本ページに掲載のリンク及びバナーには広告(PR)が含まれています。
「フレネミー」、それは友だちの皮をかぶった敵。
英語で書くと「Frenemy」。
友だちと言う意味を指す単語の「friend」と、敵と言う意味を指す単語の「enemy」とを組み合わせた造語です。
友だちなのに敵というのは、何ともおかしな話です。
直訳すると「友だちを装う敵」、または「ライバルであると同時に友だちな人」を意味します。
後者の意味であればいいのですが、一般的に「フレネミー」とは前者の「友だちを装う敵」という意味合いが強いです。
「フレネミー」という言葉が誕生したいきさつには諸説あります。
最も有力な説は、1953年にソ連国民を指す造語として「frienemies」という綴りを用い、印刷媒体で使用されていたという話です。
しかし、現在も使用されている「frenemy」という綴りの造語は、1950年代にはすでに誕生していたとも言われています。
また、別の説では「frenemy」という言葉の使用が確認できたのは1977年だという声もあり、正確な発祥の由来や時期は不明となっているようです。
2000年に放送されていた、アメリカの大人気連続ドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ』。
娯楽作品の中で「フレネミー」という言葉が登場したのは、『セックス・アンド・ザ・シティ』が最初ではないかと言われています。
しかし、これも諸説あるようなのではっきりとしたことは分かっていません。
その後、時を経て2012年。
ディズニーが制作している、「ディズニー・チャンネル」にて『フレネミーズ』という名前のテレビ映画が放送されました。
この『フレネミーズ』のタイトルとなったのはもちろん、今回ご紹介する「フレネミー」と同じ意味を持っています。
内容は、友だちだったはずが敵になってしまった3組が、紆余曲折を経て仲直りするまでの物語を描いています。
マガジンハウスから発行されている女性週刊誌・ファッション雑誌『an・an』の2010年5月12日号に「フレネミー」に関する特集記事が登場しました。
特集記事のタイトルは「親友は本物?巷にはびこる“フレネミー”に気をつけろ!」というものでした。
恐らく日本の娯楽シーンで「フレネミー」という言葉が、広く人々の目に留まったのはこれが初めてはないかと言われています。
その後、2012年の5月には『フレネミーと賢くつき合う33の法則』という書籍が出版されました。
解説には、かの有名な占い師「ゲッターズ飯田」氏の名前も並んでいます。
確実に身近な存在であることが間違いない「フレネミー」。
謎多きフレネミーの実態に迫るために、フレネミーの4つの特徴についてご紹介します。
「フレネミー」を形成する上で最も重要ポイントとなるのが「プライドの高さ」です。
そのプライドの高さゆえ、どんな手を使っても他人を利用し、蹴落としてでものし上がろうとするのでしょう。
フレネミーの特徴はいくつかありますが、その根底には「プライドの高さ」があることが多いです。
自分が優位に立てているうちは、比較的穏やかな関係を保つことができるかもしれません。
しかし、そのバランスが少しでも危うくなると、友だちからフレネミーへと変貌してしまうため要注意です。
ある心理学者は、友だちをフレネミーにしてしまう最大の要素として「競争心」と「ジェラシー(嫉妬)」をあげています。
恋愛系フレネミーの特徴であげられるのは、誰かの恋人と自分の恋人を比較し、勝手に負けたと感じて嫉妬するという所です。
勝った負けたというのは関係ないはずなのに、プライドの高いフレネミーの自尊心は著しく傷つき、嫉妬心に火をつけてしまいます。
あなたのいない所で陰口をたたかれるぐらいなら可愛いもので、なんとかしてあなたの恋人を奪い取ろうと画策する可能性もあるのです。
常に人を羨ましがっていて、妬んでいる。
人が持っている物が羨ましいし、欲しくて仕方がない。
そのためにはどんな汚い手を使うこともいとわない、それがフレネミーです。
過去の友だちの話をしなかったり、長い付き合いの友だちが居なかったり。
これらはフレネミーとしての要素がある可能性があります。
その理由は、ここまでのフレネミーの特徴を見ていただければ容易に想像がつくかもしれません。
分かりやすいプライドの高さ、嫉妬心、そこからフレネミーが巻き起こすトラブルの数々。
付き合いが長くなれば長くなるほど、フレネミーの悪行は周囲の知ることとなっていくのです。
本性がばれてしまい嫌われたフレネミーは孤立していきます。
おそらく、本当の友だちと言える人もいないのではないでしょうか。
人との関係性を長く保つことができないため、やたらと仲良くなるとすぐに親友扱いしてくることも特徴にあげられます。
親友という言葉を使うことで、相手の信頼を得ようとしたり、特別感を出そうとするようです。
「明日は何してる?」と聞かれて「明日はちょっと予定があるの」とあなたが答えたとします。
そこですかさず「予定って?」「誰と?」「どこに行くの?」などと訊ねてくるのもフレネミーの特徴です。
なんとなく好奇心で聞いてみたというレベルではない質問が連発されたら要注意です。
フレネミーがしつこくあなたの予定について聞いてくるのは、自分の知らない所であなたがいい思いをしたら腹が立つからです。
または、自分だけが仲間外れにされているかどうかを確認している可能性もあります。
他にもあなたの話をやたらと聞き出そうとする人にも注意が必要です。
一見、自分の話を聞いてくれるいい人だなんて思ってしまうかもしれませんが、騙されてはいけません。
あなたのこれまでの過去の話の中から、なんとか優位に立つための「何か」を探っている可能性があります。
失敗談や失恋の話が出てきた日には、格好の餌食になること間違いなしです。
フレネミーの特徴から、相手がフレネミーかどうかを見分けるためのポイントをご紹介します。
特徴を知り、見分け方を知ることで、簡単に友だち関係から敵に寝返ることのできるフレネミーの脅威から逃れてください。
相手がフレネミーかどうかを判断する際に、最も分かりやすいポイントをご紹介しました。
もし自分自身がフレネミーではないかと不安になったり、仲良くなった人がフレネミーかもと怪しく感じたらこの項目に当てはめてみてください。
ただし、先にご紹介したフレネミーの特徴や、ここでご紹介した見分けるためのポイントに関する感情と言うのは、多かれ少なかれ誰しも持っている物ではないでしょうか。
それでは、どうやって判断するか。
それはどれぐらいの度合いかどうかではないでしょうか。
度が行き過ぎた言動や行動こそが、フレネミーの特徴です。
優しい性格の人や、おしゃべりが大好きでついつい自分の話をたくさんしてしまうタイプの人、うっかりすることが多く失敗が多いタイプの人。
これらはフレネミーのターゲットにされやすいので注意してください。
もし身近な人がフレネミーかもと感じたら、まずは少しでもいいので距離を置くようにしてください。
その上で、今回ご紹介した特徴やポイントをチェックし、今後の付き合いをどうするか判断することをおすすめします。
距離を取るのが難しいという場合は、とにかく自分の話はせず相手の話を聞き出し、相手を褒めるということを徹底してみてください。
そして、自分の友だちや恋人、家族など、大切な人の話はしない、紹介もしないようにし、近づけないようにしましょう。
フレネミーは知らないうちにあなたのすぐそばに潜んでいるかもしれません。
そのような面倒な人は相手にしないのが一番です。
万が一に備えて、被害を最小限にできるよう気を付けておきましょう。
公開日 : 2019/03/15