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マウンティングは本来霊長類に見られる行為のことで、サルが他のサルに馬乗りになって社会的関係を示すことを言います。
人間関係でも同じように、相手よりも優位な立場だとアピールする行為を意味しています。
マウンティングは自分と同等、または格下の相手に対してする行為で、自分よりも格上の相手にはしません。
マウンティングされた側は、「悪口を言われたわけではないが、見下されているようでモヤモヤする」といった違和感を覚えます。
一方で、マウンティングする側は「私はあなたよりも幸せ」「俺はすごい」と感じることで、本当の自分以上に大きく見せて満足しているのです。
ちなみに相手に対して見下すような態度を取ることをmountingと表現するのは和製英語でそのまま使っても通じません。
英語では「arrogant(傲慢な)」「condescending(見下すような)」などの単語を使って表現するのがいいでしょう。
マウンティングに共通するのは、「自分の方が上に立ちたい」「少しでもよく見られたい」という気持ちです。
マウンティングする人によく見られる特徴を見ていきましょう。
マウンティングする人は優劣をつけたいので、学歴や経歴、ブランド名などわかりやすいステータスにとらわれがちです。
高学歴の人や一流企業に勤めている人、ブランド物を持っている人ほど優れていると判断します。
自分の生き方や考え方に迷いがなく今の人生に満足していれば、マウンティングする必要はありませんよね。
不安定で自信がない気持ちをまぎらわせるために、マウンティングして存在価値を自分に言い聞かせているのです。
自分に自信がなく、プライドが高い人ほどマウンティングをする傾向があります。
女性がマウンティングする対象は容姿や経歴、恋愛、パートナーの収入、子供の学力などさまざまです。
女性がマウンティングする行動の裏にある心理を、具体例とともに見ていきましょう。
マウンティングする女性は、基本的に自分に自信がないことがほとんど。
しかし、プライドは高いのが特徴です。
「彼氏が港区のタワーマンションに住んでいて、芸能人にも遭遇するんだ。」
「子供が〇〇幼稚園に合格したの!あそこ超難関なのに…。」
自信がない女性は、自分以外の家族やパートナーの収入、職業、学力がマウンティングの対象になることが多いです。
パートナーの収入が高い、子供が名門校に通っているなどをアピールして、自分のプライドの高さを保っています。
マウンティングする人は「すごいと思われたい」「羨ましがられたい」という思いが強く、常に注目されたいと感じています。
「〇〇さんにそのワンピース、あまり似合ってないんじゃない?」
「〇〇さん(男性)が私のことを可愛いって言ってくれるの。」
承認欲求が強いからこそ、優位に立つためにわざと相手を下げる発言をして、自分の価値を保とうとします。
承認欲求は誰にでもある感情のため、特別なことではありません。
ですが、マウンティングする女性は普段あまり褒められたり、注目されたりする機会がないため承認欲求がとても強く、周囲の人に張り合おうとしてしまいます。
マウンティングする女性はなんでも勝ち負けで判断していて、自分が勝っていないと気が済まないことが多いです。
「〇〇ちゃんの彼氏はどんな仕事をしているの?収入はどれくらい?」
「その洋服はどこで買ったの?」
相手や相手の彼氏、家族について根掘り葉掘り聞いて、自分より劣っていることがわかると安堵します。
一方で、相手の方が優れていることがわかると気分や態度に現れるため、扱いにくい印象を持たれがちです。
自分が勝つために相手の劣っている点を探そうとするので、学校や職場、ママ友の間で良い人間関係を築けないことが多いでしょう。
つまり、マウンティングする女性にとって、周囲の人は優越感を満たすための存在になりやすいのです。
マウンティングするのは、女性でだけではありません。
男性でも女性と同じように、マウンティングする人がいます。
男性がマウンティングする対象は主に仕事や年収、学歴、車など。
マウンティングする男性の心理を具体的に見ていきましょう。
マウンティングする男性はコンプレックスの塊で、自分に自信がありません。
弱い部分を悟られないためにマウンティングして、自分が優れていることを知らしめています。
「俺の年収は1,000万円しかなくて全然ダメだ。」
「会社を経営して10年になるけど、俺には経営者なんて向いていない。」
あえて自虐を装った発言をすることで、周囲の人に「そんなことはないよ!あなたはすごいよ!」と言われるのを待っています。
ここで同調すると、機嫌を損ねる可能性があるため注意してください。
マウンティングする男性は、常に周囲に自分のすごい部分を認めてほしい気持ちが強く、自分が1番でないと気が済まない傾向があります。
それは、誰よりも優れた存在で、注目されていたいという気持ちがあるためです。
「俺は超一流大学を出ている。」
「前に勤めていた会社は一流企業で、〇〇を任されていたんだ。」
今は特別そうでない場合でも、自分が輝いていた時期ばかりを自慢して、相手よりも優位に立とうとします。
本人にマウンティングしている自覚がないため、改善することは容易ではありません。
自分がしていることは人よりもすごいと思っている男性は、人を見下すようにマウンティングします。
暗に自分ができる人間だとアピールしているのです。
「上司から期待されていて、仕事が大変!〇〇くんは楽な仕事ばかりでいいよね。」
「このプロジェクトは俺がいないと失敗する。」
つまり、「自分は優れているから任せられる仕事が多い」というデキる男自慢です。
自分が持っているコンプレックスを隠して、ほかの自分が得意なことでマウンティングすることで、自分の存在価値を確認したいという気持ちがあるようです。
本記事を読んでいる人の中には、「いつもマウンティングされて困る」と悩む人がいるのではないでしょうか。
マウンティングを意図的にする人は、しやすい人を狙ってやることもあります。
マウンティングされやすい人の特徴を3つ見ていきましょう。
マウンティングする人は、自分が1番でないと気が済みません。
そのため、好かれていて注目されやすい人気者はマウンティングの対象です。
特に手が届きそうな人気者、例えば美人すぎない女性や、そこそこモテる男性はマウンティングされやすい傾向があります。
一方で、あまりに美人な女性やモテる男性は「自分が対抗しても敵わない」と思われてマウンティングの対象にはならないことがほとんど。
手が届きそうな相手には、「どうしてあの人が人気者で、皆は私を見てくれないの?」と悔しい気持ちになって対抗心を燃やしてしまうんですね。
気が弱くて、何を言っても言い返さない人もマウンティングの対象になることがあります。
なぜなら意図的にマウンティングをする人は、気が弱い人が近くにいれば自分が際立つ存在になれることを知っているからです。
相手の顔色を伺ってばかりではっきり言い返せないと、そこにつけこんでマウンティングされます。
自分の方が優位な立場にいると周囲に知らせることで、安心感を得ているのです。
ブランド物を持っている、一流企業に勤めている、高学歴、高級マンションに住んでいるなどステータスの高さを表す物を持っている人は、マンティングされやすい傾向があります。
特に持ち物は、1番マウンティングしやすい対象です。
マウンティングする人は相手が身に付けているバッグを見て、「私のバッグの方が高いから勝ち!」と優越感を感じている場合もあります。
反対に、ブランド物を持っている相手に対して「ブランドとかわからない。こっちの方が可愛いから!」と言って、ブランド物を持っていなくてもリア充だとアピールする女性もいます。
どちらにしても、ステータスが高いものを持っているとマウンティングの対象になりかねません。
マウンティングされたら、誰でも嫌な気持ちになりますよね。
グループで会話しているときは、マウンティングされても場の雰囲気を乱しそうで反論できないこともあるでしょう。
先輩や上司にマウンティングされたら、嫌な気持ちを顔に出すことさえできません。
ここでは、マウンティングされたときの対処法を紹介していきます。
1番の対処法は、マウンティングされても適当に受け流すことです。
思い通りの反応が返ってこないことにつまらなくなり、それ以上マウンティングしてこないでしょう。
マウンティングする人の言葉は、いちいち真に受けなくても大丈夫です。
反対に、悔しがる姿やイラッとした態度を見せるともっと張り合ってきます。
「そんなこと興味ないよ」と思いながら、適当に受け流して話題を切り替えてください。
マウンティングする人には、「旅行で〇〇に行った」「彼氏ができた」などプライベートなことは話さないようにしましょう。
あなたにとっては世間話でも、マウンティングする人には自慢話に聞こえてしまいます。
さらに、プライベートの詳細を根掘り葉掘り聞かれて、マウンティングできる部分を探そうとしてくることもあります。
マウンティングする人には自分のプライベートな情報を与えず、適度な距離を保って当たり障りない会話で済ませてください。
マウンティングする人の性格は、なかなか変わらないもの。
マウンティングされるストレスから逃れるには、できるだけ関わらないようにするのが得策です。
そうはいっても同じクラスの友達や職場の人、子供の学校関係など簡単には縁が切れない場合もあるでしょう。
職場の人の場合は職場のみで付き合うようにして、仕事帰りのプライベートな飲み会などそれ以上の関係を保つ必要はありません。
たとえ友達であっても、できるだけ関わらないようにすればマウンティングされるストレスから逃れられます。
マウンティングする人は、自分が優位な立場であるとアピールして注目されたい気持ちがあります。
そのため、マウンティングに対して強気な態度で対抗しているとかえってエスカレートしてしまうことも。
そこで、相手をあえて褒めちぎり「あなたはすごい」とアピールすると、満足して「この人にはマウンティングする必要はない」と対抗心を持たなくなります。
今後も関係を続けていく相手には褒めることで、マウンティングする意味を見出せないようにしてしまいましょう。
マウンティングする人の上から目線の物言いに、だんだん反撃したくなりませんか?
しかし、反撃するとマウンティングがエスカレートする可能性が高く、余計にストレスになることもあります。
マウンティングする相手との関係を悪化させないためにも、NGな対応を確認していきましょう。
相手の言葉にイラッとした感情を押さえ切れず張り合うと、あなたもマウンティングする人と変わりません。
マウンティングする相手に感情的になっても、面倒になるだけです。
マウンティングする人は相手にせず、「そんなことで張り合おうとしてるんだ。私は今のままで満足しているから関係ない。」と心の中で思ってその場をやり過ごしましょう。
マウンティングする人は、「自分が1番すごい、正しい。」と思いがちです。
そのため、マウンティングしてきた意見を否定するのは控えましょう。
相手の意見を否定するとさらに反撃されて、マウンティングの取り合いが続いて関係が悪くなるだけです。
「いろんな意見があるよね。」と相手の意見を聞き流してしまいましょう。
マウンティングする相手を馬鹿にするとプライドを傷つけてしまい、反撃してくることがあります。
マウンティングする人は自分に自信がなくても、プライドが高いのが特徴だからです。
そのため、見破られた自信の無さを隠すように、満足するまでマウンティングされることもあります。
そうなると、ますますややこしくなり、話が長くなります。
あなた自身もストレスを溜めないように、その場はグッと堪えて馬鹿にしないように適当に聞き流すのが1番です。
マウンティングされると、誰でも嫌な気持ちになりますよね。
自信のない弱い自分を隠して大きく見せようとがんばり、人を不愉快にするのがマウンティングです。
相手の小さなプライドを守るために、あなたが不愉快になるのはバカバカしいですよね。
マウンティングされるとつい言い返したくなることがありますが、関係を悪化させないために暖かい目でその場をやりすごしてみてはいかがでしょうか。
イライラしたとしても、「そんなことでしか自分の幸せを確かめられないかわいそうな人だ」とそっと心の中で思っておきましょう。
公開日 : 2020/03/19