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不要なものを徹底的に排除して、本当に必要な物だけで暮らしたい。
そう思ったときに障害となるものは何かご存知でしょうか。
それは「もったいない」という思いです。
痩せたら着ようと思っている洋服。
何種類もある未開封のコスメの試供品。
ボロボロだけど、どんなに歩いても疲れないブーツ。
それらは本当にこれからも置いておく必要があるものでしょうか。
今すぐ使わなくても「役に立つかも」と考えてしまうと「もったいない」が発動されてしまいます。
ただ、それではいくらスペースがあっても物は無くならず増える一方です。
そのような「もったいない」という感情を断ち切り、捨てることで心も体も楽になることを断捨離と言います。
断捨離という言葉は日本で古くから受け継がれているような印象を受けるのではないでしょうか。
実はそうではなく、2009年に発売され400万部を突破した「山下英子」さんの「断捨離」という書籍から広まり始めたと言われています。
不要なものをとことん減らして、生活に調和をもたらしたい。
そのような思想から生まれた「断捨離」という言葉は、作者の手を離れ世の中に驚く速さで広まり、2010年には「断・捨・離」というワードで流行語大賞にも選出されたほどでした。
断捨離という言葉を語るときに欠かせないのはヨガの行法です。
ヨガとは、古代インドを発祥とする伝統的な宗教的行法を指します。
心身を鍛錬し制御することを目的とし、精神を統一することで、古代インドの人々が輪廻転生からの解脱を目指すものだと言われています。
ヨガの行法には「断行(だんぎょう)」「捨行(しゃぎょう)」「離行(りぎょう)」という3つのステップがあり、それぞれを以下のように応用しています。
「断」は入ってくる要らない物を断つこと、「捨」は家の中にずっとあるいらない物を捨てること、「離」は物への執着から離れること。
この3つを併せて「断捨離」としています。
身近にある不要なものを捨てていくことで、気づかないうちに身にまとってしまっている物への執着から離れること。
それは、物だけではなく、自分自身で作りだしてしまった重荷からの開放でもあります。
不要なものを捨てて、執着を脱ぎ捨てることは心のダイエットにも繋がります。
断捨離で身も心も身軽なって、快適な生活と人生を手に入れることを目的とするのが「断捨離」の最終目標だと考えるといいかもしれません。
リビングやキッチン、玄関にトイレやお風呂。
物で溢れかえっているところはありませんか?
そのようなところは断捨離を行うことでより過ごしやすくなることがあります。
いざ断捨離を始めようと思っても、物が多すぎたり、漠然としていてどこから始めたらいいか分からないという方もいると思います。
最初は玄関やトイレ、洗面所や浴室など、スペースが限られている所からだと全体を把握しやすいのでおすすめです。
断捨離を行っていると、思わず手が止まってしまい「もったいない」が発動されやすいのが「使用期限」です。
その「もったいない」を発動してしまうものには、未開封・未使用の物や「試供品」などがあげられます。
しかし、そこで手が止まってしまっては断捨離は一向に進まず「もったいない」にまた足を引っ張られかねません。
まずはその未開封や未使用のものが、一体いつ家に来たのかを思い出してみてください。
1年以上前であったり、思い出せないようだったりすると、それはあなたの生活にとっては不要な物の可能性が高くなります。
未開封でも「そのうち使うかも…」と思ったら、断捨離するべきアイテムとも言えるので、思い切って処分することをおすすめします。
「断捨離をして快適な生活をするぞ!」と意気込んで、あちこちに手を付けてしまい、余計に散らかってしまうということもよくある話です。
そこで、「捨て癖」を付けるためにも、断捨離は一度に行わず、少しずつ進めていくことをおすすめします。
一気に片付けばそれはそれでいいのですが、断捨離を含めた片付けるという行為は、体力だけでなくメンタルも疲れる作業です。
頭が断捨離することに疲れてくると、時間だけを無駄に費やしてしまうこともありますので、最初は考えなくても捨てられるものから始めましょう。
ゲーム感覚でできるように、「1日1個捨てる」のようなルールを決める方法も良いです。
1日1個だけではなかなか断捨離できないように思われると思いますが、これを続けていくことで捨てるテクニックが向上していきます。
1か月もすると断捨離のペースが上がっていくことでしょう。
断捨離を行うためには捨てる癖を付け、徹底的に無駄なものを捨てていくことが重要です。
これに対し、真逆の考え方となるのが今回のポイントです。
捨て癖が付き始めると、特に注意したいのが断捨離による弊害です。
断捨離も慣れてくると捨てることに対する抵抗感が薄まってきます。
そうなると、衝動的に物を捨てるという断捨離の本来の意味とは外れた行動を起こしてしまうこともあります。
衝動的に物を捨てることはとても危険です。
今すぐ使わなくても、それはあなたの人生にとってなくてはならない存在の可能性もあるからです。
衝動的に捨ててしまい、後で後悔していては断捨離の意味が無くなってしまいます。
面倒でも1つずつ手に取って、必要か必要でないかを考えてから処分するようにしましょう。
断捨離を行う上で注意したいポイントが、断捨離中に物を増やさないことです。
始め方のポイントとして限られた狭いスペースから手を付けることや、1日1個捨てる方法をご紹介しました。
しかし、この基本の断捨離を行っている最中に物が増えてしまっては、いくらルールを守って断捨離を進めてもゴールは遠のくばかりです。
どうしても物を増やす必然があるならば、1個買ったら1個捨てるという追加ルールを設けるのがベストです。
そして断捨離自体も、何日間やるというルールを決めておくこともおすすめします。
そうでないと、いつまで経っても新しいものを購入できずストレスが溜まってしまい、衝動買いをしてしまう可能性も否めません。
最初のうちは1週間や10日と断捨離期間を決めて実行し、インターバルを置いてまた再開というやり方にする方が失敗も少なくなるでしょう。
ただ、先述したように、基本は「1個増やしたら1個捨てる」を原則とすることはお忘れなく。
頭の中でどのような生活をしたいのか、今から断捨離するスペースをどのようにしたいかをイメージしましょう。
そこから断捨離は始まります。
まずこの3つは守るようにしましょう。
断捨離をして後悔しないためのルールですので、しっかりと頭に入れておいてください。
まずはこれでスタートしてください。
この基準は断捨離における基本中の基本となります。
洋服や靴、バッグにアクセサリーなど、思い入れが多いこともあり断捨離がしにくいのが衣類関連です。
しかし、ルールと基準を守ればそれほど難しくありません。
このジャンルを断捨離できれば、手持ちのアイテムが把握できるようになり、コーディネイトする時間や、何が足りないかなどすぐに判断することができるようになります。
まずは家中から衣類を集めて一か所にまとめましょう。
シーズンオフのものも全てです。
その状態から、断捨離の基準をもとに断捨離を進めていきます。
基本は「着る」「着ない」「保留」の3つのジャンルで大まかに分けていきます。
判断しかねるものは「保留」にしても構いませんが、一定量貯まったら保留の中の分別も行うようにしましょう。
捨てる基準は「状態が悪い」「サイズが合っていない」「1年以上着ていない」「似たようなものがある」です。
「状態が悪い」というのは、どの程度なのか分からない場合は、同じジャンルのアイテムの新しいものと並べてみるといいでしょう。
明らかに見降りするような劣化具合であれば、よく働いてくれたと感謝して引退させてあげましょう。
洋服の断捨離の注意点は、「売るもの」というジャンルを作ることです。
最近ではフリマアプリも人気で、要らなければ売るという選択肢を簡単に選べるようになりました。
しかし、リサイクルするにはそれ相応の手間がかかることを忘れてはいけません。
売れるように綺麗に写真を撮ったり、購入者と密な連絡を取り合ったり、梱包して発送して…。
考えるだけで面倒と思う方もいますよね。
「売るもの」というジャンルを作っても構いませんが、「紙袋1袋分」のようなルールを決め、それを超えたらリサイクルではなく処分することも検討するようにしましょう。
断捨離のときに労力が必要となるのが本です。
マンガや書籍に雑誌、かさばる上に重さもあるので、処分するのも一苦労です。
まだ読みたいものや、繰り返し読んでいる物もあったり、仕事や学校で役立つものもあるため断捨離の判断が難しいものの一つです。
そこで最初は、洋服の断捨離と同じで、家中の本・マンガ・雑誌などを一か所に集めましょう。
学生さんの場合は、教科書や参考書も一緒にまとめて構いません。
あとは断捨離の基本に当てはめるだけです。
「1年以上読んでない(手に取っていない)」「同じような内容の本がある」「買ったけど読んでいない」「状態が悪すぎる」などで判断するといいでしょう。
書籍の場合、後で読もうと買っておいてある「積読(つんどく)」もよく耳にします。
積読に関しては置いておく冊数を決めることや、いつまでに読み始める・読み終えるという期間を決めておくことで、大量に積読することを防ぐことでができるでしょう。
状態が悪いものという判断については、汚れや破け、経年劣化による紙の焼けやほこりなどがあげられます。
大量に書き込みをしてしまっている問題集や参考書もこれに当てはまります。
古い教科書や、一度解き終わった問題集、古い辞書など、一見また使えそうに感じるアイテムこそ曲者です。
その時代ごとにあったものを新しく購入して使うことが望ましいものは、使い終わったら捨てるということがベストの選択肢となるでしょう。
キッチンやリビング、至る所に置かれている家電や家具類も、必要に応じて断捨離することで快適さを得ることができます。
ただし、これまでの流れのように一か所に集めて、必要か必要でないかなどの判断をするのが難しいアイテムです。
家電や家具は断捨離に成功すると、大幅なスペースを確保することができますのでスッキリ度が髙いです。
ただ、洗濯機や冷蔵庫など、生活必需品にまで手を出してしまうと後悔しますので、無理をしない断捨離を心掛けましょう。
壊れたりしてもう使えないもの、一年以上使用していないもの、同じ役割のものが二つ以上あるもの。
この辺りから断捨離を始めてみるといいでしょう。
先述しているように「いつか使うかも」は、断捨離対象として処分するのがベターです。
お住まいの市区町村のゴミ出しルールを確認し、いつまでにどのような家電・家具の断捨離を行うかを決めていくといいでしょう。
家具や家電のようなアイテムの場合もリサイクルする手もありますが、手間と労力をバランスにかけて検討してからにしてください。
恐らくこれが最も悩まさせられる断捨離となるかもしれません。
思い出の品というのは、断捨離の基準の中に有る「2度と買えないもの」に分類されるものが多く、捨てられない方も多いことでしょう。
そのような点を考慮して、思い出の品に関しての断捨離は、一番最後に行うことをおすすめします。
衝動的に断捨離してしまって後悔することになってはいけませんので、考える時間は絶対に必要だということを忘れないでください。
思い出の品についてアドバイスするとすれば、「捨てても思い出は消えない」ということです。
形がなくなっても思い出や記憶は残ります。
その上で、思い出の品を断捨離するかどうかを決めるのは自分自身です。
捨ててもいいけれど…と思うのであれば電子化する方法もあります。
デジカメやスマホで写真を撮っておけば、写真を見るだけでいつでも思い出に浸ることができます。
電子化されていると、場所を選ばずにいつでも見ることができるのもおすすめポイントの一つです。
壊れたりすることもありませんし、部屋の中で行方不明になったり、引っ越しなどで壊れたりすることもありません。
お子さんが作った作品などを写真に収め、一定期間したら断捨離するという方法もSNSでよく見かけます。
大切なものだからこそ、電子化して劣化させずに手元に置いておくのもいいのかもしれません。
ただし、これはあくまでも手段であって、強要・強制するものではありません。
本当に置いておきたいのであれば、無理にいま断捨離する必要はありません。
いつか気が変わったら…でもいいかもしれませんね。
断捨離とは何か、断捨離初心者さんのためのポイントや、実際に断捨離するための方法をご紹介しました。
物を増やすのは簡単ですが、物を減らすのはかなり手間と労力を必要とします。
しかし、不要なものをそぎ落としていくことで、最終的には無駄な時間や手間を省くことができるようになります。
今回ご紹介したポイントを踏まえ、捨てる癖が身について来たら、洋服→本→家具・家電→思い出の品という順に断捨離を進めていきましょう。
捨てるコツは、断捨離の基準をそれぞれのアイテムに当てはめて、ゆっくり考えながら断捨離をしていけばいいでしょう。
全てを捨てることが最終目的ではなく、必要な物だけに囲まれて暮らす生活がいかに快適なのかを想像しつつ、焦らずに断捨離を実践してみてくださいね。
公開日 : 2019/01/18