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御朱印には古い歴史がありますが、現在は僧侶や宮司が寺社名や参拝日を墨書きし、朱印を押したもののことを指します。
神社仏閣を参拝した人に対して書かれ、その御朱印はご本尊様や神様の分身ともされています。
今や神社でもお寺でもいただくことのできる御朱印。
始まりは諸説ありますが、神仏習合だった時代に、寺社で納経をした人へ授与されていたという説が有力とされています。
江戸時代中期から明治初期には、現代のように御布施・初穂料を納めることで朱印がもらえるようになっていきました。
現在でも納経をした方にのみ御朱印を授与する寺院もあります。
御朱印を押してもらう専用の帳面が御朱印帳、朱印帳と呼ばれるものです。
こちらは寺社オリジナルのものから、仏具店、書店、雑貨屋さんで手に入れられるものまであります。
寺社オリジナルの御朱印帳は、その寺社に由来するものが描かれていることが多く、御朱印帳を集めている人もいます。
御朱印帳は蛇腹のようになっている折り本形式と綴じ本式があり、折り本式が主流となっています。
また、折り本式の御朱印帳は二つ折りの紙を裏表で交互に貼り合わせる折帖二枚重ねという形式で、両面に御朱印を書いていただけます。
ここで、筆者が持っている寺社オリジナルの御朱印帳を一部ご紹介します。
まずは第62回式年遷宮の際に限定で生産された伊勢神宮の御朱印帳です。
こちらは筆者の記念すべき1冊目の御朱印帳。
出会った瞬間に、この御朱印帳とともに御朱印集めをしてみようと思った1冊です。
小野小町ゆかりのお寺、京都にある随心院のオリジナル御朱印帳です。
御朱印帳は神社と寺院で分けた方がよく(混ざっていると御朱印をいただけないことも)、こちらは寺院用の1冊目として使用していました。
小野小町ゆかりのお寺ということで、表紙裏には小野小町の読んだ句がプリントされています。
こちらは島根県にある八重垣神社のオリジナル御朱帳です。
八重垣神社は八岐大蛇退治で名高いスサノヲノミコトと、国の乙女の花と歌われた櫛名田比売命(クシナダヒメ)の夫婦が祭神の神社。
恋愛成就の大神として知られる縁結びのスポットとしても有名です。
境内には夫婦椿が植わっていて、御朱印帳はその椿をモチーフにしています。
シンプルだけど上品さのある御朱印帳でとても可愛らしいですよ。
初めて御朱印をいただくとき、どこでもらうのか、どのタイミングでもらうのかなどがわからないと不安ですよね。
ここでは、御朱印をいただく手順についてご紹介します。
以上が御朱印をいただく際の主な流れです。
御布施・初穂料は300円 or 500円のところが多いですが、明記されていない場合や「お気持ちで…」と言われるところもあります。
明記されていないときには「おいくらですか?」ではなく、「おいくらお納めすれば良いですか?」と聞くのがいいでしょう。
御朱印はお金を払って「買う」ものではなく、お参りしてご本尊やご神体と結んだご縁を「納める」ためにあるという意識を忘れずに。
「お気持ちで…」と言われたときには、一般的にお納めする300円 or 500円を参考にして自分の気持ちともにお納めしましょう。
御朱印をいただくに限らずですが、寺社へ参る際には小銭を用意しておきましょう。
寺社ではお賽銭やおみくじのように、小銭を必要とする場面が多くあります。
御朱印をいただく際も「お釣りを出さないようにするのが基本」と言われています。
前述しましたが、御朱印は「買う」ものではなく「納めて」いただくものということを忘れないでくださいね。
有名な寺社では「5,000円や10,000円札での支払いはご遠慮ください」と張り紙がされている場合もあります。
寺社巡り用の小銭入れを用意して、普段から100円玉ができたらその小銭入れに貯めておくと良いですよ。
御朱印は参拝をした証として、お参りしてご本尊やご神体と結んだご縁の証としていただくもの。
必ず参拝をしてから御朱印をいただきましょう。
間違っても「御朱印を集める」だけが目的になって、参拝もせずに御朱印をいただくということは辞めるようにしてください。
そういった御朱印だけをもらって去っていく人々を見て、御朱印の授与をやめてしまった寺社も少なくないのです。
御朱印の本来の意味を忘れずに、マナーを守って御朱印集めを楽しみましょう。
ただ、人が多く訪れる有名な寺社や、紅葉や初詣のように混雑する時期には、参拝前に御朱印帳を預けるように促される場合もあります。
その場合は寺社の指示に従い、御朱印帳を預けて番号札をいただき、参拝をしてから受け取りにいってくださいね。
御朱印は手書きで1枚1枚書いていただくものなので、書き手さんによってその印象は変わります。
「ネットやSNSで見たように書いて欲しい」と要求するのはご法度です。
手書きで心を込めて書いていただける世界で1枚の御朱印なのですから、どんな御朱印をいただけるのかワクワクしながら待ちましょう。
寺社によっては期間限定の御朱印が用意されているときもあります。
いつもの御朱印とは異なる特別な御朱印ということで、どうしても欲しいという人が出てくることもあります。
そのような気持ちを利用して、限定の御朱印を転売している人がオークションサイトでたまに見受けられます。
しかし、御朱印をいただく意味を今一度考えてみてください。
御朱印はお金を払って「買う」ものではなく、お参りしてご本尊やご神体と結んだご縁を「納める」ためにあります。
転売をすることはもちろん、転売されているものを購入するのもマナー違反です。
これらが原因で御朱印の授与をやめてしまう寺社もあるので、その一因とならぬように御朱印めぐりを楽しんでくださいね。
「うっかり御朱印帳を持ってくるのを忘れてしまった」
「偶然旅先で寺社を訪れる機会があったけど、手元に御朱印帳がない…」
というようなこともありますよね。
御朱印は御朱印帳にしか貰えないのかというと、そうではありません。
こういった場合には御朱印帳を忘れてしまった旨を伝えると、多くの寺社では半紙に書いた御朱印をいただけます。
いただいた半紙は自宅に帰ってから御朱印帳に貼ったり、ファイルに入れたりと各々の方法で保管をすれば大丈夫です。
寺社によっては、すでに御朱印が書かれた半紙のみ用意されているところもあるので、その際も同様に保管すれば問題ありません。
寺社オリジナルで販売されている可愛い御朱印帳をご紹介します。
その寺社へ足を運んだら「ぜひ手に入れたい」と思うこと間違いなしのラインナップです。
渋谷氷川神社の御朱印帳はピンクと緑の2色展開。
2冊を繋げると「結」という文字になるデザインが可愛らしい1冊です。
1冊を開いても「結」という文字になりますが、せっかくならばカップルやご夫婦で合わせて使っても素敵ですよね。
ピンク色で可愛らしく、十二単を着た後ろ姿がなんとも和を感じせてくれる1冊です。
子安神社は通常の御朱印が4種類あり、和歌の書かれた御朱印もあります。
千葉神社の御朱印帳は鮮やかなブルーに天の川がきらめくデザインです。
可愛いというより綺麗め系のデザインですが、青系が好きな方にはおすすめの御朱印帳ですよ。
愛知県にある市原稲荷神社の御朱印帳は、なんと表紙が木製となっています。
木のぬくもりを感じられ、鳥居と文字のフォントのバランスも可愛らしいですよね。
淡いピンクの装丁に組紐の文様があしらわれているのは、市比賣神社の御朱印帳。
カラフルな色合いと、動きのある組紐がとても可愛らしい1冊です。
御朱印や御朱印帳について、また御朱印をいただく際のマナーなどをご紹介してきました。
御朱印をいただく本来の意味を知っておくことやマナーはとても大切ですが、御朱印集めは気軽に始めることができます。
神社仏閣の建物を見るのが好きな方や、よく旅行をする方で何か趣味を始めてみたい人に、御朱印集めはもってこいの趣味と言えます。
特に旅好きの方などは、旅先でその土地の神様にご挨拶をして御朱印をいただいてから旅の行程をスタートさせるというのもおすすめですよ。
これから御朱印集めを始める方は、神仏への感謝とともに、世界に1枚の御朱印をお気に入りの御朱印帳に集めていってみてくださいね。
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公開日 : 2018/12/18