたレチノールがゆっくり時間をかけて放出され、効かせたい部分に長時間留まります。
クリームは完全防腐剤フリーで、なめらかで肌なじみの良いテクスチャーが特徴です。
また、7つの精油成分とオーガニック認証の植物エキスを配合が、自然な香りとともに肌のキメを整え、ハリを与えてくれます。
目もと専用というわけではなく、全顔に使えるクリームです。
価格:2,323円(税込)
内容量:50g
高機能でありながら、肌にやさしい処方で高い評価を得ているビーグレンにもレチノール配合コスメがあります。
このQuSomeレチノAは、独自の浸透テクノロジーQuSome(キューソーム)の極小カプセルでビタミンA(レチノール)を包み込み、成分が角質層の隅々にまで浸透。
ドラッグデリバリーシステムを応用した浸透力により、レチノールをしっかりと皮膚の内部(角層内)へ届けてくれます。
コクのある美容液は、乾燥による小じわを目立たなくし、ハリのある皮膚へと導いてくれます。
また、ビタミンEも組み合わせたことで、肌のキメを整えて滑らかな状態を作り出します。
価格:6,600円(税込)
内容量:15g
※合わせて読みたい: 【薬剤師が解説】ビーグレンの人気と効果の秘密は?肌悩み別にラインナップを紹介
2021年1月にリニューアルされた、ポーラリンクルショットメディカルセラムのリニューアル版です。
シワ改善のパイオニア的な存在であるポーラが独自に確立した「3Dダイナミズム理論」から作り出された商品。
有効成分ニールワンが「好中球ケラスターゼ」の働きを抑制し、シワを改善するという画期的なメカニズムです。
目元だけではなく、口元のシワなど気になる部分に使えるオールマイティーな1本。
さらに、カモミラエキス、アルニカエキス、スギナエキスから成る複合保湿成分が、乾燥にうるおいを与えて使い心地にも配慮しています。
ニールワンとの相性にこだわって厳選された成分が、シワの改善を促します。
価格:14,850円(税込)
内容量:20g
レチノール配合のコスメを使ってみたいけれど、価格が高くて続けられない…と悩んでいる方におすすめのアイクリーム。
プチプラにも関わらず、有効成分にピュアレチノールを配合 しているので、年を重ねた肌にうるおいを与えるエイジングケアの第一歩におすすめです。
イソフラボン含有の発酵液にレチノールを組み合わせた処方が、ハリのある目もとへ導きます。
うるおいをたっぷり与えて、乾燥による小じわを目立たなくする効果(抗シワ効能評価済み)も。
まだ年齢は若いけれど、ハリ対策などを始めたいという方には試しやすい商品です。
価格:1,045円(税込)
内容量:20g
※なめらか本舗の関連記事: 豆乳イソフラボンでおなじみ「なめらか本舗」!10のおすすめスキンケアアイテムを紹介♪
若い年代から、少し歳を重ねた肌まで、幅広く愛されている資生堂の薬用美容液です。
有効成分レチノールが肌にふっくらとした潤いを与え、リピーターも多い人気商品。
毎日の紫外線や乾燥などによって受ける肌ダメージ(肌あれ)などを防いでくれます。
有効成分が肌の角質層へとしっかり浸透して、角層の隅々までうるおいを与えて若々しい印象をキープ。
アミノ酸複合体(保湿成分)とWBバイタライザー(ウコン・保湿成分)が肌のしなやかさとハリを保ちます。
価格:11,000円(税込)
内容量:15g
年齢を重ねるごとに増えていく、シワやハリ、たるみなどの悩み。
レチノールの効果だけでラクに改善できれば嬉しいですよね。
レチノール配合コスメは優れた効果があるので、使い続けることでお悩みが改善される方も多くいます。
ただ、乾燥による小じわなどを改善するには、本格的なケアで取り組む必要も。
市販のコスメは肌への刺激を抑えるために、レチノール濃度が安全なレベルに留められているので、効果がなければ皮膚科に相談することをおすすめします。
また、レチノールによるケアに加えて、年齢による肌変化の進行を食い止めるための予防も大事です。
老化現象だからと諦めているかもしれませんが、ダメージには紫外線がかなり大きく関わっています。
レチノールを使用中は特に紫外線からの影響を受けやすくなるため、UVカットの併用はマストです。
日中の外出では日傘や帽子、日焼け止めを活用するなど、極力紫外線のダメージを避けるようにしてください。
レチノールの優れた効果と安全性、コスメの選び方について紹介しました。
シワやたるみに優れた効果があり、年を重ねた肌にハリとうるおいを与えるエイジングケアには欠かせない成分であるレチノール。
刺激や紫外線による影響など、注意点はありますが、正しく使えば非常にメリットの高い成分です。
今回ご紹介したアイテムを参考に、ご自分にあった1本を見つけてください。
使い続けることで、年齢肌によるお悩みが少しずつ変わっていくことを実感できるでしょう。
執筆:薬剤師 笹尾 真波(ささお まなみ)
大学院卒業後、某内資系製薬企業にて市販薬の企画開発・マーケティングなどに携わる。
その後、都内大型門前病院前のドラッグ併設調剤薬局にて、調剤業務および市販薬のバイヤー・在庫管理・販売にも携わる。
その他、サプリメント・ハーブやオーガニックコスメ販売にも従事する。
また、外資系製薬企業にてDI業務、学術情報部門にて糖尿病や免疫関連の学術情報の検索および情報提供にあたる。
現在は非常勤薬剤師として調剤薬局で勤務する傍ら、正しい薬の使い方や医療情報、美容関係の情報提供に務める。
監修:医師 成田 亜希子(なりた あきこ)
2011年に医師免許を取得。
日本内科学会、日本公衆衛生学会、日本感染症学会、日本健康教育学会所属。
初期臨床研修修了後は、一般内科医として幅広い分野の疾患の治療に従事している。
行政機関への勤務経験もあり、健康増進や感染症対策、母子保健などの政策に医師という立場で携わっていた。
プライベートでは二児の母。
趣味は乗馬、旅行、料理。
最終更新日 : 2022/04/20
公開日 : 2020/04/25