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敏感肌とは、肌のバリア機能が何らかの要因によって乱れている状態のことです。
肌のバリア機能が乱れる要因には、花粉や紫外線などの外的刺激、ストレスやホルモンバランスの乱れなどの内的刺激があります。
刺激によってバリア機能が乱れ、刺激に対してさらに弱くなるという悪循環を引き起こしてしまいます。
敏感肌の方は、以下のようなお悩みを抱えているのではないでしょうか。
いずれも肌のバリア機能が乱れていることが根本的な要因なので、正しくケアしてバリア機能を正常に戻すことで症状が改善されます。
ただし、肌トラブルが強く出ている場合には皮膚科を受診し、一度治療してからセルフケアに切り替えるのがおすすめです。
続いては、敏感肌の方に最適な化粧水を選ぶ上で見るべきポイントをご紹介します。
それぞれのポイントについて詳しく解説していきます。
敏感肌の方が化粧水の成分を見る上で着目するべきポイントが2つあります。
敏感肌の方はバリア機能が乱れているため、肌タイプにかかわらず水分が蒸発しやすい傾向にあります。
乾燥は肌トラブルやひりひり感の原因になってしまうので、化粧水で水分を補うことが重要です。
化粧水によく使用される保湿成分としては、ヒアルロン酸やコラーゲン、セラミドなどが挙げられます。
もともと肌に備わっている成分であれば、敏感肌の方でも安心して使用できるでしょう。
保湿成分は浸透性も重要なポイントです。
できるだけ角質層の奥まで浸透しやすいものを選びましょう。
必要な成分を補うだけでなく、肌に合わない成分を避けることも大切です。
敏感肌の方は、着色料やアルコール、界面活性剤などが合わない場合があります。
化粧水に合わない成分が入っていないかどうかも確かめてくださいね。
「肌に合うかどうかが不安」という方は、パッチテストやテスターがあれば試してから購入すると良いでしょう。
「成分を見てもよく分からない」という方は、「低刺激」と表示のある化粧水を選ぶのがおすすめです。
低刺激のもの以外にも、「敏感肌向け」「パッチテスト済み」「アレルギーテスト済み」などの表示があるものは、表示がないものと比べて敏感肌の方にも使いやすくなっています。
ただし、すべての敏感肌の方にとって最適な商品というわけではないため注意してください。
筆者自身、敏感肌向けに作られた商品が肌に合わなかった経験があります。
「敏感肌向けだから安心!」とすぐに購入するのではなく、テスターで一度試してから検討することをおすすめします。
敏感肌は大きく3つのタイプに分かれます。
乾燥しやすいという特徴は共通しているのですが、細かな肌の状態がタイプによって異なります。
乾燥性敏感肌の方は、乾燥により肌がカサついたり、皮がむけて炎症が起こったりしてしまっているタイプです。
「肌にハリがなくなってきた」というお悩みも、乾燥性敏感肌の方に多いのではないでしょうか。
乾燥性敏感肌タイプの方は、セラミドなどの保湿成分が配合された化粧水を選ぶことをおすすめします。
保湿力の高い化粧水で水分を補ってあげることで、肌荒れしにくい状態へと導いてあげましょう。
脂性敏感肌の方は、肌内部の乾燥を補うために、皮脂が必要以上に出てしまうタイプです。
油分が多いため毛穴がつまりやすく、ニキビなどでお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
脂性敏感肌タイプの方は、保湿力と殺菌効果の両方を兼ね備えた化粧水がおすすめです。
保湿成分で肌内部に水分を補い、殺菌成分でニキビの原因菌が増えないようケアしていきましょう。
ただし、保湿成分が高い化粧水の中には、油分が含まれているものもあるため注意が必要です。
脂性敏感肌の方は油分が過剰になっているので、油分が豊富な化粧水を使用すると状態が悪化してしまうこともあります。
そのため、オイルカット、オイルフリーなどの表記がある化粧水が安心です。
ゆらぎ敏感肌の方は、季節の変わり目やホルモンバランスの変化など、時期によって肌の状態が不安定になるタイプです。
生理前後に肌荒れが起こったり、普段使っている化粧水で刺激を感じてしまったりするなどのお悩みを抱えている方が多いようです。
ゆらぎ敏感肌タイプの方は、低刺激で保湿力の高い化粧水を選ぶと良いでしょう。
保湿成分については、季節の変わり目に肌荒れを起こしやすい方はヒアルロン酸、ホルモンバランスの影響を受けやすい方はセラミドがおすすめです。
肌タイプの違いによって化粧水を使い分けながら、さらに今ある肌のお悩み解決に最適な成分を取り入れられると良いですね。
以下に代表的なお肌のお悩みと、お悩み解決に最適な成分をピックアップしました。
一般的に上記のようなお悩み解決成分が含まれていると価格は上がる傾向にありますが、予算に余裕があればぜひ取り入れたい成分です。
化粧水は毎日使うものなので、好みの使用感に合っているかどうかも重要です。
テクスチャや容器を持った時の使い心地、香りなどにも着目して選んでみましょう。
使っていて気持ちの良い化粧水が見つかると、日々のスキンケアが楽しみになりますよ。
ここからは、敏感肌の方におすすめの化粧水を厳選して紹介します。
ドラッグストアで購入できるプチプラから、高級感のあるデパコスまで幅広くピックアップしました。
これから化粧水選びをする方はぜひ参考にしてください。
水分が不足してバリア機能が低下した肌に、水分を補給して保持してくれる化粧水です。
浸透力に優れた処方になっていて、重ねづけすることで角質層が水分で満たされます。
さっぱりした使用感も特徴で、重ねてつけてもべたつきません。
たっぷり使える大容量なのも嬉しいポイントです。
界面活性剤フリーで低刺激性なので、敏感肌の方にぴったりです。
オイルフリーで脂性敏感肌の方でも使用することができます。
価格:715円(税込)
内容量:500mL
岩手県釜石の天然水を使用した化粧水です。
パラベンやアルコールなどの原料を含まず、低刺激性の処方になっています。
アレルギーテスト済みなのでデリケートな肌にも安心して使用できます。(ただし、すべての方にアレルギーが起こらないわけではありません)
価格:1,190円(税込)
内容量:400mL
※無印良品 化粧水の関連記事: 今すぐ使いたい!無印良品の化粧水の種類や成分を紹介♪
不純物を限りなく取り除いた高精製のワセリンと、肌トラブルの予防に効果的な2種類の有効成分を配合した薬用化粧水です。
角層の奥深くまで化粧水が浸透することで、やわらかくなめらかな肌へと導きます。
アルコールやパラベンなどの成分を含まない低刺激処方なので、敏感肌の方でも安心して使用可能です。
テクスチャもしっとりタイプととてもしっとりタイプの2種類から選べるので、季節や好みの使用感に合わせて購入できますよ。
価格:1,650円(税込)
内容量:180mL
キュレルの化粧水は、肌が潤いを保つために欠かせない成分である「セラミド」のはたらきを守ることで肌に潤いを与える化粧水です。
有効成分として炎症を抑えるアラントインも含まれていて、ニキビなどの肌荒れを防ぎます。
アルコールが含まれておらず、パッチテストやアレルギーテストも行っているので、敏感肌の方でも安心して使えます。(ただし、すべての方が使用できるわけではありません)
使用感は「とてもしっとり」のほかに、「ややしっとり」と「しっとり」の全3種類から選べます。
乾燥が特に気になる方には、とてもしっとりタイプがおすすめです。
価格:1,980円(税込)
内容量:150mL
※キュレルの関連記事: キュレルで乾燥・敏感肌も怖くない!化粧水や乳液など人気アイテムを解説
ミノンは敏感肌のタイプ別にラインナップが用意されていて、モイストチャージローションは特に乾燥性敏感肌の方に最適です。
ローションが角質層をやわらかくして、肌に潤いを蓄えるベースを整えてくれます。
使用感はしっとりタイプともっとしっとりタイプの2種類。
しっとりタイプは、うるおいは欲しいけれど、べたつき感のある化粧水が苦手という方におすすめしたい商品です。
もっとしっとりタイプは少しとろみのある使用感ながら、しっかりと角質層まで浸透してくれます。
価格:1,891円(税込)
内容量:150mL
※ミノンの関連記事: 【やさしく肌を守る低刺激処方】ミノン(MINON)のおすすめ商品16選!
アットコスメのベストコスメアワード2020、化粧水部門で1位を受賞した商品。
トラネキサム酸やグリチルリチン酸ジカリウムなどの抗炎症成分を配合した薬用化粧水です。
肌表面に潤いの層を作ることで、肌の乾燥状態に応じて水分を与えるとともに、水分を外に逃さないようにしてくれます。
肌が水分で満たされた状態を持続させられるので、ぷるぷるとしたみずみずしい肌が手に入りますよ。
アルコール無添加なので、敏感肌の方でも安心して使用することができます。
価格:4,400円(税込)
内容量:200mL
※IPSAの関連記事: 「イプサ(IPSA)」のおすすめ商品まとめ!機能性の高いスキンケアアイテムが話題
肌が潤いを保つ上で必要な「セラミド」に類似した成分を配合。
潤い成分が角質層のすみずみまで浸透します。
保湿成分を豊富に含みながら、ベタつかないのも特徴です。
アルコールフリーの低刺激性なので、敏感肌でも安心して使えますよ。
価格:6,050円(税込)
内容量:360mL
※アクセーヌの関連記事: 【薬剤師が解説】アクセーヌなら敏感肌やトラブル肌でも安心!特徴とおすすめスキンケアを紹介
アルビオン独自の美容成分である「ミュラ」を豊富に含んだ化粧水です。
白神産の厳選植物5種類を純白麹「しらかみ」で発酵させた成分で、潤いだけでなくハリやツヤ、なめらかさなどをもたらします。
美容成分を濃縮した化粧水が、肌に引き込まれるように浸透。
香りも良いので、スキンケアをしながらリラックス効果も感じられます。
価格:7,700円(税込)
内容量:80mL
※アルビオンの関連記事: 「ALBION(アルビオン)」が凄い!人気のスキコンからエクサージュまで、シンプルかつユニークな優秀アイテムを紹介
「ピテラ」という特別な酵母の株を発酵させた天然由来成分を90%以上配合した化粧水です。
ピテラには人の肌がもともと持っている天然保湿因子(NMF)が含まれているので、肌馴染みがよく浸透しやすいのが特徴です。
ビタミンやミネラル、アミノ酸など50種類以上の微量栄養素を配合していて、肌本来の機能を整えます。
肌荒れを防ぎ、潤いたっぷりのクリアな肌へと導いてくれますよ。
価格:9,350~24,200円(税込)
内容量:75mL、160mL、200mL
生命感あふれるハリ肌を目指せる化粧水です。
POLAオリジナルの保湿成分が複数配合されていて、とろみのあるローションのカプセル内に閉じ込められています。
肌につけるとカプセルから保湿成分が外に出て、水分の層と油分の層を整えます。
シプレフローラルをベースとした香りで、日々のお手入れ時間が自分を愛しむ時間になることでしょう。
価格:22,000円(税込)
内容量:120mL
敏感肌用化粧水を使ってケアすること以外にも、肌の状態を整えるために重要な習慣があります。
ここでは、スキンケア編と生活編に分けてご紹介します。
心当たりのある方は、ぜひこの機会に習慣を見直してみてくださいね。
スキンケアで重要なポイントは2つです。
化粧水をつける際、コットンを使う方もいらっしゃるでしょう。
コットンで化粧水をつけるときにこすってしまうと、肌にダメージが加わってしまいます。
優しくなでるようにしてつけるか、手で直接つけるようにしましょう。
また、化粧水をつけた後は乳液やクリームをぬることもお忘れなく。
化粧水は肌に水分を補充してくれますが、補充した水分は時間が経つと蒸発してしまいます。
乳液やクリームなどの油分で肌表面にふたをすることで、補充した潤いをしっかりと保持できるのです。
敏感肌の方が気をつけるべき日々の生活習慣が2つあります。
細胞は日々食べるものから作られていて、顔の細胞も例外ではありません。
元気な肌に必要な栄養素が不足すると、肌にハリやツヤがなくなり、肌荒れしやすい状態になってしまいます。
食事で栄養バランスを整えることも重要ですが、どうしても難しい場合はサプリメントで補うなど工夫するようにしましょう。
また、質の良い睡眠は食事と同じくらい重要な要素です。
寝ている間に肌の生まれ変わりが起こるため、肌の調子を維持するためには規則正しい生活が不可欠。
日中に適度な運動を取り入れたり、寝る直前にはスマホの画面などブルーライトを浴びないようにしたりするなどを心がけてみてください。
今回は、敏感肌の方におすすめの化粧水をご紹介しました。
一口に敏感肌といっても3つのタイプに分かれていて、自分の肌タイプに合った成分の化粧水を使用することが大切です。
一般的に敏感肌用として販売されている商品であっても、必ずしも自分の肌に合うとは限りません。
できるだけテスターなどで試してから購入することをおすすめします。
本記事の内容を参考にしながら、ぜひ自分にぴったりの化粧水を見つけてくださいね。
執筆・監修:薬剤師 村岡 祐菜(むらおか ゆうな)
大学卒業後、調剤薬局に勤務。
正社員から派遣社員を経て、現在はパートタイマーで薬局業務に従事している。
また、薬の知識や転職経験を生かして、市販薬の選び方や薬剤師の転職に関する情報発信も行っている。
最終更新日 : 2022/03/16
公開日 : 2021/11/17