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「段」「使用頻度」「重さ」で収納するアイテムの位置決めをしよう
パントリー(pantry)は、キッチンで使う食品などの小さなストック室・食品庫のことです。
日本だと、システムキッチンのシェルフや引き出しをパントリーと呼ぶこともあります。
キッチンの一部分を利用したものや、キッチンに隣接したスペースに作ることが多いスペースです。
欧米の家庭によく設置されており、大きさは家庭によってさまざま。
常温保存できるドリンクや乾物、缶詰などの食品のほか、普段出番が少ない調理器具など各種調理ツールを保管することも特徴です。
最大のメリットは、収納場所が増え、キッチンで使う消耗品を一ヶ所管理しやすくなること。
また、下記のようなメリットが得られます。
さらに、日本の家庭だと、普段使わないホットプレートやミキサーをキッチンから離れた場所に置くことが多いですが「できればキッチンやダイニングで使うものは近くに置いておきたい」という方もいるのではないでしょうか。
パントリーは、スペースさえあれば遠くに置いてしまいがちなストック品や調理器具の保管・管理にもぴったりなのです♪
お家にパントリーを設置することで感じるのは、家の面積を消費してしまうところ。
家の規模によりますが、狭めのお家だとパントリーが場所を取りすぎて、キッチンだけでなく他の住空間が狭くなってしまうこともあります。
普段ご自身がどれくらいのストック品を管理しているかを把握してから、パントリーのためのスペースを導入するかどうかを決めておくと良いですね。
まずは、普段お使いのキッチン収納スペースに、保管していないストック品がどれくらいあるかリストアップしておきましょう。
「パントリーで食品や食器、調理器具を管理したいけれど、自宅に新たにパントリーを作れるかな?」と感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ここで一度、ご自宅にパントリーを作る方法をご紹介します。
パントリーを設置する時に気になるのが必要面積。
ご家庭のキッチン面積やご自宅面積にもよりますが、実は パントリーは半畳ほどの広さがあれば十分 です。
保管したいストック品の数やボリュームによっては、半畳以下の広さで足りることもあります。
一度、保管したいストック品をリストアップして、どれくらいの空間が必要か想像してみると良いでしょう。
なるべくキッチンに近い場所でパントリー用の空間が確保できればベターです。
半畳ほどの空間が確保できたら、エリア内部に収まる収納ラックや収納家具をおけば簡易パントリーの完成です♪
パントリー代わりに使う家具選びは、下記がおすすめです。
オープンラックを購入しても、下記のように対策をすれば、目隠しも十分可能ですよ。
後ほど、実例とともに、どんなパントリーが作れるかをご紹介します。
パントリーをどう活用できるかをはじめ、気になる収納のコツも実例と合わせてご紹介します。
意外と忘れがちなのが、パントリー収納を改善する前にパントリー内の掃除をしておくこと。
保管している食品やキッチンツールを全て出すのは面倒ですが、パントリー内が汚れていると長持ちしにくくなる食品もあります。
より長く保管できるよう、パントリー内部をタオルで拭いておく、掃除機をかけておくなど清潔にしておきましょう。
ただし、棚板の表面が紙貼りになっているものなど、材質によっては水拭きができないことがあります。
水を使った掃除を考えている方は、棚板やドアの材質を事前にチェックしておくことをおすすめします。
掃除が終わったタイミングでしていただきたいのが、収納物の保存状態チェックです。
パントリーに収納するほとんどのものがおそらく食品になるかと思いますが、食品のストック品を収納する際に既に痛んでいたり、賞味期限が過ぎているものがあれば当然保管には向きませんよね。
そのまま収納するとスペースのロスになるばかりか、食品ロスにも繋がりかねません。
場所の節約のためにも、食費節約・管理のためにも、必ず収納したいものの状態をチェックしておきましょう。
開封してあるものや賞味期限が近くなっているものは、シェルフの手前部分に置いておくと消費しやすくなりますよ。
パスタや豆類、お米といった乾物類はパッケージそのまま保管するのもOK。
ただ、パッケージの大きさや素材によっては収納スペースを大きく消耗してしまうこともあります。
そこでぜひ推奨したいのが、収納・保管する食材を入れる容器を全て統一しておく方法。
これなら、食材の大きさを問わず、全て同じ体積で収納することができます。
おすすめは四角のボトルやケース。
きちんと並べれば、スペースを有効に使えるはずです。
また、パントリースペースに扉がない場合にも容器統一が助かります。
透け感のないケースを選べば、こちらのご家庭のようにオープンスペースをパントリーとしているお宅では良い目隠しに。
壁の色や他の家電のカラーに寄せた色調のものを選べば、インテリアを邪魔しません。
また、ケースには下記を記入しておくと安心です。
外から見た時にどこにどの食材があるか一目瞭然です。
家族が多いご家庭など、食品の消費が多いご家庭は、ラベリングはマスキングテープ+油性テープで記入しておくと便利です。
ラベルの貼り替えがしやすく、何度剥がしても容器が汚くなりません。
おしゃれな収納を楽しみたい場合は、オリジナルタグを作って管理するのも素敵ですね♪
オンラインで色々なフォーマットやデザインが配布されているので、活用してみるのも良いでしょう。
収納する食品や家電などは、長いものや幅があるもの、重いものなどサイズも重さも用途もさまざま。
より使い勝手の良いキッチンにするなら、パントリーの中身も常に使いやすい仕様に整えておきましょう。
パントリーの使いやすさを左右するといえば「段」(シェルフ板)の使い方。
段の数と使う方の身長によって使い勝手はやや変わってきますが、基本の位置決めは以下のようになっています。
<パントリー内の基本配置>
高くなるほど軽いもの、低くなるほど重くて仕様頻度が低いもの、と覚えておけば簡単ですね。
また、重さに気を付けておけば地震が発生した時も、下記のようなトラブルも防ぎやすくなります。
パントリーによってはシェルフの幅がとても広いこともあるかもしれません。
少し細かいかもしれませんが、段の右側、中央、左側で収納するもののジャンルを決めておくのがおすすめ。
あらかじめざっくりと右・中央・左で収納するものをジャンル分けしておけば、ストック品をスムーズに探すことができますよ。
こちらも、マスキングテープのような貼り剥がししやすい素材のテープにジャンル名を記入しておくと良いでしょう。
ご自宅の収納スペースによっては、以下のようなお悩みが発生するかもしれません。
そんなお悩みを解決するのが、百均ストアでも購入できる収納ケースやラック。
こちらのご家庭のように、ファイルスタンドや収納ケース、ミニラックを使うと、高さと奥行きの問題が解消されます。
特に悩みがちなのが、ちょっとした調味料やミニサイズの缶詰。
棚板同士に間隔が空きすぎていたり、奥行きがありすぎる場合は、特に取り出しにくく見つけにくくなるかと思います。
そんな時は、こちらのように、お皿やトレイなど、丸ごと取り出せるアイテムの上に収納しておくのがおすすめ。
これなら、欲しい時に欲しいものがすぐに取り出せますよ。
缶詰などサイズが均一のものを奥に並べて収納していくと、あといくつあるか確認するのが難しくなることもあります。
こちらのご家庭のように、階段のようになったひな壇ラックを使えば、個数やパッケージの確認もしやすくなります。
普段頻繁に使わない調理器具があっても、デザイン性に優れたものやインテリアにマッチした雰囲気のものなら、あえてしまい込まずに飾ってみませんか?
キッチンのオブジェとして壁面ディスプレイ(見せる収納)をしておけば、キッチンインテリアもよりおしゃれな雰囲気になります。
「パントリーのシェルフだけだと、収納が追いつかない〜」と感じている方には、壁面を活用した収納もおすすめ。
こちらのご家庭のように、壁面フックを取り付ければ、調理ツールや袋類もひっかけやすくなります。
ドアの内側にも取り付けておけば、収納できるスペースがさらに増やせますよ。
「キッチン周りが狭いからパントリーが作れない…」という方もいらっしゃるかもしれませんが、まだ諦めないでください!
隙間に特化した収納ラックを使えば、キッチンの隙間にパントリーを作ることができます。
仕様頻度が高く常温保存が可能なボトル調味料や詰め替えなどを収納しておくと、必要な時にさっと取り出すことができますね。
こちらのようにキャスターがついたものなら、不要な時は隙間にしまっておけるのも嬉しいポイント。
普段お客様の目に触れることがないのも安心です。
パントリーの特徴やおすすめの収納、活用方法などをご紹介しました。
比較的狭いスペースであることが多いパントリー。
ただ、ツールや小物を活用したりするなど、収納方法を工夫すると、小さな収納スペースでも家電や食品が十分収納できるようになります。
キッチン周りがすっきり片付くと、家事や調理の効率がアップし、より毎日のルーティンが便利で楽しいものになるはず。
パントリーを上手に活用して、いつもの生活空間をより機能的なものに改善してみませんか?
最終更新日 : 2022/08/02
公開日 : 2019/11/16