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ヒンメリの起源は、北欧の国フィンランドの伝統的な「ヨウル」の装飾品として知られています。
「ヨウル」とはクリスマスのことです。
元々は、12月下旬の冬至のお祭りとして、その年に収穫された藁で装飾品を作り、翌年の豊作を祈ったそう。
ヒンメリの語源はスウェーデン語の「himmel・天」と言う意味で、別名「光のモビール」と言われています。
吊るしてモビールとして、日本ではインテリアで使われることが多いです。
風になびくと、くるくると回転をしたり見ていても飽きないものです。
藁に糸を通し、多面体にして繋ぎ合わせていきます。
「ヒンメリランカ」とも呼ばれていて、ランカとはフィンランド語で「糸」と言う意味です。
八面体や十二面体であったり、立体的な形にして吊るすのがヒンメリです。
藁を使用しているので、とてもナチュラルでハンドメイドに向いています。
最近では、身近な所でもヒンメリのワークショップを開催しているお店や、ヒンメリ作家さんも多く見られます。
お子さんでも、説明さえ受ければ簡単に作れるのも、ヒンメリの魅力のひとつ。
親子でも気軽にヒンメリ作りを楽しむことができますよ。
伝統的なヒンメリは藁を使っています。
その中でも、ヒンメリにも気軽に使えるような、藁のストローが販売されています。
置いてあるお店もありますが、あまり見かけないので、ネットが一番手に入れやすいでしょう。
天然素材で、普通に飲料用として使えるストローです。
ハサミでも簡単に切れるので扱いやすいですが、割とデリケートなので、糸で結んでいく際に力を入れてしまうと、先が割れてしまうことが多々あります。
優しく気を付けて取り扱ってください。
価格:999円
材質:麦わら
内容量:100本
長さ:20cm
太さ:3~5mm
簡単に藁が手に入らない場合も多いため、最近ではプラスティックや紙製のストローを使う人も増えています。
100円均一でも、色々な種類が売ってあるので、カラフルなヒンメリも作ることが可能です。
真鍮を使うとしっかりとしたインテリアになります。
アクセサリービーズの丸パイプや、竹ビーズでアクセサリーにも使うこともあります。
ベースになる藁(ストロー)以外の物は下記の通りです。
ストローを採寸する際にペンで印をつけるので、素材に合わせたものを選びましょう。
慣れてしまえば、定規でサイズを図って、印なしで切っても構いません。
ストローをハサミで切る場合、先が飛んでしまうことがあるので、くず入れや箱を用意して、ストローを下向きにして切ると良いでしょう。
結構な勢いで飛ぶことがあるので、小さいお子様や、ペットが居るおうちでは特に気を付けてください。
テグスを使ったり、ビーズ用の透明ゴム、裁縫用の糸、刺しゅう糸、タコ糸など、色々な糸が使えます。
中でも個人的に一番使いやすいものを選ぶと良いでしょう。
筆者がヒンメリを作る場合、一番扱いやすく愛用しているのは刺しゅう糸です。
糸を使う時には、ストローに通しやすいよう針を使うのですが、刺しゅう糸を2本取りにして通していくと扱いやすいです。
刺しゅう糸の一番いい所は、結びやすいこと。
ただし、使用中に糸が絡まることもあるため注意が必要です。
テグスや透明ゴム、太めの糸は固いので、針などの道具が必要なく、簡単にストローに通すことができます。
テグスはまだ結びやすいのですが、慣れていないと滑りやすいです。
透明ゴムも太さによりますが、太いほど結び目が解けやすいのが難点。
しかし、これも好みなので、扱いやすいものを選んでください。
星の形を作る場合、糸ではなくワイヤーを使うこともあります。
柔らかめのワイヤーを使うと扱いやすいので、ヒンメリの種類に合わせて選ぶようにしてください。
長さが違うと分かりやすいので、上が長いタイプの八面体の作り方を解説していきます。
今回は、こちらのキットを使用してみました。
<材料>
この様に、針で藁ストローに糸を通していきます。
長い方の16cmの藁ストロー2本に糸を通し、その後に短い6cmのストローを通します。
最初に通した1本目の長いストローの糸の最後を、5cm程度残しておきます。
短い方の糸と、長い方の糸を結びます。
この時、力を入れ過ぎないようにしましょう。
次に、長い糸の方に短いストローを2本通します。
その後、指で示している所で結びます。
結ぶ際に弛まないようにします。
少しやりにくいですが、慣れれば簡単です。
結んだ後、また長い糸に短いストローを2本通して、角と結び繋げます。
再度、短いストローを2本通し結びます。
これで正三角形が3つできました。
次に、残りの長いストローを2本通して、正三角形の角に結びます。
最後に、短いストローを1本通します。
そして、最初の残してあった短い糸と、長い糸を結び繋げます。
このように立体的になります。
糸を切る方法と、そのまま長いストローに長い糸を通す方法がありますが、今回は糸を切っています。
そして、残りの糸で、ストローの二等辺三角形の角同士を結び繋げます。
これで完成です。
糸を切って透明のテグスを付けると、ぶら下げた時に糸が見えにくい仕上がりになります。
短い糸の方だけを切り、通した残りの糸をそのまま使っても構いません。
糸の結び目が解けたりすることがあるので、木工用ボンドで留めておきましょう。
その際は、乾くまで触らないようにしてください。
今回は白の糸を使用しましたが、上記の様に赤などの色付きの糸を使用しても、角から色が見えて可愛いですよ。
正八面体のヒンメリも、上が長いタイプの八面体と作り方は同じです。
色々な大きさや形で組み合わせると、素敵なインテリアになります。
エアプランツだけでなく、中にドライフラワーや、プリザーブトフラワーを入れても可愛いですね。
同じ長さのストローを、12本用意します。
作り方は、上が長いタイプの八面体と同じです。
今回は、正三角形を5つ作っていきます。
最後に1本を通して、最初に残しておいた糸と結び繋げて反対側の角も結べば、正八角形のヒンメリの完成です。
長さを変えた八面体を組み合わせて吊り下げると、より可愛いですよね。
自分の好きなように組み合わせて作れるのも、ヒンメリの醍醐味です。
黒のストローで、大きさを変えて正八角形を中に入れ込んでも面白いオーナメントになりますよ。
風が吹いたり、近くで歩いたりすると、ゆらゆらとそれぞれが動くので、ヒンメリは楽しいインテリアでもあります。
星型のヒンメリも、インテリアのアクセントになるオーナメントなので、作り方を覚えておいて欲しいもののひとつです。
半立体的なペンタグラム(五芒星)の星型にトライしてみましょう。
今回は組みやすいように、プラスティックのストローとワイヤーを使っていきます。
ワイヤーの目安は、手で簡単に曲げられる細さです。
<材料>
ストローを並べてみました。
これで組み方が少し想像出来るかと思います。
長いストローの真ん中が来るように短いストロー2本を両隣に通し、二等辺三角形になるように上でワイヤーを2回ほどねじって留めます。
ねじったワイヤーを、短いストローに通して長いストローのサイドに出していきます。
双方のワイヤーに、短いストローを通してねじります。
これで、ひし形が1つ出来ました。
左のワイヤーを、下の短いストローに通して左側に出しておきます。
右のワイヤーに、短いストロー、長いストローの順に通し、ワイヤーをねじって留めます。
右側のワイヤーに短いストローを2本通して、指で示している場所にねじって留めます。
ここでワイヤーを少し長めに切って、切り口をストローに隠し入れます。
新たにワイヤーを足すために、繋げていったストローに通して、写真の場所に長いストローと短いストローをねじって留めます。
長いストローの左側にワイヤーを通して、写真の上側に2本、短いストローを通してねじり留めます。
これで、ひし形状態の物が3つ出来ました。
残り2つ分も同じように、二等辺三角形をひし形に繋ぎ合わせていきましょう。
最後の部分です。
右側のワイヤーを上の角に通して持って行き、左側のワイヤーに短いストローを通し、一番上の角にねじって留めます。
切ったワイヤーをストローの中に入れ込めば、星型ヒンメリの完成です。
このように立体的になっています。
壁に飾るとインパクトがありますね。
カードや写真を挟んで飾っても、何個か星形を作って並べても可愛いです。
小さめに作って、クリスマスツリーのオーナメントに使うのもおすすめ。
藁を使う場合は、ワイヤーよりは糸の方が壊れにくいです。
ヒンメリは様々な形や組み合わせで、インテリアを楽しむことができる装飾品です。
ここでは、参考にしてみたくなるヒンメリのインテリアを紹介していきます。
モビールはヒンメリの基本です。
色や組み合わせで、ここまで雰囲気が変わります。
ポップでカラフルに仕上げれば、子ども部屋にもピッタリですよね。
ヒンメリだけではなく、タッセルやビーズ、羊毛フェルトのボールも一緒に装飾していくと、よりオリジナリティーが増します。
ヒンメリと言えば、ヨウル(クリスマス)なので、三角を繋ぎ合わせたツリーと雪の結晶は、とても雰囲気が出ますよね。
八面体を繋げてリースにしたヒンメリに、フラワーアレンジをしたものは、目を惹くほどゴージャスにもなります。
ボリュームがあるため、玄関のように人目に付く場所に飾れば存在感があります。
壁に掛けるだけではなく、半立体的なヒンメリにして置いて飾っても素敵ですね。
華やかになるので、お家だけではなく、ウェディングの飾りにも使えます。
ヒンメリは、照明とも相性が良いです。
電球とヒンメリを合わせて、オリジナルのライトを作ってみてはいかがでしょうか。
100円均一の電池式の小さいライトも、実はかなり使えるアイテムです。
八面体のヒンメリと組み合わせると、とても雰囲気が出て可愛くなります。
手作りもしやすい上に、色々な所で使えるので、ハロウィンやクリスマスのインテリアにも使えることでしょう。
今回はヒンメリの作り方や、インテリアの活用法をご紹介しました。
慣れてしまえば数分で作れるものなので、隙間時間にハンドメイドを楽しめます。
伝統的なヒンメリを作って、北欧インテリアをお部屋に取り入れてみてください。
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最終更新日 : 2020/09/17
公開日 : 2019/09/17