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シュシュはドーナツ型の髪を束ねるヘアアクセサリーです。
フランス語(chouchou)で、「可愛い」「お気に入り」などの意味があります。
ヘアアクセサリーとしてだけではなく、髪を束ねずとも手首に着ければアクセサリーにもなるため、装飾がついているものが多いかと思います。
そのため、自分で作るのは難しいと思われるかもしれません。
しかし、基本的なシュシュの作り方さえ覚えてしまえば、様々なアレンジが出来て、自分だけのオリジナルシュシュを作ることができます。
シュシュを作る際に、必要な物を紹介します。
最低限は上記の物があればノーマルタイプのシュシュが作れます。
しっかりしたものを作りたい場合や、時短を考えている場合はミシンで仕上げていきます。
その場合は、布とミシンに合ったミシン糸とミシン針を選んで使用してください。
なお、ミシンがなくて作れない…と言うことはありません。
小学校の家庭科で習った縫い方で、手縫いでも簡単に作れます。
布のシュシュの場合、色々な生地の中から選んでいきます。
本記事では、コットン100%の生地を多く使用しています。
その場合、洗濯ネットに入れて洗濯機でも気にせず洗うことができます。
厚手のデニムも使えますが、生地が固い場合は作業しにくいことがあるためコツが必要です。
また、サテンを使えばゴージャスな仕上がりに。
フリースやスウェードを使うと、秋冬にはピッタリの温かみのあるものになります。
このように、着ける季節や好みで選んでみてください。
何を選んでいいか分からないという初心者さんには、以下のようなキットになっている商品もありおすすめです。
価格:880円(税込)
セット内容:作り方レシピ、ヘアゴム、オーガンジーテープ、細ランダム染めテープ、スラブヤーン
価格:923円(税込)
セット内容:スイートローズプレート(M)、生地、レース、ビーズ、丸ゴム(シュシュ2つ分材料)、作り方説明書
ここからは、一般的な種類のシュシュの作り方を解説していきます。
布の長さでくしゅくしゅの度合いも変わってきます。
子ども用の場合は、ゴムの長さと布の長さで調節してください。
まずはじめに、下記の材料を採寸、カットしておきます。
<材料>
50×12cmの布を表を中(中表)にして、縫い代を1cmで右の端同士を縫い合わせます。
手縫いの場合、波縫いよりは、本返し縫いか半返し縫いの方がしっかりと仕上がります。(分かりやすく、色が付いた糸を使用しています)
上記の写真のように、縫い代を割って癖をつけておきます。
アイロンでも、爪で擦っても構いません。
筒状になっている布を、上記の写真のように上の布の部分だけを内側に入れ込んでいきます。
丸めながらでも、畳んでもどちらでも構いません。
なるべく縫いやすいように、細めに入れ込みましょう。
下側の布は、そのままにしておきます。
そして、残しておいた下側の布を縫っていきます。
下の布を半分にして、端同士を合わせ、1cmの所を真っすぐ縫っていきましょう。
中に折りたたんだ布を、一緒に縫わないように縫っていきます。
端の方まで縫い進めたら、畳んでおいた中の布をゆっくり少しずつ引き出していきます。
反対の手で縫っている布側を持ちながら引き出すと、スムーズに作業が出来ます。
そして、引き出した布の端を、また続けて縫い、引き出すことを繰り返しましょう。
縫い代を割った部分も、上下揃えて縫っていくと綺麗に仕上がります。
残り4㎝ほどまでになったら、縫うのをやめます。
1周縫って、返し口(ゴム通し口)が出来ました。
返し口から、中の布を引き出します。
布の表側になった状態で、輪が出来ました。
返し口から、ゴムを通していきます。
紐通しを使うか、ない場合はおうちにあるヘアピンでも代用出来ます。
左側からゴムを入れているところです(どちらからでも構いません)。
ゴムを入れる際に、ゴムの端はしっかり持っておきましょう。
油断をして離してしまうと輪の中に入り込んでしまうので、注意が必要です。
ゴムが出てきたら、ほどけないように止め結びか、本結びをしておきます。
返し口を縫い閉じて完成です!
シュシュの作り方の応用編として、レースを入れたシュシュの作り方を解説していきます。
基本形のシュシュでも充分可愛いのですが、装飾が増えると豪華な印象になります。
少し手を加えるだけで、簡単に作ることが出来ます。
<材料>
基本のシュシュと同じ、50×12cmの布を用意します。
今回は、2cm幅のレースを使用しています。
慣れない間は、レースの幅を少し広いものにすると縫いやすいです。
レースも布と同じ長さの、50cmに切っておきましょう。
今回は、ミシンでの縫い方を解説していきます。
レースを縫い付ける場合は、ミシンの方がしっかり仕上がるためおすすめ。
手縫いの場合は、本返し縫いをしましょう。
布の表側の端に、レースを上記の写真のように5mmくらいの縫い代で縫い付けていきます。
あとは手縫いの場合と途中まで同じようにして作っていきます。
上記の写真は、縫い始める部分です。
手縫いの場合と同じく、1㎝の縫い代で真っ直ぐ縫い進めましょう。
慣れてくれば、5~8mm程度の縫い代でも構いません。
中の折りたたんだ布を縫わないように気を付けて、中の布に届く手前でミシンを止めます。
手縫いの場合と同じ手順で、左手で外側の布を持ち、右手でゆっくりと中の布を引き出します。
ミシンの場合も、途中にある縫い代を割った部分は上下合わせて縫っていきます。
先にレースを縫ってあるので、基本的なシュシュの作り方と同じように縫い進めます。
ただし、レースの幅が細い場合、縫い代を狭くするなど、工夫が必要です。
シュシュは、このようにペット用のアクセサリーにも応用することが出来ます。
首に着ける場合は、ペットの首周りのサイズを測り、首のサイズに余裕を持たせた長さを中のゴムの長さにします。
布の長さは、ゴムの長さの倍以上が綺麗に仕上がる目安です。
布が長くなればなるほど、くしゅくしゅ感が増しますが、ペット用であれば控えめをおすすめします。
ペットの中には、シュシュを遊び道具にしてしまう子もいるので、飼い主の目の届くところで、注意をしながら着用することが必要です。
垂れ耳の犬やウサギには、ヘアバンドとしてご飯を与える際に耳の汚れ防止にもなりますよ。
ぜひ世界でひとつしかない、ペットとお揃いのシュシュを作ってみてください。
うさ耳シュシュは、母娘でお揃いにして着けるのにピッタリなシュシュです。
こちらのシュシュは、基本形のシュシュにうさ耳の部分を作って結ぶだけで仕上がります。
まずはうさ耳の部分を作っていきましょう。
上記の様な形を2枚、カットしておきます。
結びやすいように、真ん中の部分は細くしてあります。
こちらは大人サイズのうさ耳ですが、長さも好みで作っていきましょう。
このうさ耳部分は、仕上がりは全長約23cmで、結ぶと15cm程度になります。
型紙を作っておくと便利ですよ。
2枚の布を中表に重ね、布がずれやすいのでマチ針で留めます。
返しやすい部分に返し口を作り、ひっくり返してアイロンを掛けます。
返し口を縫い閉じれば、うさ耳の部分の完成です。
下側のうさ耳の様に、長くても違った印象になります。
作っておいた基本系のシュシュにうさ耳を通し、結べば完成です!
シュシュとうさ耳の布の色を変えて結んでも、可愛く仕上がりますよ。
子ども用のシュシュの布の長さは、35×8cmにしています。
ゴムの長さは15~17cmで作り方は全く同じです。
赤ちゃんに作る場合は、ガーゼ生地を使うと肌触りも優しく仕上がります。
こちらのシュシュは、スカーフを使用したシュシュです。
うさ耳シュシュと同じ工程で作ることが出来ます。
リボン部分が長いので、ロングヘアーに少し高さのあるポニーテールにして着けると、おしゃれで大人っぽい素敵なスタイルに。
短めなリボンの場合は、低い位置に着けるとエレガントで落ち着いた印象になります。
余っている布があるけれど、長さが足りないといった時に使えるのが、パッチワークシュシュです。
このように、色々な生地を同じ幅で縫合わせて、全長を基本系のシュシュと同じ長さまで繋げて作るだけで可愛いシュシュになります。
余り布が沢山ある場合、消費も出来るため、一石二鳥なシュシュと言えるでしょう。
シュシュは、布だけではなく、毛糸やビーズを編んでいく方法もあります。
ふわふわな毛糸であれば秋冬に、レース編みの毛糸であれば春夏に着けるとピッタリです。
このようににレースやモチーフを付けると、更にガーリーになります。
編み方は、輪になっているヘアゴムにかぎ針で編みこんでいきます。
その際に、ビーズを通しながら編んでいくとゴージャスなものに仕上がります。
編むシュシュにもキットが販売されているので、紹介します。
こちらのキットは、編み糸、ゴム、かぎ針1本がセットになっています。
作り方の動画のQRコード付きの説明書もついていて、かぎ針初心者さんでも簡単に試せるので、おすすめですよ!
価格:874円(税込)
種類展開:6種類
キット内容:毛糸コットン・ニィート(S)2玉、ハマナカかぎ針6号1本、ヘアゴム3本
Amietという糸で作る、ビーズシュシュです。
糸とビーズ、ゴムがセットになっています。
ビーズも種類が多いと揃えるのも大変なので、キットになっていると気軽に試せますよ。(別途ペンチとニッパーが必要になります。)
価格:874円(税込)
セット内容:Amiet(アミエット)、ビーズ、金具、ヘアゴム、説明書
まだまだ、シュシュには奥の深さがあります。
何度か作ってみると、「次はこれを着けてみよう!」「生地の素材を変えて、幅も変えてみよう!」という気持ちになってくるかもしれません。
暑い夏の季節だけではなく、素材を変えることで、冬のファッションにも華を添えてくれるアクセサリーのひとつでもあります。
そして何よりも、自分で作ることによって、どこにもないオリジナルのシュシュが作れることが一番の魅力ではないでしょうか。
ぜひ、本記事を参考に、自分だけのシュシュを作ってみてください。
最終更新日 : 2022/04/18
公開日 : 2019/08/08