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市販のポーチもいいけれど、せっかくなら自分好みのポーチを使いたい!
使い勝手の良さや、大きさ、何といっても見た目の良さを、自分好みでカスタマイズ出来るのがハンドメイドの醍醐味です。
大きさや形、ファスナーの色、布のチョイス次第で、世界でひとつの物も作ることができます。
難しそうだと思われるかもしれませんが、材料のサイズや順序など、しっかり準備をしておけば簡単に作れるのもポーチの魅力です。
ミシンだけではなく、手縫いも可能です。
本記事では、初めての方でも分かりやすく作れるように写真と共に解説していきます。
生地にも様々な種類があります。
普段から手作りを楽しんでいる方であれば、ハギレを繋ぎ合わせたりすると可愛いポーチが作れます。
初めての方であれば、どんな生地を使って作ればいいか未知の世界かもしれません。
それでは、ポーチ作りに適した布はどんなものなのでしょうか。
全般的な布の種類で作れるのですが、基本は使う用途によって決めていきます。
例えば、メイク道具を入れたり重いものを入れるポーチであればしっかりした布を。
小物を入れるなら扱いやすい布を。
このように、入れる物と仕上がりをイメージすることが大切です。
ただし、同じ名称や種類であっても、メーカーによって布の厚さも変わってきます。
それは、織物の糸の種類や太さ、織り方によって変わってくるためです。
今回は、一般的に言われている種類の解説をしていきます。
価格もお手頃で、扱いやすいのがシーチング生地です。
太めの糸で織られています。
一般的に言われているのが、シーツに使われている生地はシーチングが多いです。
中には厚いものや薄い物もありますが、通気性がよく、織り方も密度が低め。
表布にも裏布にも使える生地です。
ブラウスなどに使われる、細い番台で織られた、薄手で少しつるつるとした柔らかい手触りの生地です。
主に、ポーチでは裏布として使用されることが多いです。
厚みがあって通気性の良い中厚の生地。
よく手作りの入学用品に使われることが多いのがオックス生地です。
割としっかりとしていて、しわにもなりにくくポーチに適しています。
小さめのポーチであれば、中袋をつけなくてもいいかもしれません。
天然素材の麻で、手作りが好きな方には、リネン好きも沢山いると思います。
上質のリネンは、使い込むたびに触り心地もよくなっていく生地で、赤ちゃん用品にも使われることが多いです。
水に濡れると強度が増し長く使えるので、扱いやすくポーチにも向いています。
割と販売されているものが多いコットンリネンは、麻と綿を合わせたハーフファブリックです。
柄も落ち着いたものも豊富で、大人女子には人気が高いですね。
帆船の帆に使用されていた、別名キャンバスと呼ばれる強めで厚手の生地。
平織をしているうえに、複数の糸を撚り合わせて織っている生地なのでとても強いです。
トートバッグや、しっかり目のバッグに使われる生地ですが、ポーチに使われることも多々あります。
薄い布は、接着芯を使うとしっかりした布に変身させることも可能です。
生地によって、ミシンであれば、ミシン針やミシン糸の番号を合わせて縫っていきましょう。
用途を考えながら生地も決めて、作ってみたいポーチを選んでみてください。
人気が高いポーチをチョイスして、5種類のポーチの作り方を解説していきます。
メイク用ポーチにも最適な、一番人気のキャラメル型のポーチです。
マチもしっかりついていて、ファスナーで口も大きく開く使いやすいポーチ。
しっかりした布で作ると、重くなりがちなメイク小物には向いています。
今回は、オックス生地に接着芯を貼って作ります。
※サイズ:15×9×10cmのものを作る場合
<材料>
布は写真のように切り、表の布に接着芯をアイロンで張り付けておきます。
このように、消しゴムはんこを使いロゴを作ってスタンプして、オリジナルタグを作るのもおすすめです♪
※合わせて読みたい: 「消しゴムはんこ」の作り方やリメイク法をクラフト作家が解説!
タグやレース、リボンなどを飾りでつける場合は、先に付けておきましょう。
表の布を中表に置き、写真の様に一番上にファスナーを裏返しにして置きます。
裏布を中表にしてファスナーの上に置き、上側を5mmの辺りで真っ直ぐ縫います。
広げると、表側はこのようになります。
※写真は色が違います
次に、縫っていないファスナー部分を縫うため、下に裏布を半分に折って、裏布の端に表側のファスナーを置いたら、表布を半分に中表に折って重ねて置きます。
順番に置いたら、先程のように上側を同じように縫います。
筒状に縫えました。
必要な場合は、表にひっくり返してファスナーの端につける持ち手用のレースを表布に縫いつけます。
裏に戻し、キャラメル型になる部分を縫っていきます。
右のバイアス用の布の真ん中に、ファスナーを持ってきてクリップかマチ針で留めます。
表と裏布を一緒に、写真のように折っていきます。
8の字になるように折りたたみます。
反対側も同じように畳んで、留めておきます。
バイアスの端の部分と折り目をきっちり合わせましょう。
ここで上手く畳んで縫い付ければ、綺麗なキャラメル型に仕上がりますよ。
上側もこのように合わせましょう。
バイアス部分を三つ折りにして留めます。
バイアス部分を縫っていきます。
反対側も同じ様に縫っておきましょう。
ファスナーを開けて表に返し、形を整えます。
中はこんな風になりました。
完成です!
キャラメル折りの部分はこんな感じになります。
持ち手が付いているとファスナーの開け閉めがしやすいですよ。
小物類を入れるのにピッタリなミニ巾着は、作り方も簡単なので、大きさを変えて様々な用途にも使える便利なポーチです。
今回は、中袋つきの巾着を解説します。
型紙を作っておくと便利です。
方眼用紙や厚紙を使用します。
※サイズ:10×12cmのものを作る場合
<材料>
縫い代は入っていないので、0.8mm程度、縫い代をつけて布を切っておきます。
紐は細めで好みの物を使ってください。
今回はレザーの紐を使っています。
表裏の布を中表に重ね縫っていきます。
まずは、写真のように1.5cmの横の部分から上にかけて縫っていきます。
2枚分仕上げておきます。
広げて中表に重ねます。
型紙を使って、縫った部分から下1.5cmの所に印をつけます(表裏同じ)。
裏は紐通し口の右に1.5cm縫って、2.5cmの返し口を作るために縫わず開けておきます。
写真のように縫います。
表布には返し口はいりません。
縫い合わせた部分の、2つ角をカットしておきます。
縫い代を割っておきます。
アイロンを使うか、爪で擦って型をつけます。
返し口から表に返し、形を整えたら返し口を縫い閉じます。
裏(中袋)は目立たない部分なので、すくい閉じしなくてもいいです。
中袋は表に入れておきます。
紐通し口の部分の上下2か所(1.5cmの部分)を縫います。
2枚とも縫っておきます。
紐通し口から、紐を通します。
紐通しがない場合、ヘアピンでも代用できます。
通したら結んでおきます。
先程入れた反対側から、紐を通して結んだら出来上がりです!
両側から引っ張れば絞れるため、扱いやすい巾着です。
がま口ポーチも人気のポーチのひとつですよね。
がま口金具を買うと、説明書が付いたものも多いです。
大抵のがま口は、挟んで金具をペンチで閉める物が大半ですが、少しコツがあり初心者には難しいので、今回は縫い付けるタイプの金具を使用します。
※サイズ:9×2.5×11.5cmのものを作る場合
<材料>
表は切り返しをつけていきます。
縫い代は1cm足してカットしていきます。
表の切り返し部分を縫い繋いで、縫い代を割っておきます。
切り返し部分に飾りのレースを付けると、雰囲気もガラッと変わります。
表は表、裏は裏で中表に重ねて縫っていきます。
写真のように、縫いどまりまでコの字に縫っていきます。
マチの部分を作ります。
角の部分を三角にして縫い代を割り、角の下の部分から2cmになる所に印を入れます。
表裏、二か所の角を縫っていきましょう。
縫った先をカットしておきます。
がま口を装着する、縫い代部分をアイロンで型をつけておきます。
表布は表にひっくり返して、裏布はそのままで。
表布の中に裏布を入れ込み、先程アイロンで型を付けた部分同士を手縫いですくい閉じていきます。
がま口を付けていきましょう。
縫い付けていくステッチ部分は表から見えるので、あえてカラフルな糸を使っていきます。
刺しゅう糸を3本取りしたもので、刺しゅう針を使います。
布に合わせてピンクにしました。
端から縫っていきます。
これを繰り返しクロスにして縫っていきます。
縫う際に、がま口の中に布がちゃんと入っているか確認しながら縫っていきましょう。
反対側も縫い付けたら出来上がりです。
お好みで、布を巻いたペンチで少し金具を閉めておくと、もっとしっかりしたものになりますよ。
口がばね口になっていて、出し入れしやすいポーチです。
長めに作ると、スマホやメガネを入れるのに最適なポーチになります。
口の部分以外の形を変えれば、また違ったポーチに変身します。
カン付きのばね口を使うと、取っ手が付けられますよ。
こちらも型紙を作っておきます。
直線が多いので簡単です。
中心の両サイド、1.5×3cmの「切り取り」と書いている所は、接着芯のみ切り取ります。
※サイズ:11×3.5×17.5cmのものを作る場合
<材料>
裏は型紙通りに印をつけておきます。
表の裏に、接着芯をアイロンで貼って、上下の縫い代部分に型を付けておきます。
裏布も上下の縫い代部分に同じくアイロンをします。
ばね口布に接着芯を貼ります。
両側の縫い代部分には貼りません。
その縫い代部分は3つ折りをしてアイロンをあてます。
ばね口布を半分に折り、縫い代部分に印をつけます。
その中心部分にも印をつけておきます。
表布にタグ、ワッペン、リボンを好みでつけておきます。
表布を中表にして、両側を縫います。
表に返して、両側を縫ったばね口布を取り付けていきます。
写真のように印をきっちり合わせておきます。
少し難しい所ですが、ここを正確にしておけば、仕上がりが綺麗になりますよ。
位置が合っているかどうか確認しながらゆっくりと縫っていきます。
印よりも2mm外側を縫いましょう。
裏布も両サイドを縫い、角の部分の指を指している所を基準にして三角に折り、マチ部分を作ります。
表布も同じ様に三角にマチ部分を準備しておき、このマチ部分の三角を表、裏と写真のように合わせてクリップで留めておきます。
マチ部分を重ねて縫い付けます。
三角の部分を邪魔な場合は、縫った部分から1cmぐらいの所をハサミで切ります。
表に返し、裏布はそのまま表布に入れて、一緒に形を整えます。
ばね口布を立ち上げて、裏布(中袋)の上側も型を付けた所で折っておきます。
中袋と、表布をきっちりマチ針で留めておきます。
縫いにくいので内側から縫います。
両側の高さをきちんと合わせて、ゆっくりと縫っていきましょう。
ばね口をつけていきます。
ばね口は2枚になっているため、ばね口布に入れていきます。
布の方が長いので、少しギャザーが入るようにばね口を入れ込み、金具の凸凹を合わせます。
最後に金具(カン)を穴に入れて、ペンチで下側を曲げて留めます。
カンに取っ手を付ければ出来上がりです♪
パカッと簡単に開け閉めが出来るので使いやすいですよ。
ころんとした形が可愛いマカロンポーチ。
小さくて無くしてしまいそうなアクセサリーやピルケースにおすすめです。
ファスナーも付いていて難しく思われるかもしれませんが、慣れてしまえば何個でも作れるポーチです。
プレゼントにも喜ばれることでしょう。
※サイズ:Ф4×2.5cmのものを作る場合
<材料>
Ф7cm、6cm、4cmを用意しておきます。
表側布と、裏側布、キルト芯はこの型紙を使ってカットしておきましょう。(4cmの型紙は後で使います)
マカロンの表側の部分を作ります。
2つ作ります。
裏側を作っていきます。
4cmの型紙を乗せて、表側と同じように縫い糸を引っ張って丸になったら、爪かアイロンで型を付けて型紙を取り出します。
そして、形を整えて玉留めをします。
同じく2つ作って表裏が揃いました。
ファスナーの部分を処理します。
ファスナーを裏側にしたら、留め金具から7mm辺りに印をつけます。
両側共に、13mm程度に切り揃えます。
表に返して、ファスナー端から3mmの所をぐし縫いをして、緩い程度に絞って玉留めします。
反対側も縫います。
表側のマカロンの横から糸を通します。
ファスナーに縫い付けていきましょう。
表に響かないようにすくっていきます。
1周縫い終えました。
糸を切らずに裏側に糸を通します。
同じ様に裏布をすくい閉じていきましょう。
1周縫い終えたら玉留めをして、際に針を通して真ん中辺りで糸を出し、引っ張って玉留めの部分の中に隠します。
反対側も同じように縫い付けます。
出来上がりです!
ストラップを付けて、バッグに掛けても便利です。
目を惹く可愛さですよね。
ポーチにも沢山のタイプがあるので、ハンドメイドすれば様々なカスタマイズをすることが出来ます。
本記事を参考に、自分だけの使い勝手の良いポーチ作りに挑戦してみませんか?
最終更新日 : 2023/12/20
公開日 : 2019/12/13