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「カリグラフィー」とは、アルファベットを美しく綴る、日本で言う「書道」のようなものです。
専用のペンを使い、装飾的なフォントを書いていくのが特徴です。
主にイタリック体、ゴシック体、カッパープレート体といったフォントがあります。
その他に、さらに現代風に崩したものを「モダンカリグラフィー」「ハンドレタリング」と呼ぶこともあります。
こう聞くと「ちょっと難しそう?」と感じる方もいるのではないでしょうか。
ですが、実は初心者向けの本やセットも充実しているので、初めての方でも独学で手軽に楽しめるんです。
本格的にやってみたくなったら、教室や通信教育でしっかり学ぶことも可能です。
メッセージカードを作って友人のプレゼントに添えたり、手帳をおしゃれにまとめたり…
カリグラフィーを習得すると、様々な場面で役に立ちますし、喜んでもらえますよ。
カリグラフィーで使う主な道具をご紹介します。
ペンは特に種類豊富なので、自分に合ったものを選んでみてください。
カリグラフィーで使用するペンは、ペン先(ニブ)と軸が別々になっている専用のもの。
太いペン先にインクをつけて文字を書きます。
文字のフォントによって、ペン先の太さや形状を使い分けるのです。
ペン軸1本あれば、ペン先を変えるだけで色々なフォントにチャレンジできるのが良いですね。
ペン先は、大型文具店や画材店で手に入れられます。
もっと手軽に始めたい方は、万年筆タイプやマーカータイプのペンを選ぶのもおすすめ◎
ペン先の太さを選べるのはもちろん、マーカーの先端が割れていてゴシック体風になる技ありマーカーもあるんです。
ペン先の太さを変えられないというデメリットはあるものの、ペン先にインクをつける手間が省け、気軽にカリグラフィーを楽しめます。
筆ペンタイプのペンもモダンカリグラフィーにはうってつけ。
筆ペンタイプで書いたフォントは「モダンカリグラフィー」や「ハンドレタリング」と呼ばれているものもあり、よりこなれた印象の文字になります。
100円均一でも展開しているので、少し試してみたい方はここから始めてみてはいかがでしょうか。
万年筆タイプ、マーカータイプ、筆ペンタイプのペンは、大型文具店やバラエティショップで気軽に手に入れられます。
ペン先を交換したい場合は、ペン先(ニブ)とペン軸を別々に用意する必要があります。
カッパープレート体を書くときは、ペン軸も専用のものがあります。
太さや形状も様々なので、フォントや使いやすさによって使い分けてみてください。
インクもフォントの雰囲気を左右するものの1つ。
インクの色とフォントの掛け合わせで、文字の雰囲気がガラッと変わるのも「カリグラフィー」の面白いところです。
インクは好きなものを使って問題ありませんが、インクの粘度に注意。
サラサラな液体状のものもあれば、粘度が高めのものもありますし、水性・油性でも書き味が変わります。
ペンとの相性もあるため、ベストな組み合わせを見つけてくださいね。
まずは、初心者向けに手軽に手に入る道具を使う方法をご紹介します。
使用するのは、万年筆タイプのペンや筆タイプのペン。
万年筆タイプは好きな色のインクを入れて使用します。
粘度の高いインクを入れるとするする書けなくなってしまうこともあるので、水性でサラサラとしたテクスチャーのインクがおすすめです。
長い時間キャップを開けたまま放置すると、インクが乾燥して書けなくなるため気を付けてくださいね。
筆タイプのペンはインクを入れる必要もなく、簡単に始められるのが魅力。
その分インクの色は限られてきますが、カジュアルでラフな文字が書けることが特徴です。
近年、人気がどんどん上がってきていて、筆タイプのペンもカラフルなものが増えてきています。
かしこまった雰囲気もありつつ、おしゃれな雰囲気を出すことができるので、結婚式のウェルカムボードに使う方も多いそう。
ペンや本に付属しているテンプレートを利用するも良し、自分の好きなテンプレートを見つけるも良し。
テンプレートをホームページ上で無料で配布している文具メーカーもあります。
検索して好きなフォントのテンプレートを探してみるのも楽しいですよ。
カリグラフィーは、筆運びにコツがあります。
フォントによって違いはありますが、力を一定にして線を引いていくこと、ペン先を横の線に対して45度にして書くことが基本です。
筆タイプのペンの場合は、縦の線は太くなるように、横の線は細くなるように力を加減していきます。
初めから文字を練習するのではなく、ギザギザとした線やカーブだけを書いて、筆運びに慣れていきましょう。
アルファベットを練習するときも、テンプレートのガイド線にそって何度も繰り返して書いてみます。
何度もやっていくうちに、徐々に上達していくのがわかるはずです。
ほとんどの場合、テンプレートにはガイド線があるので、その線を参考にフォントの傾きやバランスのコツをつかんでいきましょう。
よく使うフレーズをまとめたテンプレートもあるため、使いたいフレーズを優先して練習してみるのもモチベーションが上がりますよ。
練習して、ある程度慣れてきたと感じたら、カードや手帳、好きなものに書いてみてください。
最初はバランスを取るのが難しいと思うので、テンプレートに薄い紙を重ねてなぞったり、ガイド線をあらかじめうっすら引いたりしておくのも◎
手帳やノートに書くのであれば、方眼や罫線を利用できるのでバランスを取りやすくなります。
実際にアウトプットしてなんらかの形にすることで、「もっとやってみたい!」とワクワク感が高まることでしょう。
「カリグラフィーが楽しい!」と思ったら、様々なフォントを楽しんでみませんか?
ペン先(ニブ)とペン軸、好きなインクを用意して、多彩な表現を楽しんでみましょう!
イタリック・ゴシック体であれば3mmのペン先を選ぶのがおすすめですが、書きたい文字の大きさにもよるのでお好みで試してみるのが1番です。
カッパープレート体の場合は、細くて筆圧で強弱がつく専用のペン先を選びます。
先が丸くなっているモノライン用のペン先だと、一定の太さの線を引くことができて、ポップな雰囲気のフォントに仕上がります。
まず一本選ぶなら3mmのペン先を持っておくと、色々なフォントに対応できます。
初めてなら、イタリック体が書きやすくおすすめ。
クラシック・レトロな雰囲気がお好きであれば、カッパープレート体に挑戦するのもいいかもしれません。
「どんなフォントを書きたいのか」に合わせて慎重に検討しましょう。
これは万年筆タイプ同様、相性はありますが、万年筆タイプよりも選択肢が広がります。
例えば、万年筆タイプでは、インクが詰まってしまうようなラメの入ったインクも選べるんです。
落ち着いたアンティークのような雰囲気を出したいならブラウン、ブルーブラックなどの落ち着いたカラー、目立たせたいならボルドーやグリーンといったカラーもおすすめ。
インクのカラーやペン先の太さによっては、色の濃淡も楽しめますよ。
万年筆用のインクも、画材用のカラーインクも使用できます。
色や濃淡はメーカーによって大きく違うので、こちらもまずは試してみることから。
店頭で実際に試せるところも多いので、じっくりお気に入りを見つけてみてください。
通常のペンと違い、ペン先とインクを使って書くためには、ペン先にインクを入れる必要があります。
ペン先の根元をペン軸に差し込み、サイズが刻印された面を上に向けます。
ペン先の左右両脇から、スポイトや筆を使ってインクを入れてみましょう。
万年筆タイプのペンを使ったことがある方は比較的早く慣れることができると思いますが、ペンの書き心地に慣れていきましょう。
ここで、引っかかるような書き味の場合、インクとペン先との相性が良くない可能性も。
それらを見極めるためにも、練習を繰り返して感覚をつかんでいきましょう。
実は、書き順もカリグラフィーを綺麗に仕上げるポイントです。
初級者編ではなんとなく書いていた方も、書き順をしっかり抑えて練習を進めると、よりフォントのバランスが整うはず。
書き順がついたテンプレートを使うと、より効率的に学べます。
それでもなかなかコツがつかめない…
そんな方は、本や動画を参考にしてはいかがでしょうか。
この本は、カリグラフィーの基本であるゴシック体、イタリック体、カッパープレート体について詳しく書かれた本です。
基礎から詳しく解説してくれているので、初心者の方にもおすすめの1冊。
細かい部分まで見て実践してみると、新たな上達のカギが見つかるかもしれません。
奥が深い「カリグラフィー」の世界。
長い歴史の中で数100種類ものフォントを生み出し、多くの人を魅了してきました。
今回ご紹介したのはほんの少しですが、身につけたらメッセージカードや結婚式のウェルカムボードなど、使えるシーンはたくさんあります♪
気軽に出かけることが難しいこの機会に、新しい趣味として始めてみてはいかがでしょうか。
最終更新日 : 2021/05/20
公開日 : 2021/05/20