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サシェとは、ハーブや香料を入れたにおい袋(匂袋)のことです。
その歴史は想像以上に長く、古代中国やローマでも使われていたと言われています。
日本では平安時代に広まり、当時は宮廷人の身だしなみの1つとされていたそうです。
懐に忍ばせるものは「匂袋」、壁や柱に飾るものは「掛香」(かけごう)と呼ばれていました。
現在でいうところの香水、防虫剤の役割を果たしていたと考えられています。
香りとしてはじゃ香や丁子、白檀などが使われることが多かったようです。
意外と長い歴史を持つサシェですが、どのように使えばよいのでしょうか。
アイデア次第で様々なことに使えるサシェですが、当項目ではいくつかの活用方法を紹介します。
サシェはあまり香りが強くないため、広い空間にしっかりとした香りをつけることは得意ではありません。
しかし、部屋にサシェを飾れば、ほんのりと良い香りがするインテリアとして使うことができます。
サシェをクローゼットに入れると、洋服にほんのりとした良い香りをつけられます。
ペパーミントやローズマリーを使えば、ある程度の防虫効果も期待できます。
サシェは部屋だけではなく、車の芳香剤にもぴったりです。
あえて見える場所に置いて、車内のインテリアとして使ってみてはいかがでしょうか。
少し変わった使い方ですが、名刺をサシェと一緒に保管すると名刺に香りをつけることができます。
ほんのりと香る名刺を相手に渡せば、会話にも花が咲くことでしょう。
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サシェにはどんな物が入っているのか、どんなものを入れれば良いのかを解説します。
サシェに入っている物の王道といえば、ドライフラワーやポプリです。
ラベンダーやバラなど、好きな香りの花を入れると良いでしょう。
ドライフラワーだけではやや香りが弱い時は、アロマオイルや香水をプラスしても構いません。
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サシェには、シナモンやローリエなどのスパイスを入れたものもあります。
ドライフルーツはほとんど香りがありませんが、ワックスサシェに入れると見た目が華やかになりますよ。
サシェには、お気に入りのアロマオイルや香水を入れることもできます。
コットンに数滴染み込ませて、サシェの中に入れるだけでいつでも好きな香りを楽しめますよ。
香りが薄くなったら中身を取り出し、再度アロマオイルや香水を染み込ませてください。
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変わり種としては、サシェにドリップした後のコーヒーかすを入れることもできます。
コーヒーかすには消臭効果があるため、下駄箱や玄関に置くサシェに入れると良いでしょう。
ただし、コーヒーかすはとてもカビが生えやすいため、天日干しをするかレンジにかけて水分を飛ばしてから使用してください。
サシェにはかしこまった決まりはなく、色々な物を入れることができることが伝わりましたでしょうか。
そんなサシェですが、実は意外と簡単に作ることができます。
ここからはサシェのバリエーションと、その作り方やポイントを説明していきます。
まずは王道のサシェといえる、布を使って作るサシェをご紹介します。
布は何かを作って余っている布でも、使わなくなったハンカチや古着などどんなものを使っても構いません。
<用意するもの>
<作り方>
1. 布を適当な大きさに切り、畳んでから2辺を縫って袋状にします。
2. 中にドライフラワーなどを入れます。
3. 口をリボンでしばって完成です。
布はどんなものでも構いませんが、香りが出るようになるべく通気性が良いものを選ぶと良いでしょう。
裁縫が苦手な方や縫うのが面倒という方は、布用ボンドや接着剤を使うと簡単ですよ。
袋状にする以外にも、布に中身を置いて包み、リボンでしばるだけでもかわいいサシェができます。
中身が出てしまわないか不安という方は、1度輪ゴムでしばってからリボンをつけると良いでしょう。
紙は折り紙や包装紙を使っても、好きな柄を印刷した紙を使っても良いです。
<用意するもの>
<作り方>
1. 紙でポチ袋・封筒を作ります。
まず紙を3つ折りにして、のり付けをします。
下の部分を1cm程折り、両端を斜めに切り落とします。
のり付け面がある方の紙を1枚切り取ってのり付けし、袋状にしましょう。
2. 中にドライフラワー、アロマオイルを染み込ませたコットンなどを入れます。
3. 上部を折って穴あけパンチで穴を開け、リボンを通して完成です。
お年玉用のポチ袋や、手紙用の封筒を使ってもかわいいですよ。
いずれにしてもきっちりとふたをせずに、中の香りが外に出るようにしておくと良いでしょう。
少し手間はかかりますが、見た目も華やかなワックスサシェはインテリアにも最適です。
<用意するもの>
<作り方>
1. 型にドライフラワーなどを置き、デザインを決めておきます。
2. ワックスを湯せん、もしくはレンジで溶かします。(クレヨンを入れる場合はこの地点で一緒に入れます。)
3. 湯せんしたワックスに精油を数滴入れて、マドラーや竹串を使って良く混ぜます。(香りの強いポプリを入れる場合は、この工程を省きます。)
4. 溶けたワックスを型に流し込みます。
ひもを通す穴を開けたい場合は、この地点で割りばしやストローなどを立てておきます。
5. ワックスの表面が白く固まり始めたら、ドライフラワーなどを置きます。
6. ワックスが完全に固まったら型から外し、はみ出し部分をカッターで削れば完成です。
ワックスはパラフィンワックスだけでも構いません。
しかしミツロウを入れることによって、しなやかで割れにくくなります。
今回のワックスサシェ作りでは、7.5cm×3.5cmのパウンドケーキ型に1cm程ワックスを流し込んでいます。
このくらいの大きさで、ワックスを30g程使用しました。
意外と量を使うので、少し多めに溶かしておくことをおすすめします。
なお、ワックスはパラフィンワックス2:ミツロウ1の割合でブレンドしています。
ワックスは1度付いてしまうと、なかなか取れません。
そのため、ワックスを溶かすときの容器やシリコン型は、ワックス専用のものを用意してください。
牛乳パックを適当な大きさに切ったものを使うと、使い捨てできて便利です。
最初から型にドライフラワーなどを置いてしまうと、ワックスの中に沈んでしまいます。
そういったデザインにする場合は良いのですが、外から見える状態にしたい時はワックスがやや固まり始めてから物を置くようにしてください。
ただし、ワックスが固まりすぎると、上手く物が乗らなくなってしまいます。
あらかじめデザインを決めておき、手早く作業を行うようにしましょう。
精油で香りをつける時は、鍋から外してから入れるようにしてください。
精油は熱に弱く、湯せんにかけたまま入れるとせっかくの香りが飛んでしまいます。
着色料としてクレヨンやパステルを使う時は、カッターを使って削っておいてください。
少し手間がかかりますが、なるべく細かくしておいた方が溶けやすく作業が楽になりますよ。
また、ワックスが液体の状態では色が濃いと思っても、固まると意外と色が薄くなります。
狙っている色よりも、少し濃い目に色をつけておくと良いでしょう。
溶かす必要がない、手軽に使えるキャンドル用着色料を使うのも良いですね。
部屋や玄関、車に置いたり紙や洋服に香りをつけたりとさまざまな活用方法があるサシェ。
好きな香りや布、紙などを使って自作して、生活に花を添えてみてはいかがでしょうか。
意外と簡単に作れるうえ、自由にアレンジできてとても楽しいですよ。
上手に作れたらキレイにラッピングして、ちょっとしたプレゼントにしても良いでしょう。
最終更新日 : 2021/08/02
公開日 : 2019/09/15